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2018年06月20日

雲竜図蒔絵ギター完成・・・

雲竜図蒔絵ギター完成・・・

様々なこともあって半年以上を要しましたが、、、
雲龍図蒔絵ギターがやっと完成!!
今週初めに、ご依頼主であるギターショップ「糸島の音風」様へ納品致しました。


 ギターの全体写真です。


 龍頭部分の様子。龍は本蒔絵(金丸粉)、雲は梨子地塗り(金梨子地紛)で表現。
 龍の眼にはローズレッドの彩色を裏側に施した螺鈿を入れております。


これだけ広い面積に蒔絵を施したのは初めて。
いろんな意味で研鑽を積むことができたご依頼でした。
次なるステップアップに繋がることと思います!

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:48Comments(0)制作日記漆塗り楽器装飾

2018年06月15日

ギター蒔絵は最終工程へ・・・

ギター蒔絵は最終工程へ・・・

ギター蒔絵は、やっと終盤戦に向かってきました。

蒔絵で一番手のかかっている龍は、、、
金丸粉を蒔いて乾燥させた後、生漆を浸透させて丸粉を固め、その後に摺漆。


 大枠で研ぎを入れてから、鯛牙(たいき)で丸粉の表面を潰すように撫でて磨きました。
 この作業を施すと、キラキラと丸粉が光ってきます。

雲の部分は、全て金梨子地紛での蒔絵を施していますが、
その上から梨子地漆を重ね塗りしております。
雲の流れごと(エリアごと)に塗り重ね回数や研ぎの程度を変えることで、
上塗りされた梨子地漆の厚みを変え、金梨子地紛の色味に変化をつけました。
摺漆や磨き作業でペーパー等の研ぎ足を段階的に無くしながら、艶上げに持って行きます。
 

 そして、最終工程。。。
 龍、雲、ベース黒、ギター表面全体に摺漆を施してよく乾燥させた後、
 呂色磨き粉で全体を手磨きです。


 一旦磨き上がりましたが、研ぎ足が少し目立つところを無くしたり
 艶のレベルをもう一段階上げるために、再度摺り漆と呂色磨きを施します。
 「もう一丁!」という感じでしょうか。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 10:27Comments(0)制作日記金箔・金粉漆塗り楽器装飾