2023年01月23日
長く感じる1月・・・
長く感じる1月・・・
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;

ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;

新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。

だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;

納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')

そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;
ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;
新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。
だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;
納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')
そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2022年12月22日
螺鈿硯箱の修理⑯ 完成・・・
螺鈿硯箱の修理⑯ 完成・・・
長期間を要した螺鈿硯箱の修理が完了しました。
所々中断を挟みながら、ようやく完成した次第です。
☆本日夕方発送~明後日のクリスマスイブにお客様の元へ届く予定です。

完成した様子です。
まずは斜め右方向から。

左斜め方向より。

蓋=上面の様子。

引き出しの付いた正面の様子です。
苦労したお花=No.4グループの螺鈿も
何とかここまで出来上がりました。。。

左側面です。

右側面です。
その昔、最初の製作において膠で接着されたこと、
そして、一旦何らかの接着剤が使われた補修が入ったことが、
今回の修理に苦労した要因となりました。
欠損螺鈿も大小様々あり、
色味や輝きの合わせに腐心しましたし、
経年変化の表現や、修理の過程で欠損や劣化した毛打ち=金線の補修も
この2週間ほどで工夫しながら対処した次第です。

お花螺鈿の毛打ち=金蒔絵の輪郭線補修の様子です。

金消し粉を蒔いて、、、

プチプチと穴を開けて、、、経年変化=エイジング表現を。
やはり、こういう手間をかけないと、
新しく補完したものは既存の様子に馴染みませんもんね(^^;
修理した螺鈿や金線は、全て仕上げの段階でエイジング加工を施しました。

修理前の一枚=お花螺鈿。
過去の修理で違う場所に貼られていた螺鈿もあり、
もう大変な状況でしたが、、、(^^;

これでやっと納品となります。
お客様がご満足頂けるよう願うばかりですが、
出来る得る限りのことはさせて頂いたと思います。
あとは無事にお客様の元へ届きますように。
(冬将軍が来ておりますので)
ご依頼、誠にありがとうございました!
良いクリスマスを!
☆鮮明な修理完成画像をご覧になる場合は
当工房アメブロへ⇒
長期間を要した螺鈿硯箱の修理が完了しました。
所々中断を挟みながら、ようやく完成した次第です。
☆本日夕方発送~明後日のクリスマスイブにお客様の元へ届く予定です。
完成した様子です。
まずは斜め右方向から。
左斜め方向より。
蓋=上面の様子。
引き出しの付いた正面の様子です。
苦労したお花=No.4グループの螺鈿も
何とかここまで出来上がりました。。。
左側面です。
右側面です。
その昔、最初の製作において膠で接着されたこと、
そして、一旦何らかの接着剤が使われた補修が入ったことが、
今回の修理に苦労した要因となりました。
欠損螺鈿も大小様々あり、
色味や輝きの合わせに腐心しましたし、
経年変化の表現や、修理の過程で欠損や劣化した毛打ち=金線の補修も
この2週間ほどで工夫しながら対処した次第です。
お花螺鈿の毛打ち=金蒔絵の輪郭線補修の様子です。
金消し粉を蒔いて、、、
プチプチと穴を開けて、、、経年変化=エイジング表現を。
やはり、こういう手間をかけないと、
新しく補完したものは既存の様子に馴染みませんもんね(^^;
修理した螺鈿や金線は、全て仕上げの段階でエイジング加工を施しました。
修理前の一枚=お花螺鈿。
過去の修理で違う場所に貼られていた螺鈿もあり、
もう大変な状況でしたが、、、(^^;
これでやっと納品となります。
お客様がご満足頂けるよう願うばかりですが、
出来る得る限りのことはさせて頂いたと思います。
あとは無事にお客様の元へ届きますように。
(冬将軍が来ておりますので)
ご依頼、誠にありがとうございました!
良いクリスマスを!
☆鮮明な修理完成画像をご覧になる場合は
当工房アメブロへ⇒

2022年12月17日
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理⑮ 螺鈿表面削りと磨き・・・
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。

全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;

難しいNo.4の螺鈿も、、、

茶色の表面が削られて、白くなりました。

次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。

こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。

そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;

最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理は、いよいよ最終段階へ入りつつあります。
螺鈿自体の再接着、補完が完了し、
これからは表面的な仕立てがメインとなります。
全体の色調を合わせるため、表面に付着した摺り漆や汚れ、
僅かに残っていると思われる膠をカッターで慎重に削り落とします。
毛打ちの金線や特徴的な幾つかの汚れは残しながらの作業になりますので、
たいへん気を使いますし、時間も数日を要しました(^^;
難しいNo.4の螺鈿も、、、
茶色の表面が削られて、白くなりました。
次に、傷などをわざと付けるエイジング処理を。
補完した新しい螺鈿に、ニードルと定規を使って
既存螺鈿から続く直線的な深い傷を入れます。
こちらはフリーハンドで、ランダムに入った傷を入れますが、、、
ともかく既存螺鈿に似せてやることが肝要です。
そして、、、胴擦り粉と綿棒を使って表面を磨きます。
膠らしき付着物も、最後にはこそぎ落とされてクリヤーになりました。
毛打ちの金線が思いの外強く付着しており、
摩耗せずに残り気味となり、作業しやすく助かりました(^-^;

最後は指にも胴擦り粉を僅かに付けて、
螺鈿を全体的に優しくなでるように磨き、表面処理が完了。
次の工程は、毛打ち(金線)の補修となります。
これからいよいよ仕上げ感が出て来る段階に入り、
徐々に苦労が報われた感じになって来ますね。
つづく。。。
2022年12月13日
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。

螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。

まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、

綿棒などを使って拭き取ります。。。

こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、

丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。

既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。

錆を作って縁を埋めて行きます、、、

指で一旦擦り込んでから、、、

綿棒で拭き取り、、、

最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。

後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!

