2018年08月30日
尺八 金蒔絵の完成・・・
尺八 金蒔絵の完成・・・
漆塗りと蒔絵のご依頼を頂いていた尺八がこのほど完成し、
先日お客様がお受け取りに来られまして直接納品致しました。

朱塗りの尺八にして欲しいという珍しいご依頼。
モチーフは、山桜に鶯(うぐいす)と半鐘蔓です。

本当に長い間お預かりしておりましたが、やっと、、、という感じです。
大変お待たせ致しました!

鶯は、丸粉蒔絵をベースとして透き漆で描き起こしてみました。
山桜は、花びらを丸粉蒔絵、枝や幹を梨子地塗りで。

蒔絵の表現は、多岐に渡って様々なものがありますが、
試作を重ねながら、取捨選択して本番に臨みました。

山桜に蔓を二重螺旋で絡ませました。
変化自在な生命の神秘を意識してデザイン。

半鐘蔓も丸粉蒔絵にて絵付けしております。

背面の半鐘蔓。

山桜の幹たち。根本は途切れた形に、、、生命の根源は謎ですね。

当工房の銘「瑞緒」を背面に。。。

尺八を製作した工房の銘(焼き印)はそのまま残しまして、
その横に当工房の銘を螺鈿で入れております。

最後の仕事=鶯の眼光を入れる作業。
梨子地粉3号の一粒を黒目に針で貼り付けてみました。
今回のご依頼は蒔絵を主としたものとなりましたが、
やり甲斐と共にその難しさを痛感した次第です。本当に今後の糧となりました。
お客様には改めて感謝申し上げます。
漆塗りと蒔絵のご依頼を頂いていた尺八がこのほど完成し、
先日お客様がお受け取りに来られまして直接納品致しました。

朱塗りの尺八にして欲しいという珍しいご依頼。
モチーフは、山桜に鶯(うぐいす)と半鐘蔓です。

本当に長い間お預かりしておりましたが、やっと、、、という感じです。
大変お待たせ致しました!

鶯は、丸粉蒔絵をベースとして透き漆で描き起こしてみました。
山桜は、花びらを丸粉蒔絵、枝や幹を梨子地塗りで。

蒔絵の表現は、多岐に渡って様々なものがありますが、
試作を重ねながら、取捨選択して本番に臨みました。

山桜に蔓を二重螺旋で絡ませました。
変化自在な生命の神秘を意識してデザイン。

半鐘蔓も丸粉蒔絵にて絵付けしております。

背面の半鐘蔓。

山桜の幹たち。根本は途切れた形に、、、生命の根源は謎ですね。

当工房の銘「瑞緒」を背面に。。。

尺八を製作した工房の銘(焼き印)はそのまま残しまして、
その横に当工房の銘を螺鈿で入れております。

最後の仕事=鶯の眼光を入れる作業。
梨子地粉3号の一粒を黒目に針で貼り付けてみました。
今回のご依頼は蒔絵を主としたものとなりましたが、
やり甲斐と共にその難しさを痛感した次第です。本当に今後の糧となりました。
お客様には改めて感謝申し上げます。
2018年08月07日
鞘塗りをアレコレと・・・
鞘塗りをアレコレと・・・
他ご依頼品と共に、相変わらず鞘塗りも幾つか並行して進めております。
漆塗り用の鞘たちは、下地作業を更に進めて、、、

布着せの次の工程に入る準備中、作業で使っている新聞にふと目が留まりました。。。
夏の甲子園=第100回全国高校野球選手権記念大会が開幕(^^)

貼った絹の目に錆(漆+砥粉のパテ)を擦り込む=布目擦り。


乾燥しました、、、研ぎます。


次は、地付けです。


また乾燥しました、、、研ぎます。☆溶岩の様に硬い!です。
別件の鞘塗りも完成へ。。。最後に栗形を接着です。

木地に螺鈿装飾とウレタン塗装。栗形・鯉口・鐺部分は黒漆で。
すみません、螺鈿装飾は未公開で!(^^;

