2023年10月06日
薄器螺鈿修理③ 磨き作業と蒔絵補修・・・
薄器螺鈿修理③ 磨き作業と蒔絵補修・・・
薄器の蝶翅螺鈿修理は、
補修した螺鈿の接着が終わり、いよいよ最終局面に。。。
蒔絵補修を行い、磨き作業を繰り返します。
まずは螺鈿補修した箇所に一旦研ぎや磨きを施した後、
摺漆を行って10時間ほど乾かし、さらに磨きを施します。
この段階の磨き作業は非常にデリケートな作業に。
先が尖ったタイプの綿棒の先をカットし、
キャノーラ油で溶いた呂色磨き粉(微粒子)をつけ
ピンセットでつまんで磨きます。
既存蒔絵の金粉は、磨き過ぎると剥げて来るので
蒔絵の線を極力避けながら、螺鈿表面のみ磨きます。
なかなかこれが難しい作業でしたが、
ある程度上手く行ったかと思います。。。(^^;
次に、毛打ち(蒔絵の細線)で描かれた翅脈(しみゃく)の補修です。
ほんの一部欠損しておりますので。
まずは弁柄漆でこれを描き、、、
金粉を準備して、、、
弁柄漆が半乾きになった所で金粉を蒔きます。。。
しっかり乾燥させてから、
真綿で余分な金粉を絡み取り、、、
また摺漆を施して、しばらく乾燥させましょう。
この後、磨きをまた施して果たして完成となるか!?ですが、
それは明日やってみて判断しましょう。
つづく。。。
薄器の蝶翅螺鈿修理は、
補修した螺鈿の接着が終わり、いよいよ最終局面に。。。
蒔絵補修を行い、磨き作業を繰り返します。
まずは螺鈿補修した箇所に一旦研ぎや磨きを施した後、
摺漆を行って10時間ほど乾かし、さらに磨きを施します。
この段階の磨き作業は非常にデリケートな作業に。
先が尖ったタイプの綿棒の先をカットし、
キャノーラ油で溶いた呂色磨き粉(微粒子)をつけ
ピンセットでつまんで磨きます。
既存蒔絵の金粉は、磨き過ぎると剥げて来るので
蒔絵の線を極力避けながら、螺鈿表面のみ磨きます。
なかなかこれが難しい作業でしたが、
ある程度上手く行ったかと思います。。。(^^;
次に、毛打ち(蒔絵の細線)で描かれた翅脈(しみゃく)の補修です。
ほんの一部欠損しておりますので。
まずは弁柄漆でこれを描き、、、
金粉を準備して、、、
弁柄漆が半乾きになった所で金粉を蒔きます。。。
しっかり乾燥させてから、
真綿で余分な金粉を絡み取り、、、
また摺漆を施して、しばらく乾燥させましょう。
この後、磨きをまた施して果たして完成となるか!?ですが、
それは明日やってみて判断しましょう。
つづく。。。
2023年08月27日
鞘塗り完成・・・
鞘塗り完成・・・
鞘塗りが完成しました。
今回はデザイン作業から完成まで本当に長い期間を要しましたが、
御依頼主様の心温かいご理解を頂きながら進めることが出来ました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
鞘前面は、梅鉢羽紋、城山三峰、塩飽波に梅、そして二大松と盛りだくさん。
以前にもお話をアップしましたが、
ご依頼主は塩飽水軍から20代以上続く武家の当主。
御一族の逸話などを元に加飾したものとなっています。
出来上がってから気づきましたが、、、
ちょっとした絵巻物のようになっている感じですね。
鞘背面は、金鵄梅鉢紋、夜の城山三峰、塩飽波に梅を配していますが、
前面に比べて静寂な雰囲気になるよう仕立てました。
前面の紋が「太陽」とすれば、
背面の紋は「月」ということになるでしょうか。。。
最後の作業は、栗形への銀シトドメ接着。
形状や嵌り具合の調整で、なかなかこの栗形には苦労しました(^^;
今は無き二大松。
御一族の本家に空高くそびえていた二つの大松は、
第二次大戦で空襲の的となることが恐れられ、切られてしまったとのことです。
戦争は、、、大切なものを奪っていきます。
しかし、記憶と精神は残されていますね。
天界での安寧を祈ります。
瀬戸内に浮かぶ島に見立てた梅たち。
夜の城山三峰は、青貝粉蒔きで。
ようやく磨き上げることができ、輝き出しましたね~(^.^)
木製刀身が取り付けられた柄を鞘に差して。。。
これで一旦は当方での作業が終了しまして
最後の仕立ては鞘師さんや研師などの方々にして頂くこととなります。
鞘は、塗りを施すとベースの木地が僅かに動くこともあるらしく、
刀身のはまり具合を最良の状態にするため、
刀身と鞘内双方の微調整(研磨等)が必要となるというお話でした。
繊細な仕立て作業が最後に待っているわけです。
ブログでの更新は以上となりますが、
以上の通り、まだ最終的な納品には至っておりませんので、
お客様のお手元に届くまで、引き続き気を抜かずに対応して行く所存です。
これで見納め。。。
どうか最後まで無事に・・・と願いつつ送り出しましょう。
