2022年12月17日
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。
全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;
難しいNo.4の螺鈿も、、、
茶色の表面が削られて、白くなりました。
次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。
こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。
そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;
最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。
全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;
難しいNo.4の螺鈿も、、、
茶色の表面が削られて、白くなりました。
次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。
こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。
そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;
最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
2022年12月15日
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。
梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。
青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。
梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。
青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
2022年12月13日
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。
螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。
まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、
綿棒などを使って拭き取ります。。。
こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、
丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。
既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。
錆を作って縁を埋めて行きます、、、
指で一旦擦り込んでから、、、
綿棒で拭き取り、、、
最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。
後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!
こういう角もしっかりやっておかないと、、、
研いだ後に錆を馴染ませて。。。
全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。
はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。
螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。
まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、
綿棒などを使って拭き取ります。。。
こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、
丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。
既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。
錆を作って縁を埋めて行きます、、、
指で一旦擦り込んでから、、、
綿棒で拭き取り、、、
最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。
後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!
こういう角もしっかりやっておかないと、、、
研いだ後に錆を馴染ませて。。。
全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。
はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
2022年12月07日
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。
端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、
螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、
葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。
葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、
綿棒も使って細目にしごきます。。。
際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、
完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。
端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、
螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、
葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。
葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、
綿棒も使って細目にしごきます。。。
際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、
完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
2022年12月06日
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。
まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。
ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。
そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。
まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。
ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。
そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
2022年12月02日
能管頭金の再製作① 図面作成と準備・・・
能管頭金の再製作① 図面作成と準備・・・
9年程前に能管(笛)の頭金(かしらがね)をご依頼頂いたお客様から、
装飾部が傷んで来たということで先月下旬にお問い合わせがあり、
頭金を新たに作り直すこととなりました。
先週から準備に着手しておりますが、
他ご依頼案件と並行して、今月から製作開始です。
前回作った時とサイズは同じ。
その時に割り出した修正値を図面に落とし込み、
尚且つ新しい仕様に対応するようフクロウの図案も少し簡素化。
それでも相当細かい絵柄ですので、
果たしてこのように再現できるか微妙!
テストと修正が必要となりそうです(^^;
数日前に注文先から材料の真鍮が届いたとの連絡アリ!
本日、博多方面へ取りに行きました。
真鍮はベース金具として。。。
金具表面に取り付けるフクロウパーツは
夜光貝の薄板で表現する予定です。
真鍮に加工基準ラインを入れます。。。
テープを加工幅にカットして真鍮棒に貼り付け
テープ目に沿って加工ラインに刃を入れて行きます。。。
この1.75mmという細い幅は、
頭金のベース厚みとなりますので、特に正確に!
基準ラインマーキング完了。
まずは真っ二つにカットして、、、
一つは予備として取っておき、もう一つを本番用として加工。
金属加工は慣れないので、
前回なかなか苦労した工作だったように記憶しておりますが、
今回は果たして!?(^^;
つづく。。。
9年程前に能管(笛)の頭金(かしらがね)をご依頼頂いたお客様から、
装飾部が傷んで来たということで先月下旬にお問い合わせがあり、
頭金を新たに作り直すこととなりました。
先週から準備に着手しておりますが、
他ご依頼案件と並行して、今月から製作開始です。
前回作った時とサイズは同じ。
その時に割り出した修正値を図面に落とし込み、
尚且つ新しい仕様に対応するようフクロウの図案も少し簡素化。
それでも相当細かい絵柄ですので、
果たしてこのように再現できるか微妙!
テストと修正が必要となりそうです(^^;
数日前に注文先から材料の真鍮が届いたとの連絡アリ!
本日、博多方面へ取りに行きました。
真鍮はベース金具として。。。
金具表面に取り付けるフクロウパーツは
夜光貝の薄板で表現する予定です。
真鍮に加工基準ラインを入れます。。。
テープを加工幅にカットして真鍮棒に貼り付け
テープ目に沿って加工ラインに刃を入れて行きます。。。
この1.75mmという細い幅は、
頭金のベース厚みとなりますので、特に正確に!
基準ラインマーキング完了。
まずは真っ二つにカットして、、、
一つは予備として取っておき、もう一つを本番用として加工。
金属加工は慣れないので、
前回なかなか苦労した工作だったように記憶しておりますが、
今回は果たして!?(^^;
つづく。。。
2022年11月30日
螺鈿硯箱の修理⑪ 欠損螺鈿の裏彩色・・・
螺鈿硯箱の修理⑪ 欠損螺鈿の裏彩色・・・
かなり時間を要している螺鈿硯箱の修理。。。
今年中には何とか納めたいと考えております。
先週は、非常に細かい部分は除いて
欠損螺鈿のほぼ全てが出来上がり、
先日、ようやく螺鈿の裏色塗り=裏彩色を行いました。
欠損螺鈿を全て嵌め込んで仮組みした様子。
このような小さいパーツを作るのも、中々苦労しました。
組むときの微調整も大変でしたが、大切なパーツたちです。
No.4グループも仮組みです。
この秋草の葉っぱがラスト製作パーツ。
色味や輝き具合にこだわった結果、こちらも結局3つ作ることに(^-^;
この薄貝からは多くのパーツがトリミング出来ました!
