2022年10月26日
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。

何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;

昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。

何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;

昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
2022年10月24日
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;

梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。

もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;
梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。
もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
2022年10月21日
麗しい季節・・・
麗しい秋・・・
秋桜も薔薇も紅葉も夕日も、、、美しい季節になりました。
いと麗しきかな~♪(^.^)

秋桜(コスモス)と金木犀(キンモクセイ)の競演(^^)

夕日に映えて美しか♪

この薔薇は作りもんのごたる。。。(^^)

美しいピンクでらっしゃいますね~

こちらのベンチに座るのはどなた?(^.^)

逆光の薔薇もまたすばらしか。

植物園から足を延ばし、西展望台へ。

紅葉も色づいてきましたね~。

澄み渡る青空に、、、

やはり〆は夕日ということで(^^)/
明日も良い一日になりますよう。
そして世界が平和になりますように。(祈)
秋桜も薔薇も紅葉も夕日も、、、美しい季節になりました。
いと麗しきかな~♪(^.^)
秋桜(コスモス)と金木犀(キンモクセイ)の競演(^^)
夕日に映えて美しか♪
この薔薇は作りもんのごたる。。。(^^)
美しいピンクでらっしゃいますね~
こちらのベンチに座るのはどなた?(^.^)
逆光の薔薇もまたすばらしか。
植物園から足を延ばし、西展望台へ。
紅葉も色づいてきましたね~。
澄み渡る青空に、、、
やはり〆は夕日ということで(^^)/
明日も良い一日になりますよう。
そして世界が平和になりますように。(祈)
2022年10月20日
薄貝の反り・・・
薄貝の反り・・・
近頃は螺鈿細工の仕事が増えておりますが、、、
薄貝材料の加工時、まず最初に気になるのが反り。。。

新規ご依頼で、青みの薄貝での加工をご所望ということで
早速ピックアップしましたが、、、だいぶ反りがありますね(^^;
うちでは、この向きで置いた時が天地方向。
しかし、このように外側(両端)が浮くように反っている状態では、
薄貝を螺鈿細工に加工して平面的なものや丸みのあるものに貼った時、
端から反り上がって剥がれやすくなることが多いので良くないのです。
今回のご依頼主も、丸みのあるものに貼られることが多いように思いましたので、
真ん中が浮き上がるように反らせる矯正を行いました。

そこで登場するのがコレ!
金属製レッドブルカンカン(^.^)

最近当方でよくやる手法になって来ましたが、、、
薄貝を研磨→水に浸してからこのようにカンカンに当て、
ドライヤーで熱して逆反りに矯正します!

はい、このように、真ん中が浮いた反りになりました~(^^)/
さて、これで準備完了。頃合いを見て、加工に入ります。
近頃は螺鈿細工の仕事が増えておりますが、、、
薄貝材料の加工時、まず最初に気になるのが反り。。。
新規ご依頼で、青みの薄貝での加工をご所望ということで
早速ピックアップしましたが、、、だいぶ反りがありますね(^^;
うちでは、この向きで置いた時が天地方向。
しかし、このように外側(両端)が浮くように反っている状態では、
薄貝を螺鈿細工に加工して平面的なものや丸みのあるものに貼った時、
端から反り上がって剥がれやすくなることが多いので良くないのです。
今回のご依頼主も、丸みのあるものに貼られることが多いように思いましたので、
真ん中が浮き上がるように反らせる矯正を行いました。
そこで登場するのがコレ!
金属製レッドブルカンカン(^.^)
最近当方でよくやる手法になって来ましたが、、、
薄貝を研磨→水に浸してからこのようにカンカンに当て、
ドライヤーで熱して逆反りに矯正します!
はい、このように、真ん中が浮いた反りになりました~(^^)/
さて、これで準備完了。頃合いを見て、加工に入ります。
2022年10月19日
予定外の野良仕事・・・
予定外の野良仕事・・・
昨日は久々に糸島の工房へ。
材料を取りに行くのがメインの用事でしたが、、、
なんと予定外の野良仕事がメインに(^^;

少し肌寒いですが、爽やかに晴れとります。

ん!?大きな姐さん、頑張ってますね。
そろそろ終盤に入る時期で。。。

おっつ!こんなところにどなたかおんしゃる~(;'∀')

モリ蔵ですかね?(笑)
それにしても今まで全く気がつきませんでした(^^;
工房内で所用を済ませたあと、
ちょっと工房脇を覗きますと、、、

あっ!!切り株くん横の土手下に
たっぷりと刈られた方たちが~!(;'∀')
たぶん芸術村=工房長屋オーナーか、
長屋の有志諸氏が草刈りされたんでしょうが、
この放置分はわたしが処理せんといけません。
そのくらいはさせてもらわんと~です。
但し、このままにしておきますと腐るなどして面倒になりますので、
早々に取り除いておく必要があります。

