2019年08月29日

曲禄の中塗り作業・・・

曲禄の中塗り作業・・・

もう8月も終わりがけになってきましたが、
最近は毎日のように強めの雨が降っていて、
ちょっといつもの年とは違う秋雨前線の様相を呈してきました。
漆塗りには比較的良い条件ではありますが。。。(^^;


 曲禄の塗り直し作業は、中塗り(黒漆塗り)の工程に入り、
 大体塗り終えています。

現在は諸々の案件があって中断しておりますが、
数日後に作業再開です。

様々なこともあって、なかなかご依頼をこなし切れていないですが、
9月はじっくりコツコツと制作に集中できる状況となりそうですから、
しっかりやっていこうと思います。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:43Comments(0)制作日記漆塗り

2019年06月28日

曲禄の塗り作業を開始・・・

曲禄の塗り作業を開始・・・

諸々あって中断していた曲禄塗り直し作業。
この一週間は、やっと再開できまして、
既存の漆塗りを剥いだ素地を調整研磨し、
まずは昨日、木固めから入りました。


 素地調整の様子です。
 粗目のペーパーを平たい木片に回して、素地をしっかり研磨。


 曲面も丁寧に研磨です。


 昨日は、残っていた前脚を研磨。
 これがまた結構複雑で、、、解体できずにおりましので、
 継ぎ目の所が特に研磨しにくく、難儀でした(^^;


 それでもやっと素地研磨完了。
 工房主=切り株くん、この先を見守ってて下さい!
 ☆切り株くんもイモムシくんの惨禍からよく復活しましたね。
  90%がた葉っぱを食べられてたのに。。。


 部材の確認。まずはシンプルな材から塗りをやりましょ~。


 過去に1~2度、塗り直しや修理をしたと思われるこの曲禄。
 下手をすると江戸時代に作られたのかもしれません。
 過去の墨書き跡の下に「令和元年」と記しました。

 江戸~明治~大正~昭和~平成~そして令和と、六時代を経ることになるとしたら、、、
 今後も引き継がれることを思うと、しっかり下地から塗り直さないとですね。


 それにしても蒸します。二つの熱帯低気圧の北上に伴い、夏の空気も一気に日本へ。
 昨日は福岡が全国一の暑さだったとか。。。
 漆の乾きが異常に速い!生漆がすぐ茶色になります(^^;

 木固めのための最初の一箆は、令和を記したこの部材へ!!
 次に誰かが塗り直すことがあれば、もしかするとこの表記を目にするかもしれません(^^)


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:35Comments(0)制作日記漆塗り木工

2019年06月25日

駐福岡大韓民国総領事館へ・・・

駐福岡大韓民国総領事館へ・・・


先日、駐福岡大韓民国総領事館の実務官の方から
韓国伝統家具の螺鈿手入れについてご依頼がありまして、
実物を拝見することとなり、急遽伺うことになりました。


 ということで、初めて館内に。そこには素晴らしい調度品が!


 伝統的な品の良い絵柄の螺鈿細工がびっしり!
 背後の衝立や手前のクッションも素晴らしく、思わず見入ってしまいました。
 手前の座椅子は王様がお座りになるものだそうです。


 まずは螺鈿細工の調度品をしっかり拝見させて頂きました。
 螺鈿というのは、塗料との密着性がそれほど強くはないので、
 水をたっぷり含んだ布で拭いたりするのは避け、
 普段は柔らかい毛の刷毛などで埃を掃う程度にして、
 数ヵ月から年に一回程度の間隔で、
 水気を少し含ませ固く絞った布で汚れをゆっくり慎重に
 拭き取ることをされると良いでしょう、、、とお伝えしました。

 試しに調度品を慎重に水拭きしてみると、
 特に上面は布に少し黒く汚れがついてきていたので、
 やはり水拭きは必要という共通認識となりました。



 そうこうするうちに、、、実務官の方が、韓国伝統家具の一部に漆塗りが剥げているところを発見!
 塗りが剥げているのはここだけでしたが、何かの拍子に取れてしまったのでしょう。
 これは目立つということで、当方が補修をすることとなりました。
 ちょっと緊張しますが、現場での補修をしっかりさせて頂きます。
 続きはまた後日に。


