2022年08月15日

新作鞘塗り⑯ 接合部・下地の補正・・・

新作鞘塗り⑯ 接合部・下地の補正・・・

先日接着した鯉口や鐺は、暫く乾燥させておりましたが、、、


接合部の麦漆がだいぶ瘦せ来て、
硬化が奥の方まで進んだようです。


このタイミングで補正作業を。。。
接合部の隙間に切粉地を掻き入れます。


乾燥後に一旦研いで、、、



再び切り粉地を掻き入れます。。。
隙間が深いので、数回入れ込む必要があるのです。
一度に掻き入れると中で下地が乾燥せずに膿みますので!(^^;


2度目の掻き入れも乾燥しましたので、
ちょいと彫刻刀で接合部に切れ込みを入れつつ、、、


ダイヤモンドヤスリの平タイプなども使って
丁寧に砥ぎ上げます。。。


さて、昨日の午前中、下地全体をチェックしていたところ、、、
ちょっと問題になっている部分を発見!!
写真を撮り忘れましたが、アールの部分に少しだけチヂミが発生していました。
後々のトラブルの元!このまま放っておくわけには行きません!!


早速切粉地を一枚剥いで見たところ、、、
う~む、やっぱりここの内部が乾燥せずにちょっと膿んでいましたか~汗。
膿んでいた部分を取り除き、研ぎを入れました。

慎重にやっていたつもりでしたが、
少しだけ厚目に付け過ぎたようで、いかんかったですね~(^_^;)


そして乾燥させながら3回切粉地を薄く付け直しました~。
この写真が最後の薄付けで、、、


先ほどしっかり研ぎ上げました。
これで大丈夫でしょう。

問題点はしっかり直して次に進む、、、これが肝要であります!
余談ですが、政治の世界でもぜひお願いしたいところですね(^^;

つづく。。。


☆貝殻を仕入れに料亭の大将のところにも。。。
 本日は終戦記念日。ベランダの隅に暫くお供えのように置いておきましょう。
 アワビ供養もしとかんとですね!合掌(^_^)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:24 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月14日

2022夏工房・・・

2022夏工房・・・

昨日は糸島の工房へ。。。

最近の暑さはハンパなく、
空調のない工房に長居すると身体に堪えますので、
こういう時はホドホドの時間で切り上げるのが肝要です(^^;


行きがけの糸島平野。
夏って風景です(^^)


傍らの農家さんの小屋では、、、


ヤギさんも暑そうな、、、(・_・;)


わたしがバイクで寄って来たこともあるのか、
それとも暑すぎて~なのか、すぐにお隠れになりました~汗


工房に着くと、さらに侵食が深まっとるような。。。(^_^;)


あれっ!?こちらさんも相当暑そうにしとりますね(((^_^;)


さて、今回の目的は貝殻の在庫確認。
大型の貝殻の種別とサイズをチェックです。

長径160mm~の特々大ケースを表に出して、、、


諸々計測であります!


数量や種類が詳しく分かりましたので、
ご要望に合ったものがどのくらいあるか
お客様に確認を取りたいと思います。

午後2時半頃に工房を出て、早々に退散!
一番暑い時間帯ではありましたが、、、
やはり長居は無用~ということで!(^^;
  


2022年08月11日

新作鞘塗り⑮ 鯉口・鐺の接着・・・

新作鞘塗り⑮ 鯉口・鐺の接着・・・

さて、下地も最終段階に入って来た新作鞘塗り。
しかし、最後の下地=仕上げ錆付けをする前にする作業が!