ありがとう!と言いましょう(^.^)
さて、仮組みしたものも含め、全パーツが揃ったところで、、、
全部裏返してフィルムに仮固定。。。
調合白漆で裏彩色スタート!
調合白漆は、わざと固練りの状態に。
トロリ状態ですと、継いだところから裏側に
どんどん浸透して行きますからね!(^^;
筆を走らせますと、粘り気があるので最初はかすれますが、
もっちりとした感じなので隙間への浸透は防げます。
平筆塗りした後、継ぎ目に漆が入って行かない所は
蒔絵筆で少し塗り込みます~。但し、たっぷり塗りは禁物。
苦労したNo.4グループも。。。
ここまで来るのは本当に長かったですね(^.^)
裏塗り完了です。
色味の濃い目変化を防ぐため、
数日間~1週間をかけて乾燥はゆっくりと、、、現在も乾燥中です。
これからがまた勝負どころですが、、、
本件終盤戦は12月へとつづく。。。
さて、今日で秋も終わって今年も残すところあと1ヶ月。
この秋は、美しい自然の風景や実りを享受することも多かったように思います。
時には非情な一面を見せる自然ですが、
このように人間との調和が現れた風景を見つけますと、
なんかホッとさせられる気がしますね(^^)
☆かつて火口であったと思わる池の前に建てられた鳥居です。
自然と人間のみならず、人間同士も厳しい局面はいつも現れます。
なんとか乗り越えて行きましょう♪
♪Make You Feel My Love / Adele【洋楽 和訳】アデル *ボブ・ディランカバー
かなり時間を要している螺鈿硯箱の修理。。。
今年中には何とか納めたいと考えております。
先週は、非常に細かい部分は除いて
欠損螺鈿のほぼ全てが出来上がり、
先日、ようやく螺鈿の裏色塗り=裏彩色を行いました。
欠損螺鈿を全て嵌め込んで仮組みした様子。
このような小さいパーツを作るのも、中々苦労しました。
組むときの微調整も大変でしたが、大切なパーツたちです。
No.4グループも仮組みです。
この秋草の葉っぱがラスト製作パーツ。
色味や輝き具合にこだわった結果、こちらも結局3つ作ることに(^-^;
この薄貝からは多くのパーツがトリミング出来ました!
ありがとう!と言いましょう(^.^)
さて、仮組みしたものも含め、全パーツが揃ったところで、、、
全部裏返してフィルムに仮固定。。。
調合白漆で裏彩色スタート!
調合白漆は、わざと固練りの状態に。
トロリ状態ですと、継いだところから裏側に
どんどん浸透して行きますからね!(^^;
筆を走らせますと、粘り気があるので最初はかすれますが、
もっちりとした感じなので隙間への浸透は防げます。
平筆塗りした後、継ぎ目に漆が入って行かない所は
蒔絵筆で少し塗り込みます~。但し、たっぷり塗りは禁物。
苦労したNo.4グループも。。。
ここまで来るのは本当に長かったですね(^.^)
裏塗り完了です。
色味の濃い目変化を防ぐため、
数日間~1週間をかけて乾燥はゆっくりと、、、現在も乾燥中です。
これからがまた勝負どころですが、、、
本件終盤戦は12月へとつづく。。。
さて、今日で秋も終わって今年も残すところあと1ヶ月。
この秋は、美しい自然の風景や実りを享受することも多かったように思います。
時には非情な一面を見せる自然ですが、
このように人間との調和が現れた風景を見つけますと、
なんかホッとさせられる気がしますね(^^)
☆かつて火口であったと思わる池の前に建てられた鳥居です。
自然と人間のみならず、人間同士も厳しい局面はいつも現れます。
なんとか乗り越えて行きましょう♪
♪Make You Feel My Love / Adele【洋楽 和訳】アデル *ボブ・ディランカバー
2022年11月23日
螺鈿硯箱の修理⑩ 欠損螺鈿の製作その2・・・
螺鈿硯箱の修理⑩ 欠損螺鈿の製作その2・・・
欠損部の螺鈿パーツ製作に入っている螺鈿硯箱。。。
大小様々な形が失われており、数も結構多いため、
思った以上に時間がかかっております(^^;
小さいパーツ製作の様子です。
爪を少し湾曲させた形にカットし、、、
このように爪でガッチリとパーツを押えて削り、微調整。
補完パーツと欠損部の形をよく比較しつつ、何度も微調整した結果、、、、、
やっとピタッとハマりました。
上蓋天面の欠損部は全て完了!
次なる箇所は、、、最大の難関=箱正面のNo.4グループです(^^;
やはり、、、ここは特徴ある模様であるためか、
輝きや色味が合うものが中々見つかりません!
またしても数百枚の材の中から探すこととなりました~(^^;
何とか3枚の候補を選び出し、2パーツを作ってみましたが、、、
その内の一つが、だいぶ納得できるものとなりました。
収まりがわずかに悪いので、早速微調整。
直線部分ではみ出たところもカット目を入れて、、、
ヤスリます。。。
ここもピタッとOK!
