2020年03月22日

工房も春本番へ・・・

工房も春本番へ・・・

先日行った糸島の工房では、お昼過ぎまで凄く良いお天気。
作業もはかどりました。


 雲一つない、素晴らしい青空。しかし風は強し!


 工房作業は、螺鈿材料の下準備と色の調合(調色)です。
 イメージ通りの色が出来たと思います~良かった!

しかし、、、夕方から風雲急を告げました~嵐!(^^;


天気の移り変わりは、今年は相変わらず短い周期でやってきますが
だんだんと春の陽気が訪れることも多くなって来ました。
これから更に暖かくなってくることでしょう。

新型コロナウィルスの感染拡大は、
主にヨーロッパが大変な状況へ。
しかし、日本も何とかこらえている感じで、
決して油断はできないと思います。

長期戦になることもあり得ますが、ここは何とか耐えて行くしかありません。
一人一人の忍耐と努力で、この困難を乗り越えましょう。
  
タグ :工房作業


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:48Comments(0)よもやま話漆塗り楽器装飾

2020年03月14日

琵琶塗りの中塗り作業・・・

琵琶塗りの中塗り作業・・・

琵琶塗りは中塗り工程へ。
しっかり下塗りを研いで「紫色漆」を塗りました。


 2回目の下塗り(黒漆)を施した塗面。しっかり乾かしました。


 まずは駿河炭で研いで、、、


 しっかりと研いで、、、汗


 ペーパーもかけて研ぎ終わり、、、またマスキングをし直しました。


 色漆を濾して、しっかり練って、、、


 塗り終わり、、、パチリ☆
 あれっ?ちょっと画像の明度が高いですね。
 実際の塗った色はここまで明るくなく、もう少し濃い感じ。
 乾燥するとより濃く、暗くなるはずです。


 翌日の中塗り塗面。
 乾燥した状態を見ますと、だいぶ濃い目に変化しています。
 色見本でお客様に提示した通り、蘇芳色(すおういろ)に近い紫になっています。

さぁ、これから螺鈿などの加飾に入ります。
まだまだ先は長いですが、頑張って参りましょう。


それにしましても、コロナショックの影響は凄いですね。
各方面、知人にも厳しい状況が続いています。
わたしの方でも少なからず影響が出ていますが、
何とか世界中の人々が協力して、
終息の方向に向かって欲しいと願うばかりです。


 コロナのこともあり、だいぶこもって作業ばかりしていましたので、時には外へお散歩です。
 大濠公園は子ども連れの方がたくさんいらっしゃいました^^

♪ Salyu「旅人」icon100
*琵琶作業中によく聴いています。
 制作は一つの旅のようなもの。
 歌詞の中に出てくる言葉=「いのちの色」をきらめかせよう、
 そして「新しい地平」を切り開こう~。

つづく。。。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:54Comments(0)漆塗り楽器装飾

2020年03月10日

琵琶塗りの下塗り作業・・・

琵琶塗りの下塗り作業・・・

琵琶塗りは下塗り工程へ。
「黒漆塗り」作業です。


 漆を下地に随分吸わせたので二日間乾かしました。
 触って、しっかり乾いたことを確認。。。


 サッと少し粗目のペーパーで空研ぎです。
 なかなか下地には手間がかかったので、この様子を見るとちょっと感慨深いですね。
 まだ完成もしていないのに(^^;


 黒漆を濾し紙で濾して大粒のブツ(ゴミ)を取り除き、いよいよ刷毛塗りです。
 久しぶりに大きい刷毛を使います。。。


 今回は下地と塗りの食いつきをしっかりさせたいため、黒漆は結構薄く塗りました。
 これからカッチリ乾かします。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:15Comments(0)漆塗り楽器装飾

2020年03月09日

琵琶塗りの下地作業・・・

琵琶塗りの下地作業・・・

琵琶塗りの下地作業は、布着せ後、第5~10工程へ。
この一週間で、布目擦り~切粉地付け~錆付けへと進みました。

まずは、糊漆で貼り付けた布(寒冷紗)を粗目の紙やすりでしっかり研ぎ、布目擦りを行いました。
布目擦りとは、本来、布(紗)の目に錆(土と漆を混ぜたもの)を擦り付けて埋める作業ですが、
今回の琵琶下地では、諸々思案しまして、錆より粗目の切粉を使いました。


