2022年08月14日

2022夏工房・・・

2022夏工房・・・

昨日は糸島の工房へ。。。

最近の暑さはハンパなく、
空調のない工房に長居すると身体に堪えますので、
こういう時はホドホドの時間で切り上げるのが肝要です(^^;


行きがけの糸島平野。
夏って風景です(^^)


傍らの農家さんの小屋では、、、


ヤギさんも暑そうな、、、(・_・;)


わたしがバイクで寄って来たこともあるのか、
それとも暑すぎて~なのか、すぐにお隠れになりました~汗


工房に着くと、さらに侵食が深まっとるような。。。(^_^;)


あれっ!?こちらさんも相当暑そうにしとりますね(((^_^;)


さて、今回の目的は貝殻の在庫確認。
大型の貝殻の種別とサイズをチェックです。

長径160mm~の特々大ケースを表に出して、、、


諸々計測であります!


数量や種類が詳しく分かりましたので、
ご要望に合ったものがどのくらいあるか
お客様に確認を取りたいと思います。

午後2時半頃に工房を出て、早々に退散!
一番暑い時間帯ではありましたが、、、
やはり長居は無用~ということで!(^^;
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:29Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年07月06日

日本刀拵届く・・・

日本刀拵届く・・・


新たに製作する日本刀の拵がメーカー様から届きました。
状態や寸法を確認し、もう暫く準備を進めてから、いよいよ製作開始となります。
この夏は暑いですが、気合を入れんといけません!('◇')ゞ


厳重に二重梱包で届きました!


さぁ確認です。柄糸に汗が付かないよう手袋で抜きまっす!
☆なぜかビリヤード用グローブで(^^;


しっかりと仕立てて頂いておりますね。。。


高精度ツナギ(木製代刃)は、
切先がよく再現されている感じです(^.^)


柄糸の鉄紺色が素晴らしい。趣のある海の色のようにも見えます。
そして、黒水牛角製の各パーツも確認。。。
塗りの厚みを考慮して頂いた、鯉口と木地との段差もOK!


ムムム!鞘入口の木地背には黒水牛角ば組み込まれとります。
真剣の場合は、このような仕立てか、、、
なるほどですね~知りませんでした。


なんかホント気合入って来た~!
他ご依頼品も含め、あらためて頑張って行きます~(^^)/  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:50Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り木工鞘塗り

2022年06月18日

新たな鞘塗りのご依頼・・・

新たな鞘塗りのご依頼・・・


昨年9月にお問い合わせがあり、準備を進めている鞘塗りのデザインです。
幾つかの原案作成~レイアウト決定案の段階まで進みました。
現在は、梅や松を筆で描き直しております。

ご依頼主のご了承を頂きましたので、
今後は製作の模様を時々アップして参ります。

*ご依頼主は塩飽水軍(しわくすいぐん)の末裔。
 南北朝時代から20代以上続く一族の当主でらっしゃいます。
 代々引き継がれてきた刀剣の鞘を新調するにあたり、
 当方へ鞘塗りをご依頼頂きました。

 【塩飽水軍】
 讃岐=現在の香川県塩飽諸島を拠点とした水軍。
 戦闘集団として知られている村上水軍に対し、
 塩飽水軍は造船・操船技術に優れていた。
 戦国期~江戸期においては、
 織田、豊臣、徳川の各氏にその技術を高く認められ、
 日本近代造船業の発展へ大きな影響を与える存在となった。

*ご一族にまつわる数字に一や六が多いことと
 塩飽諸島は主要十一島あることから、
 ご家紋モチーフの梅、松葉、波群の数は11、
 そして所々に象徴的な一つの場面や6つの集まりが
 現れるようあしらってみました。

*今回の意匠作成にあたっては
 かなりヒアリングと調査を重ねましたが、
 「塩飽」=名の由来は「塩焼く」とも
 「潮湧く」とも言われているそうです。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:48Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り鞘塗り

2022年06月09日

糸島工房は暑くキケンな時期へ・・・

糸島工房は暑くキケンな時期へ・・・

今日の糸島工房は暑かったです。
そして、、、キケンもあり!(^^;


散髪し立ての切り株くん、、、
ちょっと角刈りっぽいですかね~(^_^;)


先日は、どっさり切りましたね~。


わっつ!北西側外かべ隙間に、あやしい~姐御が侵入!
これはもしや~と思い、ヨレヨレになった壁をめくってみると、、、
あいや~!女王姐さんと作り立ての巣アリ!!(;'∀')


巣の中では既にモジモジくんがわっさいらしゃいましたが、
大変申し訳ございません、ご退去頂きました(-_-;)

それにしても、今日は巨大姐御=オオスズメバチさまも
よく到来されておりました。(汗)


一苦労して、また姐御侵入無きようココは閉じたのであります。


本日は幾つかの案件を。
貝殻特々大シリーズケースも開けて、、


取り出したる特々大くんたち。
君たちも、いってらっしゃい~になるかな!?
よろしく!

