2021年04月18日

漆塗り弁当箱の修理開始・・・

漆塗り弁当箱の修理開始・・・

修理ご依頼のお弁当箱が入荷しました。
これから漆で修理して行きます。。。


 曲げ割っぱの弁当箱。
 溜塗り(外側)、朱塗り(内側)、黒漆(底面)が施してあります。


 内側隅の朱塗りが剥げ、割れも生じて、、、向こう側が見えています。
 まずはこの割れを埋めるところから~ですね(^^)


 最初に割れたところを刃物で削っておきます。
 内側は彫刻刀を使って、、、少し広めに削っておきましょう。


 こんな感じでしょうか~。


 外側はカッターで割れ口を削ります。


 大体できました~V字型の谷間が出来るようにカットしておくのがコツですね。


 次に、割れを埋める刻苧(こ くそ)漆を作ります。
 生漆、のり、綿、木粉を混ぜて作りますが、
 いつも少量なので、相変わらず混合の具合が難しいですね。
 柔らかすぎず、固すぎず、、、(^^;


 竹串、綿棒などを使って、まずは内側を埋め、、、


 外側も埋めました。
 周囲にはみ出した刻苧は、綿棒などで拭き取ります。


初期段階の工程はこれで終了。
ともかく最初にこの作業だけはしておかないと、乾燥に時間がかかりますので。
1週間くらいはこのまま放っておきましょ~(^^)

 



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:43Comments(0)制作日記漆塗り