2液型樹脂を接合部に塗布し、
浸透圧でピタッと納まるように樹脂の量をさじ加減してみました。
樹脂が接合部からはみ出すことなくキレイに空気が抜けて、、、
上手く行ってホッとしました~。
諸々、まだ遅々として進んでいないご依頼品もあります。
お盆前にかけて、製作ペースを上げましょう。
他ご依頼品と共に、相変わらず鞘塗りも幾つか並行して進めております。
漆塗り用の鞘たちは、下地作業を更に進めて、、、

布着せの次の工程に入る準備中、作業で使っている新聞にふと目が留まりました。。。
夏の甲子園=第100回全国高校野球選手権記念大会が開幕(^^)

貼った絹の目に錆(漆+砥粉のパテ)を擦り込む=布目擦り。


乾燥しました、、、研ぎます。


次は、地付けです。


また乾燥しました、、、研ぎます。☆溶岩の様に硬い!です。
別件の鞘塗りも完成へ。。。最後に栗形を接着です。

木地に螺鈿装飾とウレタン塗装。栗形・鯉口・鐺部分は黒漆で。
すみません、螺鈿装飾は未公開で!(^^;

2液型樹脂を接合部に塗布し、
浸透圧でピタッと納まるように樹脂の量をさじ加減してみました。
樹脂が接合部からはみ出すことなくキレイに空気が抜けて、、、
上手く行ってホッとしました~。
諸々、まだ遅々として進んでいないご依頼品もあります。
お盆前にかけて、製作ペースを上げましょう。
2018年08月01日
8月に入っても漆芸つづき・・・
8月に入っても漆芸つづき・・・
もう8月になりました。早いものです!
7月は本当に忙しく、
製作業に加えて講師業も特別授業が目白押しで、
さらに猛烈な酷暑も加わって、だいぶヘトヘトになりました。
学校が一区切りつきましたので、製作業に集中です!
ご依頼頂いているうち、漆塗りに関するものも多く、
8月も、これらの製作が続いていくことでしょう。
その内の一つ=日本刀鞘大小拵は、下地の作業が続いています。
だいぶ予定が遅れていますが、他ご依頼と並行して、
この8月で何とか中塗りまで完了させたいところです。

木地固めが終わり、鯉口を接着したところ。

下地塗り前のマスキング。経験上、セロハンテープも有効です。
発泡スチロールも、、、利用価値あり!!ですね。

布着せの作業へ。鞘の躯体に馴染むよう絹を糊漆で貼って行きます。

室(ムロ)で乾燥させては研ぎ~を3回は繰り返し、
出っ張り過ぎたところは刀でカットして、ある程度平滑にします。
絹や糊漆が厚いところは、どうしても中が乾いていないので、
表面を研いでは室入れ~を繰り返す必要があります。
今回の日本刀鞘大小拵は、お客様が本堅地(一番堅牢な漆下地)をご希望されています。
着実に積み重ねて行かないといけません。完成まで、まだまだ先は長い、、、です。
もう8月になりました。早いものです!
7月は本当に忙しく、
製作業に加えて講師業も特別授業が目白押しで、
さらに猛烈な酷暑も加わって、だいぶヘトヘトになりました。
学校が一区切りつきましたので、製作業に集中です!
ご依頼頂いているうち、漆塗りに関するものも多く、
8月も、これらの製作が続いていくことでしょう。
その内の一つ=日本刀鞘大小拵は、下地の作業が続いています。
だいぶ予定が遅れていますが、他ご依頼と並行して、
この8月で何とか中塗りまで完了させたいところです。

木地固めが終わり、鯉口を接着したところ。
下地塗り前のマスキング。経験上、セロハンテープも有効です。
発泡スチロールも、、、利用価値あり!!ですね。
布着せの作業へ。鞘の躯体に馴染むよう絹を糊漆で貼って行きます。

室(ムロ)で乾燥させては研ぎ~を3回は繰り返し、
出っ張り過ぎたところは刀でカットして、ある程度平滑にします。
絹や糊漆が厚いところは、どうしても中が乾いていないので、
表面を研いでは室入れ~を繰り返す必要があります。
今回の日本刀鞘大小拵は、お客様が本堅地(一番堅牢な漆下地)をご希望されています。
着実に積み重ねて行かないといけません。完成まで、まだまだ先は長い、、、です。