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:12Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年06月08日

切り株くん散髪・・・

切り株くん散髪・・・

昨日は貝殻を取りに糸島の工房へ。
切り株くんは、、、伸びすぎNGで~散髪です(^^;


夏に入ったね、切り株くん!
天まで伸びて~~っと言いたいところだが、
上の方が風に揺らされて、弱くなってる根元折れそうだよ!(^_^;)


周囲のモリモリぶりも、相当なもんですが、、、(^^;


仕方ないね~、じゃあ散髪だね。。。
上の方は手が全く届かず、大き目の脚立を設置。
溝をまたいで、キケンですばい!(・_・;)


天高く伸びた枝のうち、最後の太~いラスボスさん!!
切り株くんは柔らかい幹とは言え、
これだけの径だとさすがに何度もゴリゴリ!
腕がぁ~(;'∀')


あ~散髪は大変でした。。。
ちょっと一休みを兼ねて水洗い、、、
お~よしよし(^.^)


さて、特々大アワビ貝殻のご注文が入りました。
幾つかご提示した中で、
うちの最大級スーパーエース=黒アワビ190mmお二つをご所望に。

お目が高いですね~いってらっしゃい (^^)/  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:49Comments(0)よもやま話螺鈿(らでん)・貝細工

2022年06月03日

久々の貝殻整理・・・

久々の貝殻整理・・・

昨日はひさびさに糸島の工房へ。

貝殻整理が主な目的でしたが、、、
更に暑くなってきましたね~(^^;


切り株くんとその周辺はモリモリ状態に!
緑の熱気を感じます(^^;


料亭さまから仕入れてきたアワビたち、、、
早速整理に取りかかります。


フジツボ落としと種別の仕分けが完了!


仕分けの最後で悩んだ左列の4枚、、、
渦中心の様子などから平たい種のメガイ(右列)のように見えますが、
その割には立体的で丸っこすぎ、黒アワビのようにも見える、、、
う~む!彼らはミックスなのか!?(^^;


19cm超級のマダカアワビくん発見!!
うちの最大級であります(;'∀')


いろいろやって日が暮れて、、、
帰りがけに周船寺の「おさかな天国」寄りましたが、
けっこう大きなクロダイ(チヌ)ゲット!!

私の見立てに間違いなければ、こちらさんは相当新鮮なはず!
30cmくらいあるんですが、、、
ナンと430円‼激安です~ありがたや~(^_^;

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:09Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年05月28日

螺鈿三段箱の修理㉚ 完成そして納品・・・

螺鈿三段箱の修理㉚ 完成そして納品・・・

修理が完了し、先日発送した螺鈿三段箱。
昨日お客様の元へ無事届いたとのご連絡を頂きました。

ありがたいことに、大変丁寧な感謝のお言葉も頂戴し
修理した職人として、これ以上ない喜びを感じた次第です!(^^)

何度となく修理の模様をアップして参りましたが、
ここで、完成した御箱と修理前の様子を幾つか比べてみましょう。。。


修理が完了した上蓋。
御箱の中で最も螺鈿の欠けが多く、苦労した上面です。


修理前はかなりくすんでおり、
汚れもだいぶ付着していたようですね。


修理完了した御箱を前方斜めから写した様子。


修理前は前方側面は、角が剥げたり穴が開いていたりと、
かなり傷んだ様子が見受けられました。


修理完了した御箱を後方斜めから写した様子です。


こちらは傷こそ少なかったですが、
やはりだいぶ表面がくすみ、ネジも一つ無くなっておりましたね。

以上のように、修理の前後を比較してみますと、
塗面の艶が復活し、螺鈿やネジの補完も行われて
外観の改善がかなりお分かりかと存じます。



そして箱の内側は、、、小口の塗り直しもあってか、
清掃した内布が鮮やかに見えます(^.^)


いやはや、コツコツと頑張った甲斐がありました。
ピカピカした様子を眺めると、苦労が報われた感じがします!