 切粉をプラスチック箆で薄目にしっかりと擦り付けて行きます。
 紗の目に沿って縦横に擦り付けますが、
 先に付けたところは、水と空気に漆が反応して、みるみる黒ずんで行きます。


 布目擦りの作業完了。
 擦り終わって15分もすると、もうこんなに黒くなっています。


 1日室で乾かし、「布目擦り」で擦り付けた切粉地をしっかり研ぎました。
 布目がまだ少し残っていますが、腹板の曲面自体はだいぶ滑らかになって来ましたね。。。


 切粉地付け完了。今回は少し厚目に。。。また、あっという間に黒くなって来ます。

普通ならこの後は地付け(粒子が大きめの地粉を含んだ漆パテをヘラ付けする工程)なのですが、
地付けをするとどうしても下地が厚くなりがちなので、省くことにしました。


 しっかり室で乾燥させた後、空研ぎして切粉地の状態を確かめ、、、
 妙な凹み等無しで状態OKということで、水研ぎです。


 水研ぎ後はマスキングテープを一旦剥ぎます。


 半月部分のマスクも取って、一旦きれいに。
 この際の清掃は、面倒でもこの段階でやっておかないと、
 後で剥がすのが大変になったり、仕上がりが悪くなる原因になりますので。。。


 マスクし直しての、、、固め作業。
 生漆を切粉地にたっぷり吸わせます^^


 よく吸い込んで行きますね~!
 幾つか箆用意してましたが、、、
 結局今回は、このプラスチック箆1本で用が足りました。


 全体に生漆が行き渡りまして、、、
 余分な生漆を布で拭き取ります。。。
 全体をしっかり拭き取って、固め完了です。


 室で一晩乾かした後、切粉地を軽く荒研ぎしてから
 錆(砥粉(土)、水、生漆を混ぜたもの)を作ります。

 指南書には「錆とは、層を作るよりも膚(はだ)を宜く(よろしく)するもの」とあります。
 厚塗りはせず、箆(ヘラ)で丁寧に薄く塗るのが寛容なり、、、です。


 錆を箆付けした状態です。
 やはり、錆付けは難しい。。。錆は結構早く固まるので時間との勝負。
 しかもムラなく丁寧に付けることが求められるので、箆さばきにも細心の注意が必要です。
 半月のところがですね~~まだまだ修行が必要です。、、、(^^;


 室で一晩乾かした後、研磨完了。
 錆地は大体これでもOKなのですが、、、


 昨晩つくってた残りの錆を、昨晩にも増して丁寧にうっすらと箆付けして行きます。


 私はこの2回目の錆付けを「化粧錆」と呼んでいます。
 昨日よりは半月辺りの錆、上手く箆付けできたような。。。


 翌日、一旦空研ぎをして全体をチェックしてから、このように水研ぎします。
 これは最後の下地研ぎ。指南書にもある通り、
 下塗りをし易くするため「特に注意して平坦に且つ平滑に」研ぐ必要があります。


 水研ぎが完了し、また一旦マスキングを取ります。


 半月の輪郭周辺はどうしても錆がせり上がって固まります。
 研いでも中々このせり上がりが取れないので、彫刻刀で削ります。


 錆研ぎ完了。大体きれいな曲面になったと思います。
 所々黒くなっている部分がありますが、
 ここは元の下地が少し高かったところで、錆が薄くなっています。
 マスキングをし直し、切粉地の時と同様、生漆で錆を固めます。


 生漆を箆付けして拭き取りました。
 やっと下地が完了です。室でしっかりと乾かしましょう。


以上が下地作業ですが、何回か似たような写真があったと思います。
大~小と、、、粒子の大きさが違う地を何回も重ねて作って行くという、
それこそ地道な同様の作業を行うのが漆下地です。
今回は大の粒子を省いた分、少し労力が減りましたが、
それでもこれだけの工程数が必要ということがお分かりかと思います。

今後は下塗り~中塗りと、いよいよ塗りの作業に入ります。
つづく。。。









  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:25Comments(0)漆塗り楽器装飾

2020年03月02日

琵琶塗り開始・・・

琵琶塗り開始・・・

新たな大物ご依頼品=琵琶が2月下旬に届きました。
補修箇所も直しながらの塗り&装飾となりますが、
納期が決まっておりますので、早速作業開始(^^;