こういう角もしっかりやっておかないと、、、

研いだ後に錆を馴染ませて。。。

全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。

はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。
螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。
まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、
綿棒などを使って拭き取ります。。。
こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、
丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。
既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。
錆を作って縁を埋めて行きます、、、
指で一旦擦り込んでから、、、
綿棒で拭き取り、、、
最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。
後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!
こういう角もしっかりやっておかないと、、、
研いだ後に錆を馴染ませて。。。
全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。
はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
2022年12月12日
籃胎漆器お弁当重箱の納品・・・
籃胎漆器お弁当重箱の納品・・・
籃胎漆器お弁当重箱が完成しまして、本日納品であります。
☆ビフォーアフターもご覧下さい(^.^)

アフタ~全体像。

斜め上からパチリ。

結局、、、竹編みのところも全て漆浸み込ませました。
ポロポロ状態でしたので。。。
内側だけ修理しても、結局外側から崩れ出したら
折角の修理が何にもなりません。

摺り漆が剥げたところも、所々補修。

箱を展開した様子。。。

蓋内側のビフォー。
こうして振り返りますと、凄い状態でしたね(・_・;)

小口などの修理前状態。。。
バキバキです(^^;

あ~やっとこれで納品ですね。
年末年始でよろしくご活用を!(^.^)
籃胎漆器お弁当重箱が完成しまして、本日納品であります。
☆ビフォーアフターもご覧下さい(^.^)
アフタ~全体像。
斜め上からパチリ。
結局、、、竹編みのところも全て漆浸み込ませました。
ポロポロ状態でしたので。。。
内側だけ修理しても、結局外側から崩れ出したら
折角の修理が何にもなりません。
摺り漆が剥げたところも、所々補修。
箱を展開した様子。。。

蓋内側のビフォー。
こうして振り返りますと、凄い状態でしたね(・_・;)

小口などの修理前状態。。。
バキバキです(^^;
あ~やっとこれで納品ですね。
年末年始でよろしくご活用を!(^.^)
2022年12月07日
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
螺鈿硯箱の修理⑬ 螺鈿貼り付け本番・・・
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。

端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、

螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、

葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。

葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、

綿棒も使って細目にしごきます。。。

際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、

完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
硯箱に塗った白漆が、
21時間経ってようやく半乾きになりました。
いよいよ貼り付け本番~慎重に螺鈿を接着です。。。
端材にも塗っていた白漆が、
ようやくペッタンとする感じになり、、、
螺鈿の切れ端も貼ってみて確認し、、、
葉っぱ螺鈿パーツをピンセットで慎重に置きます。。。
葉っぱ先端のちっちゃな螺鈿も置いてから、
指でしっかりと圧着、、、
綿棒も使って細目にしごきます。。。
際にはみ出過ぎの白漆を拭き取って、、、
完了~良い感じです。
これで第1弾のパーツ貼付けはOK。
他のパーツもこの調子でやって行きましょう。
つづく。。。
2022年12月06日
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理⑫ 螺鈿貼り付け・・・
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。

まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。

ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。

そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
螺鈿硯箱の修理作業は、
これから接着する螺鈿の裏側に塗った漆(裏彩色)が
5日程経ってようやく乾いて来ましたので、
いよいよ螺鈿貼り付けを行うことに。。。
まずは、先行分の一ヵ所を。
先に貼っておくと、他の面の螺鈿貼付がしやすくなりますので、
まずはこの葉っぱ螺鈿を貼ることに。。。
接着用の白漆を均等に大枠でヘラ付けして行きます。
前回も書きましたが、この白漆は本当に粘り気が強く
平筆では平滑に塗れないものですから、ここは小ヘラを使用です。
また、このような螺鈿接着においては
呂瀬漆という生漆と黒漆を半々に混ぜたものを通常使いますが、
今回は出来るだけ白色を立たせたいので、
あえて螺鈿の裏彩色に使ったのと同じ白漆を使うことにしました。
ヘラ付けでは対応できない貼付箇所の縁は、、、
このように蒔絵筆で丁寧に塗ります。
さて、この先行分として塗った白漆、
乾燥するのにかなり時間がかかるのですが、
この前に裏彩色で塗った時、半乾きになるタイミングが約10時間。
そして、ようやく5日経ってほぼベト付きが無くなりました。
しかし、ここ数日更に寒くなってきました。
ということは、接着するタイミング=半乾き状態になるのは更に遅くなる可能性が!
たぶん14~16時間ほどではないかと見ていますが、果たして、、、(・_・;)
つづく。。。
2022年11月30日
螺鈿硯箱の修理⑪ 欠損螺鈿の裏彩色・・・
螺鈿硯箱の修理⑪ 欠損螺鈿の裏彩色・・・
かなり時間を要している螺鈿硯箱の修理。。。
今年中には何とか納めたいと考えております。
先週は、非常に細かい部分は除いて
欠損螺鈿のほぼ全てが出来上がり、
先日、ようやく螺鈿の裏色塗り=裏彩色を行いました。

欠損螺鈿を全て嵌め込んで仮組みした様子。

このような小さいパーツを作るのも、中々苦労しました。
組むときの微調整も大変でしたが、大切なパーツたちです。

No.4グループも仮組みです。

この秋草の葉っぱがラスト製作パーツ。
色味や輝き具合にこだわった結果、こちらも結局3つ作ることに(^-^;

この薄貝からは多くのパーツがトリミング出来ました!
ありがとう!と言いましょう(^.^)

さて、仮組みしたものも含め、全パーツが揃ったところで、、、

全部裏返してフィルムに仮固定。。。

調合白漆で裏彩色スタート!

調合白漆は、わざと固練りの状態に。
トロリ状態ですと、継いだところから裏側に
どんどん浸透して行きますからね!(^^;
筆を走らせますと、粘り気があるので最初はかすれますが、
もっちりとした感じなので隙間への浸透は防げます。

平筆塗りした後、継ぎ目に漆が入って行かない所は
蒔絵筆で少し塗り込みます~。但し、たっぷり塗りは禁物。

苦労したNo.4グループも。。。
ここまで来るのは本当に長かったですね(^.^)

裏塗り完了です。
色味の濃い目変化を防ぐため、
数日間~1週間をかけて乾燥はゆっくりと、、、現在も乾燥中です。
これからがまた勝負どころですが、、、
本件終盤戦は12月へとつづく。。。
さて、今日で秋も終わって今年も残すところあと1ヶ月。
この秋は、美しい自然の風景や実りを享受することも多かったように思います。