いってらっしゃい。
鞘塗りが完成しました。
今回はデザイン作業から完成まで本当に長い期間を要しましたが、
御依頼主様の心温かいご理解を頂きながら進めることが出来ました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
鞘前面は、梅鉢羽紋、城山三峰、塩飽波に梅、そして二大松と盛りだくさん。
以前にもお話をアップしましたが、
ご依頼主は塩飽水軍から20代以上続く武家の当主。
御一族の逸話などを元に加飾したものとなっています。
出来上がってから気づきましたが、、、
ちょっとした絵巻物のようになっている感じですね。
鞘背面は、金鵄梅鉢紋、夜の城山三峰、塩飽波に梅を配していますが、
前面に比べて静寂な雰囲気になるよう仕立てました。
前面の紋が「太陽」とすれば、
背面の紋は「月」ということになるでしょうか。。。
最後の作業は、栗形への銀シトドメ接着。
形状や嵌り具合の調整で、なかなかこの栗形には苦労しました(^^;
今は無き二大松。
御一族の本家に空高くそびえていた二つの大松は、
第二次大戦で空襲の的となることが恐れられ、切られてしまったとのことです。
戦争は、、、大切なものを奪っていきます。
しかし、記憶と精神は残されていますね。
天界での安寧を祈ります。
瀬戸内に浮かぶ島に見立てた梅たち。
夜の城山三峰は、青貝粉蒔きで。
ようやく磨き上げることができ、輝き出しましたね~(^.^)
木製刀身が取り付けられた柄を鞘に差して。。。
これで一旦は当方での作業が終了しまして
最後の仕立ては鞘師さんや研師などの方々にして頂くこととなります。
鞘は、塗りを施すとベースの木地が僅かに動くこともあるらしく、
刀身のはまり具合を最良の状態にするため、
刀身と鞘内双方の微調整(研磨等)が必要となるというお話でした。
繊細な仕立て作業が最後に待っているわけです。
ブログでの更新は以上となりますが、
以上の通り、まだ最終的な納品には至っておりませんので、
お客様のお手元に届くまで、引き続き気を抜かずに対応して行く所存です。
これで見納め。。。
どうか最後まで無事に・・・と願いつつ送り出しましょう。
いってらっしゃい。
2023年08月18日
鞘塗り蒔絵⑦ 最後の粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵⑦ 最後の粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵は、ようやく最終コーナーを回りつつあり、、、
粉蒔きは大松を残すのみとなりました。
大松は絵柄のボリュームがありますので、
松葉の梨地塗りが終わった後の丸粉蒔きは
4回に分けて行っております。
最初は松葉の輪郭から。。。
次に松葉の細い線=毛打ちを。。。
デザイン原画を見ながら、線の数もほぼ揃えて描きましたが、
漆の粘度、乾燥速度を考慮し。室温・湿度にも気を配るなど、
いろんな意味で本当に難しい線でした(^^;
3回目は松葉下の小枝柄と幹の凹み部分を。。。
凹み部分は陰となるところなので、
黒ベースの上に透き漆を塗って、
細かい粉でグラデーションが付くように蒔いてみました。
そして本日午後、4回目=最後の粉蒔きです!
まずは幹に弁柄漆を塗りまして、、、
大き目の丸粉=7号、5号で蒔きました。
こちらは幹の立体感が出るように、
少しだけ密度を変えて蒔いてみました。
これで粉蒔きは全て終了。
粉固めや摺漆を重ねながら、磨き仕上げに移行して行きます。
最終コーナー、、、最後までよくよく気を付けながら
何とか無事フィニッシュと行きたいところですね。
本日の朝ジョグの時、浄水緑地階段の脇で見つけた
わたしの推しのつる草くん♪
見守っていて下さいね~(^.^)
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、ようやく最終コーナーを回りつつあり、、、
粉蒔きは大松を残すのみとなりました。
大松は絵柄のボリュームがありますので、
松葉の梨地塗りが終わった後の丸粉蒔きは
4回に分けて行っております。
最初は松葉の輪郭から。。。
次に松葉の細い線=毛打ちを。。。
デザイン原画を見ながら、線の数もほぼ揃えて描きましたが、
漆の粘度、乾燥速度を考慮し。室温・湿度にも気を配るなど、
いろんな意味で本当に難しい線でした(^^;
3回目は松葉下の小枝柄と幹の凹み部分を。。。
凹み部分は陰となるところなので、
黒ベースの上に透き漆を塗って、
細かい粉でグラデーションが付くように蒔いてみました。
そして本日午後、4回目=最後の粉蒔きです!