いよいよ納品へ。まずはティッシュを箱の間に挟み、、、


養生紙で包み、、、


養生シートで柔らかく包み、、、


エアパックで包みます。。。


クッションに無理が出ないよう細心の注意を払ってダンボール箱へ梱包。。。


後は業者さん、よろしくお願い致します~(^^)/


お客様へは、修理報告書と共に
今後のメンテナンスに関する取扱説明書も同封させて頂きました。
取扱説明書を同封させて頂きました。

この興味深い造りと美しさを伴った螺鈿細工の御箱を、
次世代の方々へぜひ繋げて行って頂ければと存じます(^^)/


1月にお預かりして拝見した際は、
たいへん厳しい状態に少し戸惑いましたが、、、
冬から春に至るこの数ヵ月をかけて、
無事修理できたことに心より安堵しております。


修理の最後に御箱を開いて現れた内布の鮮やかな赤色は、、、
先日植物園訪れた際に咲いていた真っ赤な薔薇と重なって見えました。


お客様へは、修理期間中の思いと様々な意味を込めて
この歌をお贈りしたいと存じます。

♪The Rose - Bette Midler / English & Japanese Lyrics



この度は、素晴らしい御箱とお客様に出会えたことに
心より感謝している次第です!ありがとうございました♪(^.^)




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:53Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月26日

螺鈿三段箱の修理㉙ 金具塗装・・・

螺鈿三段箱の修理㉙ 金具塗装・・・

一旦は修理完了と思った螺鈿三段箱。。。
そうは問屋が卸しません~でした(^^;

研磨&磨きで表面のメッキが剥げた金具に
クリヤーコート(塗装)であります。


まずは、油分などを無水エタノール等を使って
綿密に洗浄(脱脂)していきます。
こちらは上蓋正面に取り付けられている鍵穴付き金具。


たくさんあるネジたちも頭をしっかりと脱脂。。。


そして透明クリヤーを塗布して行きます。。。


使用したのは金属対応型プライマーとして利用しているミッチャクロン(マルチ)。
これで錆止めとなることでしょう。


もう、、、他にすることは無いですよね。
うん!これで本当に修理が完了です~(^^)/

お預かりしたのが確か1月下旬。
本格的な修理開始からおよそ3か月余り。
大体イメージしていた納品予定日から
何とか5日オーバーくらいで済みました。

本日、先程発送しましたが、
明日にはお客様の手元へ届くことでしょう。

実はもう少し早く、、、とは思っておりましたが、
やはり修理案件は早々上手くはいかないものですね。(^^;

次回は記念の30回目として、完成写真と発送の様子を。
つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:10Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月25日

螺鈿三段箱の修理㉘ 組み上げ・・・

螺鈿三段箱の修理㉘ 組み上げ・・・

呂色磨きが完了し、いよいよ最後の組み上げ作業へ。
外していた内布プレートや金具を取り付けて行きます。。。


まずは箱本体の内布清掃から。
塗り補修のため貼っていたマスキングテープを剥がし、、、


木棒の先に粘着テープを貼って、内布にペタペタ~。
埃を除去して行きます。。。


清掃が完了したところで、
外していた内布プレートを取り付けます!


箱本体の内布完了!!だいぶ綺麗になりました!
清掃イイ感じです~(^^)/

一段目の内底プレートは少し傷み気味ではあったので、
比較的綺麗な三段目のものと取り替えました。
車のタイヤローテに似てます。。。(^^;


さて、次はいよいよ上蓋の内布プレート取付&接着です。
こちらでは、何とあの膠の出番!
塗面磨きでは苦難を強いてきたと思われる相手が
今度は強力な助っ人としてどうぞお願い致します!(笑)

実は、膠の使い方では一工夫を。。。
螺鈿接着時に作った膠液は、冷蔵保存していたのであります。
防腐剤を入れているので腐敗は進みにくいはずですが、
冷蔵することで更にその効力を保てるものと思い、画策しました(^.^)

確認しますと、匂いは臭い(悪臭)にならず、接着力もOK!
ということで、いよいよ内布プレート接着へGO!!


底面プレートから先にハメて、、、
長手の側面プレートを接着に掛かります。。。


ドライヤーで温めてトロっとした膠液を
急いで上蓋側とプレート裏面の両方に塗り、手で圧着!!


今度は短めの側面プレートをば、、、


これも手でギュッと押さえ付けて!!


無事にできました~結構強力に貼れますね。
冷えて固まるとは、、、昔の人もよく考えたものです。
膠にはここで改めて感謝!!(^.^)



今度は金具の番です。
まずはネジ頭が傷だらけなので研磨~です。

そして、いよいよ組付けへ!
ペンチで回し留めしますが、ネジ頭は丸くて滑りやすい上、
外す時のように傷を付けてしまっては先程の研磨が台無しに。。。


ということで、ペンチ先に両面テープを貼り付ける策を講じました。


この対処がズバリ!!思いのほか上手く行って良かったです~!


締まり具合良し!パッカ~ンっと('◇')ゞ


開閉動作良し~組付けOKです!!(^^)/


完成~~~やっとここまで来ましたね(しみじみ)。


また新たな境地に到達したような、、、
遠かった、そしてホント無事に終わって良かったです(>_<)


ん!?
そう言えばネジや金具は磨くと金色になってる、、、
これはもしや銀色メッキが剥げて真鍮の素地が出て来ているのでは!?