 筑前琵琶に漆塗りと螺鈿蒔絵装飾のご依頼。
 この琵琶は90~100年物らしいです。。。
 ご依頼主はたいへん芸の御達者な方。気合が入ります(^^;


 割れが発生したところには、、、


 刻苧(こくそ)詰め。。。


 ガラス材で白蝶貝の代替補修アリ!(どうしましょう!?(^^;)


 お客様と電話でお打合せした結果、、、
 この覆手右側のガラス片は、取り除いて白蝶貝に取り換えることに。。。
 相当しっかりと接着剤でくっついていましたが、
 薬剤等を点滴しながらカッターでゴリゴリと1時間、、、ようやく取れました!
 

 先日、この欠損部分の白蝶貝は大枠カット。また成形して補修に充てます。


現在、下地作業を進めていますが、、、


 まずは木固めから、、、


 その後、凹みや窪みにも刻苧(こくそ)を詰めて、、、


 曲面全体がより滑らかになるよう、引込地付け(漆のパテ付け)を施しました。


 引込地をしっかり研いで、なだらかで歪みの取れた曲面を出し、、、


 寒冷紗を糊漆で貼る「布着せ」の作業へ。。。


 ヘラで糊漆をしっかりしごいて、簡易室で暫く乾かします。

まだまだ下地作業は続きますが、今回は楽器への塗りですので、
下地が厚過ぎて音に悪影響が出ては行けません。
かと言って、琵琶という楽器は、その特性として音鳴り、反響による振動が大きく強いので、
下地がもろいと塗りが剥げたり割れが出ることになりかねません。

下地は強固に、しかし出来るだけ薄く、、、そこら辺の塩梅が難しいところですね。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:10Comments(0)漆塗り楽器装飾

2019年09月08日

修理した琵琶糸巻 ご依頼主の元へ・・・

修理した琵琶糸巻 ご依頼主の元へ・・・

先月=8月のことではありましたが、、、
修理が完成して納品した琵琶糸巻が、
ご依頼主の元で本体に取り付けられたとのご連絡がありました。


 ☆メールで送って頂いた写真です。

音色も大変素晴らしく、重さも軽いとのことで、
糸巻は無事に機能を果たしているようです。安堵致しました。
丁寧な御礼のお言葉も頂きまして、本当に嬉しく思います!(^^♪

しかも、ご依頼主のお師匠様と兄弟子の方がこの琵琶をご覧になったところ、
なんと昭和の名工=津留崎鎮助作の貴重な琵琶であることが判明したとのお話でした。
このことを知って「あ~何とかなって良かったな~」っと、心の底から思った次第です。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:07Comments(0)漆塗り楽器装飾

2019年08月08日

琵琶糸巻修理・・・

琵琶糸巻修理・・・

先月後半から、筑前琵琶糸巻部分の修理をしており、昨日完成しました。

どうするか、知人の琵琶修理職人さんにアドバイスを頂いたところ、、、
「ここは力のかかる所だから、専門の工房で作り直した方が良いでしょう。」というお返事あり!汗

しかし、ご依頼主のお話によりますと、新しく作るには余りにも高額の費用がかかるということで、、、
よくよくご相談の上、当方でチャレンジすることとなりました。

楽器の修理は専門外。音にも関係する微妙な領域です。
しかし、可能かどうか試したい気持ちもありました。
うちのテクニックを総動員して、、、果たして修理は成功するのか!?(^^;



