2020年10月22日

ダイヤ四兄弟・・・

ダイヤ四兄弟・・・



 だんご三兄弟ならぬ、沖縄石垣島出身のダイヤ四兄弟^^
 最終調整を終わらせましたんで、いよいよ本番行って下さい。

 ☆白蝶貝の輝き見せてね!沖縄出身HYの曲に乗って♪





 小学生の時から持っているレンズ。。。
 目が衰えてきた自分にとって、また大切な存在になって来ました^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:45Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2020年10月19日

巨大化する切り株くん・・・

巨大化する切り株くん・・・


 あまりかまうことの無くなっている我が工房の切り株くん、、、
 いつの間にやら巨大化して、既に元の姿の面影なし(^^;
 注)写真中央の木です。

切り株くんそして私自身も、そろそろ散髪を、、、と思いつつ、
作業に忙殺される今日この頃です(^_^;)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:43Comments(0)制作日記よもやま話

2020年10月17日

ビリヤードキューへのインレイ開始・・・

ビリヤードキューへのインレイ開始・・・


 ビリヤードキュー「ノッチドダイヤ」インレイ=象嵌の本作業開始。
 ダイヤ型の白蝶貝パーツは出来ていたのですが、諸々あって暫く作業中断。やっと再開です。
 キューへの彫刻(彫り込み)がけっこう難しいんですが、、、
 今回も頑張ってみます。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:54Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2020年10月15日

納品琵琶 演奏の様子・・・

納品琵琶 演奏の様子・・・

先月納品した琵琶塗りのご依頼主から、
10月1日に催された「月見の歌会」での演奏のご様子=写真と動画を頂きました。
ありがとうございます(^^)/


 社殿内にて。
 ご依頼主が「和歌」に合わせてご演奏。
 風流な催しです。。。


 十二単と琵琶のコラボ!!
 華やかですね(^^)


 横笛を吹かれる御人も!
 平安時代と同じご様子!!


 会場となったお寺の境内です。



 詠み人の声、笛の音、琵琶の音、そして虫の音も。。。
 昔の日本は、こうやって静かな時間が過ぎて行ったのでしょうね~(^.^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:40Comments(0)よもやま話螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2020年10月14日

彫刻刀砥ぎ・・・

彫刻刀研ぎ・・・



 彫り込み作業のため、彫刻刀を砥ぎ上げて。。。

亡くなった祖父が大工だったため、
刃物砥ぎは小さいころから見る機会が時折ありました。

しかし、刃物研ぎの基本は、、、と言えるほど身に着けておらず。
今になって思えば、もう少ししっかり習っていれば良かったなぁ~と(^^;

父は結構上手いんですが、その父からもあまり習わず。

砥石を水に浸け込んでおくことがまず大切。
砥いでいると出来る砥石の削り汁も大切で、
これが刃の研磨に欠かせないことは知っていますが。。。
(ドロドロの研ぎ汁をすぐ水で流さない、、、とか)
持ち方や姿勢、刃を砥ぐ角度とかが、よく分かっていない感じですね!
ネットで今度調べましょう。

それでも何とか頑張って砥いで、だいたい完了。
これからの作業に備えます^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:54Comments(0)制作日記

2020年10月09日

アワビ貝殻の内側・・・

アワビ貝殻の内側・・・


 こりゃ~また、特に綺麗なアワビ貝殻の内側です(^.^)

今まで何枚も見て来ましたが、、、
この貝殻は、虹色に透き通るような真珠層が見受けられます。
有り難く、おがみたくなる感じですね!^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:18Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2020年10月04日

10月は研磨月間・・・

10月は研磨月間・・・

月によって、多くなる作業というのが時折ありますが、、、
今月=10月は研磨月間です(^^;


 写真中央に置いてあるのはヒオウギガイ(緋扇貝)。
 研磨がうまく行きますように!

だいぶ涼しくなって来ましたが、、、
汗をかく作業が多くなりそうです(^^;  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:28Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2020年10月01日

完成した琵琶塗りのご紹介・・・

完成した琵琶塗りのご紹介

ご依頼があってから、構想~完成までほぼ1年をかけて製作した琵琶塗りのご紹介です。


 今回は、ご自身が持つ筑前琵琶に塗りと装飾を施して欲しいとのご依頼でした。
 ご依頼主は、葵祭で有名な京都上賀茂神社の氏神を祀る加茂氏のご家系ご出身で、
 元宝ジェンヌでもらっしゃる方です。

 そのようなご自身の生涯、そして筑前琵琶に纏わる内容を
 琵琶塗りの中に込めるということで製作を承りました。

 ご依頼主のご希望もありましてモチーフは「植物」となり、
 お誕生日や宝塚歌劇団での在団年数、筑前琵琶(五弦の琵琶)など、
 関係する数(五、六、十一)で構成するという方向で意匠をまとめました。


 以上のような内容を軸として図案を作成し、仕様はそこから考えて行く・・・
 という流れで制作が進んで行きました。


 そして、腹板全体を色漆塗りに、加飾の大半を螺鈿細工にして
 部分的に蒔絵を施すということとなりました。


 ◎琵琶は霊的な楽器。図案をイメージする上で、少しストーリーを考えてみました・・・
 「音色の鳴る方へ十一輪の菫が導かれる。」
 「背景(中央)には凛として橘が立つ。華やかな流派としての象徴。花と実と成れ。」
 「傍らには双葉葵が茂り、菫と橘を見守る。」*源流・守護としての双葉葵
 「上方には天を向く橘と菫の花弁あり。『成就』を表す。」*橘と菫の会合。象徴的、紋章的に。

 ◎意匠的なコンセプトは・・・
 女性的に。エレガントで華やかな雰囲気に。
 東洋と中東の中庸的なイメージにして、格調ある紋様に。
 ベースの色漆には京紫を用いて「京都」を印象付け、緑や橙色をアクセントカラーに。


 図柄全体の右下には、、、
 源流としての『双葉葵』を。


 *『双葉葵』は、京都 上賀茂神社のご神紋です。


 中央には、筑前琵琶の創始者=橘旭翁とその流派=橘流に因んで「橘」を。
 *橘の実は、橙色の裏彩色を施したアワビ薄貝に金梨子地塗りを施して。


 *花弁には白蝶厚貝をレリーフ調に。
 *花弁の周囲には、金丸粉蒔絵で五つの音色の輝きを。


 そして、加飾全体をまとめるものとして、宝塚歌劇団の象徴=「菫(すみれ)」を配しました。
 *自然に見られる菫の姿から、紋様的な「菫唐草」へと変容させてみました。





実際に製作に入ってからも、新たな試みをしていた為に
試行錯誤が繰り返され、かなり時間や手間を要しました。

楽器としての機能の維持(下地設計)、白蝶厚貝を貼るタイミング、
橘の実をどのように表現するか・・・など、幾つも課題がありましたが、
何とか頭をひねりながら一つ一つクリヤーして、
やっと完成にこぎつけることが出来ました。

ここまで到達出来たことは、お客様の熱意とご協力の賜物でもあり、
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!^^

 ◎琵琶名称
  「紫漆蝋色塗 橘葵紋様菫唐草螺鈿琵琶」


☆本日は中秋の名月。ご依頼主が「月見の歌会」にて本琵琶を奏でられました。
 幽玄な世界をぜひご堪能下さい^^ icon100

 https://www.facebook.com/events/317206839724232
 10月1日 17:30〜20:00
 月見の歌会 -披講と静謐、笛と琵琶の豊かな時間