確かに途中の研ぎ作業などで金具まで研いでしまっていた時
1~2日経つと表面がうっすらくすんでましたし、、、
あ~やはり真鍮の可能性大です~(^^;

ということは何らかの処置をしないと、、、
いずれ錆びまくって緑の粉吹いちゃうじゃないですか~!!!

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:52Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月24日

螺鈿三段箱の修理㉗ 呂色磨き・・・

螺鈿三段箱の修理㉗ 呂色磨き・・・

これが最後!と思って塗面に施した摺漆。
だいたい乾いたと思われましたので、いよいよ勝負の呂色磨きへ。。。

本当にこれで終わり~となるのか!?
祈るような気持ちです(^^;


まずは、問題なく磨き上げられる底面から、、、


やはり底面は上塗りをしっかりして乾燥もバッチリですから
何のトラブルもなく完了~。


次は、いよいよ乾きにくくなっていた箱側面。
磨き粉で手磨きしますと、すこ~し乾燥甘いような感じもしますが、、、
何とか磨き上げられそうな雰囲気です!ホッ(^^;


やりました~何とか側面を大枠で無事に磨き終わりました。。。

しかし、ここで気づいたことがっ!!


呂色磨きの時にこそぎ落とす摺り漆は、
指先にしっかりまとわりつくので都度洗面所に行って洗い落とすのですが、
洗剤と水で流しても何かが表面に残っている感じで、手が結構ベタベタに!!
その感触は、、、溶けた膠が手に付いた時の状態とそっくり。

しかも、ドライヤーの冷風で乾かすと手がすぐサラッとします。
お湯を使った方が残留感はないということも分かり~これはいったい。。。(・_・;)

やはり三段箱の塗面には、経年変化で劣化した膠が
けっこう混じっているのではないでしょうか!?

もう想像の域は越えませんが、この三段箱を塗った職人さんは、
螺鈿を貼る時などで膠を結構使い、漆を上塗りした時に
その膠が溶け出して混じってしまった、、、という推測です。

今回の最終呂色磨きでも、やはりカチッと摺り漆が硬く乾いていない。
なんかちょっとした粘り感が最後まで抜けきれませんでした。
やはり状況をよく考えると、膠という線が一番当たっている気がしてなりません。

【推論】
もしかすると、摺り漆の漆成分自体は乾燥(硬化)しているかもしれません。
しかし、その摺り漆に既存塗面の古い膠が下から溶け出してきていたとすれば、
その混じってしまった膠が湿気(水分)でふやけて一見乾いていないように見える、、、
そういうことではないかと考えた次第です。

ただ、既存塗面は繰り返し摺り漆が施され、
さすがに漆がだいぶ浸透して強化されています。
また、最後は比較的速乾であった赤呂色で摺り漆されていますし、
膠が溶け出す量も少なくなって来ていたのだと想像されます。
だから最終段階に至っては、何とか摺り漆が大枠で乾いてくれた、、、

以上のように、自分なりの推論を立ててみましたが、
本当のところはどうなんでしょうね。
当たっていれば良いのですが!(>_<)

ともかく最終的には、完璧とはいかないまでも、
何とか磨き仕上げまで至れたことに安堵です(^^;



最終呂色磨きで苦労した部位があります。。。
それはネジ周辺であります!ここは磨きにくかった(^_^;)


さすがにここは指が入らないので、キャノーラ油や当てゴムの力も借ります。
ゴムにカット綿を薄く絡ませ、油を混ぜた磨き粉を付けて
エッジを効かせながら、ネジ周辺に付いた摺り漆をこそぎ落としながら磨きます。


すこ~し際に摺り漆が残りますが、、、
このくらいになれば良しとしましょう。


上蓋も磨き上がりました。
ちょっと磨きムラもありますが、
やるだけのことはやった感があります。。。

古い漆塗りの摺り漆と呂色磨きは難しい、、、と
今回ベテランの塗師さんから教わりました。


特に今回の品物は特殊な条件ではありましたし、
確定的な段階まで結論は出ませんでしたが、
これも非常に良い経験になったと思います。

さて、これから最後の最後、
組み上げの作業が待っております。

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:24Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月22日

螺鈿三段箱の修理㉖ 摺り漆手直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉖ 摺り漆手直し・・・

最終段階に来て、摺り漆が乾かず、、、
かなりピンチになっている螺鈿三段箱の修理。

検討した対処法を実践しているところですが、、、
一進一退を繰り返しつつも、
何とかなりそうな感じになって来ました!!



