2009年09月27日

国連の問題・・・

国連の問題・・・

昨日?リビアの最高指導者カダフィ大佐が国連総会で演説していたが、持ち時間を1時間以上もオーバーして国連批判をしたとのこと。彼にしてみれば、小国の意見が反映されない国連という組織に対し、相当な不満を持っていたということだろう。

そもそも国連という組織は、第二次世界大戦の戦勝国=「連合国」が主導して作ったものである。したがって、国連=国際連合という名称も「連合国」つまり「UNION」に由来している。現在の国連において力を持っているのは、当然のことながら第二次大戦で戦勝した連合5大国であるアメリカ、ソ連=ロシア、イギリス、フランス、中国だ。

戦勝5カ国は、国際紛争を解決する国連安全保障理事会で、拒否権という最大の権限を持つ常任理事国となった。5大国一致の原則(1国でも拒否すれば取り決めが出来ない)という、他の国連加盟国からすれば、なんとも不平等な規則を作った。この点が、カダフィ大佐が今回の演説で一番指摘したかったことなのではないか。

カダフィ大佐は過激な人物で、彼の意見にすべて賛同できるわけではないが、国連の改革を原状の世界に合わせて進めていく必要があると思う。それにはまず、大国に有利な規則の撤廃と組織改革により、すべての国がそれこそ「連合」して世界の諸問題、リスク回避に当たるシステム構築が必要になるだろう。

食料、資源、エネルギー、金融・経済、核兵器、テロリズムと、今のうちに手を打って置かなければならない問題が山積状態。21世紀における国連の役割はますます大きくなり、ことは急がれると思われる。


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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:20│Comments(0)政治つれづれ
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