しかし最大の難所が次に待ってました!
この上部パーツ、、、周囲の既存螺鈿は濁っている材が使われておりますが、
この輝きの無い濁り部分というのは、真珠層との絡み方が実に様々で
薄貝によって様相がかなり違っております。
従って、200枚程度の在庫があったとしても、
似たものを見つけるのことはほぼ不可能なのであります!(;'∀')
しかし、出来る限りのことはしたい、、、ということで、
ある程度似た雰囲気の濁り材を6枚程ピックアップし、
作っては確認~を繰り返した結果、、、
結局、同じ形状を4つ作ることになってしまいました!(^^;
しかし、最後に作ったパーツ(写真にて欠損部にハマっている螺鈿)は、
許容範囲の仕上がりになるものと期待しております。
さて、最大の難関を何とか乗り越えて、
あとは中小パーツを6点程作れば補完は完了となります。
もうひと踏ん張りしましょう!
つづく。。。
欠損部の螺鈿パーツ製作に入っている螺鈿硯箱。。。
大小様々な形が失われており、数も結構多いため、
思った以上に時間がかかっております(^^;
小さいパーツ製作の様子です。
爪を少し湾曲させた形にカットし、、、
このように爪でガッチリとパーツを押えて削り、微調整。
補完パーツと欠損部の形をよく比較しつつ、何度も微調整した結果、、、、、
やっとピタッとハマりました。
上蓋天面の欠損部は全て完了!
次なる箇所は、、、最大の難関=箱正面のNo.4グループです(^^;
やはり、、、ここは特徴ある模様であるためか、
輝きや色味が合うものが中々見つかりません!
またしても数百枚の材の中から探すこととなりました~(^^;
何とか3枚の候補を選び出し、2パーツを作ってみましたが、、、
その内の一つが、だいぶ納得できるものとなりました。
収まりがわずかに悪いので、早速微調整。
直線部分ではみ出たところもカット目を入れて、、、
ヤスリます。。。
ここもピタッとOK!
しかし最大の難所が次に待ってました!
この上部パーツ、、、周囲の既存螺鈿は濁っている材が使われておりますが、
この輝きの無い濁り部分というのは、真珠層との絡み方が実に様々で
薄貝によって様相がかなり違っております。
従って、200枚程度の在庫があったとしても、
似たものを見つけるのことはほぼ不可能なのであります!(;'∀')
しかし、出来る限りのことはしたい、、、ということで、
ある程度似た雰囲気の濁り材を6枚程ピックアップし、
作っては確認~を繰り返した結果、、、
結局、同じ形状を4つ作ることになってしまいました!(^^;
しかし、最後に作ったパーツ(写真にて欠損部にハマっている螺鈿)は、
許容範囲の仕上がりになるものと期待しております。
さて、最大の難関を何とか乗り越えて、
あとは中小パーツを6点程作れば補完は完了となります。
もうひと踏ん張りしましょう!
つづく。。。
2022年11月19日
螺鈿硯箱の修理⑨ 欠損螺鈿の製作・・・
螺鈿硯箱の修理⑨ 欠損螺鈿の製作・・・
11月に入ってから進めていた螺鈿硯箱修理の模様を
ここで一旦まとめてご紹介。。。
東京出張から戻って、諸々他のご依頼も入って来ておりましたので
本件もその合間で少しずつ進めておりましたが、、、
まずは今月頭の話~螺鈿が欠けたところを詳細に確認。
ピンセットで指し示した先などは、螺鈿が直線的に継いであるラインですね。
大きな絵柄ですので、ここは薄貝を継いだのでしょう。
アワビ薄貝が使われておりますが、、、特に大きい欠損パーツでは
在庫の薄貝を何十枚も当てて、模様や色味が近いものを選びます。
硯箱を元々製作された人が、どのような薄貝を使ったのか、
もしくはどのような作り方をしたのかを読み取りながら材を選んでいきます。
既存の螺鈿(薄貝)は、厚みが所々マチマチで、
厚い所では0.15mm、薄い所では在庫の厚目タイプと近い0.12mm程と分かりました。
従って、補完用としては全て厚目タイプを使うこととし、
厚みが足らない箇所については、裏色を重層して対応することになりそうです。
これは手間ですが、怠ると違和感(差異)が出過ぎてよろしくない感じになります。
次に、欠損箇所に透明フィルムを当ててトレース(型取り)をします。
可能な限り隙間が出来ないよう既存螺鈿と補完螺鈿を継がないといけませんので、
このように正確なライン取りが必要になります。
裏色については、もうずいぶん前に作っておいたものを再確認しました。
既存螺鈿の表面は、何層にも摺り漆を施してあることと、
積年の汚れが付着した為か、しっかり茶褐色になっております(^^;
既存螺鈿は、水を使用して剥がした際に
一部の表面はふやけて取れてしまい斑になっている箇所があります。
また、準備している裏色がどうしても濃い目になるため、
ここは既存の茶褐色の様子に似せた仕上がりにするためにも
蒔絵金線以外の螺鈿表面を一旦除去し、摺り漆を薄めにし直すことにしております。
(*写真下の葉螺鈿は表面除去をした状態)
この除去には相当手間がかかりそうですが、
補完分を含めた全体の螺鈿色調を揃えたり、
統一感のある違和感の無い仕上がりにするには必要な作業となりそうです。
以上、かなり細かい作業工程も想定しつつ
ともかく補完螺鈿パーツの加工を開始しました。
最初は小さなパーツから!
