2023年03月19日
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。

一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;

皆さん、お疲れ様でした~。

実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。
一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;
皆さん、お疲れ様でした~。
実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
2023年03月11日
鞘塗り 螺鈿研ぎ出し・・・
鞘塗り 螺鈿研ぎ出し・・・
3月に入ってもう10日経ちました。
だいぶ暖かくなって来ましたが、今日は3.11ですね。
黙禱もしつつ、作業に励みます。
現在のメイン作業となっている鞘塗りは、
螺鈿の上塗りと研ぎ出しが完了し、最初の磨き作業にも入って来ました。
もう一本やっていますので蒔絵になかなか入れずにおります。
そろそろ開始したいところですね(^^;

螺鈿の厚みは0.1mm。
この厚み分となる黒漆の上塗り回数は最低3回です。

上塗り後の研ぎ出し完了。
最後は細かい番手で研いでます。
この後に胴擦りを挟みながら摺漆を3回して、、、

鐺も塗っとかんと~ですね(^^;
つづく。。。
3月に入ってもう10日経ちました。
だいぶ暖かくなって来ましたが、今日は3.11ですね。
黙禱もしつつ、作業に励みます。
現在のメイン作業となっている鞘塗りは、
螺鈿の上塗りと研ぎ出しが完了し、最初の磨き作業にも入って来ました。
もう一本やっていますので蒔絵になかなか入れずにおります。
そろそろ開始したいところですね(^^;
螺鈿の厚みは0.1mm。
この厚み分となる黒漆の上塗り回数は最低3回です。
上塗り後の研ぎ出し完了。
最後は細かい番手で研いでます。
この後に胴擦りを挟みながら摺漆を3回して、、、
鐺も塗っとかんと~ですね(^^;
つづく。。。
2023年02月28日
鞘塗り螺鈿の貼付完了・・・
鞘塗り螺鈿の貼付完了・・・
もう2月も終わり、明日から春になりますね~。
今年も早いものです。
鞘塗り螺鈿の貼付が全て完了しました。
以下の写真は鞘背面に配する城山三峰。
螺鈿の粒で夜の城山を表しております。。。

夜遅くに貼り終えました。
ちくちくと星の粒を貼って行くような感じでしたね~。

専用のダンボール室で乾燥させて、、、

螺鈿粒を希釈した漆で一旦固めました。
春に入れば今度は鞘前面の昼の城山三峰を蒔絵で表します。
3月は、、、もう五つ踏ん張りほどはしないといけませんね(^^;
つづく。。。
もう2月も終わり、明日から春になりますね~。
今年も早いものです。
鞘塗り螺鈿の貼付が全て完了しました。
以下の写真は鞘背面に配する城山三峰。
螺鈿の粒で夜の城山を表しております。。。
夜遅くに貼り終えました。
ちくちくと星の粒を貼って行くような感じでしたね~。

専用のダンボール室で乾燥させて、、、
螺鈿粒を希釈した漆で一旦固めました。
春に入れば今度は鞘前面の昼の城山三峰を蒔絵で表します。
3月は、、、もう五つ踏ん張りほどはしないといけませんね(^^;
つづく。。。
2023年02月23日
鞘塗り 螺鈿加飾・・・
鞘塗り 螺鈿加飾・・・
現在製作中の日本刀鞘塗りは、
ようやく螺鈿の加飾に入っています。

