2011年08月01日
アメリカ・・・経済危機回避?
アメリカ・・・経済危機回避?
今朝の新聞で、アメリカ議会が「債務上限案」と「債務削減案」を天秤にかけ、調整している、、、というような記事が載っていた。
8月2日の現行法案による「債務不履行成立」期限を前に、ギリギリの調整をしているわけだが、この調子でいくと、共和党と民主党の合意がなされる模様。
とりあえずは、上限が引き上げられれば危機は回避されるが、問題は、提示された債務削減案通りに、数十年規模の期間をかけて債務が減っていくかどうか・・・だろう。今後10年で、まず1.2~1.5兆ドルの削減を目指す案、もしくはもっとがんばって3兆ドル・・・なんて案も考えられているようだが、全体の債務はすでに14兆ドルくらいで、これからまた数兆ドル上乗せ可能にしようっていうもんだから、全部返すのに一体何十年かかるの???という、変な話だ。もしかすると、、、上乗せ(債務上限引き上げ)をどんどん進めざるを得なくなって、結局、債務がずっと膨らみ続けるような感じになったら、いずれは破綻・・・やっぱり根本的問題解決の先送りだった・・・という疑念もぬぐえない。
また、債務削減のために今回どこを削ろうとしているかというと・・・共和党案では社会保障費の大幅削減が提案されている。これって・・・弱者切捨て法でしょう! 「社会保険代をあまり払えない人は知りません!見捨てます!」という、以前からの共和党の考えを反映したものだ。私が問題視しているところはここで、いろんな理由があって弱者的立場になってしまっている方々がいるのに、一律に切り捨てようとする。どうしてこんなに辛らつになれるのか?全くもって、強者の論理に他ならない。
確かに社会保障費は莫大になっている。しかし、すでに手をつけている軍事費も含め、もっと削減できるところはあるはず。国民の命を担保する社会保障費は、バランスをもって調整すべきだ。
アメリカのみならず、社会保障制度については日本も同様の問題を抱えている。
日本では「一人一人の国民が最低限度の生活を送れる権利を有する」という憲法上の理念・原則がある。この理念を逸脱させないために、国民が協力して相応の負担をしていく、という制度が成立しているわけだが、経済の閉塞、政治の混乱、行政の不行き届きによって、このような協調、互助の精神が崩れかけている。超高齢化によって、社会保障費は膨らむばかりだが、支えていく世代に力がない。こんな状況で、果たして社会が今後成り立っていくのか?という不安がある。
アメリカも、そして日本も、欲望と不信とエゴの渦巻く社会にしないためにも、一人一人謙虚に、真剣に問題に取り組んで協力していかないと。極端な破綻を生まないように、ある程度の我慢も必要になるだろう(今夏の節電のように、やれば出来ると思うんだけどね)。
今、本当に大事な時期に来ているのではないか?