時には非情な一面を見せる自然ですが、
このように人間との調和が現れた風景を見つけますと、
なんかホッとさせられる気がしますね(^^)
☆かつて火口であったと思わる池の前に建てられた鳥居です。
自然と人間のみならず、人間同士も厳しい局面はいつも現れます。
なんとか乗り越えて行きましょう♪
♪Make You Feel My Love / Adele【洋楽 和訳】アデル *ボブ・ディランカバー
かなり時間を要している螺鈿硯箱の修理。。。
今年中には何とか納めたいと考えております。
先週は、非常に細かい部分は除いて
欠損螺鈿のほぼ全てが出来上がり、
先日、ようやく螺鈿の裏色塗り=裏彩色を行いました。
欠損螺鈿を全て嵌め込んで仮組みした様子。
このような小さいパーツを作るのも、中々苦労しました。
組むときの微調整も大変でしたが、大切なパーツたちです。
No.4グループも仮組みです。
この秋草の葉っぱがラスト製作パーツ。
色味や輝き具合にこだわった結果、こちらも結局3つ作ることに(^-^;
この薄貝からは多くのパーツがトリミング出来ました!
ありがとう!と言いましょう(^.^)
さて、仮組みしたものも含め、全パーツが揃ったところで、、、
全部裏返してフィルムに仮固定。。。
調合白漆で裏彩色スタート!
調合白漆は、わざと固練りの状態に。
トロリ状態ですと、継いだところから裏側に
どんどん浸透して行きますからね!(^^;
筆を走らせますと、粘り気があるので最初はかすれますが、
もっちりとした感じなので隙間への浸透は防げます。
平筆塗りした後、継ぎ目に漆が入って行かない所は
蒔絵筆で少し塗り込みます~。但し、たっぷり塗りは禁物。
苦労したNo.4グループも。。。
ここまで来るのは本当に長かったですね(^.^)
裏塗り完了です。
色味の濃い目変化を防ぐため、
数日間~1週間をかけて乾燥はゆっくりと、、、現在も乾燥中です。
これからがまた勝負どころですが、、、
本件終盤戦は12月へとつづく。。。
さて、今日で秋も終わって今年も残すところあと1ヶ月。
この秋は、美しい自然の風景や実りを享受することも多かったように思います。
時には非情な一面を見せる自然ですが、
このように人間との調和が現れた風景を見つけますと、
なんかホッとさせられる気がしますね(^^)
☆かつて火口であったと思わる池の前に建てられた鳥居です。
自然と人間のみならず、人間同士も厳しい局面はいつも現れます。
なんとか乗り越えて行きましょう♪
♪Make You Feel My Love / Adele【洋楽 和訳】アデル *ボブ・ディランカバー
2022年11月26日
二日連続の塗装作業・・・
二日連続の塗装作業・・・
昨日は粕屋の叔母からヘルプあり!で、
叔母宅玄関扉のリペアです。
そして本日は糸島の工房で、急遽ご依頼案件を。
塗装は準備9割、本番1割(^^;

叔母宅玄関扉ビフォ~。
叔母宅と言いましても、私が生まれた年に建った家。
そして生まれたての私が数年住んだ家でもあります。
55歳っていうことで、それは色々と傷みますわね~(・_・;)

相当劣化が進んでおりますね、、、
我がことのように感じます(^^;

研ぎ~清掃~ステイン~乾燥~マスキング
~下吹き~本吹き~乾燥、という工程。
ホームセンターで売ってる和信ウレタンクリヤースプレー缶も使い
応急処置であります!(^^;

今朝方に叔母から送られてきた写真。
ま~これで何年かは保てるでしょう。

さて、本日は糸島工房へ!
切り株くん、もうちょいで冬ですよ('_')

こちらでも塗装ということで、
片付けと清掃~であります('◇')ゞ

こちらの作業台も片付けて、、、
どこで何がくっついてくるかも~ですから、
ともかく塗装室以外もキレイ目に、
そしてホコリも出来るだけ除去。

塗装ブースも当然キレイに。
見た目は悪いですが、掃除機と雑巾がけを結構しとります。
繰り返しますが、、、ともかく塗装は準備9割、本番1割(^^;

全体像は写せませんが、、、長尺ものゴールド塗装完了!
久々の塗装作業でしたが、何とかホコリは大丈夫でした(;'∀')

あ~一息ついてまたちょいと外を眺めますと、、、
ホント冬がそこまで来てる感があります。

この前のカット後に山積みして作ってしまった大笹竹山、、、
残りの時間を使って少し処置することに。。。
積み上げたところから多少持って来て、、、

上の置き場へ持って行ったりするため枝の切り落とし。
う~む、このコラボレーションはスゴか!
二重帝国のパワーを見せつけられます(^^;

あ~いろいろやって日が暮れて、、、疲れ果てました~。
今晩はよく眠れそうですね(^-^;
昨日は粕屋の叔母からヘルプあり!で、
叔母宅玄関扉のリペアです。
そして本日は糸島の工房で、急遽ご依頼案件を。
塗装は準備9割、本番1割(^^;

叔母宅玄関扉ビフォ~。
叔母宅と言いましても、私が生まれた年に建った家。
そして生まれたての私が数年住んだ家でもあります。
55歳っていうことで、それは色々と傷みますわね~(・_・;)

相当劣化が進んでおりますね、、、
我がことのように感じます(^^;
研ぎ~清掃~ステイン~乾燥~マスキング
~下吹き~本吹き~乾燥、という工程。
ホームセンターで売ってる和信ウレタンクリヤースプレー缶も使い
応急処置であります!(^^;

今朝方に叔母から送られてきた写真。
ま~これで何年かは保てるでしょう。
さて、本日は糸島工房へ!
切り株くん、もうちょいで冬ですよ('_')
こちらでも塗装ということで、
片付けと清掃~であります('◇')ゞ
こちらの作業台も片付けて、、、
どこで何がくっついてくるかも~ですから、
ともかく塗装室以外もキレイ目に、
そしてホコリも出来るだけ除去。
塗装ブースも当然キレイに。
見た目は悪いですが、掃除機と雑巾がけを結構しとります。
繰り返しますが、、、ともかく塗装は準備9割、本番1割(^^;
全体像は写せませんが、、、長尺ものゴールド塗装完了!
久々の塗装作業でしたが、何とかホコリは大丈夫でした(;'∀')
あ~一息ついてまたちょいと外を眺めますと、、、
ホント冬がそこまで来てる感があります。
この前のカット後に山積みして作ってしまった大笹竹山、、、
残りの時間を使って少し処置することに。。。
積み上げたところから多少持って来て、、、
上の置き場へ持って行ったりするため枝の切り落とし。
う~む、このコラボレーションはスゴか!
二重帝国のパワーを見せつけられます(^^;
あ~いろいろやって日が暮れて、、、疲れ果てました~。
今晩はよく眠れそうですね(^-^;
2022年11月23日
螺鈿硯箱の修理⑩ 欠損螺鈿の製作その2・・・
螺鈿硯箱の修理⑩ 欠損螺鈿の製作その2・・・
欠損部の螺鈿パーツ製作に入っている螺鈿硯箱。。。
大小様々な形が失われており、数も結構多いため、
思った以上に時間がかかっております(^^;