まずは幹に弁柄漆を塗りまして、、、
大き目の丸粉=7号、5号で蒔きました。
こちらは幹の立体感が出るように、
少しだけ密度を変えて蒔いてみました。
これで粉蒔きは全て終了。
粉固めや摺漆を重ねながら、磨き仕上げに移行して行きます。
最終コーナー、、、最後までよくよく気を付けながら
何とか無事フィニッシュと行きたいところですね。
本日の朝ジョグの時、浄水緑地階段の脇で見つけた
わたしの推しのつる草くん♪
見守っていて下さいね~(^.^)
つづく。。。
2023年08月15日
鞘塗り蒔絵⑥ 丸に金鵄梅鉢・・・
鞘塗り蒔絵⑥ 丸に金鵄梅鉢・・・
日本刀鞘塗りは、ようやく丸粉蒔絵に入って来ました。
蒔き終わったものから順にこれから更に磨きをかけて行きます。
この『丸に金鵄梅鉢』は、
第二次世界大戦において若くして戦死された
ご親族を弔う意味を込めるというオーダーにて制作したオリジナルデザインの紋でして、
夜の世界を表現している鞘背面に描いています。
本日は終戦記念日、、、
あの大戦争で犠牲になられた世界中の方々に対し
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
鞘背面の粉蒔きは全て完了。
前面もある程度進んでいますが、大松の蒔絵がまた勝負どころであります。
引き続きコツコツと進めて参りましょう。
日本刀鞘塗りは、ようやく丸粉蒔絵に入って来ました。
蒔き終わったものから順にこれから更に磨きをかけて行きます。
この『丸に金鵄梅鉢』は、
第二次世界大戦において若くして戦死された
ご親族を弔う意味を込めるというオーダーにて制作したオリジナルデザインの紋でして、
夜の世界を表現している鞘背面に描いています。
本日は終戦記念日、、、
あの大戦争で犠牲になられた世界中の方々に対し
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
鞘背面の粉蒔きは全て完了。
前面もある程度進んでいますが、大松の蒔絵がまた勝負どころであります。
引き続きコツコツと進めて参りましょう。
2023年08月13日
鞘塗り蒔絵⑤ 丸粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵⑤ 丸粉蒔き・・・
こつこつと進めている鞘塗り蒔絵。。。
梨地粉蒔きが完了しましたので、
いよいよ蒔絵の最終仕上げに向かうため
丸粉蒔きに入っております。
まずは梅鉢羽紋のフレームに、
丸粉を蒔くための羽柄を描きます。
一旦置き目(転写)をして、、、
梨地塗りの上に弁柄漆は判然としないので
より明るく目立つ朱漆で羽柄を描きました。。。
そしてこちらが、丸粉を蒔いて乾燥させた後、
溶剤で希釈した生漆で粉固めをした様子です。
金鵄紋の方は、弁柄漆を丁寧に薄く塗り、、、
丸粉を蒔きました。。。
レリーフ状になるよう回数塗り重ねてますので、
凹凸感が出ている感じですね。
こちらも希釈した生漆で固めて。。。
そして、梅の花の螺鈿にも、、、
丸粉3号を蒔き付けましょう。
丸粉蒔き付け工程で一番難しいのは
細かい毛打ち(金線)がある松葉であります。
引き続き頑張って参りましょう。
つづく。。。
こつこつと進めている鞘塗り蒔絵。。。
梨地粉蒔きが完了しましたので、
いよいよ蒔絵の最終仕上げに向かうため
丸粉蒔きに入っております。
まずは梅鉢羽紋のフレームに、
丸粉を蒔くための羽柄を描きます。
一旦置き目(転写)をして、、、
梨地塗りの上に弁柄漆は判然としないので
より明るく目立つ朱漆で羽柄を描きました。。。
そしてこちらが、丸粉を蒔いて乾燥させた後、
溶剤で希釈した生漆で粉固めをした様子です。
金鵄紋の方は、弁柄漆を丁寧に薄く塗り、、、
丸粉を蒔きました。。。
レリーフ状になるよう回数塗り重ねてますので、
凹凸感が出ている感じですね。
こちらも希釈した生漆で固めて。。。
そして、梅の花の螺鈿にも、、、
丸粉3号を蒔き付けましょう。
丸粉蒔き付け工程で一番難しいのは
細かい毛打ち(金線)がある松葉であります。
引き続き頑張って参りましょう。
つづく。。。
2023年08月01日
鞘塗り蒔絵④ 梨地粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵④ 梨地粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵は、本番作業の第3工程「梨地塗り」へ。。。
今回は梨地粉蒔きであります。
絵柄の背景になる部分を、
少し濃い飴色でありながらキラキラと光る「梨地塗り」にします。
具体的には、梅鉢羽紋のフレームと松葉が該当する部分ですが、
まずは粉を蒔く工程から開始です。
さて、最初は梅鉢羽紋から。。。
上から羽の絵柄が入る丸フレームのベースに
研ぎ出し梨地漆を塗ります。
梨地粉を蒔き終わった状態です。
ビッチリと贅沢に蒔いております。
ほとんど見えなくなる背景にしては、かなりリッチな感じです(^^;
この丸フレームについてはテストで色々と試しましたが、
一番細かめの1号粉で密に蒔くのが良いという結果に。
上から絵付けする羽の絵柄がこれまたビッチリと描かれるため、
その隙間から見える金粉は細かく密な状態が良いと考えた次第です。
次に松葉にも梨地粉蒔きを。。。
こちらが蒔き終わった状態です。
梅鉢羽紋のフレームと比して、少し密度を下げました。
そしてこれが大事な作業!粉押さえの作業です。
タイミング良く慎重にやらないと失敗する作業なのですが、、、
金粉を蒔いた後、漆の乾燥が更に進み程良く粘度が高まった段階で
押さえ紙で金粉を丁寧に押さえてあげます。
この作業によって、鋭角に立ち上がった梨地粉が
平板に押さえ付けられて定着します。
もしこの作業をしないとどうなるか、、、
乾燥後の粉掃いや、上塗り後の研ぎ出し時に梨地粉が取れてしまい
剝げた所があちこちに出来てしまうのです(~_~;)
乾燥して粉掃いが終わった梅鉢羽紋フレームです。
きっちり蒔き付けられましたね。
まずは一安心ですが、、、今後も油断は禁物です。
松葉もしっかり乾燥して粉掃い。
こちらもひとまずOKです。
イメージ通りの程良い粉密度となりました。
さて、次はこの蒔いた梨地粉の固め作業です。
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、本番作業の第3工程「梨地塗り」へ。。。