 帰り際に、実務官の方から「記念にどうですか?」とおっしゃって頂きまして、
 緊張しながらも(その割に図々しく見えます)、なんと王座に座っての記念撮影!
 私のような者が、お恥ずかしい限りです(^^;
 

今回は、大変興味深く貴重な機会・ご依頼を頂きまして、
大韓民国総領事館の方々に感謝申し上げます。
国家の枠を超えて、螺鈿細工、漆芸といった文化的交流が出来ることを喜びとし、
今後の励みにして行きたいと考えた次第です。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:40Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2019年06月16日

アワビ貝殻磨きの多い日々・・・

アワビ貝殻磨きの多い日々・・・

最近は、他のご依頼も頂いておりますが、
アワビ貝殻を磨くことが多くなっています。

時期的にお急ぎのご依頼(パーツ製作)であるため、
少し優先順位を上げて対応させて頂いております。

大きくて厚い貝殻でないと作れないパーツですので、
貝殻選びの段階から、緊張感を持ってやる必要があります。


 ということで、、、うちの在庫の中でも
 特に大きい超特大をピックアップ!(左列の貝殻です)
 その他の貝殻も、厚みのあるものを選びました。
 虫食い穴が少ない貝殻であることも条件となります。
 

 まずは、使用する部分をディスクサンダーで研磨~。


 特にこの超特大貝殻は模様が綺麗です♪
 しかしながら、、、少し厚みが足りない。(涙!)
 でも次のステージ加工に回します。。。


 水式バンドソーでのカット加工に適した状態にするため、
 必要な領域のみになるようディスクサンダーで大枠カットしました。


これから先の作業は、秘匿事項になりますので公開できませんが、
パーツ形状カット、穴開けをして、サンドペーパー研磨#180~2000まで行い、
ツルツルに磨き上げられた状態になるまで加工します。

かなり難しい穴開けや、磨きの精度が求められているため、忍耐力のいる作業となります。
出来上がった時の達成感はもちろんですが、このご依頼においても、
お客様の喜びの声を頂くことが何よりの励みとなっています。

この夏も大雨や猛暑が来そうですが、、、引き続き頑張りましょう!


☆ムシくんたちの活動にも苦しめられそうですが!(^^;
 (工房主=切り株くんはイモムシくん、私の場合はハチ姉さん!)


 イモムシくんたちに、ほとんど全ての葉っぱを食べられ、
 はげっちょろげになった切り株くん!
 何とか耐え抜いて頑張ろう!(^^)








   


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:54Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2019年05月28日

琵琶半月完成・・・

琵琶半月完成・・・

琵琶半月が完成しました。
数日前までに大枠で削り出しは終わっていましたが、昨日完成させました。
今回の半月は、これまで作った中でも一番細く、
かなり気を使いながら加工しましたので、
いつも以上に完成までに時間がかかった気がします。
しかし、出来上がりを見ると嬉しくなるのはいつものこと。。。(^^)


 白蝶貝はそれほど真珠層が強固でないため、
 層が剥がれないようヤスリを入れる方向をいつも考えてつつ、
 先端が折れないように配慮しながら削ることが必要です。
 しかしながら、今回はかなりの細さだったので、より配慮が必要となりました。


 配置を変えての撮影。
 向きを変えてみるのも面白いですね。


 半月、、、細い三日月ですね。


 削り出し加工の状態では乳白色。
 貝殻は磨くと全然印象が変わります。



 そして本日、お客様へ納品。
 半月がほんの少し大きかったので、少し木を削って穴の部分を広げ、仮置きしてみました。


 半月を嵌めた琵琶全体像です。


今回の琵琶は小さく、これまでお取り扱いしたものに比べて80%くらいの印象。
それだけ半月も小さかったわけですが、
小さいから逆に難しくなることもある、、、ということが、改めて今回分かりました。

この半月が終わると、次はアワビ貝加工や鞘塗りが。。。
月末に向けてもうひと踏ん張りしましょう。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:21Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2019年05月14日