小さいパーツ製作の様子です。
爪を少し湾曲させた形にカットし、、、

このように爪でガッチリとパーツを押えて削り、微調整。

補完パーツと欠損部の形をよく比較しつつ、何度も微調整した結果、、、、、

やっとピタッとハマりました。

上蓋天面の欠損部は全て完了!
次なる箇所は、、、最大の難関=箱正面のNo.4グループです(^^;
やはり、、、ここは特徴ある模様であるためか、
輝きや色味が合うものが中々見つかりません!
またしても数百枚の材の中から探すこととなりました~(^^;

何とか3枚の候補を選び出し、2パーツを作ってみましたが、、、
その内の一つが、だいぶ納得できるものとなりました。

収まりがわずかに悪いので、早速微調整。
直線部分ではみ出たところもカット目を入れて、、、

ヤスリます。。。

ここもピタッとOK!

しかし最大の難所が次に待ってました!
この上部パーツ、、、周囲の既存螺鈿は濁っている材が使われておりますが、
この輝きの無い濁り部分というのは、真珠層との絡み方が実に様々で
薄貝によって様相がかなり違っております。
従って、200枚程度の在庫があったとしても、
似たものを見つけるのことはほぼ不可能なのであります!(;'∀')
しかし、出来る限りのことはしたい、、、ということで、
ある程度似た雰囲気の濁り材を6枚程ピックアップし、
作っては確認~を繰り返した結果、、、

結局、同じ形状を4つ作ることになってしまいました!(^^;
しかし、最後に作ったパーツ(写真にて欠損部にハマっている螺鈿)は、
許容範囲の仕上がりになるものと期待しております。
さて、最大の難関を何とか乗り越えて、
あとは中小パーツを6点程作れば補完は完了となります。
もうひと踏ん張りしましょう!
つづく。。。
欠損部の螺鈿パーツ製作に入っている螺鈿硯箱。。。
大小様々な形が失われており、数も結構多いため、
思った以上に時間がかかっております(^^;
小さいパーツ製作の様子です。
爪を少し湾曲させた形にカットし、、、
このように爪でガッチリとパーツを押えて削り、微調整。
補完パーツと欠損部の形をよく比較しつつ、何度も微調整した結果、、、、、
やっとピタッとハマりました。
上蓋天面の欠損部は全て完了!
次なる箇所は、、、最大の難関=箱正面のNo.4グループです(^^;
やはり、、、ここは特徴ある模様であるためか、
輝きや色味が合うものが中々見つかりません!
またしても数百枚の材の中から探すこととなりました~(^^;
何とか3枚の候補を選び出し、2パーツを作ってみましたが、、、
その内の一つが、だいぶ納得できるものとなりました。
収まりがわずかに悪いので、早速微調整。
直線部分ではみ出たところもカット目を入れて、、、
ヤスリます。。。
ここもピタッとOK!
しかし最大の難所が次に待ってました!
この上部パーツ、、、周囲の既存螺鈿は濁っている材が使われておりますが、
この輝きの無い濁り部分というのは、真珠層との絡み方が実に様々で
薄貝によって様相がかなり違っております。
従って、200枚程度の在庫があったとしても、
似たものを見つけるのことはほぼ不可能なのであります!(;'∀')
しかし、出来る限りのことはしたい、、、ということで、
ある程度似た雰囲気の濁り材を6枚程ピックアップし、
作っては確認~を繰り返した結果、、、
結局、同じ形状を4つ作ることになってしまいました!(^^;
しかし、最後に作ったパーツ(写真にて欠損部にハマっている螺鈿)は、
許容範囲の仕上がりになるものと期待しております。
さて、最大の難関を何とか乗り越えて、
あとは中小パーツを6点程作れば補完は完了となります。
もうひと踏ん張りしましょう!
つづく。。。
2022年11月19日
螺鈿硯箱の修理⑨ 欠損螺鈿の製作・・・
螺鈿硯箱の修理⑨ 欠損螺鈿の製作・・・
11月に入ってから進めていた螺鈿硯箱修理の模様を
ここで一旦まとめてご紹介。。。
東京出張から戻って、諸々他のご依頼も入って来ておりましたので
本件もその合間で少しずつ進めておりましたが、、、

まずは今月頭の話~螺鈿が欠けたところを詳細に確認。
ピンセットで指し示した先などは、螺鈿が直線的に継いであるラインですね。
大きな絵柄ですので、ここは薄貝を継いだのでしょう。

アワビ薄貝が使われておりますが、、、特に大きい欠損パーツでは
在庫の薄貝を何十枚も当てて、模様や色味が近いものを選びます。
硯箱を元々製作された人が、どのような薄貝を使ったのか、
もしくはどのような作り方をしたのかを読み取りながら材を選んでいきます。
既存の螺鈿(薄貝)は、厚みが所々マチマチで、
厚い所では0.15mm、薄い所では在庫の厚目タイプと近い0.12mm程と分かりました。
従って、補完用としては全て厚目タイプを使うこととし、
厚みが足らない箇所については、裏色を重層して対応することになりそうです。
これは手間ですが、怠ると違和感(差異)が出過ぎてよろしくない感じになります。

次に、欠損箇所に透明フィルムを当ててトレース(型取り)をします。
可能な限り隙間が出来ないよう既存螺鈿と補完螺鈿を継がないといけませんので、
このように正確なライン取りが必要になります。

裏色については、もうずいぶん前に作っておいたものを再確認しました。
既存螺鈿の表面は、何層にも摺り漆を施してあることと、
積年の汚れが付着した為か、しっかり茶褐色になっております(^^;
既存螺鈿は、水を使用して剥がした際に
一部の表面はふやけて取れてしまい斑になっている箇所があります。