鞘の刀身挿入口に付ける鯉口と、鞘の先端に取り付ける鐺、
この二つのパーツの接着であります。

鞘肌の高さと、この両パーツの高さをほぼ合わせる必要があり、
(実際は0.1~0.15mmほど鞘肌が低くなるようにしますが)
最後の錆付けの時は、このパーツがはまっていた方が合わせやすく、
いつも作業前に接着しておくようにしております。


切粉地の時に鯉口を一旦はめてみましたが、、、
あ~やはりきつくなってて全部はハマらない!(;'∀')

これは下地や環境の影響なのか、
鞘木地や鯉口がわずかに膨張・変化するためと思われます。


ということで、鯉口の嵌め口や木地を研磨調整。
とてもデリケートな部分ですので、最高度の慎重さが必要!
けっこう時間がかかります!!(;'∀')


あ~やっとピッタリとハマってくれました(^^;


鐺はそこそこの調整でハマってくれるのですが、
それでも時間がだいぶかかりました。


次に、接着剤の麦漆づくり。。。
強力粉を練り練りして、小麦粘土を作ります。
耳たぶくらいの柔らかさのミニボールに~(^.^)


そしてこのミニボールに生漆を混ぜてまた練り練り。
適正量混合に到達すると、このように
ねっちゃ~~っと糸を引く様になります(笑)


これを鯉口接合部分にベッタリと、、、


鐺部分にも同じく、、、
☆まるでキャラメルかチョコレートのようですね(^_^;)


押し込んで力強くグー!!


鯉口にもしっかり押し込んでピッタリと~
そして余分な麦漆を拭き取って、、、
無事に接合完了です!

両パーツとも、鞘木地の補強の意味もあり、
特に鯉口は刀身を挿入して留める部分ですので、
この接着作業には最大限の配慮が必要です。

接着剤の麦漆は、最深部が中々乾きませんが、
室に入れて2~3日乾燥させ、
まずは接合表面~中間部までを硬化させましたら
両パーツがある程度固定されますので、次の作業に移れるでしょう。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:20 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月11日

新作鞘塗り⑭ 錆付け・・・

新作鞘塗り⑭ 錆付け・・・


粒子が中目の切粉地が出来上がりました。
一見つるっとした曲面に見えますが、、、


空研ぎするとわずかな凹みが見えて来ます(^^;

この荒らした表面に、今回は
細粒子の水練り砥の粉と生漆を混合した錆を付けて行きます。
漆芸の分野では「錆付け」と呼ばれる工程ですね。


砥の粉、濾し網(茶漉し)、漆を準備し、、、
あとは、水、ヘラ、ガラス定盤、拭き取り布、
そして清掃溶剤(無水エタノール等)が必要です。

今は気温や湿度がだいぶ高く、
錆の乾燥が恐ろしく早いことが予想されましたので
作業中の写真は撮っておりません!(^^;

精緻で手早さが必要になるため、
写真を撮る余裕は全くナシ!でありました(・_・;)


こちらは、錆付けした上で一旦空研ぎした鞘の状態です。
もう1~2回、仕上げの錆付けをする予定でありますが。。。

余った錆は、いつもはラップに包んでおくのですが、
この暑さで変質硬化気味となり、扱いづらくなる~という気もしましたので、、、


漆の板にしようと思ってとっていた写真タテの裏合板に
ベッタリとヘラ付けしちゃいました(^.^)

ま~これがまた早々によく乾くこと!!
このスピードについて行くのは容易ならざり!(;'∀')

ここまで来ましたら下地作業もあともう一歩。
しかし、鞘塗りの場合はその前にしなければならないことが一つアリ~
で次の作業へ、つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:12 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月10日