まずは笹竹の幹からとりまとめて、、、
上の捨て場にまず2往復。
しかし、それからが凄かった!
出るわ出るわ、ツタや葉っぱの大群です。
笹竹&草くん二重帝国との攻防~
さらに8往復と相成りました~!汗。
いや~しんどかったですが、よか運動にはなりました。

うむむ?このまるっこいウリ坊みたいのは~はてな?
昨日は久々に糸島の工房へ。
材料を取りに行くのがメインの用事でしたが、、、
なんと予定外の野良仕事がメインに(^^;
少し肌寒いですが、爽やかに晴れとります。
ん!?大きな姐さん、頑張ってますね。
そろそろ終盤に入る時期で。。。
おっつ!こんなところにどなたかおんしゃる~(;'∀')
モリ蔵ですかね?(笑)
それにしても今まで全く気がつきませんでした(^^;
工房内で所用を済ませたあと、
ちょっと工房脇を覗きますと、、、
あっ!!切り株くん横の土手下に
たっぷりと刈られた方たちが~!(;'∀')
たぶん芸術村=工房長屋オーナーか、
長屋の有志諸氏が草刈りされたんでしょうが、
この放置分はわたしが処理せんといけません。
そのくらいはさせてもらわんと~です。
但し、このままにしておきますと腐るなどして面倒になりますので、
早々に取り除いておく必要があります。
まずは笹竹の幹からとりまとめて、、、
上の捨て場にまず2往復。
しかし、それからが凄かった!
出るわ出るわ、ツタや葉っぱの大群です。
笹竹&草くん二重帝国との攻防~
さらに8往復と相成りました~!汗。
いや~しんどかったですが、よか運動にはなりました。
うむむ?このまるっこいウリ坊みたいのは~はてな?
2022年10月17日
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
螺鈿硯箱の修理⑧ 既存螺鈿組み上げ~その2・・・
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。

こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。

もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
最近、ブログ更新が滞っております。
螺鈿細工の込み入ったご依頼案件(非公開)に集中しているためですが、、、
もう少し時間がかかりそうです(^^;
さて、螺鈿硯箱の修理ですが、、、
およそ2週間前、既存螺鈿の組み上げまで完了しております。
こちら、剥がしと組み上げがともに大変だった箱正面の通称No.4の螺鈿たち。
再組み上げの際、このグループでないものが含まれていることが判明しまして、、、
前回修理された方が、本当にやらかしてらっしゃいましたね(~_~;)
そういったことも含め、再組み上げは
パズルを組み上げていくような大変な作業でしたが、何とかなりました。
もうここまで進んでいる状態から、はや2週間。
そろそろ欠損螺鈿の加工に入りたいものです!
ともかく今抱えているものを早々に仕上げねば!ですね(>_<)
2022年10月06日
鞘塗り試作① テスト鞘塗り棒・・・
鞘塗り試作① テスト鞘塗り棒・・・
諸々の案件あって遅れていた鞘塗りテスト。。。
ようやく試作用の棒が整って、これから製作開始です。

ご依頼の鞘塗りは2本。
別々のお客様ですが、そのどちらも試作が必要で、
大体これくらいの本数のテスト棒があれば足りることでしょう。

蒔絵などの試作用にも追加で2本用意ました。
お客様のご要望に沿ってデザイン画は作ったものの、
まず第一に技術的な確認が必要です。
そして、仕様の選択と同時に、仕上がり具合をご確認頂くには、
このように試作品を作り、実物でご覧頂くのが一番。
これは、東京での職人時代に学んだ事柄であります。
特に色味や表情(素材感など)は、シミュレーション画や写真では
どうしてもわからないところですので。
試作には手間と時間がかかりますが、
確実な製作を行うには必要な工程です。
諸々の案件あって遅れていた鞘塗りテスト。。。
ようやく試作用の棒が整って、これから製作開始です。
ご依頼の鞘塗りは2本。
別々のお客様ですが、そのどちらも試作が必要で、
大体これくらいの本数のテスト棒があれば足りることでしょう。
蒔絵などの試作用にも追加で2本用意ました。
お客様のご要望に沿ってデザイン画は作ったものの、
まず第一に技術的な確認が必要です。
そして、仕様の選択と同時に、仕上がり具合をご確認頂くには、
このように試作品を作り、実物でご覧頂くのが一番。
これは、東京での職人時代に学んだ事柄であります。
特に色味や表情(素材感など)は、シミュレーション画や写真では
どうしてもわからないところですので。
試作には手間と時間がかかりますが、
確実な製作を行うには必要な工程です。
2022年10月04日
籃胎漆器の修理⑤ 錆固め・・・
籃胎漆器の修理⑤ 錆固め・・・
諸々動いていた今日一日。
籃胎お弁当箱も、こうなったらもうやっとこう!
ということになり、錆固めまで強行です(^^;

