2022年08月04日

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・

新作鞘塗りは、下地工程を引き続き進めておりますが。。。

前回下付けした「地」(粗目の漆パテ)がしっかり乾燥しましたので、
今度は同じ「地」を上から重ね付けする工程=「地上付け」です。

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・
まずは下付けした「地」を粗目ペーパーで大略砥ぎます。

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・
研ぐ前は平滑に見えても、研ぐと厚みのムラが分かるもの。。。
「地」を指で均す技には限界があり、どうしても多少のムラが出来るのです。

ムラを完全に解消するまで研いでしまうと
折角付けた地が本当に薄くなってしまい、
布目が見える部分も出て来てしまうので、
研磨はいつもホドホドにすることにしています。

鞘は微妙な三次曲面でありまして、
ヘラ付けで平均的な「地」の厚みを出すのはかなり難しく
所によっては厚過ぎる層が出来て、乾燥時にちぢみを引き起こしてしまいます。

そこで当方では、厚い層の発生を避けるため、
地付けの際に指で均すことを独自に行っています。
指で撫でるわけですから、多少の厚みのムラが出来てしまいますが、
それでもヘラ付けによる層のバラツキよりはかなりマシですので、
これは仕方ないものと捉えています。

そして、、、実は次の工程でこのムラは解消します(^.^)

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・
「地上付け」の様子です。

少し大きめのヘラを使ってしごくように薄く「地」を上付けして行くのですが、
乾燥後の研ぎによって高さが揃った地の「山」がヘラのガイドとなり、
凹みのみに「地」が入って行くことによって、厚みのムラが解消されます。

今回は、これを乾燥させてから更にもう一回、
うっすらと地を全体に馴染ませるようにヘラ付けしました。
これで、層を増した平均的な厚みの地が出来たと思います。

新作鞘塗り⑩ 地上付け・・・
「地上付け」の作業が完了。
今回もまた、ヘラ付けした先からみるみる黒くなっていきました。

いやはや、夏場はホント乾燥が早い。
漆下地工程には持って来い!のような、
ちょっと失敗しそうで怖いような。。。(^^;

次回はこの「地」をしっかり研いで次工程へ進みます。
つづく。。。








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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:58│Comments(0)制作日記漆塗り鞘塗り
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