今回は梨地粉蒔きであります。
絵柄の背景になる部分を、
少し濃い飴色でありながらキラキラと光る「梨地塗り」にします。
具体的には、梅鉢羽紋のフレームと松葉が該当する部分ですが、
まずは粉を蒔く工程から開始です。
さて、最初は梅鉢羽紋から。。。
上から羽の絵柄が入る丸フレームのベースに
研ぎ出し梨地漆を塗ります。
梨地粉を蒔き終わった状態です。
ビッチリと贅沢に蒔いております。
ほとんど見えなくなる背景にしては、かなりリッチな感じです(^^;
この丸フレームについてはテストで色々と試しましたが、
一番細かめの1号粉で密に蒔くのが良いという結果に。
上から絵付けする羽の絵柄がこれまたビッチリと描かれるため、
その隙間から見える金粉は細かく密な状態が良いと考えた次第です。
次に松葉にも梨地粉蒔きを。。。
こちらが蒔き終わった状態です。
梅鉢羽紋のフレームと比して、少し密度を下げました。
そしてこれが大事な作業!粉押さえの作業です。
タイミング良く慎重にやらないと失敗する作業なのですが、、、
金粉を蒔いた後、漆の乾燥が更に進み程良く粘度が高まった段階で
押さえ紙で金粉を丁寧に押さえてあげます。
この作業によって、鋭角に立ち上がった梨地粉が
平板に押さえ付けられて定着します。
もしこの作業をしないとどうなるか、、、
乾燥後の粉掃いや、上塗り後の研ぎ出し時に梨地粉が取れてしまい
剝げた所があちこちに出来てしまうのです(~_~;)
乾燥して粉掃いが終わった梅鉢羽紋フレームです。
きっちり蒔き付けられましたね。
まずは一安心ですが、、、今後も油断は禁物です。
松葉もしっかり乾燥して粉掃い。
こちらもひとまずOKです。
イメージ通りの程良い粉密度となりました。
さて、次はこの蒔いた梨地粉の固め作業です。
つづく。。。
2023年07月30日
純金丸粉届く・・・
純金丸粉届く・・・
本日、注文していた純金丸粉が漆屋さんから届きました。
今回は約6年ぶりに金粉を購入したのですが、、、
値段が倍になっていて驚いたのでした~(^^;
注文したのは純金丸粉3号。
どちらかと言うと細かめの丸粉です。
このたった1gで2万円もします(^-^;
鞘塗り蒔絵の試作で、
この3号粉を本番で多く使うことが予想され、
当方の在庫がわずかとなっていたので注文したのですが、、、
ネットで見ると、どこの漆屋さんも細かめ金粉の在庫が無い!!
やっと1社の通販サイトで「残りあと2つ」とありまして
そそくさと注文したのですが、、、実は在庫切れとのご連絡アリ!
どうもメーカー製造で何らかの事柄が発生しているとのことでした。
少し急いではいたのですが、、、
結局は注文してから届くまで12日かかりました(^^;
それでも早急にご対応頂いた漆屋さんに感謝です。
こちらは約2週間前に色々と試作を終えていた2本。
なんと、足りない金粉が届いたこのタイミングで、
先ほどご依頼主様より試作ご確認のご返信あり。
Goサインを頂きましたので、いよいよ本番の一部に手を付け始めます。
またまた緊張の連続と思いますが、、、
つづく。。。
本日、注文していた純金丸粉が漆屋さんから届きました。
今回は約6年ぶりに金粉を購入したのですが、、、
値段が倍になっていて驚いたのでした~(^^;
注文したのは純金丸粉3号。
どちらかと言うと細かめの丸粉です。
このたった1gで2万円もします(^-^;
鞘塗り蒔絵の試作で、
この3号粉を本番で多く使うことが予想され、
当方の在庫がわずかとなっていたので注文したのですが、、、
ネットで見ると、どこの漆屋さんも細かめ金粉の在庫が無い!!
やっと1社の通販サイトで「残りあと2つ」とありまして
そそくさと注文したのですが、、、実は在庫切れとのご連絡アリ!
どうもメーカー製造で何らかの事柄が発生しているとのことでした。
少し急いではいたのですが、、、
結局は注文してから届くまで12日かかりました(^^;
それでも早急にご対応頂いた漆屋さんに感謝です。
こちらは約2週間前に色々と試作を終えていた2本。
なんと、足りない金粉が届いたこのタイミングで、
先ほどご依頼主様より試作ご確認のご返信あり。
Goサインを頂きましたので、いよいよ本番の一部に手を付け始めます。
またまた緊張の連続と思いますが、、、
つづく。。。
2023年07月19日
金継ぎ完成・・・
金継ぎ完成・・・
金継ぎがようやく完成しました。
今回は、、、バラバラになったコーヒーカップが
本当に難しかったですね~(^^;
今回の、コーヒーカップ兄弟。
葉脈のように欠けた君。
君は本当にこれからどう活きるか。。。
何とか持ちこたえて、活きて行って下さい。。。(^_^;)
どん底には意味がある。。。
あなたは、、、脳神経細胞のように欠けましたね。
小皿兄弟も、、、ちょっと欠けることはあるさ。
お二人さんも、どうかご無事で、、、完。
金継ぎがようやく完成しました。
今回は、、、バラバラになったコーヒーカップが
本当に難しかったですね~(^^;
今回の、コーヒーカップ兄弟。
葉脈のように欠けた君。
君は本当にこれからどう活きるか。。。
何とか持ちこたえて、活きて行って下さい。。。(^_^;)
どん底には意味がある。。。
あなたは、、、脳神経細胞のように欠けましたね。
小皿兄弟も、、、ちょっと欠けることはあるさ。
お二人さんも、どうかご無事で、、、完。
2023年07月15日
鞘塗り蒔絵③ 純金平目粉置き・・・
鞘塗り蒔絵③ 純金平目粉置き・・・
鞘塗り蒔絵は、いよいよ本番作業に。。。
最初は二大松の平目粉置きから始めます。
松の幹の所々に平目粉をくっつけるのですが、
まずは幹の凹凸を意識して濃弁柄漆を筆塗りして、、、
漆が程良く半乾きになったところで、
一個一個竹串で貼り付けて行きます。。。
数日前に試作して粉の大きさは確認済み。
当初から3号粉を想定していましたが、
幹ベースの細かい丸粉と同化してしまう恐れがあることと
実際はもっと大きめの方が見栄えするものと判断し、
5号、7号の紛を使用することに。。。
粉の配置はCGで予めシミュレーションしていましたが、
本番では幹の様子を見ながら位置など調整して配っていきます。
貼り終えたところです。
漆が乾燥した状態でみるとこのように。。。
金鵄紋や梅鉢紋の漆上げ(ベース盛り上げ)はほぼ完了しました。