盛り沢山の工房作業・・・

盛り沢山の工房作業・・・


5月に入って新たなご依頼も幾つかあり、
なかなか作業予定が込み合ってきました。

一昨日、昨日と、工房作業も盛り沢山。


 曲禄は、ほぼ全ての塗り剥ぎが終了。
 一部の難しい部位や状態の良い塗面はそのままに、
 もう少し木部の素地調整が必要です。


 それにしても、この背もたれ部分の剥離作業は大変でした。
 ここが山、、、といっても過言ではなかったです(^^;
 金箔が貼ってあった模様彫り部分は、剥ぎ落すのが難儀過ぎたので、
 ガサガサに荒らした状態にして、漆でガチガチに固めます。

昨日はその他にも諸々作業です↓


 パーツ加工のために、厚みのある部位を含んだ良質のアワビ貝殻を研磨。


 久しぶりにお会いした、向かいのバイク工房さん。
 お話をしているうちに、螺鈿装飾のご依頼あり!!
 今回は、当方のお試しと宣伝用にもするため、
 費用は抑え気味でお引き受けすることになりました。


 まずは、タンクなどを採寸~。

 他ご依頼が詰まっていますので、半年~1年お待たせするかも~汗。


 結構お急ぎの琵琶半月ご依頼も最近ありまして、、、


 他ご依頼の製作の合間で製作していくことに。。。


 半月は意外と大きく、、、いつも白蝶貝のトリーミングに悩みます。。。何とか取れる部位を探して、まずは大枠カット。


そんなこんなで、5月もバタバタと過ぎて行きます。
お待たせしているお客様、
大変申し訳ございませんが、今しばらくお待ち下さい。


 ☆益々モフモフアフロ化してきた工房主=切り株くん。
  見守っていて下さいね~。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:24Comments(2)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2019年04月14日

曲禄の金具外し完了・・・

曲禄の金具外し完了・・・



 昨日、曲禄の金具外しと解体が、やっと終わりました。
 脚を留める大きな釘が4本抜けませんでしたが、このまま塗り直し作業は出来そうです。
 これで次の段階へ。。。


 全部で67個の金具、およそ300本の釘抜き、、、
 錆ついてて頭が取れたり折れた釘も数知れず。
 その都度ペンチで引っこ抜くを繰り返して、、、だいぶ根性要りました(^^;)


 さて、錆ついてどうしても抜けない革留め鉄釘はどうするか、、、


 頭削るべし!


 真鍮製と思われる細板を外して、、、


 あとはきれいに削って終了!!
 穴の位置は、細板を左右逆にすると
 見事に残り釘の位置を外れてくれるので助かりました(^^)/


金具を外した曲禄の躯体。昨日は帰りがけに一つだけ塗装剥ぎをしました。
ちょっと手荒いですが、まずはディスクサンダー#80ペーパーディスクで大枠研磨。


 白いのは胡粉?茶色いのは砥の粉?
 お預かりして間もなく、この2色の下地をチェックしていました。
 漆が剥げた部分から見えたので水拭きしてみたところ、簡単に溶けちゃいました。
 どうやら漆は全く混じってないようで、、、下地としては脆いもののようです。


 一方の面を削ってみると、、、この材木は、杉!?


 ここまで削ったら、、、あとは手研ぎします。
 使用するサンドペーパーは#120~#240くらいでしょうか。。。


曲禄の塗り直し作業は、まさにリフォーム。
家屋の内装やり直しの気分になっております(^^;
大変とは言え、こういうご依頼は滅多になく、隠れている面白い物も出てくる。
おまけに劣化の度合いが酷ければひどいほど、
何とか直して奇麗にした姿を見たくなる、、、
モチベーションは高い!です。(笑)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:34Comments(0)制作日記漆塗り

2019年03月17日

工房の桜が開花しました・・・

工房の桜が開花しました・・・


 今日=3月17日に、糸島工房脇の桜が開花しました。


 今年の開花は早いですね!
 開花予想では福岡が日本一早いということでしたが、
 どうやらその通りのようです(^^)/


 だんだんと暖かくなってきました。
 これから春の陽気が本格化してくることでしょう。

ご依頼頂いているお坊さんが座る「曲禄」の塗り直し。
漆塗り作業の前準備として、まずは金具の取り外しから。

前回は取り外しのテストを行いましたが、これからは本作業です。
金具総数を確認したところ、全部で67個、、、先は長そうです(^^;


