2012年08月20日

中村哲先生講演会へ・・・

中村哲先生講演会へ・・・


 本日午後は、ペシャワール会現地代表/PMS(平和医療団日本)総院長を務めていらっしゃる
 中村哲先生の講演会へ。

アフガニスタンの人々のために、現場で力を尽くされている先生のお言葉は、
本当に素晴らしく、且つ重みのあるものでした。

ソ連侵攻、対テロ戦争、大干ばつ、内戦など、様々な苦難を強いられつつ、
診療活動、灌漑水利事業を精力的に行っておられるという話を聞くにつれ、
本当に頭が下がる思いでした。

灌漑事業を手がけておられることからか、
「とかく人間同士の問題に興味が行きがちだが、
自然と人間との関係がこれから大問題になってくる」
というお話も大変興味深かったです。

ペシャワール会事務局が発行されている最近の会報が2部、参加者に配られましたが、
この中には、中村先生の思いがつづられていました。少し抜粋し、ご紹介します。

 「平和とは、この中(血なまぐさい争いの中)でこそ輝くべきです。
  それは積極的な力であると共に、戦争以上の忍耐と努力が要ります。
  中略
  この中にあっても、人々の幸せを願い、
  少しでも良心的に生きようとする者も少なくありません。
  そうした人の温かさこそが、かろうじて世界の破局を防ぎ、
  私たちをつないでいるのだと、最近考えます。」

人間同士、お互いを責め合い、いがみ合うことは簡単です。
理性と冷静さ、人としての温かさを持って、様々な問題に対処していくことが、
幸せな未来を作るのだと私も信じます。


中村哲先生は、最後の質疑応答の中で、
ご自身の援助活動を支えるものは「人間としての心意気」だとおっしゃってました。
人が倒れていたら、自分にできる精一杯のことをして助ける、、、
その気持ちを持って活動されているとのことです。

先生およびペシャワール会、PMSの皆様には、
今後も長く頑張って頂きたいと切に願ってやみません。


 本日、浄水緑地公園にてパチリ☆


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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:39Comments(0)よもやま話