後は金粉蒔き等の試作を重ねて本番作業に入りましょう。
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、いよいよ本番作業に。。。
最初は二大松の平目粉置きから始めます。
松の幹の所々に平目粉をくっつけるのですが、
まずは幹の凹凸を意識して濃弁柄漆を筆塗りして、、、
漆が程良く半乾きになったところで、
一個一個竹串で貼り付けて行きます。。。
数日前に試作して粉の大きさは確認済み。
当初から3号粉を想定していましたが、
幹ベースの細かい丸粉と同化してしまう恐れがあることと
実際はもっと大きめの方が見栄えするものと判断し、
5号、7号の紛を使用することに。。。
粉の配置はCGで予めシミュレーションしていましたが、
本番では幹の様子を見ながら位置など調整して配っていきます。
貼り終えたところです。
漆が乾燥した状態でみるとこのように。。。
金鵄紋や梅鉢紋の漆上げ(ベース盛り上げ)はほぼ完了しました。
後は金粉蒔き等の試作を重ねて本番作業に入りましょう。
つづく。。。
2023年07月12日
鞘塗り蒔絵② 梨地粉テスト・・・
鞘塗り蒔絵② 梨地粉テスト・・・
鞘塗り蒔絵は、試作も含めて少し進んできました。
引き続き確認しながら~の作業になっております。
鞘本体に施している金鵄紋の漆上げの様子です。
胴の胸羽も盛り上げないといけません。
梨地粉のテストの様子です。
一旦乾いたので、周りにほんの少しはみ出た梨地粉を
竹串で慎重に剥がしているところです。
そして上から梨地漆を塗ります。。。
今はまだ薄い飴色ですが、
乾いてくると一旦これがだいぶ濃くなります。
松葉にも同様の作業をします。
さて、上手く狙い通りに行くでしょうか?
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、試作も含めて少し進んできました。
引き続き確認しながら~の作業になっております。
鞘本体に施している金鵄紋の漆上げの様子です。
胴の胸羽も盛り上げないといけません。
梨地粉のテストの様子です。
一旦乾いたので、周りにほんの少しはみ出た梨地粉を
竹串で慎重に剥がしているところです。
そして上から梨地漆を塗ります。。。
今はまだ薄い飴色ですが、
乾いてくると一旦これがだいぶ濃くなります。
松葉にも同様の作業をします。
さて、上手く狙い通りに行くでしょうか?
つづく。。。
2023年07月07日
鞘塗り蒔絵 漆上げ・・・
鞘塗り蒔絵 漆上げ・・・
7月に入り、今日は七夕です。
しかし、相変わらずの大雨で七夕どころではありません。
せめて、作業ではキラキラと行きたいところです(^-^;
鞘塗り蒔絵の作業は、コツコツと進めております。
7月に入ってからは、レリーフ状に絵柄を盛り上げるため
「漆上げ」という技法で漆を何度も重ね塗りしています。
テスト用の蒔絵でも同様に漆上げを行いました。
梅鉢紋はフレームベースの色味を弁柄と黒の2色に塗り分けてテストです。
このフレームや松葉に研ぎ出し梨地漆を塗って
梨地粉を蒔きます。。。
テストですから、粉の大きさや量も変化させて蒔いてみました。
上から描く細かい金蒔絵との関係なども確認して行きます。
さて、別のご依頼案件も幾つか並行して進めております。
こちらはある程度進んでいる薔薇のチャーム。
思いのほか手間取っております(^^;
そしてこちらは、、、卓上プレートのご依頼品。
個人所蔵されてらっしゃる著名な方の書を
卓上プレートにされたいとのことで、製作を承りました。
桂材を購入し、、、
レーザー彫刻を施して、、、
基本的に拭き漆で仕上げて行きます。。。
う~む、カットする前に木固めしてしまうとは、、、
ちょっと工程が逆転してしまってますね。
本来は、カット(加工)→レーザー彫刻→漆塗り
だと思いますが、カットするタイミングを逸してしまい、
先走りしてしまいました!(^^;
ま~それでも何とか仕立てて行きましょう。
つづく。。。
7月に入り、今日は七夕です。
しかし、相変わらずの大雨で七夕どころではありません。
せめて、作業ではキラキラと行きたいところです(^-^;
鞘塗り蒔絵の作業は、コツコツと進めております。
7月に入ってからは、レリーフ状に絵柄を盛り上げるため
「漆上げ」という技法で漆を何度も重ね塗りしています。
テスト用の蒔絵でも同様に漆上げを行いました。
梅鉢紋はフレームベースの色味を弁柄と黒の2色に塗り分けてテストです。
このフレームや松葉に研ぎ出し梨地漆を塗って
梨地粉を蒔きます。。。
テストですから、粉の大きさや量も変化させて蒔いてみました。
上から描く細かい金蒔絵との関係なども確認して行きます。
さて、別のご依頼案件も幾つか並行して進めております。
こちらはある程度進んでいる薔薇のチャーム。
思いのほか手間取っております(^^;
そしてこちらは、、、卓上プレートのご依頼品。
個人所蔵されてらっしゃる著名な方の書を
卓上プレートにされたいとのことで、製作を承りました。
桂材を購入し、、、
レーザー彫刻を施して、、、
基本的に拭き漆で仕上げて行きます。。。
う~む、カットする前に木固めしてしまうとは、、、
ちょっと工程が逆転してしまってますね。
本来は、カット(加工)→レーザー彫刻→漆塗り
だと思いますが、カットするタイミングを逸してしまい、
先走りしてしまいました!(^^;
ま~それでも何とか仕立てて行きましょう。
つづく。。。
2023年06月28日
鞘塗り 蒔絵開始・・・
鞘塗り 蒔絵開始・・・
新作鞘塗りは、前回記事をアップしてから
あっという間に2ヶ月以上経ってしまいしました。。。
この間、様々なご依頼案件があり、また所用も重なって、
鞘塗りが長期間中断していたわけですが、、、
準備が終わっていた蒔絵がようやく開始であります。
蒔絵柄の転写=置き目からスタート。
ちょっと厚手の特殊な和紙を使っておりますが、
こちらに二大松の絵柄を焼き漆で描いてから鞘に転写です。
転写後、うっすらと金消し粉を蒔き付けて、、、
通常は銀消し粉で良いと思いますが、
金消し粉の方が細やかに蒔き付く感じもして
ちょっと贅沢してます(^^;
そして、蒔絵のベースとなる弁柄漆を塗ります。
今回は、ある程度厚みのある高蒔絵を施しますので、
これから更に何回か漆を重ねていく予定です。
まだまだ時間はかかりますが、
各蒔絵工程をしっかりこなして行きましょう。