梅と波・泡を貼り付けましたが、曲面への貼付なので
特に絵柄大き目の梅さんに反りが出ないよう気を配りました。

絵柄は全て貼り終えましたので、、、
本日は青貝粉(アワビ薄貝粒)を加飾です。

塗って蒔いて竹串等で調整、、、という具合です。
星の海に旅立った松本零士さんを偲びながら、
つぶつぶやって行きます。。。

ようやく鞘背面が蒔き終わりました。
グラデーション蒔きですので、結構時間がかかります。
前面も何とか本日中に蒔き終わりたいですね(^^;
つづく。。。
現在製作中の日本刀鞘塗りは、
ようやく螺鈿の加飾に入っています。
梅と波・泡を貼り付けましたが、曲面への貼付なので
特に絵柄大き目の梅さんに反りが出ないよう気を配りました。
絵柄は全て貼り終えましたので、、、
本日は青貝粉(アワビ薄貝粒)を加飾です。
塗って蒔いて竹串等で調整、、、という具合です。
星の海に旅立った松本零士さんを偲びながら、
つぶつぶやって行きます。。。
ようやく鞘背面が蒔き終わりました。
グラデーション蒔きですので、結構時間がかかります。
前面も何とか本日中に蒔き終わりたいですね(^^;
つづく。。。
2023年02月10日
螺鈿細工完成・・・
螺鈿細工完成・・・
ひたすら鞘用の螺鈿細工を作る日々でしたが、やっとこさ完成~。

泡波梅螺鈿もこれで全て完成!

君たち、、、けっこう細かったね~(^^;
先行分=もう一本の鞘の螺鈿(未公開分)は更に細かかった!(;'∀')
そして彼らは既に次なる作業へ入っております。

いやはや、道具さんたちもお疲れさんでした。
カットしては輪郭を整え、清掃して~の繰り返し。
よく踏ん張ってくれました(^.^)
裏彩色を施して、貼付へ早く入らんと~です(^^;
つづく。。。
ひたすら鞘用の螺鈿細工を作る日々でしたが、やっとこさ完成~。
泡波梅螺鈿もこれで全て完成!
君たち、、、けっこう細かったね~(^^;
先行分=もう一本の鞘の螺鈿(未公開分)は更に細かかった!(;'∀')
そして彼らは既に次なる作業へ入っております。
いやはや、道具さんたちもお疲れさんでした。
カットしては輪郭を整え、清掃して~の繰り返し。
よく踏ん張ってくれました(^.^)
裏彩色を施して、貼付へ早く入らんと~です(^^;
つづく。。。
2023年01月31日
2月に向けての準備・・・
2月に向けての準備・・・

2023年の1月がやっと終わり、、、
2月に向けての準備がパソコンで進行中。
毎度の製作でかなりデジタルの力も借りておりますが、、、
画面にジッと向かい合っているとやはり身体には悪いですね~。
時々立ち上がって運動です~(^^;

時々プリントアウトも必要です。。。

こちらは鞘塗りの原寸レイアウトプリント。
実物は曲面ですので絵柄配置は微調整が必要になります。
2月もしっかりと制作しないと~ですね。

2023年の1月がやっと終わり、、、
2月に向けての準備がパソコンで進行中。
毎度の製作でかなりデジタルの力も借りておりますが、、、
画面にジッと向かい合っているとやはり身体には悪いですね~。
時々立ち上がって運動です~(^^;
時々プリントアウトも必要です。。。
こちらは鞘塗りの原寸レイアウトプリント。
実物は曲面ですので絵柄配置は微調整が必要になります。
2月もしっかりと制作しないと~ですね。
2023年01月24日
鞘塗りのための螺鈿材料準備・・・
鞘塗りのための螺鈿材料準備・・・
鞘塗りのための螺鈿材料を準備中です。
鞘2本分なので今回はちょっと多めに。。。

こちらは鞘1本分のアワビ薄貝。
色味や輝きを吟味してトリミングしますので、当然予備も含みます。。。

鞘2本分で計17枚を準備。
鞘曲面に馴染むよう水研ぎで薄くして、
さらに熱矯正しました。。。

加工業者さんによる仕立ての結果~真っ平や逆反りしてた薄貝。
熱矯正によって、その状態からそもそもの貝殻曲面と同様
真珠層縦方向にも丸みが出ました。
日本刀の鞘は断面が楕円状の丸棒ですが、
加工する薄貝がしっくりと丸みに馴染んでくれることを期待しています。
螺鈿も貼付する躯体に合わせて下準備が大切なんですね。。。
鞘塗りのための螺鈿材料を準備中です。
鞘2本分なので今回はちょっと多めに。。。
こちらは鞘1本分のアワビ薄貝。
色味や輝きを吟味してトリミングしますので、当然予備も含みます。。。