新作鞘塗り⑬ 切粉地固め・・・

新作鞘塗り⑬ 切粉地固め・・・

先日ヘラ付けした切粉地は、
湿気のある室(ムロ)でしっかり乾きました。


さて、まずは切粉地を研ぎましょう。
指南書では「水を付け、荒砥にて精確に研ぐ」と記されています。

その書の通り、精確さがこの段階で求められます!
切粉地の水研ぎは鞘形状の骨格となるため
非常に神経を使う大切な作業であります。


写真のように何度も鞘のラインを確認しながら研ぎます。


研ぎ上がった状態です。
今回はけっこう綿密に、慎重に、3時間くらいかけて研ぎました。

次は、「地固め」の時と同様の作業。
生漆を切粉地に含浸させて乾燥させ強固にする工程です。

下地は、各工程のヘラ付け作業後に
だいたいは固め作業を行うもの。
水研ぎの後は下地が弱くなるので尚更です。

下地は、乾燥後の粒子間に漆を含浸させますと、
より強固になり耐久性は格段に上がります。


ヘラでしごきながらしっかりと生漆を含浸させます。


そして余分な漆を拭き取りです。


拭き上がった状態です。
また、室(ムロ)でしっかり乾かせましょう。


室と言いましても、簡易的なダンボール製の箱(^^;
鞘は縦長ですので、うちのような手狭な所では
スペースをとらないためにもこのやり方が合理的なんですね~。

当方で独自に作った箱もあるのですが、
今回はメーカー様から届いた時の梱包箱を大切に活用しています。
しっかりとした造りでたいへん重宝しております(^.^)

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:32 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月08日

新作鞘塗り⑫ 切粉地付け・・・

新作鞘塗り⑫ 切粉地付け・・・

新作鞘塗りは、ひたすら下地作りが続いておりますが、
昨日より四つ目の下地=「切粉地」の作業に入っております。

ここで一旦、本堅地の下地工程を概略で記しておきます。。。
1.木固め 2.布着せ 3.地付け 4.切粉地付け(今回) 5.錆付け

大きく分けると以上五つの工程となりますが、
それぞれが幾つかの工程に分かれている上、
塗って、乾かして、研いでという作業も各々にほぼくっついてくるため、
細分化しますと、下地だけで膨大な工程数となるわけであります。

ちょっと数えてみましたら、、、53工程!!ホント!?(;'∀')
今まで数えていなかったのですが、改めて多いな~と思いました(^^;



さて、昨日施した「切粉下付け」はしっかりと乾きまして、、、


粗目のペーパーで研磨するとこのように。。。


これからさらに「切粉上付け」していきます。

切粉地は、粗い粒子で出来た「地」と細かい粒子で出来た「錆」を合体させた
云わば中目の地でありまして、下地の中では中間層を成すこととなります。


作業中の写真は撮れませんでしたが、
まずは鞘背面にヘラ付けしました。。。


背面側が少し乾燥したところで、重要な確認を実施!
鯉口と鐺のパーツを一旦嵌めて、下地の高さを確認であります。


まずは鯉口から。。。


鐺も嵌めて確認。。。
うむ、、、こちらも良い感じに積層されて来てますね。

研いだ段階で、切粉地の厚みが均一に、
そして両パーツよりも少し低い状態が良し!です。
だいたい0.3~0.4mm程度低くなっている感じがベストでしょうか。

いまのヘラ付けした段階で、背面の切粉地の高さは、
鯉口と鐺に対しほぼ同じくらいになっていますので、
研いだ時に少しだけ両パーツよりも低い状態になるでしょう。

鞘前面も、切粉地をあとどのくらいの厚みにしたら良いかチェック出来ました。
ここからはヘラ付けする感覚が大切でして、まさに勘に頼るところが大きいですね(^^;

そして、先ほど鞘前面も「切粉上付け」が無事完了しました。
平滑さを出すため、また部分補修が少し必要となりそうですが、全体の厚みはこれで良し。
乾燥したら「地付け」の時と同様にしっかり研いで次の工程につなげます。

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:40 Comments(2) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月06日

新作鞘塗り⑪ 地固め・・・

新作鞘塗り⑪ 地固め・・・


新作鞘塗りは、前回の地上付けが乾燥しましたので、
粗目のペーパーなどを使って研ぎを施しました。

鞘の曲面を崩さないよう、ペーパーの当て方を工夫しながら
しっかりと慎重に研ぎ上げました。


次に、生漆を地に含浸させて強固に固める「地固め」を実施。
ヘラで生漆をしごいてしっかりと地に馴染ませます。


ワイプオールで余分な漆を拭き取って、、、


鞘のアール部分もしっかりと拭き上げます!
よく拭き取っておかないと、次に付ける下地の密着が悪くなりますので(^^;


