螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
螺鈿硯箱の修理⑭ 継ぎ目&縁埋め・・・
硯箱の螺鈿修理は日々こつこつと。。。
螺鈿は全て貼り終わり、
これからの仕上げ作業がまた勝負どころであります。
螺鈿貼り付け後の初期乾燥も終わり、
いよいよ仕上げの工程へ入って行きます。
まずは継ぎ目埋めの作業から。。。
継ぎ目が目立たなくなるよう白漆で埋めて行き、、、
綿棒などを使って拭き取ります。。。
こちら一番大変なNo.4グループ。
小まめに地道に白漆を擦り込んで行き、、、
丁寧に拭き取って行きます。。。
この継ぎ目埋めは繰り返す必要がありそうですが、
とりあえすは乾燥を完了させ、次は縁埋め作業を実施。
既存螺鈿の縁(際)は、螺鈿の角が立たないよう
どうやら漆パテ(錆)を擦り込ませ、ガードしてあったようです。
錆を作って縁を埋めて行きます、、、
指で一旦擦り込んでから、、、
綿棒で拭き取り、、、
最後も指を使って、螺鈿の縁や木地周辺に
錆を馴染ませる仕上げを。。。
後々補修は必要かもしれませんが、
まずは既存の様子と似通っているので良しとします!
こういう角もしっかりやっておかないと、、、
研いだ後に錆を馴染ませて。。。
全ての縁埋め作業が完了したところで、、、
ん!?補修した螺鈿の光り方に違和感あり。
躊躇なく取り外しに掛かります。。。
はい、やり直しですね!
引き続き仕上げに向けて、日々こつこつ作業を。
つづく。。。
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