2019年08月29日
曲禄の中塗り作業・・・
曲禄の中塗り作業・・・
もう8月も終わりがけになってきましたが、
最近は毎日のように強めの雨が降っていて、
ちょっといつもの年とは違う秋雨前線の様相を呈してきました。
漆塗りには比較的良い条件ではありますが。。。(^^;

曲禄の塗り直し作業は、中塗り(黒漆塗り)の工程に入り、
大体塗り終えています。
現在は諸々の案件があって中断しておりますが、
数日後に作業再開です。
様々なこともあって、なかなかご依頼をこなし切れていないですが、
9月はじっくりコツコツと制作に集中できる状況となりそうですから、
しっかりやっていこうと思います。
もう8月も終わりがけになってきましたが、
最近は毎日のように強めの雨が降っていて、
ちょっといつもの年とは違う秋雨前線の様相を呈してきました。
漆塗りには比較的良い条件ではありますが。。。(^^;

曲禄の塗り直し作業は、中塗り(黒漆塗り)の工程に入り、
大体塗り終えています。
現在は諸々の案件があって中断しておりますが、
数日後に作業再開です。
様々なこともあって、なかなかご依頼をこなし切れていないですが、
9月はじっくりコツコツと制作に集中できる状況となりそうですから、
しっかりやっていこうと思います。
2019年08月14日
曲禄の下地作業・・・
曲禄の下地作業・・・
曲禄塗り直しの仕事は、7月後半から工房での下地付けに入り、
今月中旬からは自宅作業部屋での塗り作業に入っています。
ともかく工房は空調がないため、
この厳しい暑さの中、作業は過酷となります。
ということで、今月からは自宅での作業へ移っているのであります。(^^;
7月後半~8月上旬の工房では、、、

木部の木固め(漆を吸わせる工程)や損傷個所に漆パテを埋め込む作業が終わり、
下地(切粉地や錆)を付ける作業に入りました。

切粉地付けも2回実施し、、、

下地を付けては、屋外で空研ぎして、、、

錆付けをようやく終えてから水研ぎに入り、、、
連日の過酷作業に耐え切れず、、、
水研ぎは未完了のまま、全て自宅へ車で持ち帰りました。

自宅に持ち帰ってから、まずは水研ぎを完了させ、
生漆を下地に吸わせる作業を開始。。。

生漆を2度吸わせた曲禄背の部位。
それにしても、いっぱい吸ってくれました。
生漆の量が結構必要となり、、、(^^;
そんなこんなで、曲禄の塗り直し作業は、
いよいよ中塗りに入って行くこととなります。
つづく。。。
曲禄塗り直しの仕事は、7月後半から工房での下地付けに入り、
今月中旬からは自宅作業部屋での塗り作業に入っています。
ともかく工房は空調がないため、
この厳しい暑さの中、作業は過酷となります。
ということで、今月からは自宅での作業へ移っているのであります。(^^;
7月後半~8月上旬の工房では、、、

木部の木固め(漆を吸わせる工程)や損傷個所に漆パテを埋め込む作業が終わり、
下地(切粉地や錆)を付ける作業に入りました。

切粉地付けも2回実施し、、、

下地を付けては、屋外で空研ぎして、、、

錆付けをようやく終えてから水研ぎに入り、、、
連日の過酷作業に耐え切れず、、、
水研ぎは未完了のまま、全て自宅へ車で持ち帰りました。

自宅に持ち帰ってから、まずは水研ぎを完了させ、
生漆を下地に吸わせる作業を開始。。。

生漆を2度吸わせた曲禄背の部位。
それにしても、いっぱい吸ってくれました。
生漆の量が結構必要となり、、、(^^;
そんなこんなで、曲禄の塗り直し作業は、
いよいよ中塗りに入って行くこととなります。
つづく。。。
2019年08月08日
琵琶糸巻修理・・・
琵琶糸巻修理・・・
先月後半から、筑前琵琶糸巻部分の修理をしており、昨日完成しました。
どうするか、知人の琵琶修理職人さんにアドバイスを頂いたところ、、、
「ここは力のかかる所だから、専門の工房で作り直した方が良いでしょう。」というお返事あり!汗
しかし、ご依頼主のお話によりますと、新しく作るには余りにも高額の費用がかかるということで、、、
よくよくご相談の上、当方でチャレンジすることとなりました。
楽器の修理は専門外。音にも関係する微妙な領域です。
しかし、可能かどうか試したい気持ちもありました。
うちのテクニックを総動員して、、、果たして修理は成功するのか!?(^^;