トレースに基づいて加工します。
形状もこのように削って調整しながら、、、
合わせます~微妙!本当に微妙です(^_^;)
こちらはかなり小さい部分を補完しましたが、、、
さて、どこを継いでるでしょうか(^.^)
先週は大物のパーツ補完に取り組みました。
上蓋のメイン螺鈿ですね。
やはり、ここは相当難しかった!
何と言いましても材料選びが難しい。
200枚くらいの中から一番合うものをやっとこさ見つけ、、、
トレース通りにキッチリと刃を入れます。
予備がないものと考え、一発勝負であります!(>_<)
※一応2番手は用意しておりますが(^^;
慎重に切り離し、、、
本体と合わせましたが、、、今のところはOKでしょうか(^^;
この先の作業で、また緊張の連続ではあります。
現在もこのような補完作業に邁進中、、、
つづく。。。
11月に入ってから進めていた螺鈿硯箱修理の模様を
ここで一旦まとめてご紹介。。。
東京出張から戻って、諸々他のご依頼も入って来ておりましたので
本件もその合間で少しずつ進めておりましたが、、、
まずは今月頭の話~螺鈿が欠けたところを詳細に確認。
ピンセットで指し示した先などは、螺鈿が直線的に継いであるラインですね。
大きな絵柄ですので、ここは薄貝を継いだのでしょう。
アワビ薄貝が使われておりますが、、、特に大きい欠損パーツでは
在庫の薄貝を何十枚も当てて、模様や色味が近いものを選びます。
硯箱を元々製作された人が、どのような薄貝を使ったのか、
もしくはどのような作り方をしたのかを読み取りながら材を選んでいきます。
既存の螺鈿(薄貝)は、厚みが所々マチマチで、
厚い所では0.15mm、薄い所では在庫の厚目タイプと近い0.12mm程と分かりました。
従って、補完用としては全て厚目タイプを使うこととし、
厚みが足らない箇所については、裏色を重層して対応することになりそうです。
これは手間ですが、怠ると違和感(差異)が出過ぎてよろしくない感じになります。
次に、欠損箇所に透明フィルムを当ててトレース(型取り)をします。
可能な限り隙間が出来ないよう既存螺鈿と補完螺鈿を継がないといけませんので、
このように正確なライン取りが必要になります。
裏色については、もうずいぶん前に作っておいたものを再確認しました。
既存螺鈿の表面は、何層にも摺り漆を施してあることと、
積年の汚れが付着した為か、しっかり茶褐色になっております(^^;
既存螺鈿は、水を使用して剥がした際に
一部の表面はふやけて取れてしまい斑になっている箇所があります。
また、準備している裏色がどうしても濃い目になるため、
ここは既存の茶褐色の様子に似せた仕上がりにするためにも
蒔絵金線以外の螺鈿表面を一旦除去し、摺り漆を薄めにし直すことにしております。
(*写真下の葉螺鈿は表面除去をした状態)
この除去には相当手間がかかりそうですが、
補完分を含めた全体の螺鈿色調を揃えたり、
統一感のある違和感の無い仕上がりにするには必要な作業となりそうです。
以上、かなり細かい作業工程も想定しつつ
ともかく補完螺鈿パーツの加工を開始しました。
最初は小さなパーツから!
トレースに基づいて加工します。
形状もこのように削って調整しながら、、、
合わせます~微妙!本当に微妙です(^_^;)
こちらはかなり小さい部分を補完しましたが、、、
さて、どこを継いでるでしょうか(^.^)
先週は大物のパーツ補完に取り組みました。
上蓋のメイン螺鈿ですね。
やはり、ここは相当難しかった!
何と言いましても材料選びが難しい。
200枚くらいの中から一番合うものをやっとこさ見つけ、、、
トレース通りにキッチリと刃を入れます。
予備がないものと考え、一発勝負であります!(>_<)
※一応2番手は用意しておりますが(^^;
慎重に切り離し、、、
本体と合わせましたが、、、今のところはOKでしょうか(^^;
この先の作業で、また緊張の連続ではあります。
現在もこのような補完作業に邁進中、、、
つづく。。。
2022年10月26日
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。
何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;
昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。
何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;
昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
2022年10月24日
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗りの試作を引き続き進めております。
試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;
梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。
もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
鞘塗りの試作を引き続き進めております。
試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;
梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。
もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
2022年10月20日
薄貝の反り・・・
薄貝の反り・・・
近頃は螺鈿細工の仕事が増えておりますが、、、
薄貝材料の加工時、まず最初に気になるのが反り。。。
新規ご依頼で、青みの薄貝での加工をご所望ということで
早速ピックアップしましたが、、、だいぶ反りがありますね(^^;
うちでは、この向きで置いた時が天地方向。
しかし、このように外側(両端)が浮くように反っている状態では、
薄貝を螺鈿細工に加工して平面的なものや丸みのあるものに貼った時、
端から反り上がって剥がれやすくなることが多いので良くないのです。
今回のご依頼主も、丸みのあるものに貼られることが多いように思いましたので、
真ん中が浮き上がるように反らせる矯正を行いました。
そこで登場するのがコレ!