摺り漆後は湿度45~50%で4~6時間は自然乾燥させ、
その後、湿度55~60%程で管理したカプセル室(ムロ)内で長時間乾燥。

当方在庫の漆の中で一番乾燥が早めに思えたのは、
通常摺り漆などでは使わない赤呂色。
今回のリベンジ=手直しでのピンチヒッターとして送り出してみましたが、
果たして?(^^;


その結果、、、赤呂色を使った一回目の摺り漆後に
呂色磨き粉で磨いたところ、艶がかなり上がりました!!
かなり塗面に馴染んで乾いてくれていたようです。

しかし、まだまだ油断はできません。
磨きをしてから摺り漆を重ねてみて、
2回目の磨きも上手く成功するかどうか、、、
引き続き慎重に見極め、対応して行きたいと思います。

つづく。。。



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:16Comments(1)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月20日

螺鈿三段箱の修理㉕ 摺り漆トラブル・・・

螺鈿三段箱の修理㉕ 摺り漆トラブル・・・

螺鈿三段箱修理は、最終段階の摺り漆&磨き工程に入っておりますが、
先日記述していたように、ここで最大の難関が待ち受けておりました(^^;


5日前に始めた本格的な全面摺り漆。。。
ところが、ナンと!摺り漆が乾かないのであります!

小さめの木切れに施した摺り漆は乾いているので、
漆自体に問題は無いようです。


特にこの上蓋が乾かない~!!なぜか!?(;'∀')


側面はまだ何とか艶は上がって来ましたが、
それでもやはり乾きがもう一つシャキッといかないので、
最後が決まらない感じ。上蓋に比べれば随分良いですが。。。

どうも、絵柄がある面が怪しい。。。(^^;


そして、塗り直しをした底面や小口は、、、
こちらはだいぶ乾きが上々で、艶はしっかり上がりそうです。


以上の様子を踏まえ、原因は何か?と思いを巡らした時、、、
摺り漆前に脱脂などはしていることから、
原因として考えられるのは、やはり既存の塗りの状態です。
不乾性状態が発生しているのではないか~ということですね。

◆原因その①=人の手油や塩分が付着している。
 大変古い品物ですので、随分と多くの人が幾回も箱を触っております。
 指先の油や汗に含まれる塩分が劣化した塗面に浸み込み、
 それが悪さして、薄く擦り込んだ漆が乾かないということです。

◆原因その②=下地や螺鈿貼付に使われた膠。
 膠が使用されたかどうかは知る由もありませんが、
 既存の状態を観察するとそのように考えられる箇所が多数あります。
 特に、岩山の青貝粉が蒔かれたところは、
 摺り漆後に艶が引けやすく、ベタベタが中々抜けません。

 そして、これは驚きの結果なのですが、、、
 湿気を帯びた室の中に入れてもなかなか乾かず、
 むしろ湿度が高いほど、表面がベタベタしてくるのです(^^;


 既存塗りが一番薄くなっている上蓋は、この傾向が顕著。
 一回摺り漆をはぎ取って、再挑戦です。 
 う~む、これはやはり膠くんが原因か~~~という
 たいへんピンチな状況なのであります!!

それでも唯一の救いは、
湿度をホドホドの45~55%のムロ環境で二日ほど置いていると
何とか乾き気味になって来ることです。

一回呂色磨き粉で磨いてみましたが、
まだまだ完全乾燥には程遠く、
艶引けが生じる部分も随分残りますが、
何とかちょっとずつは艶上げが進みそうな感じです。

諸々の検証と検討を重ねた結果、
対処法は以下のようになって来ておりまして
現在実践している次第です。

 ①乾燥が早めの漆を使う。
 ②湿度があまり高くない環境下で数日乾燥させる。
 ③呂色磨きは磨き粉のみで行い、植物油を併用しない。
 ④呂色磨き後の清掃では、水と中性洗剤での洗浄はせず
  しっかり粉を掃って、状況が許せば無水エタノールでサッと拭き上げる。
 
特に③④は、通常の磨き作業法ではないため、
相当な変わった球を投げるような苦肉の策ではありますが、
まずはやってみて、何とか少しでも良い状態に仕上がるよう
引き続き努力していきたいと思います!

つづく。。。




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:42Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月18日

螺鈿三段箱の修理㉔ 内布直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉔ 内布直し・・・

昨日から今日にかけての修理作業メインは、
摺り漆トラブル発生による検証と手直し、そして内布直しであります。

前者はかなり込み入った話なので、
それはまた後に回すとしまして、、、後者=内布直しの件から。


昨晩の様子~螺鈿三段箱から取り外した内布たち。


一番手前に置いている短めの細い布(箱内側の側面プレート)は、
台紙になっている厚紙がフニャフニャに!(^^;
これはしっかり直さないと~です。


まずは布を剥がすことが出来るか、、、
貼り合わせ部分に水を少し垂らしてみますと、
結構簡単に外せるようで、ホッとしました~(^_^;)
どうやら水性の糊でくっつけてあったようです。


剥がし終わってからよく確認すると、厚紙の状態が良くなし。
グニャっと曲がっている所を矯正です。
まずは水を湿らせ膨らませておいて、の~ば~し~ます。


厚紙を乾かしている間に、水性接着剤を取り出しまして、、、
布や厚紙治療のための環境設定を~(^.^)
接着剤はどれにしようかな~?


