2011年08月15日

戦没者、被災者への祈り・・・

戦没者、被災者への祈り・・・

昨日午後から工房へ。二丈町大入の親戚宅(空き家)に泊まり、本日も糸島の工房で作業。

親戚宅に泊まっていた時、面白いものを発見。

 「昭和30年代の福岡」という写真集。


著作権を意識すると、写真集ということで残念ながら中身はここにアップしないが、終戦後、復興に向けて懸命に頑張る人々の姿が、たくましく写っていた。

現在の天神コアの場所に建つレストラン、建設途中の福ビル、デコボコの道の九電本社前渡辺通り1丁目交差点、志免炭鉱線路脇のバラックで線路に入ってままごと遊びしている女の子・・・と、本当に興味の沸く写真ばかり。なんかこう、、、みなさん生き生きしてますな~~。戦争で大変な目にあったのだろうけど・・・。

本日はお盆の最終日であり、また終戦の日でもある。平和の大切さを噛み締め、二度とあのような戦争を起こさないよう努めていくのが我々現代を生きる者の役目だと思う。戦争の悲惨さは体験しなければ分からないが、イメージすることは出来るはずだ。より客観的に歴史認識をし、具体的にイメージすることでしか私たちは戦争を回避できないと思う。

基本的に自分の姿勢は以前から一貫していて、前世紀の米ソ核兵器軍拡競争に見られるような、軍拡による戦争抑止論には絶対反対だ。より強力な兵器、軍隊を持つことにより、相手国に侵略心を持たせないようにする、、、という論理。これはアメリカの銃社会と似たような考え方でナンセンスと思う。結局は、不信が不信を呼び、殺しあって終わりだ。これだけ怖ろしい最新兵器がそろってしまった現代、次に大きな戦争が起きれば「絶滅戦争」という可能性が高い。

最近、領土問題でギクシャクしている東アジア諸国。「暴力的な力を持ったほうが勝ち!!」みたいな強引な論法でいがみ合っているのは、もうやめにしてもらいたい。簡単にいかないことは重々承知しているが、昨年、ロシアとノルウェーが北極圏の領土問題を話し合いによって解決したように、戦争や軍事的支配という暴力的手段ではなく、最終的には粘り強い外交努力をして、当事国同士が冷静に歩み寄って欲しいものだ。

建設的でない覇権争い、縄張り争いを続けることこそ、日本では特に、第二次世界大戦で亡くなった方々への最大の侮辱と見るがいかがだろうか? やはり「外交努力をして他国との友好関係を築く」という世論を盛り立てることこそ、戦没者への供養になると思うんだけどなぁ~。


また、13日~本日は、先の東日本大震災で亡くなられた方々の初盆でもある。本日正午直前、工房のある付近では地域スピーカーによって「正午のサイレンと共に、震災による犠牲者および戦没者への黙祷をお願いします」というアナウンスあり。サイレンが鳴り、私も1分間の黙祷を捧げた。本当にご冥福をお祈り申し上げます。

 本日、二丈・深江の海岸にてパチリ。

 海はつながっている・・・合掌。


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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:10Comments(0)よもやま話