金属製レッドブルカンカン(^.^)
最近当方でよくやる手法になって来ましたが、、、
薄貝を研磨→水に浸してからこのようにカンカンに当て、
ドライヤーで熱して逆反りに矯正します!
はい、このように、真ん中が浮いた反りになりました~(^^)/
さて、これで準備完了。頃合いを見て、加工に入ります。
近頃は螺鈿細工の仕事が増えておりますが、、、
薄貝材料の加工時、まず最初に気になるのが反り。。。
新規ご依頼で、青みの薄貝での加工をご所望ということで
早速ピックアップしましたが、、、だいぶ反りがありますね(^^;
うちでは、この向きで置いた時が天地方向。
しかし、このように外側(両端)が浮くように反っている状態では、
薄貝を螺鈿細工に加工して平面的なものや丸みのあるものに貼った時、
端から反り上がって剥がれやすくなることが多いので良くないのです。
今回のご依頼主も、丸みのあるものに貼られることが多いように思いましたので、
真ん中が浮き上がるように反らせる矯正を行いました。
そこで登場するのがコレ!
金属製レッドブルカンカン(^.^)
最近当方でよくやる手法になって来ましたが、、、
薄貝を研磨→水に浸してからこのようにカンカンに当て、
ドライヤーで熱して逆反りに矯正します!
はい、このように、真ん中が浮いた反りになりました~(^^)/
さて、これで準備完了。頃合いを見て、加工に入ります。
2022年10月17日
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。
こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。
もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。
こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。
もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
2022年09月27日
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ・・・
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ・・・
籃胎漆器が入って中断していた螺鈿硯箱の修理を再開です。
螺鈿貼付部は清掃完了後に、
漆でフラットな面に仕立てておきましたので、
その上に、剥がして清掃済みの既存螺鈿を組み上げます。
まずは上蓋の螺鈿組み上げから。。。
小さくカットしたセロハンテープで正確に組んで行きます。
やはり、、、組み直してみますと螺鈿が貼付部より僅かに大きい。
木地は何十年もかけて縮み、
既存螺鈿はその変化についていけずに剥がれたようです。
はみ出ているところは、螺鈿の輪郭に合わせてカット目を入れ、、、
貼付部の範囲を約0.5~0.7mm程拡張する作業が必要になりました。
レリーフと接しているところも、
合わせの調整切削が必要で、、、
このパカッと外れたレリーフは、、、
ちゃんとハマるように調整加工しました(^^;
上蓋は全て組み直し完了!
まだまだ先は長いですが、つづく。。。
籃胎漆器が入って中断していた螺鈿硯箱の修理を再開です。
螺鈿貼付部は清掃完了後に、
漆でフラットな面に仕立てておきましたので、
その上に、剥がして清掃済みの既存螺鈿を組み上げます。
まずは上蓋の螺鈿組み上げから。。。
小さくカットしたセロハンテープで正確に組んで行きます。
やはり、、、組み直してみますと螺鈿が貼付部より僅かに大きい。
木地は何十年もかけて縮み、
既存螺鈿はその変化についていけずに剥がれたようです。
はみ出ているところは、螺鈿の輪郭に合わせてカット目を入れ、、、
貼付部の範囲を約0.5~0.7mm程拡張する作業が必要になりました。
レリーフと接しているところも、
合わせの調整切削が必要で、、、
このパカッと外れたレリーフは、、、
ちゃんとハマるように調整加工しました(^^;
上蓋は全て組み直し完了!
まだまだ先は長いですが、つづく。。。
2022年09月24日
秋風の吹く工房へ・・・
秋風の吹く工房へ・・・
本日は糸島工房へ行き、貝殻関係の事柄を諸々と。。。
だいぶ涼しくなりましたね。
バイクだと長袖一枚はおるくらいでちょうど良いくらい。
やはりお彼岸過ぎると~ですね。(^^)
工房に着いて、まずは南洋の貝殻たちを確認。
高瀬貝、、、西表のは大きか~。
ひさびさにメキシコアワビも見ましたね~。
うちに来てもう長くなります。
さて、日本産アワビ貝の整理もし出したところ、
立派な模様のマダカアワビ出てきました(^.^)
貝殻見てると宇宙や地球の営みを思わせる時があります。
これはまた、、、木星かっ!(^^;
あ~やっと床などに散らばってた未整理アワビたち、
全て洗浄、片付けが完了!