つづく。。。
新作鞘塗りは、前回記事をアップしてから
あっという間に2ヶ月以上経ってしまいしました。。。
この間、様々なご依頼案件があり、また所用も重なって、
鞘塗りが長期間中断していたわけですが、、、
準備が終わっていた蒔絵がようやく開始であります。
蒔絵柄の転写=置き目からスタート。
ちょっと厚手の特殊な和紙を使っておりますが、
こちらに二大松の絵柄を焼き漆で描いてから鞘に転写です。
転写後、うっすらと金消し粉を蒔き付けて、、、
通常は銀消し粉で良いと思いますが、
金消し粉の方が細やかに蒔き付く感じもして
ちょっと贅沢してます(^^;
そして、蒔絵のベースとなる弁柄漆を塗ります。
今回は、ある程度厚みのある高蒔絵を施しますので、
これから更に何回か漆を重ねていく予定です。
まだまだ時間はかかりますが、
各蒔絵工程をしっかりこなして行きましょう。
つづく。。。
2023年04月09日
鞘塗り 最終蒔絵準備・・・
鞘塗り 蒔絵準備・・・
製作中の鞘塗りは、
最終工程の蒔絵準備に取り掛かっております。
加飾完了している螺鈿。
一旦艶上げして、状態を確認します。
先週蒔き終わっていた城山三峰も、
艶上げして確認です。
そして、鞘全体にまた摺漆を薄っすら施し、
最後の絵柄である家紋、大松の金蒔絵仕様を検討。
家紋、大松は高蒔絵で表現しますが、
幾つかの蒔絵テクを組み合わせますので、
ここは慎重に練習を兼ねて試作を行います。
いよいよ最後の関門となって来ますが、
いつぞや制作した尺八の金蒔絵=山桜、蔓の時を思い出しながら、
検討を重ねて参りたいと考えております。
つづく。。。
製作中の鞘塗りは、
最終工程の蒔絵準備に取り掛かっております。
加飾完了している螺鈿。
一旦艶上げして、状態を確認します。
先週蒔き終わっていた城山三峰も、
艶上げして確認です。
そして、鞘全体にまた摺漆を薄っすら施し、
最後の絵柄である家紋、大松の金蒔絵仕様を検討。
家紋、大松は高蒔絵で表現しますが、
幾つかの蒔絵テクを組み合わせますので、
ここは慎重に練習を兼ねて試作を行います。
いよいよ最後の関門となって来ますが、
いつぞや制作した尺八の金蒔絵=山桜、蔓の時を思い出しながら、
検討を重ねて参りたいと考えております。
つづく。。。
2023年03月19日
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。
一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;
皆さん、お疲れ様でした~。
実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。
一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;
皆さん、お疲れ様でした~。
実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
2023年03月15日
鞘塗り 蒔絵の段取り・・・
鞘塗り 蒔絵の段取り・・・
鞘塗り蒔絵の段取り。
この城山三峰を金粉で描く手順は、
背面の螺鈿粒で表現した城山と基本的に同じなんですが、、、
上塗りが仕上がって来ているだけに、失敗できない緊張感があります(^^;
こちらは山ですが、もう一方の未公開鞘塗りでは雲。
大きなモチーフに臨む時は、
視野を広くして心を落ち着けないといけませんね。
これからがまた勝負どころであります。
鞘塗り蒔絵の段取り。
この城山三峰を金粉で描く手順は、
背面の螺鈿粒で表現した城山と基本的に同じなんですが、、、
上塗りが仕上がって来ているだけに、失敗できない緊張感があります(^^;
こちらは山ですが、もう一方の未公開鞘塗りでは雲。
大きなモチーフに臨む時は、
視野を広くして心を落ち着けないといけませんね。
これからがまた勝負どころであります。
2023年01月23日
長く感じる1月・・・
長く感じる1月・・・
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;
ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;
新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。
だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;
納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')
そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。
ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;
ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;
新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。
だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;
納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')
そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。
ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2021年08月24日
金継ぎ完成・・・
金継ぎ完成・・・
金継ぎ作業は最終段階を迎え、やっと完成しました~。
障害を負った君たちが、またお客様の元へ帰って行きます。
しっかりやり直せるからね~♪(^.^)
深川製磁お茶碗は、粉固めがしっかり乾き、最後の磨き工程。。。
まずは磨き粉で磨き上げ~です。
脱脂綿に茶黒いのが付きます(^.^)
こちらは金彩がとれないよう、隙間を縫うように!(^^;
そして、、、鯛牙で丁寧に丸粉の頭を潰します~。
キラキラして来ました。
丸粉1号を蒔いていたコーヒーカップも、、、
布や手磨き、そして洗浄も施して、やっと完成です!