Before~生漆を含浸させる前の状態。


After~生漆含浸後に拭き取った状態です~。


さて、この後はしっかり室(ムロ)でまた乾かしましょう。
つづく。。。


☆鞘塗り以外の作業も実施中~↓


修理ご依頼品のための螺鈿裏色調色テストを
何度も繰り返して実施中であります。


白漆をベースとして、黄漆、生漆、そしてチタン白も練り込んで、
様々なパターンでデータを取っています。


10mm角の青貝(薄)プレートに、これらを塗って乾燥させます。

湿度や時間の設定によって、乾燥の速さや色味が変わるため、
総合的に見て、どの調合と乾燥条件が最も欲しい色味に近づくか・・・
という試験をやっているわけであります。

非常に多くのパターンが考えられますが、
幾らやっても現物螺鈿の裏色(白)の再現はそもそも不可能ですし、
諸々の表面処理等を施すことも加味しての色味設定となりますので、
これらの点も計算に入れて、望んでいる色味への近似値を探っている状況です。

表面処理等というのはエイジング加工(経年変化の風合い再現)のことでありますが、
そのテストや試作も並行して実施しておりますので、
また具体的にお見せできる段階になりましたら公開させて頂きます(^^)/


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:02 Comments(2) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月04日

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・

新作鞘塗りは、下地工程を引き続き進めておりますが。。。

前回下付けした「地」(粗目の漆パテ)がしっかり乾燥しましたので、
今度は同じ「地」を上から重ね付けする工程=「地上付け」です。


まずは下付けした「地」を粗目ペーパーで大略砥ぎます。


研ぐ前は平滑に見えても、研ぐと厚みのムラが分かるもの。。。
「地」を指で均す技には限界があり、どうしても多少のムラが出来るのです。

ムラを完全に解消するまで研いでしまうと
折角付けた地が本当に薄くなってしまい、
布目が見える部分も出て来てしまうので、
研磨はいつもホドホドにすることにしています。

鞘は微妙な三次曲面でありまして、
ヘラ付けで平均的な「地」の厚みを出すのはかなり難しく
所によっては厚過ぎる層が出来て、乾燥時にちぢみを引き起こしてしまいます。

そこで当方では、厚い層の発生を避けるため、
地付けの際に指で均すことを独自に行っています。
指で撫でるわけですから、多少の厚みのムラが出来てしまいますが、
それでもヘラ付けによる層のバラツキよりはかなりマシですので、
これは仕方ないものと捉えています。

そして、、、実は次の工程でこのムラは解消します(^.^)


「地上付け」の様子です。

少し大きめのヘラを使ってしごくように薄く「地」を上付けして行くのですが、
乾燥後の研ぎによって高さが揃った地の「山」がヘラのガイドとなり、
凹みのみに「地」が入って行くことによって、厚みのムラが解消されます。

今回は、これを乾燥させてから更にもう一回、
うっすらと地を全体に馴染ませるようにヘラ付けしました。
これで、層を増した平均的な厚みの地が出来たと思います。


「地上付け」の作業が完了。
今回もまた、ヘラ付けした先からみるみる黒くなっていきました。

いやはや、夏場はホント乾燥が早い。
漆下地工程には持って来い!のような、
ちょっと失敗しそうで怖いような。。。(^^;

次回はこの「地」をしっかり研いで次工程へ進みます。
つづく。。。





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:58 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月03日

新作鞘塗り⑨ 地下付け・・・

新作鞘塗り⑨ 地下付け・・・


前回の工程で布目に擦り付けた錆が乾きました。

ヘラ付けした錆が少しだけ厚い部分もあったので、
一度研いでまた室(ムロ)に入れ、2度乾燥させております。
こうすれば、研いで表に出てきた乾燥不足の錆もしっかり乾きます(^.^)


