2021年10月07日

漆下地作業 切粉地編・・・

漆下地作業 切粉地編・・・

9月中旬~は螺鈿作業が多かったのですが、
ひさびさに漆下地作業をしております。

漆塗りの下地は、本当に様々な方法やグレードがあって、
簡易的なものから凄く手間のかかるタイプまであり、
漆以外で使う素材も種々あります。

その中で、下地にどの手法、素材を使うかは、
ご依頼内容・ご予算によって違って来ます。

今回のご依頼では、中の上くらいの下地グレードということになりましたので、
布着せまではせずに、切粉地付けという段階から始めることとしました。
生漆、上新のり、砂、細かい土、水をミックスした、少し粗目の漆パテが切り粉。
それを指やヘラで2回に分けて地付けして行きます。
もちろんその前には、木地の素地調整と生漆での木固めは欠かせません。


切粉を作る様子。いろいろと調合です。。。(^.^)


本作業が終わり、、、2回目で残った僅かな切粉は、いつものごとく端材へ擦り付けて(^^)/

今回は、均一に上手く切粉地付けが出来ました。
しかしま~1回目が終わった後の空研ぎではその研磨粉に要注意!!デス。
何度もこのことを記事にしておりますが、この粉が肌や目に付着すると、、、
それこそキレっキレの強烈な痒みに襲われることとなりますので~(^^;

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:28Comments(0)制作日記漆塗り