君たちもよく付き合ってくれましたね~(^^)/
ちょっと個性的にしたかった深川製磁お茶碗は、、、
こんな感じで仕上がりました。
金属の質感が出てる感じですかね~。
少し鈍目の光り方。。。(^.^)
あなたも、結構渋めに上がりましたね~。
そこはお口が当たるとこなんで、、、
だいぶたっぷりと金粉盛っときましたよ。
あなたも、、、そこ、お口当たるっしょ~(^^;
ま~またそこんトコロよろしく!
そんなこんなで、皆さん旅立って行きます。
もう私に会わなくて済むようにね。
でも、、、またいつでも帰ってきていいよ♪ (笑)
傷ついても、障害を負おうとも、、、
きっとやり直せるんだからね。
金継ぎ作業は最終段階を迎え、やっと完成しました~。
障害を負った君たちが、またお客様の元へ帰って行きます。
しっかりやり直せるからね~♪(^.^)
深川製磁お茶碗は、粉固めがしっかり乾き、最後の磨き工程。。。
まずは磨き粉で磨き上げ~です。
脱脂綿に茶黒いのが付きます(^.^)
こちらは金彩がとれないよう、隙間を縫うように!(^^;
そして、、、鯛牙で丁寧に丸粉の頭を潰します~。
キラキラして来ました。
丸粉1号を蒔いていたコーヒーカップも、、、
布や手磨き、そして洗浄も施して、やっと完成です!
君たちもよく付き合ってくれましたね~(^^)/
ちょっと個性的にしたかった深川製磁お茶碗は、、、
こんな感じで仕上がりました。
金属の質感が出てる感じですかね~。
少し鈍目の光り方。。。(^.^)
あなたも、結構渋めに上がりましたね~。
そこはお口が当たるとこなんで、、、
だいぶたっぷりと金粉盛っときましたよ。
あなたも、、、そこ、お口当たるっしょ~(^^;
ま~またそこんトコロよろしく!
そんなこんなで、皆さん旅立って行きます。
もう私に会わなくて済むようにね。
でも、、、またいつでも帰ってきていいよ♪ (笑)
傷ついても、障害を負おうとも、、、
きっとやり直せるんだからね。
2021年08月21日
金継ぎ 金粉蒔き・・・
金継ぎ 金粉蒔き・・・
本日は、先日ちょっとしくじって仕切り直しとなった作業、、、
金継ぎ器たちの金粉蒔きです。
蒔絵用のヤワめ弁柄漆を蒔絵筆で塗り、、、
ちょっと室に入れて湿気を吸わせ、、、
弁柄漆が半乾きになったところで金粉の蒔き付けです。
本当にいつもこのタイミングが難しくって、
いまだに失敗することがあります(^^;
蒔き付け完了~。
右と下のコーヒーカップは金消し粉、左のコーヒーカップは金丸粉1号、
そして、上の深川製磁お茶碗は金丸粉3号で。
ちょっと器の様子などを見て、金粉の種類を変えて見ました。
今回は、マットな表面の器には優しい雰囲気が出る消し粉、
艶のある器には個性的味わいが出る丸粉を使っております。
質感の対比効果を狙ってのことですが、、、
仕上がり具合は果たして如何に!?
本日は、先日ちょっとしくじって仕切り直しとなった作業、、、
金継ぎ器たちの金粉蒔きです。
蒔絵用のヤワめ弁柄漆を蒔絵筆で塗り、、、
ちょっと室に入れて湿気を吸わせ、、、
弁柄漆が半乾きになったところで金粉の蒔き付けです。
本当にいつもこのタイミングが難しくって、
いまだに失敗することがあります(^^;
蒔き付け完了~。
右と下のコーヒーカップは金消し粉、左のコーヒーカップは金丸粉1号、
そして、上の深川製磁お茶碗は金丸粉3号で。
ちょっと器の様子などを見て、金粉の種類を変えて見ました。
今回は、マットな表面の器には優しい雰囲気が出る消し粉、
艶のある器には個性的味わいが出る丸粉を使っております。
質感の対比効果を狙ってのことですが、、、
仕上がり具合は果たして如何に!?
2021年08月02日
平お膳 納品へ・・・
平お膳 納品へ・・・
もう一年半程前の2020年2月にお預かりしていた平お膳。
数々の中断を経て、この程やっと補修が完了しました。
お直しが出来上がった状態の平お膳。
お預かりした当初の塗りの様子。
下地まで達した深い亀裂も含め、相当な数の傷が入っていましたので、
これは大部分を塗り直す必要があると判断。
お膳の側面は、既存の塗り色に近しい「うるみ色」を調合して塗り直し。
側面は内側もあるので、この塗り直しはなかなかに作業ボリュームありました(^_^;)
底面の黒漆も全て塗り直し!(^^;
補修前の蒔絵の様子。
蒔絵が薄くなり、やはり周辺にもたくさんの傷が入った状態でした。
この蒔絵が入った面は朱漆が痩せて相当薄くなってます。これをどうするか!?
