2022年04月28日

螺鈿三段箱修理⑭ 小口上塗り・・・

螺鈿三段箱修理⑭ 小口上塗り・・・

螺鈿三段箱の修理は、傷埋め(補修塗り)が完了し、
研ぎ上がった小口から上塗りを開始しました。


一昨日に塗っていた上蓋の小口は、
もうしっかり乾いていますね。


箱本体の小口上塗り作業の様子。
透き漆をだいぶ多め(2倍程)に混ぜた特別調合の黒呂色漆で
本当に薄っすらと塗って行きます。

小口の厚みが増しますと、
箱どうしの重なり具合に支障が出るかもしれませんので
出来るだけ薄~く塗るよう、いつもと違う塗り方にしております!

実は漆刷毛や平筆でなく、
調合漆を薄くヘラづけしてから、指で均(なら)していくという方法。

手油が指に付いていると漆に混ざって乾かなくなりますので、
無水エタノールでしっかり指先の脱脂を行ってからの作業です。

かなり薄く塗れましたので、これで一先ずOK!
次は箱の底面上塗りに移ります。

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:08Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り