鞘2本分で計17枚を準備。
鞘曲面に馴染むよう水研ぎで薄くして、
さらに熱矯正しました。。。
加工業者さんによる仕立ての結果~真っ平や逆反りしてた薄貝。
熱矯正によって、その状態からそもそもの貝殻曲面と同様
真珠層縦方向にも丸みが出ました。
日本刀の鞘は断面が楕円状の丸棒ですが、
加工する薄貝がしっくりと丸みに馴染んでくれることを期待しています。
螺鈿も貼付する躯体に合わせて下準備が大切なんですね。。。
2023年01月23日
長く感じる1月・・・
長く感じる1月・・・
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;

ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;

新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。

だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;

納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')

そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;
ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;
新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。
だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;
納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')
そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年01月17日
新頭金完成・・・
新頭金完成・・・
新頭金が完成しました!
お客様へのご確認と承認も得て発送~納品です。

最後の工程=夜光貝プレートの側面に艶アリ黒漆を塗布。。。

乾燥後にマスキングを剥がして、、、

完成です!

裏側から見ますと、、、こんな感じです。

さて、発送へ向けての準備を。。。
今回もカプセル梱包!(^^)

しっかりフタを閉じて、、、

今回は、新バージョンの月面着陸スタイル(^.^)
無事に届いて下さいね~。
楽器パーツの製作は、今回が何度目かですが、
その都度勉強しないといけないことがありますね。
しっかりとご要望に対応できるよう、研鑽を積んで行きましょう。
この度もご依頼頂きまして、まことにありがとうございました!
新頭金が完成しました!
お客様へのご確認と承認も得て発送~納品です。
最後の工程=夜光貝プレートの側面に艶アリ黒漆を塗布。。。
乾燥後にマスキングを剥がして、、、
完成です!
裏側から見ますと、、、こんな感じです。
さて、発送へ向けての準備を。。。
今回もカプセル梱包!(^^)
しっかりフタを閉じて、、、
今回は、新バージョンの月面着陸スタイル(^.^)
無事に届いて下さいね~。
楽器パーツの製作は、今回が何度目かですが、
その都度勉強しないといけないことがありますね。
しっかりとご要望に対応できるよう、研鑽を積んで行きましょう。
この度もご依頼頂きまして、まことにありがとうございました!
2023年01月13日
新頭金 夜光貝プレート接着・・・
新頭金 夜光貝プレート接着・・・
ご依頼で新しく作り直している頭金。
夜光貝フクロウ円盤をいよいよ真鍮土台(ボタン形状)へ接着させて完成です。
お客様へ念のため接着前の確認をしたところ、
頭金は結構高い温度に耐える必要であることが分かり、
接着方法を急遽変更です(^^;

夜光貝プレート接着の為、真鍮土台をセッティング。
さぁ、エポキシ樹脂で接着しましょうか~と思っておりましたが、
念のためお客様へ諸々確認、、、そして、あることが判明!
頭金は「能管」といった横笛の頭に、溶かした蜜蝋で埋め込まれます。。。
蜜蝋は、その位置や分量の増減が、笛全体の鳴りやバランスを大きく左右する要となるそうです。
お客様からご教授頂きましたが、蜜蝋が溶け出す温度は65~70℃。
頭金を取り換える時はアルコールランプで笛の頭を焙って外す、
頭金を取り付ける時はハンダごてを頭金の取っ手に当てて熱し
蜜蝋を溶かしながら嵌め込む等のご説明があり、、、
頭金の耐熱温度は余裕を持って100℃~120℃ほどは必要であろうかと思われました。
今回作っている夜光貝フクロウ円盤の真鍮への接着では
一般的には熱に強いと言われるエポキシ樹脂を予定しておりましたが、、、
使用している樹脂は熱変形温度が60℃、、、ちょっと低いのでギリ却下!と判断。
危ないところでした~(;'∀')
ということで、300℃の熱にも耐え得ると言われる漆での接着に急遽変更です。
但し、漆は真鍮といった金属に塗ると剥げやすいという難点がありますので、
密着性が上がる漆焼き付け実施~と相成りました(^^;

漆を塗って、トースターで焼き付けます。。。

漆が真鍮土台にしっかり融着しました。。。

これを研ぎまして、、、

呂瀬漆(接着用漆)を焼き付けた真鍮の表面、夜光貝の裏面ともに塗り、、、

丁度頃合いの良い半乾き状態になったところで、

慎重に貼り合わせます。。。緊張!!

