2017年03月30日

銅鏡飾り完成・・・

銅鏡飾り完成・・・

糸島の国宝「内行花文鏡」をモチーフにして作った飾り品が出来ました。
八葉文様が特徴的なので、発掘者は「内行花文八葉鏡」と名付けたそうです。


 飾り品の全体像です。何かに取り付けられるような造りとなっております。
 素材は、木地、漆、銀箔、アワビ薄貝、玄界灘産の真珠貝、タッセル、革紐、金具であります。


 モチーフは銅鏡ですが、元々の素材にとらわれず、
 八葉文様をクローズアップして、あしらってみました。


 裏側は銀箔切り廻しで。まだら紋様に。。。


 桐箱に入れて。


 感謝状も記載した解説書付き。これは進呈品となります。


糸島の文化、特産物などをテーマに、何か作れないかと前々から考えておりまして、
まずはその第1弾として、このような品を作ってみました。

さて、次は何を企画しましょうかね^^



  


2017年03月23日

自作品制作・・・

自作品制作・・・

この3月は本当に何かと追いまくられている感じがします。
ブログの更新も、かなりご無沙汰してしまいました。。。

そんな中、仕事の合間に、自作品も作ってます。


 糸島で出土した有名な銅鏡をモチーフに。

ともかく、色々とコツコツこなして行きましょう。
そうこうしているうちに、年度末ですね。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 00:20Comments(0)

2017年03月09日

下地漆づくり・・・

下地漆づくり・・・

先日行った下地漆づくりの様子↓


 まず糊漆づくり。上新糊と漆を1:1で混ぜます。


 次に、出来た糊漆と地の粉と呼ばれる粗目の砂を
 これまた1:1で混ぜます。


 出来上がった漆下地がコレ。
 ちょっとモサモサしてます。

今回の品物は曲面なので、、、下地漆をヘラで配った後は、指で撫でて滑らかに。。。
漆にかぶれやすい人は、指を使うなんて危ないことなんですが、
幸いわたくしは比較的大丈夫なようです。
しかし、しっかりその後洗浄しないと、やはりかぶれてしまいますので、
決して侮ってはいけません。  
タグ :漆下地塗り


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:39Comments(0)制作日記漆塗り

2017年03月02日

漆塗り月間・・・

漆塗り月間・・・

ご注文の具合から、どうやら3月は漆塗り月間となりそうです。

◆先日の漆作業。接着用の麦漆、穴を充填する刻苧(こくそ)を作って。。。


 漆、小麦、木屑、綿、、、と材料勢揃い! 水も必要ですが(^^;
 強力な接着力を出す為に日本産漆を使用。


 まずは麦漆を。。。
 小麦、水、その後に適正量の漆を混合し、しっかりネチャネチャと混ぜます。


 ネッチャ~っと糸を引くような感じ迄になったら、麦漆の完成!


 次に刻苧(こくそ)づくり。麦漆、木屑、刻苧用の綿を適量用意。これを混ぜます。
 基本的にはサーフボードなどとも同じで、
 強力な接着材やボディを作ろうと思ったら、樹脂+溶剤+粉末+繊維なんですね。


 で、、、これが出来上がった刻苧です。モサモサしてます(^^)


◆そして今日は久々の布着せ作業。糊漆を作りました。


 年明けにまとめて作っておいた上新糊。
 上新粉1に対し水4くらいを混ぜて煮立てたもの。
 パック詰めにして冷凍庫で凍らせてます。


 電子レンジで解凍~。今回は2パックいるかな~?


 上新糊に対し等量の生漆を混ぜ、糊漆を作ります。


 しっかりと混ぜて。。。糊漆が出来ました。
 最初は白っぽいですが、すぐ茶褐色に変色します。乾燥すると黒っぽくなります。
 この糊漆で布を下地に貼り付けるんですが、、、
 今回は品物が曲面なので、柔らかい絹を下地に着せます(^^)


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:28Comments(0)制作日記漆塗り