 修理前の状態。バキッといっております。。。
 まずは、噛み合わせがしっくりいくように裂け口を慎重&微妙に研磨。


 合成樹脂を裂け口に対して丁寧に塗布して、
 硬化のタイミングを見ながら万力でガッチリ固定。
 この工程が今回の修理のポイント=肝とみて、相当慎重に行いました。


 接着完了。しかし、これで終わらないのが今回の修理。
 「力のかかるところ、、、」という一言が、この後の工程、仕様を考えるきっかけになりました。


 研磨して、、、


 マスクして、、、


 摺漆して、、、


 摺漆の乾燥後に、一旦糸巻棒を入れて確認。
 嵌り具合を見ながら、穴の微妙な調整をして、、、


 布着せます、、、


 折り目を付けて、いい具合に巻けました、、、
 

 糊漆塗って、、、


 布を貼って(着せて)、、、


 カットして、、、1回目の布着せが完了。
 乾燥後に2回目の布着せへ、、、


 形状に合わせて布に折り目を付けて、、、


 糊漆を塗って、、、


 貼ってから、余分にはみ出した布は断ち落として、、、
 また上から糊漆をしっかり塗ります。
 乾燥後に、孔の部分を切り取って調整したり、
 漆を上塗りする作業も行いまして、完成と相成りました。



 2回目の布を貼り、漆で固めて完成した状態です。


 糸巻棒の嵌め具合はしっかりしている感じ。。。
 後は、使って頂いた感じがどうか、、、というところですね(^^;


 もうちょっとやそっとじゃ割れてこないと思いますが、、、


 孔の所は特に弱そうなので、布をもう一枚巻いて、二重巻きの仕様にしています。

今回もまた難題のご依頼ではありましたが、何とかここまで仕立ててみました。
ともかく、お客様が上手く弾かれて、尚且つその後も状態が保たれてこその成功となります。
その結果を得るまでは安堵できないということになるでしょう。

納品後の結果が気になるところです!果たして、、、汗




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:50Comments(0)漆塗り楽器装飾

2019年05月28日

琵琶半月完成・・・

琵琶半月完成・・・

琵琶半月が完成しました。
数日前までに大枠で削り出しは終わっていましたが、昨日完成させました。
今回の半月は、これまで作った中でも一番細く、
かなり気を使いながら加工しましたので、
いつも以上に完成までに時間がかかった気がします。
しかし、出来上がりを見ると嬉しくなるのはいつものこと。。。(^^)


 白蝶貝はそれほど真珠層が強固でないため、
 層が剥がれないようヤスリを入れる方向をいつも考えてつつ、
 先端が折れないように配慮しながら削ることが必要です。
 しかしながら、今回はかなりの細さだったので、より配慮が必要となりました。


 配置を変えての撮影。
 向きを変えてみるのも面白いですね。


 半月、、、細い三日月ですね。


 削り出し加工の状態では乳白色。
 貝殻は磨くと全然印象が変わります。



 そして本日、お客様へ納品。
 半月がほんの少し大きかったので、少し木を削って穴の部分を広げ、仮置きしてみました。


 半月を嵌めた琵琶全体像です。


今回の琵琶は小さく、これまでお取り扱いしたものに比べて80%くらいの印象。
それだけ半月も小さかったわけですが、
小さいから逆に難しくなることもある、、、ということが、改めて今回分かりました。

この半月が終わると、次はアワビ貝加工や鞘塗りが。。。
月末に向けてもうひと踏ん張りしましょう。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:21Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2018年08月30日

尺八 金蒔絵の完成・・・

尺八 金蒔絵の完成・・・

漆塗りと蒔絵のご依頼を頂いていた尺八がこのほど完成し、
先日お客様がお受け取りに来られまして直接納品致しました。


 朱塗りの尺八にして欲しいという珍しいご依頼。
 モチーフは、山桜に鶯(うぐいす)と半鐘蔓です。


 本当に長い間お預かりしておりましたが、やっと、、、という感じです。
 大変お待たせ致しました!


 鶯は、丸粉蒔絵をベースとして透き漆で描き起こしてみました。
 山桜は、花びらを丸粉蒔絵、枝や幹を梨子地塗りで。


 蒔絵の表現は、多岐に渡って様々なものがありますが、
 試作を重ねながら、取捨選択して本番に臨みました。


 山桜に蔓を二重螺旋で絡ませました。
 変化自在な生命の神秘を意識してデザイン。


 半鐘蔓も丸粉蒔絵にて絵付けしております。


 背面の半鐘蔓。


 山桜の幹たち。根本は途切れた形に、、、生命の根源は謎ですね。


 当工房の銘「瑞緒」を背面に。。。


 尺八を製作した工房の銘(焼き印)はそのまま残しまして、
 その横に当工房の銘を螺鈿で入れております。


 最後の仕事=鶯の眼光を入れる作業。
 梨子地粉3号の一粒を黒目に針で貼り付けてみました。


今回のご依頼は蒔絵を主としたものとなりましたが、
やり甲斐と共にその難しさを痛感した次第です。本当に今後の糧となりました。
お客様には改めて感謝申し上げます。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:37Comments(0)金箔・金粉漆塗り楽器装飾

