2009年06月13日

記念日の品

記念日の品

今日は九州民芸村で作業。仕上げに入ったものが3点。
一つは仕事としてだいぶ前から受けていた物件で、明日納品。もう二つは来週末。

来週末までに仕上げるのは漆塗りの品であるが、仕事ではない。大変お世話になった人への「贈り物」と「お供え物」。日々仕事に追われる中でも、どうしてもこの二人のために作らなければならない理由があった。

「贈り物」は、九十三歳になる祖父への誕生日プレゼント。祖父はもうだいぶ体が弱くなってきているが、頭はまだ結構しっかりしている。これまで大したお礼もしたことがなかったが、今のうちに感謝の念を伝えておかねばと思い、ループタイを制作している。祖父は若い頃からずっと大工をしてきて、老後になってからは絵を描くのが趣味となっている。手作りのものには大変興味を示してくれるのだ。

「お供え物」は、私が北九州に工房をかまえるようになった際、すごく支援をして頂いた方のためのもの。来週末で一周忌となる。今年の流れを振り返ると、まるで天国から見守っておられるかのような展開だ。「こうすればいいんじゃないの?」「あなたそれじゃだめじゃない!」なんて厳しいお言葉も頂戴したが、今それが現実のものとなっている。厳しく言って頂いて本当にありがたかった。それだけ親身になって考えて下さっていたのに・・・と、亡くなられたことを今でも非常に残念に思っている。

たまたまだが、二人の記念となる日が1日違い。感謝の気持ちを込めて、あと1~2工程。



工房HP(移転しました!)
こちらから→icon100
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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:49Comments(0)よもやま話