2009年12月20日

COP15大丈夫?

COP15大丈夫?

2013年以降の地球温暖化対策を話し合う、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が終了した。 会議では南北問題が浮き彫りとなり、先進国と発展途上国の対立が一層激しさを増した。今回のコペンハーゲン会議=COP15に「留意」して、参加各国が今後の温室効果ガスの規制を目指すこととなったが、目標値に達さなくとも何ら法的拘束力も無いということで、かなりの国から反発が出ているとのこと。

本当にこれでいいのか?このままじゃ、各国の足並みがそろわず、CO2削減目標は達成できずに数十年後に地球の温度が2~3度ほど上昇して、異常気象が頻発、結局みんな「共倒れ」という最悪の事態を招くのではないだろうか。今が大事だって言うのに。

以前録画していた黒澤監督の映画「七人の侍」を先日ちょっと見ていたが、こういう一幕があって興味深かった。

盗賊と化した野武士から村を守るために七人の侍が村人=百姓から雇われた。七人の侍達は、野武士と戦うため、村を要塞化することを検討する。しかし、村のはずれにあった家は守りきれず負担となると判断した七人の侍の長:勘兵衛は、その家々を焼き払うように村人に命じる。しかし、家の持ち主である百姓達はこれに反発して従わず、勘兵衛が組織した自衛軍から離脱しようとする。刀を抜いて彼らの離脱を戒めた時の勘兵衛のセリフ「自分の事しか考え無い者は、村全体を危険にさらすのみならず、己をも滅ぼすヤツだ」。

自分の持ち家が無くなるのは辛いだろう。しかし、そうしなければ村にも危険が及ぶ事になる。村が無くなっては自分は生きていけない。自分を犠牲にして村を守る気持ちが無ければ未来はない、ということだ。今の人間世界全体にも言える事ではないか。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:25Comments(0)社会つれづれ