こちらは14cm、13cm級の貝殻たち。
またまた増えましたね~(・_・;)
床まっさらに!(^.^)
いろいろやって日が暮れて。
明日も良い日になりますように。。。
本日は糸島工房へ行き、貝殻関係の事柄を諸々と。。。
だいぶ涼しくなりましたね。
バイクだと長袖一枚はおるくらいでちょうど良いくらい。
やはりお彼岸過ぎると~ですね。(^^)
工房に着いて、まずは南洋の貝殻たちを確認。
高瀬貝、、、西表のは大きか~。
ひさびさにメキシコアワビも見ましたね~。
うちに来てもう長くなります。
さて、日本産アワビ貝の整理もし出したところ、
立派な模様のマダカアワビ出てきました(^.^)
貝殻見てると宇宙や地球の営みを思わせる時があります。
これはまた、、、木星かっ!(^^;
あ~やっと床などに散らばってた未整理アワビたち、
全て洗浄、片付けが完了!
こちらは14cm、13cm級の貝殻たち。
またまた増えましたね~(・_・;)
床まっさらに!(^.^)
いろいろやって日が暮れて。
明日も良い日になりますように。。。
2022年09月20日
台風後の工房へ・・・
台風後の工房へ・・・
台風後の糸島工房へ。今日は涼しかったですね~。
工房は、特に大きな問題起きてなくて良かったです(^.^)
台風一過の清々しさ。秋風がそよそよと、、、
ではなく、激しく吹いてましたね(^^;
やはり風は相当強かったようで、、、
屋根からパラパラと何かが落ちて来てたようです(^_^;)
切り株くんは何事もなかったように元気です(^.^)
本日の用事、マダカアワビたち。。。
長いものでは十数年の時を経て、やっとこの時が来ました。
特殊な使命を帯びて、旅立って行きます。
行ってらっしゃい、必ず役に立ってくるんだよ~(>_<)
台風後の糸島工房へ。今日は涼しかったですね~。
工房は、特に大きな問題起きてなくて良かったです(^.^)
台風一過の清々しさ。秋風がそよそよと、、、
ではなく、激しく吹いてましたね(^^;
やはり風は相当強かったようで、、、
屋根からパラパラと何かが落ちて来てたようです(^_^;)
切り株くんは何事もなかったように元気です(^.^)
本日の用事、マダカアワビたち。。。
長いものでは十数年の時を経て、やっとこの時が来ました。
特殊な使命を帯びて、旅立って行きます。
行ってらっしゃい、必ず役に立ってくるんだよ~(>_<)
2022年09月19日
螺鈿硯箱の修理⑦ 裏色づくり・・・
螺鈿硯箱の修理⑦ 裏色づくり・・・
数日前から本番用の螺鈿裏色調合を行っております。
まずは試作色の最有力候補に近づけるよう
各漆と白顔料(チタン白)の配合分をガラス定盤上に置き、、、
混ぜます。。。
ひたすら混ぜ続けて20分、、、
本番前テストとして、また薄貝10mm角に塗り、
2日程乾燥させます。
そして本日確認したところ、、、
ちょっと黄味や茶に偏っているのを確認。
調整が必要となりました(^_^;)
試作色の結果から、勘ではありますが
チタン白など追加で必要とされる分量を取り出して、
またガラス定盤上に置き、、、
まずは基本的な定量分から混ぜて、、、
前回調合分(上)の色味を比較・確認してから、、、
全てを混合して、ひたすら混ぜ混ぜ。。。
再調合完了!しっかりヘラで掻き取って、
新たなラップ(左)に置いて包みます。
おっつ!左回りで掻き取った様子が台風のようで、、、(^^;
さて、ここからは既存螺鈿裏にも調合漆を塗って
確かめながら進めましょう。
2日後にはまた乾燥して結果が出るかと。。。
既存の明るい裏白色に近づけばいいんですが、、、
この白みを増すよう調合した分でも真っ白にはならず
既存裏色より濃い目になることでしょう。
しかし、今回作っているのは色漆ですので、
膠と胡粉を調合した既存裏色よりは、
密着性と強度が相当増すはずです(^.^)
また、既存螺鈿表側には、かなり厚めの摺り漆が施され
表面が茶色になっておりますので、これをどうにか取り除けば、
従来の螺鈿色味に近づけることが出来そうです。
しかしながら、金蒔絵の線(毛打ち)を残しながら摺り漆を取り除くのは、
なかなか難しいことのように思われますし、
昔からの風合いを出すことも容易ならざることです。
その辺りの仕上げ具合をどうするか頭に入れて、
今後進めて参りましょう。
つづく。。。
数日前から本番用の螺鈿裏色調合を行っております。
まずは試作色の最有力候補に近づけるよう
各漆と白顔料(チタン白)の配合分をガラス定盤上に置き、、、