治療台(剥離シート付)の上で、厚紙の補強をば。
曲がって弱っていた部分に接着剤を浸透させ、乾燥&強化させます。

ここで選択した接着剤は、、、
あの螺鈿貼付の仮テスト時に膠の代用で使っていたタイトボンドです!
木工用として使われるだけに、紙の補強には最適と考えました。


そして、ついでに布貼りでもタイトボンドが使えそうかテストを!
余分にはみ出そうでカットした切れ端をくっつけてみました。


このような状態で暫く乾かしましたが、、、
厚紙の補強そして布貼りで、結果ともに良し!!

タイトボンドは初期乾燥が早いので、
結果が出るのも早かったですね。(^^)/


そして、今日は別件の仕事から帰って来てから布貼り作業を。い

布をよく水洗いして既存の糊を落とし、しっかり乾燥させてから
厚紙(台紙)の表側にタイトボンドを多めに塗布。


表側を貼り終わって5分ほど経ってから
今度は裏側にタイトボンドを塗布して貼付。
問題なく表裏両面を貼り終えることが出来ました。


もう一つ取り外してあった長めの側面プレートも、、、
裏側の布が外れかかっておりましたので、
これもタイトボンドで補修致しました。


直しはこれで完了しましたが、布に関してはもう一つやることが。。。
そう!清掃作業であります。


底面プレートの布には、積年のホコリがたっぷりと!(^^;
マスキングテープを使って清掃していきます。


慎重に、丁寧に、そして念入りに、、、
たくさんのホコリたちを除去致しました~。

箱本体に取り付けてある内布たちは、
摺り漆が完了次第清掃をする予定です。

その摺り漆、、、、、
最後の最後で最大の難関が待ち受けていました!!(^^;

そのお話は、、、やはり次回に致しましょう。
つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:58Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月15日

螺鈿三段箱の修理㉓ ネジづくり・・・

螺鈿三段箱の修理㉓ ネジづくり・・・

今日の修理作業メインは、ネジづくりであります。

塗りの修理は摺り漆&磨き工程に入っており、
しっかり乾かしている間にネジを作っておこうという流れです。

三段箱の支え金具を留めているネジは一つ無くなっておりまして、
どうにかこれを補完しなければなりません。


ということで、、、当方でこれまで収集してきたネジたちの出番です!
やはり時代が違うのか、、、なかなか合うものが見つからず!!
どうも今の規格とネジ切りのピッチが一致するものがありません~(^^;


しかし、その中で一番近いものが見つかりました!!
写真下や中央右のものが三段箱の元ネジ。
そして、写真中央に写っている頭が特殊な形になっているネジたちが使えそうだと判断。
ネジの径が近く、ピッチも細かい。。。

ん!?これは今年解体したスヌーピー時計のベル留めネジじゃ~ないですか!
ナンと、こんな場面で役に立つとは~~~スヌーピーに感謝!!(^^)/


箱にねじ込んでみましたが、、、OK!
よし!加工に入りましょう。


万力に挟んで、オイルを垂らします~


そして、ダイヤモンドノコギリ刃でゴリゴリと、、、


ちょっと時間かかりましたが、やっとこさカット完了。


右の元ネジと比べると、長さは大体こんなものでしょう。


さて、大枠での研磨開始です。
今度はダイヤモンドヤスリでゴリゴリです(^^;
頭を削って、、、


ネジ切りの方もゴリゴリです。。。


機械の手も借りましょう~ルーター君お願い(^_^;)


ドリルにも挟んでやっちゃいましょう!
これイケルじゃ~ないですか!!最初からすれば良かった~(;'∀')


ようやく完成~。


色は少し違いますが、漆をかけるなどして後で仕上げしますかね。
形は元ネジとかなり似たものになったかと思います。


念のため、もう一度箱にねじ込んでみて、、、
うん、良さそうです。


次は内布の修理もしないとですね~。
つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:45Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年05月13日

螺鈿三段箱の修理㉒ 手直しの手直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉒ 手直しの手直し・・・

修理の手直しをしていましたら、、、
手直しの手直しが発生致しました(^^;


塗りが薄くなっていて、先日に調合漆を塗り重ねた部分。
慎重に研ぎを施し、螺鈿部分も研ぎ出しを。。。


どうやらここの螺鈿はイチョウの葉のようですが、、、
一旦平滑に砥いでから、螺鈿の上にまだ載っている漆を
カッターでこそぎ落として行きます。
これは漆芸専門的な用語で言うところの「剥き」の作業であります。


研ぎ終わってから、、、ムム!!
イチョウの葉ふたつに欠けが~(泣)

ま~しかし、いつもの気持ち切り替えです。
小さ目で単純な形状の欠けでありますし、
だいぶ膠の扱いも慣れてきましたので、
ここは手短に対処~修理致しましょう。


補完螺鈿を作りまして~~


シンプルに膠でブニュっとくっつけます。


今回は1日置いてしっかり乾かし、
研ぎを施してOK状態に!