また、準備している裏色がどうしても濃い目になるため、
ここは既存の茶褐色の様子に似せた仕上がりにするためにも
蒔絵金線以外の螺鈿表面を一旦除去し、摺り漆を薄めにし直すことにしております。
(*写真下の葉螺鈿は表面除去をした状態)
この除去には相当手間がかかりそうですが、
補完分を含めた全体の螺鈿色調を揃えたり、
統一感のある違和感の無い仕上がりにするには必要な作業となりそうです。
以上、かなり細かい作業工程も想定しつつ
ともかく補完螺鈿パーツの加工を開始しました。

最初は小さなパーツから!
トレースに基づいて加工します。
形状もこのように削って調整しながら、、、

合わせます~微妙!本当に微妙です(^_^;)

こちらはかなり小さい部分を補完しましたが、、、
さて、どこを継いでるでしょうか(^.^)
先週は大物のパーツ補完に取り組みました。
上蓋のメイン螺鈿ですね。

やはり、ここは相当難しかった!
何と言いましても材料選びが難しい。
200枚くらいの中から一番合うものをやっとこさ見つけ、、、

トレース通りにキッチリと刃を入れます。
予備がないものと考え、一発勝負であります!(>_<)
※一応2番手は用意しておりますが(^^;

慎重に切り離し、、、

本体と合わせましたが、、、今のところはOKでしょうか(^^;
この先の作業で、また緊張の連続ではあります。

現在もこのような補完作業に邁進中、、、
つづく。。。
11月に入ってから進めていた螺鈿硯箱修理の模様を
ここで一旦まとめてご紹介。。。
東京出張から戻って、諸々他のご依頼も入って来ておりましたので
本件もその合間で少しずつ進めておりましたが、、、
まずは今月頭の話~螺鈿が欠けたところを詳細に確認。
ピンセットで指し示した先などは、螺鈿が直線的に継いであるラインですね。
大きな絵柄ですので、ここは薄貝を継いだのでしょう。
アワビ薄貝が使われておりますが、、、特に大きい欠損パーツでは
在庫の薄貝を何十枚も当てて、模様や色味が近いものを選びます。
硯箱を元々製作された人が、どのような薄貝を使ったのか、
もしくはどのような作り方をしたのかを読み取りながら材を選んでいきます。
既存の螺鈿(薄貝)は、厚みが所々マチマチで、
厚い所では0.15mm、薄い所では在庫の厚目タイプと近い0.12mm程と分かりました。
従って、補完用としては全て厚目タイプを使うこととし、
厚みが足らない箇所については、裏色を重層して対応することになりそうです。
これは手間ですが、怠ると違和感(差異)が出過ぎてよろしくない感じになります。
次に、欠損箇所に透明フィルムを当ててトレース(型取り)をします。
可能な限り隙間が出来ないよう既存螺鈿と補完螺鈿を継がないといけませんので、
このように正確なライン取りが必要になります。
裏色については、もうずいぶん前に作っておいたものを再確認しました。
既存螺鈿の表面は、何層にも摺り漆を施してあることと、
積年の汚れが付着した為か、しっかり茶褐色になっております(^^;
既存螺鈿は、水を使用して剥がした際に
一部の表面はふやけて取れてしまい斑になっている箇所があります。
また、準備している裏色がどうしても濃い目になるため、
ここは既存の茶褐色の様子に似せた仕上がりにするためにも
蒔絵金線以外の螺鈿表面を一旦除去し、摺り漆を薄めにし直すことにしております。
(*写真下の葉螺鈿は表面除去をした状態)
この除去には相当手間がかかりそうですが、
補完分を含めた全体の螺鈿色調を揃えたり、
統一感のある違和感の無い仕上がりにするには必要な作業となりそうです。
以上、かなり細かい作業工程も想定しつつ
ともかく補完螺鈿パーツの加工を開始しました。
最初は小さなパーツから!
トレースに基づいて加工します。
形状もこのように削って調整しながら、、、
合わせます~微妙!本当に微妙です(^_^;)
こちらはかなり小さい部分を補完しましたが、、、
さて、どこを継いでるでしょうか(^.^)
先週は大物のパーツ補完に取り組みました。
上蓋のメイン螺鈿ですね。
やはり、ここは相当難しかった!
何と言いましても材料選びが難しい。
200枚くらいの中から一番合うものをやっとこさ見つけ、、、

トレース通りにキッチリと刃を入れます。
予備がないものと考え、一発勝負であります!(>_<)
※一応2番手は用意しておりますが(^^;

慎重に切り離し、、、

本体と合わせましたが、、、今のところはOKでしょうか(^^;
この先の作業で、また緊張の連続ではあります。

現在もこのような補完作業に邁進中、、、
つづく。。。
2022年11月17日
籃胎漆器の修理⑩ 黒漆小口塗り・・・
籃胎漆器の修理⑩ 黒漆小口塗り・・・
籃胎漆器お弁当重箱、やっと昨日が最後の作業となりました。
小口を黒漆で塗って終了です(たぶん~汗)。

ヘラで漆を配って、、、

今回はナイロン小平筆で均します。
朱漆との際は丁寧に塗り分けを。。。
時間がかかりますが、この塗り分けが一番の肝です(^^;

周囲のハミ出した黒漆は、、、
やはり綿棒でスキっと拭き取りです。

作業終了!
この塗り立て黒漆(艶アリ)は乾燥するのに3日間かかりまして、
現在じっくりと室で乾燥させてます。
あ~これまで長かったですが、
ナンとかやり終えた感ありますね(^.^)
しかしこれでホントに「完」となるのか~(^^;
もう少しつづく?
籃胎漆器お弁当重箱、やっと昨日が最後の作業となりました。
小口を黒漆で塗って終了です(たぶん~汗)。
ヘラで漆を配って、、、
今回はナイロン小平筆で均します。
朱漆との際は丁寧に塗り分けを。。。
時間がかかりますが、この塗り分けが一番の肝です(^^;
周囲のハミ出した黒漆は、、、
やはり綿棒でスキっと拭き取りです。
作業終了!
この塗り立て黒漆(艶アリ)は乾燥するのに3日間かかりまして、
現在じっくりと室で乾燥させてます。
あ~これまで長かったですが、
ナンとかやり終えた感ありますね(^.^)
しかしこれでホントに「完」となるのか~(^^;
もう少しつづく?
2022年11月14日
籃胎漆器の修理⑨ 黒漆上塗り・・・
籃胎漆器の修理⑨ 黒漆上塗り・・・
最後の追い込みに掛かっている籃胎漆器お弁当重箱。
朱漆塗りが完了して、今度は黒漆塗りへ。
黒漆は、艶アリの塗立て漆を使用。
また多少のブツは残るかも~ですが、
これで仕上げに持って行きたいところです。