しっかりと圧着した上、ズレをキッチリ補正して接着完了!
あとはじっと呂瀬漆の乾燥硬化を待つのみですね。
つづく。。。
ご依頼で新しく作り直している頭金。
夜光貝フクロウ円盤をいよいよ真鍮土台(ボタン形状)へ接着させて完成です。
お客様へ念のため接着前の確認をしたところ、
頭金は結構高い温度に耐える必要であることが分かり、
接着方法を急遽変更です(^^;
夜光貝プレート接着の為、真鍮土台をセッティング。
さぁ、エポキシ樹脂で接着しましょうか~と思っておりましたが、
念のためお客様へ諸々確認、、、そして、あることが判明!
頭金は「能管」といった横笛の頭に、溶かした蜜蝋で埋め込まれます。。。
蜜蝋は、その位置や分量の増減が、笛全体の鳴りやバランスを大きく左右する要となるそうです。
お客様からご教授頂きましたが、蜜蝋が溶け出す温度は65~70℃。
頭金を取り換える時はアルコールランプで笛の頭を焙って外す、
頭金を取り付ける時はハンダごてを頭金の取っ手に当てて熱し
蜜蝋を溶かしながら嵌め込む等のご説明があり、、、
頭金の耐熱温度は余裕を持って100℃~120℃ほどは必要であろうかと思われました。
今回作っている夜光貝フクロウ円盤の真鍮への接着では
一般的には熱に強いと言われるエポキシ樹脂を予定しておりましたが、、、
使用している樹脂は熱変形温度が60℃、、、ちょっと低いのでギリ却下!と判断。
危ないところでした~(;'∀')
ということで、300℃の熱にも耐え得ると言われる漆での接着に急遽変更です。
但し、漆は真鍮といった金属に塗ると剥げやすいという難点がありますので、
密着性が上がる漆焼き付け実施~と相成りました(^^;
漆を塗って、トースターで焼き付けます。。。
漆が真鍮土台にしっかり融着しました。。。
これを研ぎまして、、、
呂瀬漆(接着用漆)を焼き付けた真鍮の表面、夜光貝の裏面ともに塗り、、、
丁度頃合いの良い半乾き状態になったところで、
慎重に貼り合わせます。。。緊張!!
しっかりと圧着した上、ズレをキッチリ補正して接着完了!
あとはじっと呂瀬漆の乾燥硬化を待つのみですね。
つづく。。。
2023年01月12日
新頭金の螺鈿パーツ・・・
新頭金の夜光貝パーツ・・・
新頭金の夜光貝円盤パーツ製作を進め、ほぼ完成しました。
お客様のご了承が出れば、真鍮本体に接着して完成です。

艶アリの黒漆をフクロウ彫刻の凹部に塗り込み、乾燥完了。。。

いよいよ仕上げに入ります。まずは余分な所をカットし、、、

ダイヤモンドヤスリで円形に削って、、、

慎重に塗面を研磨します。。。

目の細かい研磨フィルムも使って、、、

大枠で完成しました。

更なる輪郭調整と、、、

裏研磨で厚み調整も。。。

真鍮土台との厚み合計=2.5mm。
図面表示のご指定寸法通り。これでOKです!

