2009年07月04日

地方の今後

地方の今後

これから先の日本を考えると結構不安だ。しかし、怖がってばかりではダメで、こうした不安をいかに解消するかが、今を生きる我々の宿命だと思う。

最近は東国原宮崎県知事の話題がよくニュースで上がっている。良し悪しは別として、彼の言動によって地方の今後を考える動きが活発になっていることは確かだ。

現在の地方の状況は、各地方の都市部に人口が集中する傾向にある。若者が地方から都市に移り住む動きが止まらない。そうした都市部に対し、過疎化・高齢化がかなり進んだ地域は、非常に住みづらい環境に変貌し、人々の営みが成り立たない過酷な状況に追い込まれている。医療、福祉、郵便、行政サービス、そして購買サービスが満足に受けられない所に、住む意味を見出せなくなってしまう現実というのは、故郷に愛着を持つ人々にとって、悲しくて残酷なことだと思う。果たしてこのような地域に、活力を見出すような未来が存在するのだろうか。

地方の衰退は、地方自らが危機感を持って対応しなければ防げないだろう。そういう意味で、中央から地方へ、更に税源・権限を移譲することは早く進めた方が良いと思う。何よりも地方のことは地方自身が一番良く分かっているのだから。逐一中央へお伺いを立ててたら、機動力がなく、効率が悪い。地方分権の時代がくれば、地方に住む人々の意識が少し変化してくるような気がする(自立の意識が芽生えるとか・・・)。

何よりも住民自身の手で自らの土地を守る意識がなければ、地方の衰退は免れない。言うのは簡単だが、責任感が希薄になってきている現代で、これは非常に難しいことだろう。住民自身でどれくらい危機感を持ち一致団結できるか・・・それが重要なのだが・・・。

地方にとっての強みは、自然、農業、漁業、特産物、観光、文化、手工芸品・・・などだろうか。しかし、どれをとっても「だめや~」という声をよく聞く。一方、これからの世界で鍵となるものは何だろうか?福祉、医療、人材教育、環境、新エネルギー開発、インターネット、情報化社会、グローバル化、文化の融合などが挙げられると思う。これまでのアメリカ的利益誘導型社会は行き詰まりを見せており、次なる価値観を創造する時代にも入っている。発想の転換や、思わぬ要素同士の架け合わせで、地方活性化の種を見出せるのではないか。意外なところに、成功の鍵が隠されているかもしれない。地方の強みを、現代的ニーズに添う形でアレンジする時代に入ったと思う。


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タグ :地方活性化

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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 00:02│Comments(0)社会つれづれ
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