混ぜます。。。
ひたすら混ぜ続けて20分、、、
本番前テストとして、また薄貝10mm角に塗り、
2日程乾燥させます。
そして本日確認したところ、、、
ちょっと黄味や茶に偏っているのを確認。
調整が必要となりました(^_^;)
試作色の結果から、勘ではありますが
チタン白など追加で必要とされる分量を取り出して、
またガラス定盤上に置き、、、
まずは基本的な定量分から混ぜて、、、
前回調合分(上)の色味を比較・確認してから、、、
全てを混合して、ひたすら混ぜ混ぜ。。。
再調合完了!しっかりヘラで掻き取って、
新たなラップ(左)に置いて包みます。
おっつ!左回りで掻き取った様子が台風のようで、、、(^^;
さて、ここからは既存螺鈿裏にも調合漆を塗って
確かめながら進めましょう。
2日後にはまた乾燥して結果が出るかと。。。
既存の明るい裏白色に近づけばいいんですが、、、
この白みを増すよう調合した分でも真っ白にはならず
既存裏色より濃い目になることでしょう。
しかし、今回作っているのは色漆ですので、
膠と胡粉を調合した既存裏色よりは、
密着性と強度が相当増すはずです(^.^)
また、既存螺鈿表側には、かなり厚めの摺り漆が施され
表面が茶色になっておりますので、これをどうにか取り除けば、
従来の螺鈿色味に近づけることが出来そうです。
しかしながら、金蒔絵の線(毛打ち)を残しながら摺り漆を取り除くのは、
なかなか難しいことのように思われますし、
昔からの風合いを出すことも容易ならざることです。
その辺りの仕上げ具合をどうするか頭に入れて、
今後進めて参りましょう。
つづく。。。
2022年09月15日
螺鈿硯箱の修理⑥ 螺鈿貼付部目止め・・・
螺鈿硯箱の修理⑥ 螺鈿貼付部目止め・・・
昨日、生漆を含浸させた螺鈿貼付部は、カチッと固まりました!(^.^)
しかし、その固まった(乾燥した)様子を見ますと、
やはり木材の導管や凹みが所々現れて来ています。
それもそのはず、膠などの除去・清掃をする過程で研ぎも施し、
元々の塗膜を剥いでしまったのですから(^^;
この硯箱は拭き漆で木地が仕上げられたもの。
ということは、下地の段階で目止めが施されたと考えられます。
つまり、その工程と同様にするのが筋ですから、、、
木固めに研ぎを入れて、、、
ハチ錆漆を作り、、、
貼付部に塗って、、、
余分なハチ錆漆を拭き取り、目止め完了です。
これで、木材の導管や凹みは粗方埋まり、
今後上塗りして行く漆は、木地への余計な吸い込みが防止されますし、
補修螺鈿も安定密着し、剥がれ防止にもつながることでしょう。
つづく。。。
昨日、生漆を含浸させた螺鈿貼付部は、カチッと固まりました!(^.^)
しかし、その固まった(乾燥した)様子を見ますと、
やはり木材の導管や凹みが所々現れて来ています。
それもそのはず、膠などの除去・清掃をする過程で研ぎも施し、
元々の塗膜を剥いでしまったのですから(^^;
この硯箱は拭き漆で木地が仕上げられたもの。
ということは、下地の段階で目止めが施されたと考えられます。
つまり、その工程と同様にするのが筋ですから、、、
木固めに研ぎを入れて、、、
ハチ錆漆を作り、、、
貼付部に塗って、、、
余分なハチ錆漆を拭き取り、目止め完了です。
これで、木材の導管や凹みは粗方埋まり、
今後上塗りして行く漆は、木地への余計な吸い込みが防止されますし、
補修螺鈿も安定密着し、剥がれ防止にもつながることでしょう。
つづく。。。
2022年09月14日
螺鈿硯箱の修理⑤ 螺鈿貼付部清掃&固め・・・
螺鈿硯箱の修理⑤ 螺鈿貼付部清掃&固め・・・
ようやく既存螺鈿を剥がし終わった硯箱。。。
その剥がし取った既存螺鈿の清掃も完了し、
次なる工程は、螺鈿があった貼付部の清掃と木地固めです。
貼付部には膠や正体不明の水溶性接着剤が使われていたため、
まずは徹底的に水攻めによる清掃を行ってみました。
しかし、膠や接着剤は木部にしっかり浸み込んでおり、
この除去には大変な手間がかかることに。。。(^^;
水と綿棒だけでは、何度やってもベトベト感が取れず~(-_-;)
ということで、まず研ぎを入れて表面を荒らし、
水が木地深部に浸み込みやすく、
膠等がより溶け出して来やすいようにすることにしました。
コツコツと徹底的に、、、
全ての貼付部の研磨完了です!
次に、局部的に水をたっぷりと乗せて膠等を溶かし、、、
ティッシュペーパーをギュッと押し付けて吸い取らせます!
