2022年08月02日

新作鞘塗り⑧ 「むら直し」「布目擦り」・・・

新作鞘塗り⑧ 「むら直し」「布目擦り」・・・

鞘木地に糊漆で貼った絹布がしっかり乾きました。
次の「むら直し」「布目擦り」の工程へ。。。


カチッと乾きましたね。
表面だけでなく、奥まで乾いたと思います。


継ぎ目も補修しましたので、だいぶ目立たなくなりました。

実は、布の継ぎ目は木地センターに取っていません。
それはなぜかと言いますと、鞘木地の継ぎ目がセンターだからです。

鞘木地は、対称形状に造作された前面(表)と背面(裏)の表裏一体型です。
木地の継ぎ目(貼り合わされた位置)は真ん中なのですが、
布の継ぎ目は、僅かに背面側にずらしているのであります。
このように継ぎ目をずらすことで、木地はより強固になると考えました。



さて、荒砥で布の表面に空研ぎを施す「むら直し」の作業です。
写真のように粗目のサンドペーパーで砥ぎましたが、
最初は試しに#240で研いだところ、もうちょい粗目で良いと思い、
結局は使い古しの#120で研ぎを施しました。


これで「むら直し」完了です。


次は、布目に錆(細かめの漆パテ)をヘラで擦り付ける「布目擦り」の作業。
まずは錆作りから。砥の粉を茶漉しで粉末にし、、、


作り過ぎた砥の粉は容器に入れ、残った適量の分を水練りして、、、
これに生漆を加え、錆が出来ます。


そして錆を布目にヘラで擦り付けて行きます~。

麻や寒冷紗のような目の粗い布を貼った場合は、
錆より粒子の粗い切粉地を使ってこの「布目擦り」を行うこともありますが、
今回は相当目の細かい絹を貼りましたので、
やはり粒子の細かい錆が布目に入って行きやすいと判断しました。

これもしっかり乾かして次に進みましょう~
つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:37Comments(0)制作日記漆塗り鞘塗り