2022年05月18日

螺鈿三段箱の修理㉔ 内布直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉔ 内布直し・・・

昨日から今日にかけての修理作業メインは、
摺り漆トラブル発生による検証と手直し、そして内布直しであります。

前者はかなり込み入った話なので、
それはまた後に回すとしまして、、、後者=内布直しの件から。


昨晩の様子~螺鈿三段箱から取り外した内布たち。


一番手前に置いている短めの細い布(箱内側の側面プレート)は、
台紙になっている厚紙がフニャフニャに!(^^;
これはしっかり直さないと~です。


まずは布を剥がすことが出来るか、、、
貼り合わせ部分に水を少し垂らしてみますと、
結構簡単に外せるようで、ホッとしました~(^_^;)
どうやら水性の糊でくっつけてあったようです。


剥がし終わってからよく確認すると、厚紙の状態が良くなし。
グニャっと曲がっている所を矯正です。
まずは水を湿らせ膨らませておいて、の~ば~し~ます。


厚紙を乾かしている間に、水性接着剤を取り出しまして、、、
布や厚紙治療のための環境設定を~(^.^)
接着剤はどれにしようかな~?


治療台(剥離シート付)の上で、厚紙の補強をば。
曲がって弱っていた部分に接着剤を浸透させ、乾燥&強化させます。

ここで選択した接着剤は、、、
あの螺鈿貼付の仮テスト時に膠の代用で使っていたタイトボンドです!
木工用として使われるだけに、紙の補強には最適と考えました。


そして、ついでに布貼りでもタイトボンドが使えそうかテストを!
余分にはみ出そうでカットした切れ端をくっつけてみました。


このような状態で暫く乾かしましたが、、、
厚紙の補強そして布貼りで、結果ともに良し!!

タイトボンドは初期乾燥が早いので、
結果が出るのも早かったですね。(^^)/


そして、今日は別件の仕事から帰って来てから布貼り作業を。い

布をよく水洗いして既存の糊を落とし、しっかり乾燥させてから
厚紙(台紙)の表側にタイトボンドを多めに塗布。


表側を貼り終わって5分ほど経ってから
今度は裏側にタイトボンドを塗布して貼付。
問題なく表裏両面を貼り終えることが出来ました。


もう一つ取り外してあった長めの側面プレートも、、、
裏側の布が外れかかっておりましたので、
これもタイトボンドで補修致しました。


直しはこれで完了しましたが、布に関してはもう一つやることが。。。
そう!清掃作業であります。


底面プレートの布には、積年のホコリがたっぷりと!(^^;
マスキングテープを使って清掃していきます。


慎重に、丁寧に、そして念入りに、、、
たくさんのホコリたちを除去致しました~。

箱本体に取り付けてある内布たちは、
摺り漆が完了次第清掃をする予定です。

その摺り漆、、、、、
最後の最後で最大の難関が待ち受けていました!!(^^;

そのお話は、、、やはり次回に致しましょう。
つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:58Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り