2018年06月20日

雲竜図蒔絵ギター完成・・・

雲竜図蒔絵ギター完成・・・

様々なこともあって半年以上を要しましたが、、、
雲龍図蒔絵ギターがやっと完成!!
今週初めに、ご依頼主であるギターショップ「糸島の音風」様へ納品致しました。


 ギターの全体写真です。


 龍頭部分の様子。龍は本蒔絵(金丸粉)、雲は梨子地塗り(金梨子地紛)で表現。
 龍の眼にはローズレッドの彩色を裏側に施した螺鈿を入れております。


これだけ広い面積に蒔絵を施したのは初めて。
いろんな意味で研鑽を積むことができたご依頼でした。
次なるステップアップに繋がることと思います!

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:48Comments(0)漆塗り楽器装飾

2018年06月15日

ギター蒔絵は最終工程へ・・・

ギター蒔絵は最終工程へ・・・

ギター蒔絵は、やっと終盤戦に向かってきました。

蒔絵で一番手のかかっている龍は、、、
金丸粉を蒔いて乾燥させた後、生漆を浸透させて丸粉を固め、その後に摺漆。


 大枠で研ぎを入れてから、鯛牙(たいき)で丸粉の表面を潰すように撫でて磨きました。
 この作業を施すと、キラキラと丸粉が光ってきます。

雲の部分は、全て金梨子地紛での蒔絵を施していますが、
その上から梨子地漆を重ね塗りしております。
雲の流れごと(エリアごと)に塗り重ね回数や研ぎの程度を変えることで、
上塗りされた梨子地漆の厚みを変え、金梨子地紛の色味に変化をつけました。
摺漆や磨き作業でペーパー等の研ぎ足を段階的に無くしながら、艶上げに持って行きます。
 

 そして、最終工程。。。
 龍、雲、ベース黒、ギター表面全体に摺漆を施してよく乾燥させた後、
 呂色磨き粉で全体を手磨きです。


 一旦磨き上がりましたが、研ぎ足が少し目立つところを無くしたり
 艶のレベルをもう一段階上げるために、再度摺り漆と呂色磨きを施します。
 「もう一丁!」という感じでしょうか。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 10:27Comments(0)金箔・金粉漆塗り楽器装飾

2018年05月14日

「にわか面」螺鈿装飾が完成・・・

「にわか面」螺鈿装飾が完成・・・

4月になって急に知人から依頼のあった
三味線糸巻「にわか面」螺鈿装飾が本日完成しました。先程納品です。


 やはり、黒檀に螺鈿は映えます。


 5mm幅の螺鈿ライン組み上げは、凹みへの現物合わせで。結構精度が必要でした。


 黒檀は堅めの木材ですが、きめが細かいのか、
 こうした直線的な加工では結構削りやすい素材であることが分かりました。


 今回もまた新たな発見や課題が見つかりました。ご注文毎に勉強です。。。


 こちらはデザイン画です。


☆この「にわか面」、あの博多を代表する老舗=にわか煎餅『東雲堂』様が商標登録されてらっしゃるもの。
 今回の装飾では、本家本元の「にわか面」を少し乙女風に表情を変化させたデザインにしておりますが、
 『東雲堂』様に使用の可否を問い合わせたところ、快くご承諾頂きました。
 この場を借りまして、改めて感謝申し上げます。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:33Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2018年05月10日

雲の蒔絵開始・・・

雲の蒔絵開始・・・

ギター蒔絵は、いよいよ雲の金粉蒔き工程。
少しテストをした後、本番に入りました。


 粉筒は大き目のものを使用。ぼかしを付けつつ、雲どうしのバランスを考えて。。。


 蒔き終わりました。良く乾燥させてから、余分に蒔いた金粉を掃います。

金梨地紛を蒔いておりますが、この前製作した粉筒はまずまずの働きをしてくれています。
状況をよく見ながら、雰囲気良く仕上がるよう頑張ります。



 昨日は貝殻にバフがけ(磨き)を行う作業をしておりましたが、、、
 超特急で関東方面へ出荷。

それにしても、このように最近はご依頼が多岐に渡っております。
昨日遅くには貝殻に加えて木材を削る作業もしておりました。
こうした状況に伴って、様々な種類の装飾技法が必要となり、取り扱う素材も様々です。
かなり応用力が求められますが、何とかこなしてまいりましょう~。