2度目の研ぎが施された状態。
こちらに今度は粗目粒子の「地の粉」が混じった漆下地を塗って行きます。

漆芸では「地付け」という工程となりますが、
今回はその1回目の下付けということで「地下付け」と呼ばれます。


上新糊、地の粉、生漆を混合した「地」を練ります~。


まずは鞘の背面からヘラ付け&指均し(ならし)を。。。
今回も乾きが早くて、練っている先から「地」が茶色くなってきます。
写真のようにラップで覆っていないと、直ぐ変色して固くなってきますね!(^^;

地は厚塗り厳禁です!0.3mm厚が目安ですが、
それ以上の厚さになるとちぢみが発生して補修が必要に!(;'∀')

この後、前面も同様に付けましたが、無事に作業完了。
次なる工程は「地上付け」ということになります。
つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:10 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月02日

新作鞘塗り⑧ 「むら直し」「布目擦り」・・・

新作鞘塗り⑧ 「むら直し」「布目擦り」・・・

鞘木地に糊漆で貼った絹布がしっかり乾きました。
次の「むら直し」「布目擦り」の工程へ。。。


カチッと乾きましたね。
表面だけでなく、奥まで乾いたと思います。


継ぎ目も補修しましたので、だいぶ目立たなくなりました。

実は、布の継ぎ目は木地センターに取っていません。
それはなぜかと言いますと、鞘木地の継ぎ目がセンターだからです。

鞘木地は、対称形状に造作された前面(表)と背面(裏)の表裏一体型です。
木地の継ぎ目(貼り合わされた位置)は真ん中なのですが、
布の継ぎ目は、僅かに背面側にずらしているのであります。
このように継ぎ目をずらすことで、木地はより強固になると考えました。



さて、荒砥で布の表面に空研ぎを施す「むら直し」の作業です。
写真のように粗目のサンドペーパーで砥ぎましたが、
最初は試しに#240で研いだところ、もうちょい粗目で良いと思い、
結局は使い古しの#120で研ぎを施しました。


これで「むら直し」完了です。


次は、布目に錆(細かめの漆パテ)をヘラで擦り付ける「布目擦り」の作業。
まずは錆作りから。砥の粉を茶漉しで粉末にし、、、


作り過ぎた砥の粉は容器に入れ、残った適量の分を水練りして、、、
これに生漆を加え、錆が出来ます。


そして錆を布目にヘラで擦り付けて行きます~。

麻や寒冷紗のような目の粗い布を貼った場合は、
錆より粒子の粗い切粉地を使ってこの「布目擦り」を行うこともありますが、
今回は相当目の細かい絹を貼りましたので、
やはり粒子の細かい錆が布目に入って行きやすいと判断しました。

これもしっかり乾かして次に進みましょう~
つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:37 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年08月01日

8月頭の猛暑・・・

8月頭の猛暑・・・

この夏は 兎にも角にも 暑さかな・・・と、
一句読みたくなる今日この頃ですね。(^_^;)

8月の頭は、この暑さが凄まじくなるとの予報。


確かに、今朝方走ったいつもの浄水緑地コースでは、
ぬる~い空気がまとわりついてくる感じでありました~。
鮮やかな夏空に熱気が上がって来ます(~_~;)

7月の朝ジョグ時にパチリした写真を幾つかご紹介~↓


こちらさんは、何というユリですかな!?
「チリタンゴドレス」という名前を付けたくなります(^^)


恐竜のお肌のような葉っぱ。
点々が苦手な方にとっては避けたいビジュアル!?(^^;

7月末=昨日撮った写真も。。。


例のわたくしが好きな形の葉っぱを持つツル草くんは、
最近、浄水緑地のアチコチで見かけるようになりました。
どうやらその勢力圏を広げつつあるようです。。。


そんな緑さんたちとは裏腹に、
この酷暑の中、落ち行く面々もいらっしゃるようで。


味わい深い方たちですね~(^.^)
でも、カリッカリに焼けとんしゃ~って風貌でもあります。。。(笑)


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:12 Comments(2) よもやま話

2022年07月31日

新作鞘塗り⑦ 布目揃え・・・

新作鞘塗り⑦ 布目揃え・・・

もう7月も終わり、、、それにしても、今年の夏は本当に暑いですね!
こういう時は、ともかく体調管理には気を付けんといかんです。
コロナも流行っていることですし。。。(^^;