 ナンバー01と名付けた、左肘掛け手前の金具から。。。
 釘がしっかり食いついてますが、釘抜きの刃を入れググッと持ち上げて~。


 金具を取り外すと、、、朱漆が焼けてない所が鮮やかですね。


 今日は、工房周りの野良仕事を急遽していた関係で、
 (草や蔦でもの凄いことになってまして~今やらないと、、、汗)
 全部で8ヵ所の金具しか外せませんでした。
 時々ポキッと折れる釘もありますが、順調に外せる感じです。
 次回はもっと頑張って、20~30ヵ所は外すつもりです!!

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:26Comments(0)制作日記漆塗り

2019年02月24日

久しぶりの工房作業・・・

久しぶりの工房作業・・・

最近、自宅作業ばかりでしたが、久しぶりに工房で作業を行いました。

1月に2回、2月は今日のみということで、
今年に入ってから工房での作業はだいぶ少ないですが、
これから工房でしかできないご依頼案件が幾つか続くので、
工房へ通う頻度は上がってくると思われます。

ということで、本日の工房作業は、、、
金属加工&釘抜きの試し、そして貝殻研磨です。


 必要な道具は自分で作らないと、、、
 でも、上手く出来るのか不安になりつつ、ともかくゴリゴリと。。。


 まずは、こんなものかと~


 ちょっと入りが悪いようなので、、、


 少し調整加工してから再チャレンジしたところ、、、バシバシ行けました。
 今回作ったオリジナル釘抜きでちょっと浮かせれば、
 あとは既製品の釘抜きで、、、安堵です。。。(^^;


 隠れていた朱漆が現れましたが、だいぶ色が違いますね。。。


 今日はここまで。次回はナンバーリングしながら、
 曲禄(お坊様が座る椅子)の金具をドンドン外していきましょう。
 いつぞや山梨の業者さんから仕入れた鏨は、今回大いに役に立ちそうです^^


 今日散髪されてスッキリした切り株くんの前で、貝殻研磨も。。。
 あ~無理な体勢で剪定してたので、腰が痛たたたた~~~(*_*;
 ちょっと切り過ぎたか、切り株くんの祟りじゃ~汗


 アレコレやって日が暮れて。。。
 新しくなった工房の屋根に、山桜が花を添えてくれてます。
 気持ちの良い工房日和でした~^^

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:23Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2019年02月18日

金継ぎ器たちを大将へ納品・・・

金継ぎ器たちを大将へ納品・・・

いつもお世話になっている料亭の大将から昨年末に預かった器たち。
欠けや割れを修理して、昨日納品しました。


 預かった当初の器たち。。。まあまあ枚数あります(^^;


 傷口に薄く漆を塗って、、、


 トースターで焼いて、、、漆の簡易焼き付けを行いました。


 錆付けなどしつつ、時は過ぎて、、、2月に入りました。
 黒漆で下塗りし、、、


 弁柄漆を塗って、、、


 金粉を蒔いて、、、


 鯛の牙で磨き、、、さらに磨き粉で磨いて完成!


修理に入ってから、2か月以内で現場復帰した器たち。。。
また料亭で存分に活躍して下さい!!^^
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:45Comments(0)制作日記漆塗り

2019年01月24日

ビリヤードキューインレイの完成と納品・・・

ビリヤードキューインレイの完成と納品・・・

1月も、もう終盤になってきましたが、
まずはビリヤードキューインレイ納品までの様子をご報告。

今年の仕事始めは、ビリヤードキューインレイの仕上げ作業から。
昨日1月上旬に、最終の研ぎ&磨き作業を行い、ようやく完成と相成りました。


 インレイ表面に何度も差し入れて盛り上がっている透明クリヤーを、
 クリスタル砥石、サンドペーパー、研磨フィルムを使って研いで行きます。


 コンパウンドで磨き作業。研ぎ足が見つかったら、
 一旦研いで研ぎ足を消してから、再度磨きをかけます。
 キューは、かなり細くて丸いので、バフを使った機械磨きはせずに全て手磨きで。