修理前の状態。バキッといっております。。。
まずは、噛み合わせがしっくりいくように裂け口を慎重&微妙に研磨。

合成樹脂を裂け口に対して丁寧に塗布して、
硬化のタイミングを見ながら万力でガッチリ固定。
この工程が今回の修理のポイント=肝とみて、相当慎重に行いました。

接着完了。しかし、これで終わらないのが今回の修理。
「力のかかるところ、、、」という一言が、この後の工程、仕様を考えるきっかけになりました。

研磨して、、、

マスクして、、、

摺漆して、、、

摺漆の乾燥後に、一旦糸巻棒を入れて確認。
嵌り具合を見ながら、穴の微妙な調整をして、、、

布着せます、、、

折り目を付けて、いい具合に巻けました、、、

糊漆塗って、、、

布を貼って(着せて)、、、

カットして、、、1回目の布着せが完了。
乾燥後に2回目の布着せへ、、、

形状に合わせて布に折り目を付けて、、、

糊漆を塗って、、、

貼ってから、余分にはみ出した布は断ち落として、、、
また上から糊漆をしっかり塗ります。
乾燥後に、孔の部分を切り取って調整したり、
漆を上塗りする作業も行いまして、完成と相成りました。

2回目の布を貼り、漆で固めて完成した状態です。

糸巻棒の嵌め具合はしっかりしている感じ。。。
後は、使って頂いた感じがどうか、、、というところですね(^^;

もうちょっとやそっとじゃ割れてこないと思いますが、、、

孔の所は特に弱そうなので、布をもう一枚巻いて、二重巻きの仕様にしています。
今回もまた難題のご依頼ではありましたが、何とかここまで仕立ててみました。
ともかく、お客様が上手く弾かれて、尚且つその後も状態が保たれてこその成功となります。
その結果を得るまでは安堵できないということになるでしょう。
納品後の結果が気になるところです!果たして、、、汗
先月後半から、筑前琵琶糸巻部分の修理をしており、昨日完成しました。
どうするか、知人の琵琶修理職人さんにアドバイスを頂いたところ、、、
「ここは力のかかる所だから、専門の工房で作り直した方が良いでしょう。」というお返事あり!汗
しかし、ご依頼主のお話によりますと、新しく作るには余りにも高額の費用がかかるということで、、、
よくよくご相談の上、当方でチャレンジすることとなりました。
楽器の修理は専門外。音にも関係する微妙な領域です。
しかし、可能かどうか試したい気持ちもありました。
うちのテクニックを総動員して、、、果たして修理は成功するのか!?(^^;

修理前の状態。バキッといっております。。。
まずは、噛み合わせがしっくりいくように裂け口を慎重&微妙に研磨。

合成樹脂を裂け口に対して丁寧に塗布して、
硬化のタイミングを見ながら万力でガッチリ固定。
この工程が今回の修理のポイント=肝とみて、相当慎重に行いました。

接着完了。しかし、これで終わらないのが今回の修理。
「力のかかるところ、、、」という一言が、この後の工程、仕様を考えるきっかけになりました。

研磨して、、、

マスクして、、、

摺漆して、、、

摺漆の乾燥後に、一旦糸巻棒を入れて確認。
嵌り具合を見ながら、穴の微妙な調整をして、、、

布着せます、、、

折り目を付けて、いい具合に巻けました、、、

糊漆塗って、、、

布を貼って(着せて)、、、

カットして、、、1回目の布着せが完了。
乾燥後に2回目の布着せへ、、、

形状に合わせて布に折り目を付けて、、、

糊漆を塗って、、、

貼ってから、余分にはみ出した布は断ち落として、、、
また上から糊漆をしっかり塗ります。
乾燥後に、孔の部分を切り取って調整したり、
漆を上塗りする作業も行いまして、完成と相成りました。

2回目の布を貼り、漆で固めて完成した状態です。

糸巻棒の嵌め具合はしっかりしている感じ。。。
後は、使って頂いた感じがどうか、、、というところですね(^^;

もうちょっとやそっとじゃ割れてこないと思いますが、、、

孔の所は特に弱そうなので、布をもう一枚巻いて、二重巻きの仕様にしています。
今回もまた難題のご依頼ではありましたが、何とかここまで仕立ててみました。
ともかく、お客様が上手く弾かれて、尚且つその後も状態が保たれてこその成功となります。
その結果を得るまでは安堵できないということになるでしょう。
納品後の結果が気になるところです!果たして、、、汗