黒漆塗りは2回戦。1回目は箱底の縁塗りです。
まずはヘラで漆を配って、、、

刷毛で均します~。

刷毛で漆を配ってみましたが、、、

ん~~均し作業に手間がかかる感じで、あんまり良く無し(^^;
今回のケースでこの方法は止め。この後は全てヘラで漆を配りました。

箱蓋の縁も塗りましょう。

そして、、、全ての側面で僅かにハミ出た漆を
綿棒でしっかり拭き取っていきます。

ま~こんな感じでしょうか。
乾いたら今度は黒漆塗り2回目=箱上側の小口塗りですね。
果たして次が最後の工程となるか、、、つづく。。。
最後の追い込みに掛かっている籃胎漆器お弁当重箱。
朱漆塗りが完了して、今度は黒漆塗りへ。
黒漆は、艶アリの塗立て漆を使用。
また多少のブツは残るかも~ですが、
これで仕上げに持って行きたいところです。
黒漆塗りは2回戦。1回目は箱底の縁塗りです。
まずはヘラで漆を配って、、、
刷毛で均します~。
刷毛で漆を配ってみましたが、、、
ん~~均し作業に手間がかかる感じで、あんまり良く無し(^^;
今回のケースでこの方法は止め。この後は全てヘラで漆を配りました。
箱蓋の縁も塗りましょう。
そして、、、全ての側面で僅かにハミ出た漆を
綿棒でしっかり拭き取っていきます。
ま~こんな感じでしょうか。
乾いたら今度は黒漆塗り2回目=箱上側の小口塗りですね。
果たして次が最後の工程となるか、、、つづく。。。
2022年11月13日
籃胎漆器の修理⑧ 台座隅塗り・・・
籃胎漆器の修理⑧ 台座隅塗り・・・
昨日に箱の内側に塗った朱漆は
現在ゆっくりと乾かしている状況。
そして本日は、昨日出来なかった台座隅の仕上げ塗りを。。。
台座隅は、割れの補修が完了。
錆で埋めて生漆で固めしておいた割れ部分は、
少し立ちあがっている所まで含めて、
箱内面と同じ調合朱漆で上塗りして仕上げます。

まずは、隅の立ち上がっている所までをまとめて空研ぎ、、、

昨日使った調合朱漆の残りは、小瓶詰めしておりました。

ガラス定盤の上に、朱漆を取り出します。
乾燥止めで朱漆上に被せていた剥離シートをピンセットでつまみ、
シート裏に粘着した朱漆をベトッと定盤にくっつけ、
またシートを朱漆上に戻します。(^.^)

ナイロン小平筆でまずは大枠で塗り、、、

蒔絵筆で塗り際を整えます。。。

これで仕上げ塗り完了。あとは箱内面と共にじっくり乾かしましょう。
本品は、ご依頼主が修理後に
年末年始のお料理を詰めてご親族をもてなすことにご活用されたいとのこと。
このミッションが成功となるためには、、、漆負けが起こらないよう
どうみても11月末までには終わらせておく必要アリ!との計算。
それ故にちょっと優先順位を上げて修理を進めている次第です。
余裕を持って11月20日頃には完成させておきたいですね。(^_^;)
さて、その他にもスポットのご依頼が先月後半から幾つか入り、
何かと準備、作業が溜まって来ておりますが、、、
長期でご依頼頂いている案件なども早々にしっかり進めていかないと、
気持ち良く年末を迎えられなくなってしまいますね!(^^;
ちょっとネジを巻いて急ぎましょう。
つづく。。。
昨日に箱の内側に塗った朱漆は
現在ゆっくりと乾かしている状況。
そして本日は、昨日出来なかった台座隅の仕上げ塗りを。。。
台座隅は、割れの補修が完了。
錆で埋めて生漆で固めしておいた割れ部分は、
少し立ちあがっている所まで含めて、
箱内面と同じ調合朱漆で上塗りして仕上げます。
まずは、隅の立ち上がっている所までをまとめて空研ぎ、、、
昨日使った調合朱漆の残りは、小瓶詰めしておりました。
ガラス定盤の上に、朱漆を取り出します。
乾燥止めで朱漆上に被せていた剥離シートをピンセットでつまみ、
シート裏に粘着した朱漆をベトッと定盤にくっつけ、
またシートを朱漆上に戻します。(^.^)
ナイロン小平筆でまずは大枠で塗り、、、
蒔絵筆で塗り際を整えます。。。
これで仕上げ塗り完了。あとは箱内面と共にじっくり乾かしましょう。
本品は、ご依頼主が修理後に
年末年始のお料理を詰めてご親族をもてなすことにご活用されたいとのこと。
このミッションが成功となるためには、、、漆負けが起こらないよう
どうみても11月末までには終わらせておく必要アリ!との計算。
それ故にちょっと優先順位を上げて修理を進めている次第です。
余裕を持って11月20日頃には完成させておきたいですね。(^_^;)
さて、その他にもスポットのご依頼が先月後半から幾つか入り、
何かと準備、作業が溜まって来ておりますが、、、
長期でご依頼頂いている案件なども早々にしっかり進めていかないと、
気持ち良く年末を迎えられなくなってしまいますね!(^^;
ちょっとネジを巻いて急ぎましょう。
つづく。。。
2022年11月12日
籃胎漆器の修理⑦ 朱漆上塗り・・・
籃胎漆器の修理⑦ 朱漆上塗り・・・
いよいよ籃胎漆器お弁当重箱の修理も最終盤。
まずは朱塗りをバシッと決められるか。。。(^^;

色味調合した特色朱漆を濾して。。。

重量配合比率2:1で2色を混ぜ30g作りましたが、、、
ちょっと多かったでしょうか?
こういう箱の塗り面積に対して量を推し量るのは中々難しい(^_^;)

濾した漆は、乾燥が始まらないようにすぐラップをかけます。

さて、まずは箱内底から塗り始めです。。。

そして側面も、、、

細かいブツはちょっとありますが、、、
まずはこんなとこでOKでしょうか。

四箱塗った後、、、
いよいよ苦労した上蓋内側を。。。

こちらも塗り終えました。

皆さん、しばらくカプセル内でジッとしといてください(^.^)