さて、鞘塗りの方は布着せの真っ最中。
昨日は鞘の前面(表側)に布を貼りまして、
一晩乾燥させてから、本日布目揃えをしました。
その模様をアップします~。


先日、鞘の背面(裏側)に貼った絹布(けんぷ)。
しっかり乾かした後に、はみ出たところをカットします。


前面との境界線も綺麗にカット!
前面はマスクしていましたので、その境目をキッチリと出します。


そして今度は逆に、背面に貼った布をセロハンテープでマスク!


糊漆を作って、、、前面を貼ります。
※背面貼りの時に比べて室温が何度か高かったせいでしょうか、、、
 糊漆の乾燥が相当早くて苦労しました!
 ということで、やっぱり貼付時の写真はナシ!!(^^;


そして本日、、、前面の布もしっかり乾燥しましたので、
背面の布と重なっている部分をカットして取り除きました。

このような布の重なりで盛り上がった部分を
小刀等を使って取り除くことを、漆芸では「布目揃え」と言います。
布が重なったままですと、後々の下地作業に悪影響が出ますので、
取り除いておくことが肝要なんですね。

但し、今回の「布目揃え」では、
鞘の形状ラインに合わせて、布の継ぎ目を真っ直ぐ出したかったので
これまでやったことのない、ちょっとした手を思い付きました(^.^)


マスク用に貼ったセロハンテープの幅は15mm。
前面布貼り後、同じセロテープを上から貼ってこのようにカットしてやりますと、
前面布のハミ出た分(重なり分)だけテープでサンドイッチのように挟み込み
取り除ける~というわけなのであります~(^.^)


カット後の様子。
前面と背面の布の重なりは無くなり、隙間なく貼れた状態となりました。
これで「布目揃え」が完了です!

継ぎ目の部分は、絹布が浮いている所が無いか綿密にチェック。
不備が見つかれば補修をして、乾燥後に研ぎを施し布着せが完了となります。


今回の漆下地はフルスペックの「本堅地」。
まだまだ何段階もの下地作業が控えています~。

つづく。。。(汗)
 


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:52 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年07月29日

新作鞘塗り⑥ 布着せ・・・

新作鞘塗り⑥ 布着せ・・・

今日は鞘塗りのためのお料理から開始(^^)
上新糊(米粉糊)を作ってから、、、布着せをしました。


上新粉を4倍の水で溶いて弱火にかけ、
しっかりと練って行きます。


とろりんこ、出来ました~(^.^)


パック詰めにして、1袋以外は冷凍です!


さて、木固めが完了した鞘に、、、


どの布が合うか確認を。。。
う~む、寒冷紗はゴワゴワして鞘の曲線に馴染まず、
やっぱりダメっぽいですね~(^^;


ここはとっておきのヤツでやりますか。。。(^.^)


うむ、やっぱり繊細な絹が鞘には馴染みそうです。
過去の実績もあります。


全体に被せてみて、、、長さもOK!
絹着せで行きまっしょ。


薄手になっている部分を切り取り、、、


鞘半分ずつ行きましょう~。


先ほど作った上新糊に同量の漆を混ぜた糊漆で絹を貼りました。
布着せは相当な集中力が要る上、手がベタベ~タになりますので、
写真を撮る余裕は全く無し!(^_^;)


貼ってから20分程経つと、
糊漆はもうこんなに黒くなってます。
今はとても暑い季節なので漆の乾きも早いですね。

ということで、まずは鞘の背面に絹着せたのでした~。

つづく。。。



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:45 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年07月24日

新作鞘塗り⑤ 鞘木地固め・・・


鞘木地固め本番です。
生漆を木地に含浸させて乾かします。
今回は、、、指も使って!(^^)


ちょっと古い生漆、、、だいぶ茶色ですね。
なので~ほんの少し水を加えます。


ペタペタと、、、


なでなでと、、、


かぶれますんで、、、決して真似はしないで下さい!
♪音楽は軽やかですが~(^^;