わずかな隙間に錆を擦り込んで、、、
さて、また摺り漆&磨きの工程に戻ります。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:37Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月10日

螺鈿三段箱の修理㉑ 修理手直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉑ 修理手直し・・・

螺鈿三段箱の修理は、いよいよ終盤戦。
摺り漆した後、全体を確認しますとやはり、、、
問題のあるところを幾つか発見です!(^^;


一回貼り直した岩山稜線の螺鈿。。。
膠で貼った時、どこかに空気が入っていたようで
裏面に大きく3ヵ所の丸く白い箇所=浮きが!(涙)

螺鈿の周囲が漆でしっかりくっついていましたので、
心を鬼にしてバラバラにして剥がしまして、、、


新しい螺鈿を貼り直しました!!
今度はもうくどいくらい確認しながら貼りましたし、
際の処理もしっかりしましたので、さすがに大丈夫なはずです(^^;



そして本日は、2度目の摺り漆がしっかり乾いたところで
また胴擦り(磨き)を、、、


螺鈿が多い面は、布で螺鈿を引っ掛けるのが嫌ですから、
慎重に手磨きも交えながら磨きます。。。


すると、、、あ~またメイン=上蓋のところ、
しかも主人公的なモチーフ=お城の屋根に手直し部分を発見!
布が少し引っかかるな~と思っておりましたら、
屋根の下がちょっと浮いて来たようです。

下の際を超慎重にカッターでほじりまして、
少し水を加えた希釈気味のトロトロ膠を注入~~~。


浮いて白くなった部分の80%くらいには膠が行き渡り、
何とか事なきを得ました(^_^;)

少しドライヤーの冷風で乾かしてから、
細かめ番手のペーパーで丁寧に表面を砥ぎ、
はみ出た膠を除去しながら平滑になるよう整えます。


また、カッターでほじった部分の膠で埋め切れなかった隙間に
錆を擦り込んで埋め、これで一旦は処置完了です。


そしてもう一ヵ所!ビフォーの様子は撮っておりませんが、
胴擦りで塗膜が薄くなり、下地が出て来てしまった部分が見つかり、
ここを調合漆でうっすらと指塗りしました。


さぁ~またこれら手直し分をしっかり乾かしまして、
明日以降で摺り漆と磨きを繰り返して行きましょう!

つづく。。。









  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:32Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月06日

螺鈿三段箱の修理⑳ 固め&摺り漆・・・

螺鈿三段箱の修理⑳ 固め&摺り漆・・・

螺鈿接着が完了しまして、
仕上げに向けての作業を開始しました。


欠損螺鈿の補修部分は、
膠接着&乾燥後に摺り漆による固めを行い
さらに錆で螺鈿の際の隙間を埋めました。


その錆も乾燥しましたので、丁寧に砥ぎを施し、、、


他の塗面も研ぎを行って、、、


ようやく摺り漆を開始!

ここまでやっとこぎつけましたが、
まだまだ仕上げのための補足的作業は続きます。。。

この摺り漆は、言わば捨て置きみたいなもの。
摺り漆をすると、補修が至らない部分や、
研ぎ忘れたところが見つかりやすくなります。

発見したところを研いだり、補修塗りして
一つ一つ手直ししていくわけであります。

この補足作業をし終わってから、
ようやく仕上げに向けての本格的な摺り漆を開始です。
この何度となく繰り返して行う摺り漆によって、
細かい研ぎ足も消して行きましょう。

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:14Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年05月05日

螺鈿三段箱の修理⑲ 螺鈿接着(本番)・・・

螺鈿三段箱の修理⑲ 螺鈿接着(本番)・・・

いよいよ欠損螺鈿の膠接着本番です。

先日作った膠や、膠練り砥の粉(膠粘土)は、
日が経って劣化している可能性もありますので、
ここは慎重を期して新しく作り直すことにしました。


まずは膠の原材料を用意。


またしても、ミニミニ鋸刃くんが登場!
これがまたハマりまして、研磨粉や微差カットで
加工しにくかった膠を細かく出来るわけであります!!
ホント活躍の場が広がりますね(^.^)


