菩薩様の作業・・・

瑞緒(ミズオ)

2010年10月16日 10:06

菩薩様の作業・・・

ご注文を頂いてから、ずいぶん間が空いてしまった「菩薩様」に金箔、金消し粉を入れるお仕事。先週からやっと作業開始。下準備が整ってきた。

この菩薩様、お客様が20年ほど前に趣味で作りかけていたものだとか。趣味で作られているにしては、完成度が高い立派な手彫りの菩薩様。資料を見ながら作っていらっしゃったらしい。しっかりした寄木造りだから驚きだ!!

お客様は目が不自由になられ、「このまま未完成のまま終わるのはあまりにも忍びない」ということで、当方に依頼があった。

 菩薩様・・・立派に仕上げんと。。。
 まだ手が付いておられない・・・

 この接着も私の仕事。


 先日の接着作業の模様。

 ダボを取り付け、エポキシ接着剤で接着。

 傷口をテーピングしているみたいで、痛々しい感じ・・・

 菩薩様・・・しばらく寝て頂きます。


 数日後、テーピングを外した様子。

 接着無事完了!

いよいよ刻苧(こくそ)の作業へ。刻苧とは、漆芸において継ぎ目を目立たなくさせる大事な作業。

 刻苧彫り開始!

 刻苧研磨・・・

 刻苧彫り完了。


 刻苧の材料をそろえる。

 生漆1g、飯粒1g、地粉1g、0.2cc、麻布粉0.1g(紙やすりで粉状にしたもの)
 精密秤使用せんと、量れんかったね、これは・・・。

 混ぜる・・・
 


 次!刻苧掻き(こくそかき)。

 小さい竹べらを使って、傷口に刻苧を掻き込む・・・



続きは本日これから・・・ 


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