☆お待たせしているご依頼主様には、本当に申し訳なく思っております。
 多くの手間を必要とし、難しい課題を克服しつつの制作であるため、
 もう少し猶予を頂けますと幸いです。
   


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:07Comments(0)金箔・金粉漆塗り楽器装飾

2018年03月19日

ギター漆塗り~蒔絵の工程へ・・・

ギター漆塗り~蒔絵の工程へ・・・

ギターの漆塗りは、黒呂色塗りが終わり、蒔絵の作業に入っております。


 黒呂色塗りと研ぎが終わって一旦艶上げです。
 最終的な艶上げは、蒔絵が終わる時に再度行います。


 蒔絵開始です。まずは下塗りから。。。


 置き目(図柄のトレースと転写)をしながら下塗りを。。。


 下塗り完了。龍と雲は、見分けが付きやすいように下色を変えてみました。


 さて、小さく加工した砥石で研磨です。


 地面(ベースの黒漆)を傷めないように、慎重に研いで行きます。
 この作業にも結構時間をかけます。

今回は大き目の蒔絵なので、一つ一つの作業に時間がかかりそうですね。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:59Comments(0)漆塗り楽器装飾

2018年02月13日

ギター漆塗り作業続く・・・

ギター漆塗り作業続く・・・

自宅作業では、ギター漆塗り作業が続いております。
もう少しでベース塗りが完了すると思いきや、この寒さで。。。


 研磨~清掃の繰り返し。
 細かめの番手に上げて、、、


 微妙な曲面ですから、、、やはり研ぎ具合が難しい。仕上げ研ぎになるとなおさらです。
 それにしても塗面が冷たいです!


 清掃作業を終え、縁取りの白い装飾部分(パーフリング&バインディング部分)は
 マスキングを剥がしてクリヤーを塗布(筆差し)×2回。
 漆塗りとの面を大体合わせる感じの研ぎに入りたかったのですが、、、
 やはりこの寒さでクリヤーが乾きません!
 やっと今日になって少し研いでみましたが、まだ駄目です。
 もう少しクリヤーが硬く締まってこないと。。。
 強制乾燥出来ない点が、楽器塗装の特徴ですね。

それにしても、遅々として諸々進まない感じです。
他のご依頼品も並行して作業しておりますが、ここは何とか頑張りたいです!  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:59Comments(0)漆塗り楽器装飾

2018年01月25日

ギター装飾の製作も進行中・・・

ギター装飾の製作も進行中・・・

幾つか並行して製作しているものの一つ=ギター装飾も、
ベースから始めて、何度か塗った状態になってきました。


 暫く前に行った、ベースの研ぎ作業。
 ここでしっかり丁寧に研いでおかないと、、、
 漆を無駄に使うことになってしまいます。


 ちょっとしたひび割れなどの補修は昨年中に済ませていましたが、
 状態を見ながら綿密に研いでみました。


 今回は、以前製作した時と違うマスキング手法=透明テープ重層マスキングで。。。
 この円形ラインを残す(マスキングする)のが難しいんです。


 何度か塗った状態。漆がちぢむのが怖いので、薄塗りしています。
 もう2~3回は塗りましょうか。。。


 久しぶりに登場の大きめ漆刷毛。広い面積の時はコレでないと。。。
 今回も早速活躍しています。よろしくお願いします!