微細秤で、頭金のご指定重量=3~5gの範囲内に収まっていることも確認。

これでOKを頂けましたら、、、

真鍮土台にくっつけましょう(^^)/
新頭金の夜光貝円盤パーツ製作を進め、ほぼ完成しました。
お客様のご了承が出れば、真鍮本体に接着して完成です。
艶アリの黒漆をフクロウ彫刻の凹部に塗り込み、乾燥完了。。。
いよいよ仕上げに入ります。まずは余分な所をカットし、、、
ダイヤモンドヤスリで円形に削って、、、
慎重に塗面を研磨します。。。
目の細かい研磨フィルムも使って、、、
大枠で完成しました。
更なる輪郭調整と、、、
裏研磨で厚み調整も。。。
真鍮土台との厚み合計=2.5mm。
図面表示のご指定寸法通り。これでOKです!
微細秤で、頭金のご指定重量=3~5gの範囲内に収まっていることも確認。
これでOKを頂けましたら、、、
真鍮土台にくっつけましょう(^^)/
2023年01月09日
2023年 初出荷日・・・
2023年 初出荷日・・・
今日は今年の初出荷日になりました。
レターさん、ヤマトさん今年もよろしくお願い致します!(^^)/
すでに2つは梱包済みで、本日発送。
もう一点も発送出来る状態でしたが、
お客様の確認待ちで明日以降の出荷となりそうです。

写真は厚貝加工パーツ1点。
大晦日にご注文で、年明け突貫製作して納品です。
小さいので、カプセルに入れるという珍しい梱包スタイルになりました。
☆月面着陸でもするような?(^.^)

新頭金の夜光貝加工も上がって来ました。

フラワーポッドインレイ。
アワビ薄貝を精密加工し、ホワイトで裏彩色です。
同時進行のご依頼品もドンドン行かないと~ですね(^^;
今日は今年の初出荷日になりました。
レターさん、ヤマトさん今年もよろしくお願い致します!(^^)/
すでに2つは梱包済みで、本日発送。
もう一点も発送出来る状態でしたが、
お客様の確認待ちで明日以降の出荷となりそうです。

写真は厚貝加工パーツ1点。
大晦日にご注文で、年明け突貫製作して納品です。
小さいので、カプセルに入れるという珍しい梱包スタイルになりました。
☆月面着陸でもするような?(^.^)

新頭金の夜光貝加工も上がって来ました。
フラワーポッドインレイ。
アワビ薄貝を精密加工し、ホワイトで裏彩色です。
同時進行のご依頼品もドンドン行かないと~ですね(^^;
2022年12月25日
鞘塗り試作⑤ 螺鈿試作完了・・・
鞘塗り試作⑤ 螺鈿試作完了・・・
新作鞘塗りの試作は、螺鈿のテストがほぼ完了。
試作ですので製作レベルは下げておりますが、
諸々よく確認出来まして、だいぶ安心して本番が迎えられそうです。

今回の螺鈿試作は、青貝粉蒔きの密度や、
絵柄の螺鈿裏側に塗った裏彩色の立ち具合が主たる目的。

斜めから見て、、、うん、ホドホドに絵柄が目立って大丈夫そうですね。
青貝粉と共に、梨子地粉蒔きで城山三峰の試作も行いましたが、
こちらも本番に向けて大体の知見を得ました。

正面から絵柄螺鈿を見ますと、
裏彩色の印象は薄れて真珠層が目立って来ます。
次は蒔絵のテスト(兼練習)となりますが、、、
先行して行った城山三峰とは技法が異なる「高蒔絵」の試作となります。
引き続き本番へ向けて確認、カクニンです(^^;
つづく。。。

さて、こちらは年末に入荷した別件の鞘です。

切粉地付けが完了し、生漆で固める作業を。
少し早めに進めている次第でして、
年末にかけてだいぶ進めておきたいところです。
新作鞘塗りの試作は、螺鈿のテストがほぼ完了。
試作ですので製作レベルは下げておりますが、
諸々よく確認出来まして、だいぶ安心して本番が迎えられそうです。
今回の螺鈿試作は、青貝粉蒔きの密度や、
絵柄の螺鈿裏側に塗った裏彩色の立ち具合が主たる目的。
斜めから見て、、、うん、ホドホドに絵柄が目立って大丈夫そうですね。
青貝粉と共に、梨子地粉蒔きで城山三峰の試作も行いましたが、
こちらも本番に向けて大体の知見を得ました。
正面から絵柄螺鈿を見ますと、
裏彩色の印象は薄れて真珠層が目立って来ます。
次は蒔絵のテスト(兼練習)となりますが、、、
先行して行った城山三峰とは技法が異なる「高蒔絵」の試作となります。
引き続き本番へ向けて確認、カクニンです(^^;
つづく。。。
さて、こちらは年末に入荷した別件の鞘です。
切粉地付けが完了し、生漆で固める作業を。
少し早めに進めている次第でして、
年末にかけてだいぶ進めておきたいところです。
2022年12月22日
螺鈿硯箱の修理⑯ 完成・・・
螺鈿硯箱の修理⑯ 完成・・・
長期間を要した螺鈿硯箱の修理が完了しました。
所々中断を挟みながら、ようやく完成した次第です。
☆本日夕方発送~明後日のクリスマスイブにお客様の元へ届く予定です。