研げ研げ~

と、、、勢い余って編み目の木地まで研がないように(^^;

小口も研ぎ研ぎ、、、

やっと全部研ぎ上がって、、、

生漆を塗ります。。。

塗り上がって余分な漆をホドホド拭き取り、、、

次はコチラ、、、

内側面完了~。

小口も塗って~の拭き取りです。

そして乾かしていたところ、、、
今日は室内の湿度が相当高いのか、
あっという間に乾いてしまい、、、(^^;

こうなったら、、、生漆の吸い込みが激しい小口はもう一丁!!

あっ!こちらさん忘れておりました!!
割れが入った所に漆を注ぎ入れておきましょう(^_^;)
さぁ~今度こそ、籃胎お弁当箱は暫く手を付けないことにします。
次回は、、、11月ですかね~(^^;
つづく。。。
諸々動いていた今日一日。
籃胎お弁当箱も、こうなったらもうやっとこう!
ということになり、錆固めまで強行です(^^;
研げ研げ~
と、、、勢い余って編み目の木地まで研がないように(^^;
小口も研ぎ研ぎ、、、
やっと全部研ぎ上がって、、、
生漆を塗ります。。。
塗り上がって余分な漆をホドホド拭き取り、、、
次はコチラ、、、
内側面完了~。
小口も塗って~の拭き取りです。
そして乾かしていたところ、、、
今日は室内の湿度が相当高いのか、
あっという間に乾いてしまい、、、(^^;
こうなったら、、、生漆の吸い込みが激しい小口はもう一丁!!

あっ!こちらさん忘れておりました!!
割れが入った所に漆を注ぎ入れておきましょう(^_^;)
さぁ~今度こそ、籃胎お弁当箱は暫く手を付けないことにします。
次回は、、、11月ですかね~(^^;
つづく。。。
2022年10月03日
籃胎漆器の修理④ 錆付け・・・
籃胎漆器の修理④ 錆付け・・・
修理している籃胎お弁当箱は、
かなり傷んだ箇所の接着部分がようやく安定してきたので、
ここで一気にメインの錆付けを敢行です。

まずは先行して錆をヘラ付けした小口。

しっかり一晩で乾いたので水研ぎしました。

底の角(箱どうしの接合部分)も!(^.^)

さて、メインディッシュの上蓋を行きましょう。
段差や凹みの深い上蓋内側のバッテン部分は
こちらも先行して薄く錆付けしていましたので、、、

空研ぎを軽く施し、、、

隅の方から錆付け開始。。。

ここからがメインの作業、、、
網目へ馴染ませるように指で錆付けであります。
錆の乾燥は早いので、、、
少しずつラップから取り出し、部分的に作業を繰り返しましたが、
その都度、慎重かつ手早く錆付けを行いました。

作業完了!3本の指先が真っ黒です(^^;
錆は、もたもたしていると5分ほどでゴロゴロになって来ます。
付けている際、手遅れになってしまったら、、、
その部分は一旦取り除いてやり直し~です(-_-;)
しかし、今回の錆付け、
なぜこのようなめんどい手法になったのか。。。
既存の塗りは、上塗りを剥いでみますと、
網目の隙間や凹みがぶ厚い錆で埋まっておりましたが、、、
どうやらこの厚みが原因で、下地として付けた錆自体が
網目状に割れやすくなっていたようなんです。
つまり、この現象を防ぐためには
網目に詰まった錆を比較的薄めにしてやれば、
ある程度上蓋のたわみに塗りが順応して、
割れが起きる確率が少なくなるものと判断したわけです。
そのような考えもあってわざわざ手間をかけたこの作業、、、
なんとか功を奏すことを祈っております!(^^;