 やっと完成です。キューお尻のインレイと銀箔巻き。


 作り手としては、細かい点で色々と反省点や疑問点などは残りましたが、
 ある程度イメージしていたものには近づけたかと思います。
 今回もたいへん勉強になったご依頼でした。


 キューインレイの完成写真(全体像)です。
 ようやく納品することができました。



 その後、ビリヤードキューインレイを納品したお客様よりご連絡があり、
 平口結貴プロが、1月14日のイベントで今回製作したキューを使われたとのこと。
 凄く光栄なことですが、しかも私へのサインまで書いて頂いて、、、
 たいへん嬉しく思います!!今後のご活躍をお祈りしております(^^)/





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:16Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2019年01月01日

2019年 新年のご挨拶・・・

2019年 新年のご挨拶・・・

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。

2019年は、平成が終わり新しい年号での新時代となります。
時代的には節目となりますが、
工房ではこれまで培ってきたことを踏み固めつつ、
バージョンアップしたり、新しくチャレンジすることが多くなることでしょう。


 元日は、自宅周辺をジョギング。南公園西展望台にてパチリ☆
 大晦日に実家でお腹いっぱい食事を頂いてましたので、今年も結構しっかりと走り込みました。
 朝日が眩しくてとても綺麗だったです!


当工房で恒例となっている「今年の目標漢字一字」ですが、
2019年は「跳」ということに致しました。

昨年は「飛」ということで、スピード感があるよう動いて、
作る物や情報が更に様々な方向、方面へ飛んでいくようなイメージでおりました。
ところが、、、新しいことに挑戦するなどして手間取ることが多く、
ご注文を頂いても、お客様をお待たせすることが多々ございまして、
実際は「地を這う」ような状況になってしまっていたのが情けなかったです(^_^;)

そういうこともありまして、今年は「這う」状況からの脱却を目指し、
幾分か苦しんで這いつくばりつつも、時折ジャンプして(跳ねて)次のステップへ!!
ということで頑張ろうかな!?っと思っております。

次なる目標になる事案は、幾つか見えてきております。
ステップアップする=跳ねる、、、これを今年の目標として
努力していきたいと考えております。



 金比羅神社で初詣。御神酒などを頂きました。
 長期の旅行や出張に行く際は、いつもお参りしている近所の神社です(^^)


 高台から見た福岡市の街並みは、
 少しひんやりした中にも清々しく穏やかな様子となっていました。


明後日の1月3日が仕事始めとなりそうです。
2019年も頑張って参りましょう!  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:17Comments(0)制作日記

2018年12月30日

2018年 工房仕事納め・・・

2018年 工房仕事納め・・・

今日は工房仕事納めです。
この2018年も様々な制作を行いましたが、
明日で終わりとなりますね。


 今年も、工房の鎮守として繁っていた切り株くん。
 すっかり葉が落ちていますね。
 芽吹きは3~4月頃になるでしょうか。。。


 ずっと製作を進めてきたビリヤードキューインレイも、いよいよ大詰めです。
 シェルパーツの象嵌が終わり、透明クリヤーを6回も筆差しした状態で現在乾燥中。
 昨日のうちに銀箔貼りの段取りを行いました。
 マスキングして研ぎを入れて。。。


 銀箔の準備も。。。



 銀箔は、和紙に挟まれた状態にして、10mm幅でカットして行きます。


 本日、いよいよ本番。
 まずはシルバーインキでベース塗装して、、、


 銀箔を貼る作業。
 筒状にグルっと箔を貼るのは、今回が初めてのような。。。
 難しいながらも何とか貼ることが出来ましたが、
 今日は本当に寒くって、なかなか乾燥に時間がかかりました。
 40分程ドライヤーで少しずつ温めてから箔払い。
 その後にウレタンクリヤーをホドホドに吹き付けました。。。


 自宅に持ち帰ったキュー。
 冬用の速乾タイプシンナーを使ったとは言え、今回は熱をあまりかけられないので、
 そんなに早くクリヤーが完全乾燥・硬化するわけではありません。
 工房から自宅に持ち帰るにあたっては、
 まだ硬化不十分なインレイクリヤーや、乾燥中の銀箔を傷めないような梱包手段を使いました。