暫く置いてから、キムワイプで余分な漆を拭き取って、、、


一晩、室(ムロ)内で乾かしました。
気温も高めなので、よく乾いているようですね。
写真は粗めのペーパーで研ぎを入れた状態です。


そして念入りに2度目の木固めをしておきましょう。


またペタペタと、、、

つづく。。。





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:12 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年07月20日

夏空広がる工房・・・

夏空広がる工房・・・

今日は諸々作業があるため、糸島工房へ。。。
到着すると、気持ち良い夏空が広がっとりました~(^^)


今年も工房近くの田んぼは田植えが済んで、、、


工房の扉は、緑に迫られ、、、(笑)


太陽がまぶしく、、、


切り株くんは元気です!(^.^)


さて、塗装する品物を取り出して、、、準備!


次は鞘塗り用の木工ば開始。。。


後で研磨する段取りも考えつつ、、、


じいちゃんの形見ば使って、、、


削ります。。。


ひたすら~汗(^^;


ここからはギコギコと、、、


削ったり!!


やっとこさ、、、


出来ました(^^)/


帰りの〆は、、、資さんうどんへ。
定番のカツとじ丼&ミニうどんセット♪

今日のように天気が落ち着いてくれたら
作業はし易く順調に行くのですが、、、
そんなにお天道様は都合良くやってくれないもんですね!

☆連日の大雨もホドホドにお願い致します~(^_^;)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:41 Comments(0) 制作日記塗装木工鞘塗り

2022年07月19日

新作鞘塗り④ 小口固め・・・

新作鞘塗り④ 小口固め・・・

新作鞘塗りの準備を進めておりますが、
木地固めのテストが終わり、
木地の状態は良好と分かりましたので、
まずは小口だけでも生漆で固めておくことにしました。

しっかり乾燥した木地で作られた鞘ですが、
小口を固めて、更に安定させておくと安心です。


ということで、まずは鐺側の小口を
粗目のペーパーでしっかりと研磨&荒らしてから、、、


ペタペタとたっぷり生漆をヘラ付けして・・・


暫くこのまま放置~
しっかりと小口に含浸させます。。。


およそ10分程たってから、、、
ワイプオール(不織布)で余分な生漆を拭き取りです。


こんな感じで完了ですね。


鯉口側もしっかり研磨して


生漆をまたペタペタと、、、


栗形がハマるところも忘れずに~(^^)

木地の小口などの断面部分は、脆いところなので、
しっかり漆で固めて強固にしておく必要があります。

木地の断面は漆をどんどん吸いますので、
毎度時間をとって十分に浸み込ませています。

さぁ~本作業に入るまで、
しばらくこのまま乾燥させておきましょう(^^)/

つづく。。。





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 14:28 Comments(0) 制作日記漆塗り鞘塗り

2022年07月18日

新作鞘塗り③ 木地固めテスト・・・

新作鞘塗り③ 木地固めテスト・・・

先日よりご紹介している新作鞘塗りは、
今回で3回目の記事掲載ですので
タイトルに③のナンバーを振っておきます(^.^)


さて、現在は鞘塗りの準備を進めておりますが、
今日は、鞘を抜いて高精度ツナギを梱包し、
木地の漆固めテストを行うなどして、本製作に備えます。


鞘を抜くと、刀身の代替刃として柄に取り付けらえた
木製刃(高精度ツナギ)が出て来ます。。。


高精度ツナギは、そのままダンボール箱に入れると
刃が傷んでしまいそうですので、
少し硬めの和紙に包んでおきましょう!


全体を柔らかいクッションで覆うようにしてダンボール箱へ~。
数ヵ月ゆっくり寝といて下さい。(^.^)


こちらは栗形を仮止めしている皮ひもです。
結び目を解いて、、、


鞘から栗形を外すとこんな感じ。
台形の形に嵌め込むよう作ってあるんです。
これは「上下間違わないように!」って意味もあるような!?