こちら、お弁当箱の下の段も、側面に錆付けであります。
側面の網目も傷んでおりましたが上蓋ほどではなく、
1週間ほど前、割れ目・隙間や隅に
麦漆やコクソを詰めて接着補強しておりました。
この錆付けでより平滑に、そして強固になることでしょう。
このように、錆付けにもかなり労力を要しましたが、
乾燥して研ぎを入れ、錆固めをすれば、、、
ん!?もう終盤戦=上塗りに入るじゃないですか!?
だいぶ予定より早くなりそうですから、
暫くこのまま置いておきましょうか。
他の案件もあることですし、、、(^.^)
つづく。。。
修理している籃胎お弁当箱は、
かなり傷んだ箇所の接着部分がようやく安定してきたので、
ここで一気にメインの錆付けを敢行です。
まずは先行して錆をヘラ付けした小口。
しっかり一晩で乾いたので水研ぎしました。
底の角(箱どうしの接合部分)も!(^.^)
さて、メインディッシュの上蓋を行きましょう。
段差や凹みの深い上蓋内側のバッテン部分は
こちらも先行して薄く錆付けしていましたので、、、
空研ぎを軽く施し、、、
隅の方から錆付け開始。。。
ここからがメインの作業、、、
網目へ馴染ませるように指で錆付けであります。
錆の乾燥は早いので、、、
少しずつラップから取り出し、部分的に作業を繰り返しましたが、
その都度、慎重かつ手早く錆付けを行いました。
作業完了!3本の指先が真っ黒です(^^;
錆は、もたもたしていると5分ほどでゴロゴロになって来ます。
付けている際、手遅れになってしまったら、、、
その部分は一旦取り除いてやり直し~です(-_-;)
しかし、今回の錆付け、
なぜこのようなめんどい手法になったのか。。。
既存の塗りは、上塗りを剥いでみますと、
網目の隙間や凹みがぶ厚い錆で埋まっておりましたが、、、
どうやらこの厚みが原因で、下地として付けた錆自体が
網目状に割れやすくなっていたようなんです。
つまり、この現象を防ぐためには
網目に詰まった錆を比較的薄めにしてやれば、
ある程度上蓋のたわみに塗りが順応して、
割れが起きる確率が少なくなるものと判断したわけです。
そのような考えもあってわざわざ手間をかけたこの作業、、、
なんとか功を奏すことを祈っております!(^^;
こちら、お弁当箱の下の段も、側面に錆付けであります。
側面の網目も傷んでおりましたが上蓋ほどではなく、
1週間ほど前、割れ目・隙間や隅に
麦漆やコクソを詰めて接着補強しておりました。
この錆付けでより平滑に、そして強固になることでしょう。
このように、錆付けにもかなり労力を要しましたが、
乾燥して研ぎを入れ、錆固めをすれば、、、
ん!?もう終盤戦=上塗りに入るじゃないですか!?
だいぶ予定より早くなりそうですから、
暫くこのまま置いておきましょうか。
他の案件もあることですし、、、(^.^)
つづく。。。
2022年10月02日
籃胎漆器の修理③ 部分補修・・・
籃胎漆器の修理③ 部分補修・・・
10月に入りました。爽やかな日が続いて嬉しいです。
籃胎お弁当箱の修理は、部分補修などもちょくちょく進めております。

わっぱ?の継ぎ目。
ここは上に重なった板がけっこう反りくり返っていました。
麦漆で接着はしましたが、、、
念のためが再び反って来ないよう布着せて補修です。

糊漆を塗って、、、

薄手の絹片を貼って、、、

上から糊漆をしごき付けして、、、

布着せ作業完了~乾燥へ。。。

しっかり乾燥したので、、、

研ぎを入れて一旦完了です。
これで再び上板が剥がれてくることは、、、
たぶんないでしょう(^^;

こちら、バッキバキに崩れていた箱の角は、、、
何度かコクソを埋め込み、固めて成形しました。
この後は小口全体を錆付けしますので、
この角もより平滑になっていくことでしょう。
つづく。。。
10月に入りました。爽やかな日が続いて嬉しいです。
籃胎お弁当箱の修理は、部分補修などもちょくちょく進めております。
わっぱ?の継ぎ目。
ここは上に重なった板がけっこう反りくり返っていました。
麦漆で接着はしましたが、、、
念のためが再び反って来ないよう布着せて補修です。
糊漆を塗って、、、
薄手の絹片を貼って、、、
上から糊漆をしごき付けして、、、
布着せ作業完了~乾燥へ。。。
しっかり乾燥したので、、、
研ぎを入れて一旦完了です。
これで再び上板が剥がれてくることは、、、
たぶんないでしょう(^^;
こちら、バッキバキに崩れていた箱の角は、、、
何度かコクソを埋め込み、固めて成形しました。
この後は小口全体を錆付けしますので、
この角もより平滑になっていくことでしょう。
つづく。。。