 今年中に納品したかったのですが、、、
 諸々あってなかなか進まず、ちょっと残念です。
 年初までにしっかりクリヤーを乾燥させておいてから仕上げることにしましょう。



 工房の机上には、例年通り、うちの「エース」をお守りとして置いてきました。


 帰りがけにパチリ☆
 寒空にカラスが数羽、、、ブルっときましたが、
 今年を少し思い返す一瞬でありました。


今年も色々とありましたが、関わって頂いた皆様には本当に感謝です!!
来年が、皆様にとって良い年となりますようお祈り申し上げます!
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:50Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工塗装

2018年12月16日

インレイパーツが完成・・・

インレイパーツが完成・・・


ビリヤードキューのインレイ(シェルパーツ)が完成しました。
これからキュー本体を彫って、パーツを象嵌し、研磨して、、、という工程を重ねて
インレイを進めて行きます。


 ノッチドダイヤ型は全部で8個、予備2個を作りました。
 クリスマス前なので、ちょっと星型にして撮影してみました(^^)


 丸型3サイズも完成。各サイズ予備2個ずつ製作。
 こちらも花形にして撮影(^^)

やはり他のご依頼なども諸々あって、時折中断しながらの作業となりそうですが、
年内納品に向けて頑張って行きます。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:29Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2018年09月29日

中国古筆の修理が完成・・・

中国古筆の修理が完成・・・


中国古筆の修理(補修)が完成しまして、昨日お客様の元へ直接納品に行きました。

これ迄で一番難しい修理作業となり、色々と試行錯誤するうちに
昨年2月から1年7ヶ月という長期間でお預かりすることとなってしまいましたが、
何とか整えてお渡しすることが出来て、だいぶホッとしております。
今回もまた凄く勉強になったご依頼でした。



 完成した全体像です。
 清朝初期(乾隆帝などの時代/およそ300年程前)のものと思われる筆で、
 お預かりした当初は、螺鈿の約7割が剥離=消失し、朱漆も一部が剥げ、
 金彩も所々大きな傷やこすれ落ちた箇所が見受けられる状態でした。


 基本的に雲竜図です。
 龍の顔はほぼ二つとも剥げ落ちた状態でしたが、
 資料図案やわずかに残った部位を手掛かりに、描き起こしてみました。


 筆筒をはめた状態の全体像です。


 筆筒の拡大写真です。


☆修理に至るまでの高低をいくつかご紹介します(以下)。



 下地がむき出しに。。。
 今回の修理で一番難儀なのがこの下地。何で出来ているかが謎でした。。。
 水が付くと強烈な粘性を帯び、乾燥すると硬化するのです。
 膠ですと通常の温度の水では溶けにくいはずで、小麦粉や米粉とはかなり違う粘性の強さ。
 植物由来のような気もしますが、もう300年も経っているのに、
 粘着性の機能を保持しているとは。。。この組成は何なのか?

 以上の通り、この下地は水で溶け、周囲の朱漆が侵され剥離し出すので、
 水研ぎが出来ないという事態に。
 空研ぎを中心に、水を一切使わない作業での調整が続きました。


 朱漆が剥げたところも大変でした。。。
 だいたい色漆は、元の色と合わせるのが非常に難しいのです。
 色の調合、乾燥条件の研究を進めましたが、
 結局求めるレベルの80%くらいしか到達しませんでした。
 最終的には、エイジング処理で既存の朱漆と何とか風合いを似せることで、
 周囲とのバランスを図った次第です。


 螺鈿補修は、フィルムトレースでの正確な形状写しから実施。


 螺鈿接着の研究。
 膠での接着をまずは試み、アレコレと調合を試すも、、、なかなか上手く行かず。


 研究と並行して螺鈿加工は進め、、、トリーミングを。


 既存螺鈿と色味が合う所を慎重に選んでカット。。。


 螺鈿は、形状が複雑なものもあり、
 尚且つ筆の曲面にも馴染ませなければならないため、
 少し特殊な方法で熱矯正をかけました。


 仮置きをして調整をかけながら、、、


 湾曲具合も確かめながら、、、


 膠による螺鈿接着研究は、袋小路に入り込んでいました。。。
 結果的には接着強度が足らず、既存下地との色味合わせも上手く行かず、
 この努力は結局実りませんでした。。。


