2012年04月20日

薩摩琵琶 螺鈿補修・・・

薩摩琵琶 螺鈿補修・・・


 数ヶ月を要して螺鈿の補修を終えた薩摩琵琶 名器「木枯(こがらし)」。
 本日、ご依頼されたお客様が鹿児島よりお越しになり、先ほど納品しました。
 お客様のご了承を頂きましたので掲載します。

 補修前の様子↓


 もうほとんどの螺鈿が浮き上がって色みも艶もない状態。
 ぼろぼろに薄くなったところや欠損したところも結構あり、
 修復は困難を極めました。

 補修後の様子↓


 何とか輝きや色味を少しでも取り戻すよう努力しました。
 継いだ箇所がたくさんできましたが。。。


一旦取り外してから輪郭を慎重に削ったり、
漆面と剥離した螺鈿の隙間に漆を注入したり、、
欠損した螺鈿を、色味、光り方、厚みを考えて補完したり、、、
小刀で毛彫り線を入れ、漆塗りの修復も行い、、、、

書き切れないほど、多くの作業がありました。。。


この琵琶は、江戸時代から伝わる薩摩琵琶の名器で、現在所蔵されているご依頼主=松崎玲子様のお話によると、西南戦争の城山落城前夜に西郷隆盛の前で禅奏されたものだそうです。松崎様のご先祖様(漢方医)がこの琵琶を託され、城山から脱出されたとか!!

松竹梅、そして月の螺鈿柄が施され、漆面には無数の螺鈿粒(これが木枯しでしょうか?)
裏面には木枯しの一句が彫られています。

ご自身も漢方医をされていた松崎様。戦後苦労されてこの琵琶を守ってこられました。
この琵琶の修復にあたっては、私も目いぼになり・・・

なぜかNHK朝ドラの「梅ちゃん先生」が頭をよぎります。
松、竹、梅。。。


工房HP(移転しました!)
こちらから→icon100
http://colorplanet.sakura.ne.jp/mizuo.html



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