この作業を繰り返すこと7~10回。
ほぼベトベト感が無くなったので、まずはこれで良しとしました(^^;
それにしても、綿棒を相当使いましたね~
実は写真にある倍以上の本数使ってます(・_・;)
清掃が終わった上蓋の様子。
さて、次はこの貼付部の木地を生漆で固める作業に移りましょう。
今年前半に修理した螺鈿三段箱で経験したように、
膠がベースに含有された状態で漆を塗ったりすると、
塗面にいつまでもベトベト感が残って、大変な問題になります。
そのフォローも相当な労力を要しますし、、、
故に、これだけしつこく膠除去に力を注いだわけでして、
固めの作業でその成果が出るものと期待しています。
まずは丁寧に生漆をつけて、、、
布、ティッシュ、綿棒などを使って
余分な漆をしっかりと拭き取ります。
最終的に少し余った生漆は、
このような割れが入った部分を補修する麦漆に仕立てて
塗り込んでおきました(^.^)
さて、一晩この木固めを乾かしてみましょう。
何とかカラッと乾いていることを切に願います(祈!)
つづく。。。
ようやく既存螺鈿を剥がし終わった硯箱。。。
その剥がし取った既存螺鈿の清掃も完了し、
次なる工程は、螺鈿があった貼付部の清掃と木地固めです。
貼付部には膠や正体不明の水溶性接着剤が使われていたため、
まずは徹底的に水攻めによる清掃を行ってみました。
しかし、膠や接着剤は木部にしっかり浸み込んでおり、
この除去には大変な手間がかかることに。。。(^^;
水と綿棒だけでは、何度やってもベトベト感が取れず~(-_-;)
ということで、まず研ぎを入れて表面を荒らし、
水が木地深部に浸み込みやすく、
膠等がより溶け出して来やすいようにすることにしました。
コツコツと徹底的に、、、
全ての貼付部の研磨完了です!
次に、局部的に水をたっぷりと乗せて膠等を溶かし、、、
ティッシュペーパーをギュッと押し付けて吸い取らせます!
この作業を繰り返すこと7~10回。
ほぼベトベト感が無くなったので、まずはこれで良しとしました(^^;
それにしても、綿棒を相当使いましたね~
実は写真にある倍以上の本数使ってます(・_・;)
清掃が終わった上蓋の様子。
さて、次はこの貼付部の木地を生漆で固める作業に移りましょう。
今年前半に修理した螺鈿三段箱で経験したように、
膠がベースに含有された状態で漆を塗ったりすると、
塗面にいつまでもベトベト感が残って、大変な問題になります。
そのフォローも相当な労力を要しますし、、、
故に、これだけしつこく膠除去に力を注いだわけでして、
固めの作業でその成果が出るものと期待しています。
まずは丁寧に生漆をつけて、、、
布、ティッシュ、綿棒などを使って
余分な漆をしっかりと拭き取ります。
最終的に少し余った生漆は、
このような割れが入った部分を補修する麦漆に仕立てて
塗り込んでおきました(^.^)
さて、一晩この木固めを乾かしてみましょう。
何とかカラッと乾いていることを切に願います(祈!)
つづく。。。
2022年09月11日
螺鈿硯箱の修理④ 螺鈿清掃・・・
螺鈿硯箱の修理④ 螺鈿清掃・・・
螺鈿硯箱の修理第一工程=螺鈿剥がしがようやく完了!
かなり時間がかかりましたが、全ての既存螺鈿を剥がし終わりました。
修理の為に剥がしていたこの最後の螺鈿は、
何と結局は剥がし終わるのに3日もかかってしまいました!
修理された人が一番ピッタリと丁寧に再接着されていたようでして、
いやはや、本当に接着剤が溶けなかったですね~(^_^;)
ま~でも何とかこのように取り外すことが出来ました。
*画像をクリック⇒動画が開きます。
そして、次なる工程へ早速着手!
剥がした螺鈿たちの清掃であります。
当方では、螺鈿清掃の場合すりガラスの上に螺鈿を置きます。
そして、今回のように螺鈿裏に白い塗料などが付いている場合は、
すりガラスの下に黒い紙を敷いて付着物が見えやすいようにします。
水を付けながら、カッター、紙ヤスリ、綿棒などを使って
丁寧に裏色や接着剤を落として行きます。
清掃が終わった様子です。
バラバラになった細かい螺鈿もありますが、
どこかに飛んで行かないよう、慎重に進めましょう。
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理第一工程=螺鈿剥がしがようやく完了!
かなり時間がかかりましたが、全ての既存螺鈿を剥がし終わりました。
修理の為に剥がしていたこの最後の螺鈿は、
何と結局は剥がし終わるのに3日もかかってしまいました!
修理された人が一番ピッタリと丁寧に再接着されていたようでして、
いやはや、本当に接着剤が溶けなかったですね~(^_^;)
ま~でも何とかこのように取り外すことが出来ました。
*画像をクリック⇒動画が開きます。
そして、次なる工程へ早速着手!
剥がした螺鈿たちの清掃であります。
当方では、螺鈿清掃の場合すりガラスの上に螺鈿を置きます。
そして、今回のように螺鈿裏に白い塗料などが付いている場合は、
すりガラスの下に黒い紙を敷いて付着物が見えやすいようにします。
水を付けながら、カッター、紙ヤスリ、綿棒などを使って
丁寧に裏色や接着剤を落として行きます。
清掃が終わった様子です。
バラバラになった細かい螺鈿もありますが、
どこかに飛んで行かないよう、慎重に進めましょう。
つづく。。。