 次なる接着手段を発案。。。
 現代的なテクニックを使う方向で研究を進め、、、


 色々と試した結果、接着強度の高い樹脂に着色して
 下地と似た色合いを出すという方向で落ち着きました。


 接着に伴い、螺鈿をガチガチにテープで固定。
 それでも足りない場合は、重石をかけて、、、


 螺鈿接着が終わったところです。
 この後、研ぎを施し絵付けを行って螺鈿は完成。
 金彩は、水を僅かに湿らせた綿棒で金彩表面に付着した汚れを落としつつ、
 傷や擦れたところには摺漆を施して金消し粉を蒔き付け、
 引っかき線を針で入れての補修となりました。

 この金彩も箔なのか金泥なのかはよく分かりませんでしたが、
 強力に漆と密着していることで、清掃作業は比較的楽に進められました。


修理作業の概要は以上の通りですが、
ここまでハードルが高いことになろうとは思わず、
骨董品修理の奥深さを痛感した次第です。

それにしても、先人の知恵には計り知れないものがあるものですね~汗。  


2018年09月25日

朱の乾漆粉づくり・・・

朱の乾漆粉づくり・・・

以前に行った朱の乾漆粉づくりを、再びやることになりました。


 まずは朱漆(赤口)をガラス面に塗ります。


 2度塗るのですが、1回目は少し厚めに塗り過ぎたのか、一部にちぢみが出てしまいました。
 しかし、このくらいのちぢみであれば、しっかり乾かせば問題ありません。


 ガラス板に塗った朱漆を乾燥させて剥がしました。
 まだ少し柔軟性があるのですが、
 これを工房に持って行って、ある処理を施します。
  
タグ :乾漆粉


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 01:36Comments(0)制作日記漆塗り

2018年08月30日

尺八 金蒔絵の完成・・・

尺八 金蒔絵の完成・・・

漆塗りと蒔絵のご依頼を頂いていた尺八がこのほど完成し、
先日お客様がお受け取りに来られまして直接納品致しました。


 朱塗りの尺八にして欲しいという珍しいご依頼。
 モチーフは、山桜に鶯(うぐいす)と半鐘蔓です。


 本当に長い間お預かりしておりましたが、やっと、、、という感じです。
 大変お待たせ致しました!


 鶯は、丸粉蒔絵をベースとして透き漆で描き起こしてみました。
 山桜は、花びらを丸粉蒔絵、枝や幹を梨子地塗りで。


 蒔絵の表現は、多岐に渡って様々なものがありますが、
 試作を重ねながら、取捨選択して本番に臨みました。


 山桜に蔓を二重螺旋で絡ませました。
 変化自在な生命の神秘を意識してデザイン。


 半鐘蔓も丸粉蒔絵にて絵付けしております。


 背面の半鐘蔓。


 山桜の幹たち。根本は途切れた形に、、、生命の根源は謎ですね。


 当工房の銘「瑞緒」を背面に。。。


 尺八を製作した工房の銘(焼き印)はそのまま残しまして、
 その横に当工房の銘を螺鈿で入れております。


 最後の仕事=鶯の眼光を入れる作業。
 梨子地粉3号の一粒を黒目に針で貼り付けてみました。


今回のご依頼は蒔絵を主としたものとなりましたが、
やり甲斐と共にその難しさを痛感した次第です。本当に今後の糧となりました。
お客様には改めて感謝申し上げます。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:37Comments(0)制作日記金箔・金粉漆塗り楽器装飾

2018年08月07日

鞘塗りをアレコレと・・・

鞘塗りをアレコレと・・・

他ご依頼品と共に、相変わらず鞘塗りも幾つか並行して進めております。

漆塗り用の鞘たちは、下地作業を更に進めて、、、


 布着せの次の工程に入る準備中、作業で使っている新聞にふと目が留まりました。。。
 夏の甲子園=第100回全国高校野球選手権記念大会が開幕(^^)