今朝の新聞で、アメリカ議会が「債務上限案」と「債務削減案」を天秤にかけ、調整している、、、というような記事が載っていた。
8月2日の現行法案による「債務不履行成立」期限を前に、ギリギリの調整をしているわけだが、この調子でいくと、共和党と民主党の合意がなされる模様。
とりあえずは、上限が引き上げられれば危機は回避されるが、問題は、提示された債務削減案通りに、数十年規模の期間をかけて債務が減っていくかどうか・・・だろう。今後10年で、まず1.2~1.5兆ドルの削減を目指す案、もしくはもっとがんばって3兆ドル・・・なんて案も考えられているようだが、全体の債務はすでに14兆ドルくらいで、これからまた数兆ドル上乗せ可能にしようっていうもんだから、全部返すのに一体何十年かかるの???という、変な話だ。もしかすると、、、上乗せ(債務上限引き上げ)をどんどん進めざるを得なくなって、結局、債務がずっと膨らみ続けるような感じになったら、いずれは破綻・・・やっぱり根本的問題解決の先送りだった・・・という疑念もぬぐえない。
また、債務削減のために今回どこを削ろうとしているかというと・・・共和党案では社会保障費の大幅削減が提案されている。これって・・・弱者切捨て法でしょう! 「社会保険代をあまり払えない人は知りません!見捨てます!」という、以前からの共和党の考えを反映したものだ。私が問題視しているところはここで、いろんな理由があって弱者的立場になってしまっている方々がいるのに、一律に切り捨てようとする。どうしてこんなに辛らつになれるのか?全くもって、強者の論理に他ならない。
確かに社会保障費は莫大になっている。しかし、すでに手をつけている軍事費も含め、もっと削減できるところはあるはず。国民の命を担保する社会保障費は、バランスをもって調整すべきだ。
アメリカのみならず、社会保障制度については日本も同様の問題を抱えている。
日本では「一人一人の国民が最低限度の生活を送れる権利を有する」という憲法上の理念・原則がある。この理念を逸脱させないために、国民が協力して相応の負担をしていく、という制度が成立しているわけだが、経済の閉塞、政治の混乱、行政の不行き届きによって、このような協調、互助の精神が崩れかけている。超高齢化によって、社会保障費は膨らむばかりだが、支えていく世代に力がない。こんな状況で、果たして社会が今後成り立っていくのか?という不安がある。
アメリカも、そして日本も、欲望と不信とエゴの渦巻く社会にしないためにも、一人一人謙虚に、真剣に問題に取り組んで協力していかないと。極端な破綻を生まないように、ある程度の我慢も必要になるだろう(今夏の節電のように、やれば出来ると思うんだけどね)。
今、本当に大事な時期に来ているのではないか?
Posted by 瑞緒(ミズオ) at 10:20│Comments(2)
│経済つれづれ
この記事へのコメント
アメリカの問題はよくわからないのですが、
日本は本当に待ったなしの状態だと思っています。
そして、「我慢」も必要だと思います。
そしてここにきて
円高って、どういうことでしょうかね・・・
国民ひとりひとりが
自分の権利ばっかり主張するんじゃなくて
義務も果たしながら、
これからのこと考えていかなくちゃいけません。
安売りの大型店にばかり買いに行くのも
私はどうかと思って、
金銭の許す限り、地元にお金が落ちるようにしているつもりです。
日本は本当に待ったなしの状態だと思っています。
そして、「我慢」も必要だと思います。
そしてここにきて
円高って、どういうことでしょうかね・・・
国民ひとりひとりが
自分の権利ばっかり主張するんじゃなくて
義務も果たしながら、
これからのこと考えていかなくちゃいけません。
安売りの大型店にばかり買いに行くのも
私はどうかと思って、
金銭の許す限り、地元にお金が落ちるようにしているつもりです。
Posted by たぬき。 at 2011年08月04日 12:51
ぬっきーさんへ
コメントありがとうございます。
いやもう、世界中待ったなし・・・
地球も待ったなし・・・の状態なんですけどね。
ここに来て、みんなオバケが出やしないかと不安になり、
フタをして、問題を先送りにしているだけです。
今の円高って言うのは、
最後に日本がババ引いているようなモンです。
そのババもいつかは無くなる。
やはり、人間、我慢が必要な時代に突入するでしょう。
我慢しきらなくて、ワガママばっかりしているようなら、
自然の摂理に従って、滅ぶしかないでしょう。
そういう危機意識を持って
地産地消に動いているぬっきーさんはサスガです。
コメントありがとうございます。
いやもう、世界中待ったなし・・・
地球も待ったなし・・・の状態なんですけどね。
ここに来て、みんなオバケが出やしないかと不安になり、
フタをして、問題を先送りにしているだけです。
今の円高って言うのは、
最後に日本がババ引いているようなモンです。
そのババもいつかは無くなる。
やはり、人間、我慢が必要な時代に突入するでしょう。
我慢しきらなくて、ワガママばっかりしているようなら、
自然の摂理に従って、滅ぶしかないでしょう。
そういう危機意識を持って
地産地消に動いているぬっきーさんはサスガです。
Posted by 瑞緒 at 2011年08月04日 21:32