1時間後、、、うむ、湿気を吸ってだいぶ色変わって来ましたね。

うむ、小さいブツはだいぶ漆の下に沈んだようです。
まずまずの感じで決まってくれるといいんですが~(^^;
つづく。。。
いよいよ籃胎漆器お弁当重箱の修理も最終盤。
まずは朱塗りをバシッと決められるか。。。(^^;
色味調合した特色朱漆を濾して。。。
重量配合比率2:1で2色を混ぜ30g作りましたが、、、
ちょっと多かったでしょうか?
こういう箱の塗り面積に対して量を推し量るのは中々難しい(^_^;)
濾した漆は、乾燥が始まらないようにすぐラップをかけます。
さて、まずは箱内底から塗り始めです。。。
そして側面も、、、
細かいブツはちょっとありますが、、、
まずはこんなとこでOKでしょうか。
四箱塗った後、、、
いよいよ苦労した上蓋内側を。。。
こちらも塗り終えました。
皆さん、しばらくカプセル内でジッとしといてください(^.^)
1時間後、、、うむ、湿気を吸ってだいぶ色変わって来ましたね。
うむ、小さいブツはだいぶ漆の下に沈んだようです。
まずまずの感じで決まってくれるといいんですが~(^^;
つづく。。。
2022年11月08日
籃胎漆器の修理⑥ 錆研ぎ・・・
籃胎漆器の修理⑥ 錆研ぎ・・・
11月に入って籃胎お弁当箱の修理再開。
もう終盤戦ですが、まずは研いで~。

さすがに1ヶ月ほど放置し、、、
内側の編み部分など錆付け後に漆で固めたところは
しっかり乾いたようで(^_^;)

研ぎましょ~、主に空研ぎで。

ペーパーで撫でる感じで、、、
凸ったブツなども取り除きながら、
全体にペーパーかけて荒らしていきます。

内側の編み目。ここも錆固めがしっかり乾いています。

ここは相変わらず研ぎにくいですね~。
このペーパーがけは上塗りの食いつきを良くする意味もありますが、
ともかく研ぎ過ぎに注意(^^;

ある程度荒らした感じになったでしょうか。
ご予算の関係上、手間をかけるには限界がありますので、
作業的にはこの辺でもう終わらせておきます。

箱を乗っける台座の隅が割れていたので
麦漆を含浸させておきましたが、
さすがに割れが大きいので錆(漆パテ)で埋めておきましょう。
ここはもうひと手間かけて。。。

さぁ~もうちょっと下作業したら、
あとはだいたい上塗りして終わり~と行きたいところですね。
つづく。。。
11月に入って籃胎お弁当箱の修理再開。
もう終盤戦ですが、まずは研いで~。
さすがに1ヶ月ほど放置し、、、
内側の編み部分など錆付け後に漆で固めたところは
しっかり乾いたようで(^_^;)
研ぎましょ~、主に空研ぎで。
ペーパーで撫でる感じで、、、
凸ったブツなども取り除きながら、
全体にペーパーかけて荒らしていきます。
内側の編み目。ここも錆固めがしっかり乾いています。
ここは相変わらず研ぎにくいですね~。
このペーパーがけは上塗りの食いつきを良くする意味もありますが、
ともかく研ぎ過ぎに注意(^^;
ある程度荒らした感じになったでしょうか。
ご予算の関係上、手間をかけるには限界がありますので、
作業的にはこの辺でもう終わらせておきます。
箱を乗っける台座の隅が割れていたので
麦漆を含浸させておきましたが、
さすがに割れが大きいので錆(漆パテ)で埋めておきましょう。
ここはもうひと手間かけて。。。
さぁ~もうちょっと下作業したら、
あとはだいたい上塗りして終わり~と行きたいところですね。
つづく。。。
2022年10月17日
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。

こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。

もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。
こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。
もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
2022年10月04日
籃胎漆器の修理⑤ 錆固め・・・
籃胎漆器の修理⑤ 錆固め・・・
諸々動いていた今日一日。
籃胎お弁当箱も、こうなったらもうやっとこう!
ということになり、錆固めまで強行です(^^;

研げ研げ~

と、、、勢い余って編み目の木地まで研がないように(^^;

小口も研ぎ研ぎ、、、

やっと全部研ぎ上がって、、、

生漆を塗ります。。。

塗り上がって余分な漆をホドホド拭き取り、、、

次はコチラ、、、

内側面完了~。

小口も塗って~の拭き取りです。

そして乾かしていたところ、、、
今日は室内の湿度が相当高いのか、
あっという間に乾いてしまい、、、(^^;

こうなったら、、、生漆の吸い込みが激しい小口はもう一丁!!

あっ!こちらさん忘れておりました!!
割れが入った所に漆を注ぎ入れておきましょう(^_^;)
さぁ~今度こそ、籃胎お弁当箱は暫く手を付けないことにします。
次回は、、、11月ですかね~(^^;
つづく。。。
諸々動いていた今日一日。
籃胎お弁当箱も、こうなったらもうやっとこう!
ということになり、錆固めまで強行です(^^;
研げ研げ~
と、、、勢い余って編み目の木地まで研がないように(^^;
小口も研ぎ研ぎ、、、
やっと全部研ぎ上がって、、、
生漆を塗ります。。。
塗り上がって余分な漆をホドホド拭き取り、、、
次はコチラ、、、
内側面完了~。
小口も塗って~の拭き取りです。
そして乾かしていたところ、、、
今日は室内の湿度が相当高いのか、
あっという間に乾いてしまい、、、(^^;
こうなったら、、、生漆の吸い込みが激しい小口はもう一丁!!