 貼った絹の目に錆(漆+砥粉のパテ)を擦り込む=布目擦り。



 乾燥しました、、、研ぎます。



 次は、地付けです。



 また乾燥しました、、、研ぎます。☆溶岩の様に硬い!です。


別件の鞘塗りも完成へ。。。最後に栗形を接着です。


 木地に螺鈿装飾とウレタン塗装。栗形・鯉口・鐺部分は黒漆で。
 すみません、螺鈿装飾は未公開で!(^^;
 

 2液型樹脂を接合部に塗布し、
 浸透圧でピタッと納まるように樹脂の量をさじ加減してみました。
 樹脂が接合部からはみ出すことなくキレイに空気が抜けて、、、
 上手く行ってホッとしました~。


諸々、まだ遅々として進んでいないご依頼品もあります。
お盆前にかけて、製作ペースを上げましょう。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:37Comments(0)制作日記漆塗り塗装

2018年08月01日

8月に入っても漆芸つづき・・・

8月に入っても漆芸つづき・・・

もう8月になりました。早いものです!

7月は本当に忙しく、
製作業に加えて講師業も特別授業が目白押しで、
さらに猛烈な酷暑も加わって、だいぶヘトヘトになりました。

学校が一区切りつきましたので、製作業に集中です!
ご依頼頂いているうち、漆塗りに関するものも多く、
8月も、これらの製作が続いていくことでしょう。

その内の一つ=日本刀鞘大小拵は、下地の作業が続いています。
だいぶ予定が遅れていますが、他ご依頼と並行して、
この8月で何とか中塗りまで完了させたいところです。


 木地固めが終わり、鯉口を接着したところ。


 下地塗り前のマスキング。経験上、セロハンテープも有効です。
 発泡スチロールも、、、利用価値あり!!ですね。


 布着せの作業へ。鞘の躯体に馴染むよう絹を糊漆で貼って行きます。


 室(ムロ)で乾燥させては研ぎ~を3回は繰り返し、
 出っ張り過ぎたところは刀でカットして、ある程度平滑にします。
 絹や糊漆が厚いところは、どうしても中が乾いていないので、
 表面を研いでは室入れ~を繰り返す必要があります。

今回の日本刀鞘大小拵は、お客様が本堅地(一番堅牢な漆下地)をご希望されています。
着実に積み重ねて行かないといけません。完成まで、まだまだ先は長い、、、です。   


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:18Comments(0)制作日記漆塗り

2018年07月13日

猛暑の中、工房整備・・・

猛暑の中、工房整備・・・

九州北部も梅雨が明け、本格的な猛暑が到来しておりますが、
最高気温が34~36℃くらいになると、この空調の無い工房での作業は過酷さを増します。
そんな中、塗装作業を伴うご依頼が幾つか控えています。
塗装は工房でしかできません~!汗

最近、吹き付け塗装を伴うような塗装作業をしていなかったため、
まずは、工房の片付けや整備が必要です!(あちこちにガタが来てます)


 工房に着きましたが、、、やはり暑いですね~。


 工房塗装室の外壁として張っているプラダン(プラスチックダンボール)が、
 太陽光によって著しく劣化。南側壁面が、、、バリバリに!!!
 猛暑の中、気合いで張り替えであります!!


 一部手に取ってみると、、、粉々に~!汗


 ということで、、、劣化したプラダンを剥ぎます。
 こういうの見ると、久々にDIYやってる感あります(^^)


 バスッ!!バスッ!!バスッ!!っとやっていると、
 さらにDIY感が増します~(^^)


 スッキリ!! これで、、、


 いよいよミスパリ&ダンディハウス様 店舗認証楯製作へ向けての準備開始。
 この塗装作業でも激烈に暑くなりそうですが、、、こういう時には助っ人が。。。
 学生時代(バブル期)に購入したミニミニハイパワー扇風機くんです!!
 ちょうど30年経った今も健在~ホコリをきっちり拭き取って整備しました。
 フルパワーで、よろしくお願いします!!('◇')ゞ




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:50Comments(0)制作日記