蒔絵を残しつつ塗りの補修をする困難さはハンパありません!(^^;
補修が完了した様子。
深い傷が入ったところに、まず生漆や錆を注入して防水措置を施してから塗り補修。
次に、上塗り(朱漆)の一部が研ぎ出されて中塗り(黒漆)が見えて来るのも覚悟して、
ともか慎重に研磨と磨きを重ね、上塗りに入った傷を消して行きました。
全部の傷は消し切れませんでしたが、摺り漆も数回行い、
仕上げ磨きを丁寧に行って、ある程度目立たない状態にまでしました。
消えた蒔絵にも何とか金粉を蒔いて。。。
当初の蒔絵師の技には全く及びませんが!(-_-;)
ご予算の関係もあり、完璧なレベルには程遠いですが、
塗りも蒔絵も、応急処置的に塗り直しや補修を施す所までは行いました。
それでも、最初の状態からしたら、やれるだけやった、、、という感はあります(^^;
この平お膳は、ご依頼主のご実家(本家?)に古くからあったという品物。
お歳を召したご親族にお渡しされる予定だったのですが、
新型コロナウィルス蔓延の影響があって、なかなかお集まりになるのが困難な状況となり、
こちらも補修が難しいこともあって製作延長に拍車がかかり、納品がノビノビに!
本当にお待たせ致しましたっ!!(^^;
しかしながら、かなり劣化の進んだ漆器の直しだけに、
蒔絵補修や磨きのテクニックで得るものも大きく、相当な勉強となった品物でした。
ご依頼主には、陳謝と共に心より感謝を申し上げます!m(__)m
もう一年半程前の2020年2月にお預かりしていた平お膳。
数々の中断を経て、この程やっと補修が完了しました。
お直しが出来上がった状態の平お膳。
お預かりした当初の塗りの様子。
下地まで達した深い亀裂も含め、相当な数の傷が入っていましたので、
これは大部分を塗り直す必要があると判断。
お膳の側面は、既存の塗り色に近しい「うるみ色」を調合して塗り直し。
側面は内側もあるので、この塗り直しはなかなかに作業ボリュームありました(^_^;)
底面の黒漆も全て塗り直し!(^^;
補修前の蒔絵の様子。
蒔絵が薄くなり、やはり周辺にもたくさんの傷が入った状態でした。
この蒔絵が入った面は朱漆が痩せて相当薄くなってます。これをどうするか!?
蒔絵を残しつつ塗りの補修をする困難さはハンパありません!(^^;
補修が完了した様子。
深い傷が入ったところに、まず生漆や錆を注入して防水措置を施してから塗り補修。
次に、上塗り(朱漆)の一部が研ぎ出されて中塗り(黒漆)が見えて来るのも覚悟して、
ともか慎重に研磨と磨きを重ね、上塗りに入った傷を消して行きました。
全部の傷は消し切れませんでしたが、摺り漆も数回行い、
仕上げ磨きを丁寧に行って、ある程度目立たない状態にまでしました。
消えた蒔絵にも何とか金粉を蒔いて。。。
当初の蒔絵師の技には全く及びませんが!(-_-;)
ご予算の関係もあり、完璧なレベルには程遠いですが、
塗りも蒔絵も、応急処置的に塗り直しや補修を施す所までは行いました。
それでも、最初の状態からしたら、やれるだけやった、、、という感はあります(^^;
この平お膳は、ご依頼主のご実家(本家?)に古くからあったという品物。
お歳を召したご親族にお渡しされる予定だったのですが、
新型コロナウィルス蔓延の影響があって、なかなかお集まりになるのが困難な状況となり、
こちらも補修が難しいこともあって製作延長に拍車がかかり、納品がノビノビに!
本当にお待たせ致しましたっ!!(^^;
しかしながら、かなり劣化の進んだ漆器の直しだけに、
蒔絵補修や磨きのテクニックで得るものも大きく、相当な勉強となった品物でした。
ご依頼主には、陳謝と共に心より感謝を申し上げます!m(__)m
2021年07月26日
指に金粉・・・
指に金粉・・・
本日は蒔絵作業。。。
ということで、金消し粉を扱っていたところ、、、
指に金粉が付いてしまいました~。
金ふたつ~なんちゃって(^-^;
真綿で金粉を蒔き付ける際に、
人差し指、中指、親指で真綿を持つものですから、
どうしても金粉が指に付きやすいんですね。。。
しか~~~しっ!この写真をアップするとき
注意しなければならないことを思い出しました!
そ・れ・は・・・「生体認証」です!!
最近は指紋で個人が特定されますし、
スマホなどを起動するために指紋認証が使われていますね。
もう世間では当たり前のようになっているようですが、
まだまだ自分にとってはあまり馴染みのない感じです。
しかし悪用される恐れがあるので、気を付けなければなりません!!
金粉の付いた指は、あまりにもクッキリと指紋が浮かび上がってましたので
これはもう間違いなく盗用されるレベル!(;'∀')
ということで、ご覧の通り写真に加工を加えてアップすることにしました。
なんかこう、ややこしい世の中になってきましたね。。。(^^;
本日は蒔絵作業。。。
ということで、金消し粉を扱っていたところ、、、
指に金粉が付いてしまいました~。
金ふたつ~なんちゃって(^-^;
真綿で金粉を蒔き付ける際に、
人差し指、中指、親指で真綿を持つものですから、
どうしても金粉が指に付きやすいんですね。。。
しか~~~しっ!この写真をアップするとき
注意しなければならないことを思い出しました!
そ・れ・は・・・「生体認証」です!!
最近は指紋で個人が特定されますし、
スマホなどを起動するために指紋認証が使われていますね。
もう世間では当たり前のようになっているようですが、
まだまだ自分にとってはあまり馴染みのない感じです。
しかし悪用される恐れがあるので、気を付けなければなりません!!
金粉の付いた指は、あまりにもクッキリと指紋が浮かび上がってましたので
これはもう間違いなく盗用されるレベル!(;'∀')
ということで、ご覧の通り写真に加工を加えてアップすることにしました。
なんかこう、ややこしい世の中になってきましたね。。。(^^;