こちらは鐺(こじり)を外している様子です。

さてさて、これで鯉口以外のパーツは鞘から取り外しました。

以前、鞘木地を生漆で固めていた時に、
生漆が中々乾かないというトラブルが発生したことがありまして、、、
ここは本作業に入る前に念のためテストをしとかんと~です!


まずは木固めの準備をば。。。


鐺周辺はテープ跡や接着剤が浸み込んだ跡がありましたので、
ココが一番乾燥が危ない!と判断。
ちょっと空研ぎしてから生漆をペタペタと~。


さて、しっかり先っちょに生漆が浸み込みました。
暫く乾燥させて様子を見ましょう。

つづく。。。




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 09:56 Comments(0) 鞘塗り

2022年07月14日

鞘図面調整・・・

鞘図面調整・・・


新作の日本刀鞘は、現物採寸を元に図面を調整しました。

だいたい想定していた鞘サイズに近かったのですが、
気にしていたのは栗形というパーツに巻き付ける
下緒〈さげお〉と呼ばれる組紐の結び目(※青い透明な部分)。

この紐幅と巻き付ける回数によって、
特に家紋の位置を動かす必要があったのです。

想定していたより家紋が下緒に近すぎたので、
少し離してから、全体の絵柄も位置調整。

これでご依頼主様にご了承を頂けましたら
デザイン校了となり、いよいよ製作開始です。

つづく。。。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:20 Comments(0) 鞘塗り

2022年07月14日

久々の健康ジョグ・・・

久々の健康ジョグ・・・

最近は、諸々の準備もあって記事アップが滞っておりますが、
そろそろ作業開始のご依頼品もありますので、
またブログ更新もしていかんと~と思います。

さて、今日は久々の健康朝ジョグに。。。
6月後半から続いていた猛暑が、雨降りによって少し和らぎ
ちょっとは走れそうな様子になって来ましたね。(^^)/


ということでいつもの浄水緑地コースに向かって走り出しますと、、、
美しいムクゲの花が出迎えてくれました。(^.^)
今年も立派に咲いてますね♪

しかしま~継続は力なり!とはよく言われるだけあって、
けっこうサボっていたブランクというものを心臓でモロに感じます!(^^;
ちょっとこのままでは夏を乗り越えられませんね~もっと走り込まんと!!


ん!?こちらの大好きなつる草さんは、背丈が低くなっています。
また刈られてから再生したんでしょ~。
ここで一句「刈られても 刈られてもなお 伸びるかな」 季語ナシ(^_^;)


浄水緑地のバイオネストには、、、紫の君が生え出しとります!
ナンという名でしたっけ?君の名は!?(^^;


ゾウさんの肌には、つる草のネックレス、、、見立て遊びも楽しく!(^.^)

明日も雨降りで無ければ走りまっしょ~。
体力つけて、これから本番迎える作業も頑張らんと!です。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:19 Comments(0) よもやま話

2022年07月06日

日本刀拵届く・・・

日本刀拵届く・・・


新たに製作する日本刀の拵がメーカー様から届きました。
状態や寸法を確認し、もう暫く準備を進めてから、いよいよ製作開始となります。
この夏は暑いですが、気合を入れんといけません!('◇')ゞ


厳重に二重梱包で届きました!


さぁ確認です。柄糸に汗が付かないよう手袋で抜きまっす!
☆なぜかビリヤード用グローブで(^^;


しっかりと仕立てて頂いておりますね。。。


高精度ツナギ(木製代刃)は、
切先がよく再現されている感じです(^.^)


柄糸の鉄紺色が素晴らしい。趣のある海の色のようにも見えます。
そして、黒水牛角製の各パーツも確認。。。
塗りの厚みを考慮して頂いた、鯉口と木地との段差もOK!


ムムム!鞘入口の木地背には黒水牛角ば組み込まれとります。
真剣の場合は、このような仕立てか、、、
なるほどですね~知りませんでした。


なんかホント気合入って来た~!
他ご依頼品も含め、あらためて頑張って行きます~(^^)/