あっ!こちらさん忘れておりました!!
割れが入った所に漆を注ぎ入れておきましょう(^_^;)
さぁ~今度こそ、籃胎お弁当箱は暫く手を付けないことにします。
次回は、、、11月ですかね~(^^;
つづく。。。
2022年10月03日
籃胎漆器の修理④ 錆付け・・・
籃胎漆器の修理④ 錆付け・・・
修理している籃胎お弁当箱は、
かなり傷んだ箇所の接着部分がようやく安定してきたので、
ここで一気にメインの錆付けを敢行です。

まずは先行して錆をヘラ付けした小口。

しっかり一晩で乾いたので水研ぎしました。

底の角(箱どうしの接合部分)も!(^.^)

さて、メインディッシュの上蓋を行きましょう。
段差や凹みの深い上蓋内側のバッテン部分は
こちらも先行して薄く錆付けしていましたので、、、

空研ぎを軽く施し、、、

隅の方から錆付け開始。。。

ここからがメインの作業、、、
網目へ馴染ませるように指で錆付けであります。
錆の乾燥は早いので、、、
少しずつラップから取り出し、部分的に作業を繰り返しましたが、
その都度、慎重かつ手早く錆付けを行いました。

作業完了!3本の指先が真っ黒です(^^;
錆は、もたもたしていると5分ほどでゴロゴロになって来ます。
付けている際、手遅れになってしまったら、、、
その部分は一旦取り除いてやり直し~です(-_-;)
しかし、今回の錆付け、
なぜこのようなめんどい手法になったのか。。。
既存の塗りは、上塗りを剥いでみますと、
網目の隙間や凹みがぶ厚い錆で埋まっておりましたが、、、
どうやらこの厚みが原因で、下地として付けた錆自体が
網目状に割れやすくなっていたようなんです。
つまり、この現象を防ぐためには
網目に詰まった錆を比較的薄めにしてやれば、
ある程度上蓋のたわみに塗りが順応して、
割れが起きる確率が少なくなるものと判断したわけです。
そのような考えもあってわざわざ手間をかけたこの作業、、、
なんとか功を奏すことを祈っております!(^^;

こちら、お弁当箱の下の段も、側面に錆付けであります。
側面の網目も傷んでおりましたが上蓋ほどではなく、
1週間ほど前、割れ目・隙間や隅に
麦漆やコクソを詰めて接着補強しておりました。
この錆付けでより平滑に、そして強固になることでしょう。
このように、錆付けにもかなり労力を要しましたが、
乾燥して研ぎを入れ、錆固めをすれば、、、
ん!?もう終盤戦=上塗りに入るじゃないですか!?
だいぶ予定より早くなりそうですから、
暫くこのまま置いておきましょうか。
他の案件もあることですし、、、(^.^)
つづく。。。
修理している籃胎お弁当箱は、
かなり傷んだ箇所の接着部分がようやく安定してきたので、
ここで一気にメインの錆付けを敢行です。
まずは先行して錆をヘラ付けした小口。
しっかり一晩で乾いたので水研ぎしました。
底の角(箱どうしの接合部分)も!(^.^)
さて、メインディッシュの上蓋を行きましょう。
段差や凹みの深い上蓋内側のバッテン部分は
こちらも先行して薄く錆付けしていましたので、、、
空研ぎを軽く施し、、、
隅の方から錆付け開始。。。
ここからがメインの作業、、、
網目へ馴染ませるように指で錆付けであります。
錆の乾燥は早いので、、、
少しずつラップから取り出し、部分的に作業を繰り返しましたが、
その都度、慎重かつ手早く錆付けを行いました。
作業完了!3本の指先が真っ黒です(^^;
錆は、もたもたしていると5分ほどでゴロゴロになって来ます。
付けている際、手遅れになってしまったら、、、
その部分は一旦取り除いてやり直し~です(-_-;)
しかし、今回の錆付け、
なぜこのようなめんどい手法になったのか。。。
既存の塗りは、上塗りを剥いでみますと、
網目の隙間や凹みがぶ厚い錆で埋まっておりましたが、、、
どうやらこの厚みが原因で、下地として付けた錆自体が
網目状に割れやすくなっていたようなんです。
つまり、この現象を防ぐためには
網目に詰まった錆を比較的薄めにしてやれば、
ある程度上蓋のたわみに塗りが順応して、
割れが起きる確率が少なくなるものと判断したわけです。
そのような考えもあってわざわざ手間をかけたこの作業、、、
なんとか功を奏すことを祈っております!(^^;
こちら、お弁当箱の下の段も、側面に錆付けであります。
側面の網目も傷んでおりましたが上蓋ほどではなく、
1週間ほど前、割れ目・隙間や隅に
麦漆やコクソを詰めて接着補強しておりました。
この錆付けでより平滑に、そして強固になることでしょう。
このように、錆付けにもかなり労力を要しましたが、
乾燥して研ぎを入れ、錆固めをすれば、、、
ん!?もう終盤戦=上塗りに入るじゃないですか!?
だいぶ予定より早くなりそうですから、
暫くこのまま置いておきましょうか。
他の案件もあることですし、、、(^.^)
つづく。。。
2022年10月02日
籃胎漆器の修理③ 部分補修・・・
籃胎漆器の修理③ 部分補修・・・
10月に入りました。爽やかな日が続いて嬉しいです。
籃胎お弁当箱の修理は、部分補修などもちょくちょく進めております。

わっぱ?の継ぎ目。
ここは上に重なった板がけっこう反りくり返っていました。
麦漆で接着はしましたが、、、
念のためが再び反って来ないよう布着せて補修です。

糊漆を塗って、、、

薄手の絹片を貼って、、、

上から糊漆をしごき付けして、、、

布着せ作業完了~乾燥へ。。。

しっかり乾燥したので、、、

研ぎを入れて一旦完了です。
これで再び上板が剥がれてくることは、、、
たぶんないでしょう(^^;

こちら、バッキバキに崩れていた箱の角は、、、
何度かコクソを埋め込み、固めて成形しました。
この後は小口全体を錆付けしますので、
この角もより平滑になっていくことでしょう。
つづく。。。
10月に入りました。爽やかな日が続いて嬉しいです。
籃胎お弁当箱の修理は、部分補修などもちょくちょく進めております。
わっぱ?の継ぎ目。
ここは上に重なった板がけっこう反りくり返っていました。
麦漆で接着はしましたが、、、
念のためが再び反って来ないよう布着せて補修です。
糊漆を塗って、、、
薄手の絹片を貼って、、、
上から糊漆をしごき付けして、、、
布着せ作業完了~乾燥へ。。。
しっかり乾燥したので、、、
研ぎを入れて一旦完了です。
これで再び上板が剥がれてくることは、、、
たぶんないでしょう(^^;
こちら、バッキバキに崩れていた箱の角は、、、
何度かコクソを埋め込み、固めて成形しました。
この後は小口全体を錆付けしますので、
この角もより平滑になっていくことでしょう。
つづく。。。