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:27Comments(0)漆塗り楽器装飾

2018年01月18日

今年の初納品・・・

今年の初納品・・・

年末にご依頼のあった琵琶半月と覆手が先日完成し、
今年最初の納品となりました。


 手前の覆手(ふくじゅ)は厚みを確保するのに腐心、、、
 奥手の半月は面積を確保するのに腐心。
 今回のものも、白蝶貝のピックアップとトリーミングに苦労しました。

半月は曲面体であるため、貝殻内の異物やひび割れが浮き出やすく、
なかなか思うようにいかないので、失敗してやり直すことも多いです。


 更に、、、半月状の穴の透かしや先っぽを細らせる作業は特に気を使います。。。


 透かしは、ドリルで穴を空けてから、その穴に糸鋸を通して切削します。
 今回は、難しい透かし部分の微妙な研磨を、
 糸鋸をヤスリ代わりに使って行うという新しい技を会得しました。
 これで、以前より作業が少し楽になりました。。。

今回は琵琶職人の方へ納品ということで、
先日の納品の際、仮置きしてみました。


 半月はいかがでしょうか?


 穴に対して、ほんの少し大きめのようです。
 貝の厚みは充分とのこと。良かったです。


 覆手も置いてみました。
 やはりこちらも底面の穴に対して少しキツキツなので、
 あとはお客様(製作者)の方で木地の方を削って嵌め込まれることとなります。

全体的には「美しい」というご評価を頂きホッとしました。
納品先のご依頼主様(琵琶の持ち主)にもご満足頂ければと思います。


貝アクセサリーパーツもこのほど完成し、本日お客様宛に発送しました。
短納期ご依頼品で今年二つ目の納品となります。


 白蝶貝、黒蝶貝で製作しています。
 彫刻と、磨き仕上げまで。


 富士山。私も大好きなモチーフですが、
 ご依頼主ご自身で描き起こした可愛いデザインとなっております(^^)


 家のモチーフ。こちらも可愛いですね!


 重なり合った瓢箪。白蝶貝で作っております。


 黒蝶貝楕円パーツ。


 白蝶貝楕円パーツです。


貝殻の真珠層は、磨くと本当にいろんな表情を見せてくれます。
次の製作に向けて、モチベーションを上げてくれますね。
また頑張りましょう。


 


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:34Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2017年12月28日

今年最後のご注文・・・

今年最後のご注文・・・

久しぶりに琵琶の半月と覆手(福寿)製作のご依頼。
お越しになったお客様と、工芸についてアレコレお話も。。。
今年最後のご注文となることでしょう(^^)


 サンプルとしてお預かりした象牙製の半月と木製の覆手。


 覆手の部分をフィルムトレース。


 特に半月というのは結構サイズが大きく、面積を必要としますので、
 果たして今うちにある白蝶貝で対応できるか、かなり不安です(^^;
 大きい貝殻は、本当に入手が難しい時代になってきました。。。


 先日東京へ行った際に鑑賞してきた工芸品の話で
 お客様と盛り上がりました(^^)/

さて、今年も残すところあと4日。
かなり長期にわたってお預かりしている品々にも装飾を施さねばなりませんが、
年をまたいでの制作となりそうです。

年末年始のお休みを数日頂きますが、、、
引き続きお仕事も頑張って参りましょう。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 03:15Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2017年12月12日

インレイがやっと完成・・・

インレイがやっと完成・・・

ヴァイオリンのテールピースインレイがやっと完成しました。


 テールピース本体を彫刻する作業。


 猫型インレイを嵌めてみて、まだ出っ張っている箇所にマーキング。


 マジックペンのマークが消えるまで研磨。
 インレイの形状がテールピースの曲面に合うまで、この作業を数回繰り返します。


 #800~#2000の番手まで研磨。


 接着→隙間の埋め込み→清掃→艶消しクリヤー塗布 という工程で、完成に至りました。


今回の製作は、度重なる中断の後、やっと完成にこぎつけた、、、という感じです。
お客様には大変お待たせすることになり恐縮しておりましたが、
何とか出来上がり、ホッとしています。

曲面へのインレイは本当に大変ですね。
改めてその難しさを痛感しました。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:11Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾

2016年01月11日

琵琶半月納品・・・

琵琶半月納品・・・

半月を今から納品~。お客様が受け取りにいらっしゃいます。
他物件の合間で作ってきましたが、やっと完成しました。
記録写真を撮っておきましょう。


 月型の穴を開けるのが、結構大変なのですが、、、ナンとか。


 嵌った感じ。。。


 大体、ピシャですかね~。


 ア~ルはOK。。。

それにしても、白蝶貝の大きいの必要です。
在庫が、、、(^^;  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 10:38Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工楽器装飾