完成した様子です。
まずは斜め右方向から。

左斜め方向より。

蓋=上面の様子。

引き出しの付いた正面の様子です。
苦労したお花=No.4グループの螺鈿も
何とかここまで出来上がりました。。。

左側面です。

右側面です。
その昔、最初の製作において膠で接着されたこと、
そして、一旦何らかの接着剤が使われた補修が入ったことが、
今回の修理に苦労した要因となりました。
欠損螺鈿も大小様々あり、
色味や輝きの合わせに腐心しましたし、
経年変化の表現や、修理の過程で欠損や劣化した毛打ち=金線の補修も
この2週間ほどで工夫しながら対処した次第です。

お花螺鈿の毛打ち=金蒔絵の輪郭線補修の様子です。

金消し粉を蒔いて、、、

プチプチと穴を開けて、、、経年変化=エイジング表現を。
やはり、こういう手間をかけないと、
新しく補完したものは既存の様子に馴染みませんもんね(^^;
修理した螺鈿や金線は、全て仕上げの段階でエイジング加工を施しました。

修理前の一枚=お花螺鈿。
過去の修理で違う場所に貼られていた螺鈿もあり、
もう大変な状況でしたが、、、(^^;

これでやっと納品となります。
お客様がご満足頂けるよう願うばかりですが、
出来る得る限りのことはさせて頂いたと思います。
あとは無事にお客様の元へ届きますように。
(冬将軍が来ておりますので)
ご依頼、誠にありがとうございました!
良いクリスマスを!
☆鮮明な修理完成画像をご覧になる場合は
当工房アメブロへ⇒
長期間を要した螺鈿硯箱の修理が完了しました。
所々中断を挟みながら、ようやく完成した次第です。
☆本日夕方発送~明後日のクリスマスイブにお客様の元へ届く予定です。
完成した様子です。
まずは斜め右方向から。
左斜め方向より。
蓋=上面の様子。
引き出しの付いた正面の様子です。
苦労したお花=No.4グループの螺鈿も
何とかここまで出来上がりました。。。
左側面です。
右側面です。
その昔、最初の製作において膠で接着されたこと、
そして、一旦何らかの接着剤が使われた補修が入ったことが、
今回の修理に苦労した要因となりました。
欠損螺鈿も大小様々あり、
色味や輝きの合わせに腐心しましたし、
経年変化の表現や、修理の過程で欠損や劣化した毛打ち=金線の補修も
この2週間ほどで工夫しながら対処した次第です。
お花螺鈿の毛打ち=金蒔絵の輪郭線補修の様子です。
金消し粉を蒔いて、、、
プチプチと穴を開けて、、、経年変化=エイジング表現を。
やはり、こういう手間をかけないと、
新しく補完したものは既存の様子に馴染みませんもんね(^^;
修理した螺鈿や金線は、全て仕上げの段階でエイジング加工を施しました。
修理前の一枚=お花螺鈿。
過去の修理で違う場所に貼られていた螺鈿もあり、
もう大変な状況でしたが、、、(^^;
これでやっと納品となります。
お客様がご満足頂けるよう願うばかりですが、
出来る得る限りのことはさせて頂いたと思います。
あとは無事にお客様の元へ届きますように。
(冬将軍が来ておりますので)
ご依頼、誠にありがとうございました!
良いクリスマスを!
☆鮮明な修理完成画像をご覧になる場合は
当工房アメブロへ⇒

2022年12月17日
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。

全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;

難しいNo.4の螺鈿も、、、

茶色の表面が削られて、白くなりました。

次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。

こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。

そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;

最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。
全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;
難しいNo.4の螺鈿も、、、
茶色の表面が削られて、白くなりました。
次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。
こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。
そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;

最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
2022年12月15日
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。

梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。

青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。

梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。
青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
2022年12月13日
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。

螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。

まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、

綿棒などを使って拭き取ります。。。

こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、

丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。

既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。

錆を作って縁を埋めて行きます、、、

指で一旦擦り込んでから、、、

綿棒で拭き取り、、、

最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。

後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!