この小さくした膠たちを容器へ、、、


水を垂らします。。。


ここでお湯を溜めた魔法瓶を用意。
もう一つの魔法瓶にもあっつ熱のお湯を準備。
膠溶かすのに温度管理大切ですね。


はい、調整しながら溶かして~~トロトロに。


良い感じになったところで、防腐剤1滴垂らしておきましょう。

さ~いよいよ接着です。
膠の作業は時間勝負!手早くやらないとすぐ固まって来ます。
温めといて~欠損部にチョンと塗り、
サッと螺鈿を置いてブニュッと押し付ける。。。

そんな感じですので、写真を撮る余裕があまりありません(^^;


例の目立つ螺鈿の押し付けた様子。
ブニュッと膠がはみ出た感じがお分かりかと思います。


上蓋の数ある欠損部のラスト貼付まで来ました!
岩山の輪郭螺鈿は、膠粘土を塗って、、、


ハイ!OK、、、、と言いたいところでしたが、
余りにも茶色っぽいですね~(^^;
膠粘土を厚塗りし過ぎたようです。

この後、一旦ドライヤーで温めて剥がして貼り直し。
もう少し膠粘土を薄く塗って、
下地の錆がちょっと斑に見えるようにしました。

このように一発OK!となず、やり直しケースが多いのが、
経年変化のある品物の修理の特徴と言えるでしょう。


きれいにし過ぎてもダメ、風合いが似なくてはダメ!
というのが難しいところであります(^^;

つづく。。。




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:22Comments(2)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年05月04日

螺鈿三段箱の修理⑱ 欠損螺鈿作り・・・

螺鈿三段箱の修理⑱ 欠損螺鈿作り・・・

螺鈿の接着テストが完了しましたので、
いよいよ本番へ向けて欠損螺鈿を作ることにしました。

補修用の螺鈿を作るのは相当細かい作業になるので、
安定した体調とかなりの集中力が必要になります。
今回もその点は気を付けておりました。


まずは色味や模様が合った材を選抜します!
いつものことではありますが、
既存螺鈿に合ったものを見つけるのに、本当に苦労します(^^;


一番目立つ上蓋の螺鈿から開始!
屋根の角、、、じゃなかった鯱?の部分。


微細に加工を施し、ピッタリと!!


丸っとしたパーツ。
カットした後、更にコリコリと削り、、、


ここもピッタリと合わせます!


お城土台の四角パーツも、左上が欠損。
うん、ココは相当目立つところで細心の注意必要ですが、、、
何とか色味、厚み、輪郭OK!かな。

ふぃ~!(^^;

このような感じで全20ヶ所を作りました。
後は接着本番へ~つづく。。。





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:17Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工

2022年05月02日

螺鈿三段箱の修理⑰ 螺鈿の膠接着テスト・・・

螺鈿三段箱の修理⑰ 螺鈿の膠接着テスト・・・

螺鈿接着の本番用テストを実施。

調合が難しそうな膠を使った接着テストとなりますが、
なんせ初の試みですので、、、
何かと調整を繰り返して~のテストとなりました(^^;


まずは材料と容器を準備。。。


この膠は、予め薄く固めたものであります。
既に防腐剤を混入済みでもあります。


これをパキパキに割りまして、、、


このくらい細かくなればOK。


容器に入れ、水でふやかします。。。


ドライヤーで温めながらトロトロに溶かしますが、、、
このとろみ加減の塩梅が難しく、何回も膠粒を加えまして
丁度良いと思われる状態に調整してみました。

後で別の調合も控えているため、
勘ですが、少しだけ薄めに調整するのが今回の肝かな?っと!

そして、何と言っても熱くなり過ぎに注意です!
膠は60℃以上になると接着力が落ちますので、
過去に熱乾燥機などで鉄板を触った時の感覚を思い出しつつ
手で触って判断しながら~となりました(^_^;)


調合完了!!


手に付けて、、、うむ、良さそうな感じ。


次に、調合テストの本丸=膠と砥の粉の混合!
体積比率は、、、何度かお試しした中で
良か塩梅となりそうなラインを見つけました。

温めると柔らかくなり、冷めると硬化するという
膠粘土の誕生です!(^^)/


いよいよ螺鈿を接着、、、
ん?一発OKの感じ!?ホントかな?(^^;

この後、しっかり乾燥、硬化させてから
剥離テストも行ってみましたが、大丈夫そうです。
いやはや、これで何とかなりそうですね~。


別の漆調合による接着テストもやってみましたが、
漆で接着すると均一に綺麗な感じになり過ぎることもあり、
色味や風合いに関してどうも経年変化した既存螺鈿の様子と馴染まず、、、
やはり膠粘土接着が良いとの結論に達しました。

さぁ~これでいよいよ螺鈿修理の本番に臨みましょう。
つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:10Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工