2022年03月21日

螺鈿三段箱の修理⑪ 青貝粉補修・・・

螺鈿三段箱の修理⑪ 青貝粉補修・・・

修理中の螺鈿三段箱は、
塗りの傷、凹みの補修が終わりつつありますので、
いよいよ螺鈿の補修にも取り掛かろうかと。。。

まずは手始めとして、絵柄の山にあしらわれた
青貝粉欠損部分の補修を開始です。


補修作業の様子。
大枠で貼付けが終わった状態です。

この既存青貝粉の周囲は茶褐色。
どうやら色漆の弁柄漆で貼り付けてあるようです。

従って、まずは弁柄を補修箇所に塗り、
竹串を使って螺鈿を拾って置いて(貼り付けて)行きました。




使った螺鈿粒は、当方での通称=1号、2号粉。
細かい粒となります。

補修時の心得は、修理品の状態をよく観察して似せること。
今回も、既存の蒔かれている青貝粉をよく見て、
粒の大きさや粗密の様子を確認し、再現するよう努めています。
調整力や集中力が必要になることが結構多いですね。

作業で実際にやってみて、
「なんか似てないな~」と思ったら、
即座に軌道修正や調整を図らないといけません。

いい加減な判断や妥協をしてしまいますと、
後で大変なしっぺ返しが待っておりますので、、、(^^;

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:31Comments(2)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り