こういう角もしっかりやっておかないと、、、

研いだ後に錆を馴染ませて。。。

全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。

はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。
螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。
まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、
綿棒などを使って拭き取ります。。。
こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、
丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。
既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。
錆を作って縁を埋めて行きます、、、
指で一旦擦り込んでから、、、
綿棒で拭き取り、、、
最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。
後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!
こういう角もしっかりやっておかないと、、、
研いだ後に錆を馴染ませて。。。
全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。
はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
2022年12月07日
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。

端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、

螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、

葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。

葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、

綿棒も使って細目にしごきます。。。

際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、

完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。
端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、
螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、
葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。
葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、
綿棒も使って細目にしごきます。。。
際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、
完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
2022年12月06日
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。

まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。

ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。

そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。
まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。
ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。
そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
2022年12月02日
能管頭金の再製作① 図面作成と準備・・・
能管頭金の再製作① 図面作成と準備・・・
9年程前に能管(笛)の頭金(かしらがね)をご依頼頂いたお客様から、
装飾部が傷んで来たということで先月下旬にお問い合わせがあり、
頭金を新たに作り直すこととなりました。
先週から準備に着手しておりますが、
他ご依頼案件と並行して、今月から製作開始です。

前回作った時とサイズは同じ。
その時に割り出した修正値を図面に落とし込み、
尚且つ新しい仕様に対応するようフクロウの図案も少し簡素化。
それでも相当細かい絵柄ですので、
果たしてこのように再現できるか微妙!
テストと修正が必要となりそうです(^^;

数日前に注文先から材料の真鍮が届いたとの連絡アリ!
本日、博多方面へ取りに行きました。

真鍮はベース金具として。。。
金具表面に取り付けるフクロウパーツは
夜光貝の薄板で表現する予定です。

真鍮に加工基準ラインを入れます。。。

テープを加工幅にカットして真鍮棒に貼り付け
テープ目に沿って加工ラインに刃を入れて行きます。。。

この1.75mmという細い幅は、
頭金のベース厚みとなりますので、特に正確に!

基準ラインマーキング完了。
まずは真っ二つにカットして、、、
一つは予備として取っておき、もう一つを本番用として加工。
金属加工は慣れないので、
前回なかなか苦労した工作だったように記憶しておりますが、
今回は果たして!?(^^;
つづく。。。
9年程前に能管(笛)の頭金(かしらがね)をご依頼頂いたお客様から、
装飾部が傷んで来たということで先月下旬にお問い合わせがあり、
頭金を新たに作り直すこととなりました。
先週から準備に着手しておりますが、
他ご依頼案件と並行して、今月から製作開始です。

前回作った時とサイズは同じ。
その時に割り出した修正値を図面に落とし込み、
尚且つ新しい仕様に対応するようフクロウの図案も少し簡素化。
それでも相当細かい絵柄ですので、
果たしてこのように再現できるか微妙!
テストと修正が必要となりそうです(^^;

数日前に注文先から材料の真鍮が届いたとの連絡アリ!
本日、博多方面へ取りに行きました。

真鍮はベース金具として。。。
金具表面に取り付けるフクロウパーツは
夜光貝の薄板で表現する予定です。
真鍮に加工基準ラインを入れます。。。
テープを加工幅にカットして真鍮棒に貼り付け
テープ目に沿って加工ラインに刃を入れて行きます。。。
この1.75mmという細い幅は、
頭金のベース厚みとなりますので、特に正確に!
基準ラインマーキング完了。
まずは真っ二つにカットして、、、
一つは予備として取っておき、もう一つを本番用として加工。
金属加工は慣れないので、
前回なかなか苦労した工作だったように記憶しておりますが、
今回は果たして!?(^^;
つづく。。。