2009年03月16日

花粉症にかかる人が急増

花粉症にかかる人が急増

最近、身近で花粉症にかかる人が急増している。私の工房がある九州民芸村では、かかっていない人の方が少なくなってきた。私は幸い花粉症にかかっていないが、どうやら年齢に関係なく、突然花粉症デビューするらしい。ちなみに、私の漆の師匠も数年前にデビュー。目がかゆくなる花粉症にかかる人が多くなっている気がするが、いったいどうして・・・。

テレビなんかではよく花粉症の話が出てくる。花粉症のよく言われる原因には、食生活の変化、清潔すぎる環境が挙げられる。最近の研究では、生まれて数年以内に動物に接しないことが原因としてあるとのこと。もうひとつ、花粉アレルゲンの許容範囲(限界点)があり、それを超えると花粉症を発症するというのもある。
民芸村の周りは、杉林だらけだ。花粉がいっぱい飛んでいるだろう。こんな中で過ごしていたら、そのうち限界点を超える人が続出し、みんな花粉症を発症するのではないか?私もいつ発症するのではないか?という不安が頭をよぎる。

花粉症ではないが、私は小さい頃からアレルギー性鼻炎に苦しめられてきた。原因はダニだ。ホコリっぽいところに行くと、すぐに症状が悪化し、くしゃみや鼻水が出てくる。しかし、40を過ぎた頃から突然直った。はじめは体質が変わったからだと思ったが、直った時期をよく確認してみると、漆塗りを始めた時期と符合する。そして、漆塗りの作業をしばらくしないと、だんだん鼻炎の症状が出てくることも分かった。そう言えば・・・私は漆にまけない(かぶれない)。手にベタベタつけても全くと言っていいほどかぶれないのだ。通常、人は漆にかぶれてひどい目に合うのに。これはいったい・・・どういうことか?

この事実をどう解釈していいか分からないので、ネットで調べてみたことがある。あるサイトに漆が漢方薬として使用されていることを発見。2000年程前の中国では、生まれて間もない子どもに乾漆粉(乾燥させた漆の粉)を飲ませて、かぶれにくくさせていたのだと!子どもの時期にアレルゲンになれさせて、アレルギー耐性をつけさせていたということかっ!中国人は自然の摂理や活用法をよく知っているのだなぁ~と感心。
しかし、これを現代人に同じようにやったら、人によっては大変なことになるだろう。確かに、アレルゲンをわざと人体に吸入させ、慣れさせるという治療法もあるが、相当慎重にやらないと危険だと聞く。私の場合は、まれな例だろう。

いずれにしても、アレルギーに関しては疑問符がつくことが多い。分からないことがいっぱいだ。しかし、人間は自然の一部なのだから、花粉症などは人間と自然の関わり方が変化してきていることの表れであるように思う。いつの日か、このアレルギーの原理が解明され、根本的な解決がなされることを願う。


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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:24Comments(0)よもやま話