2021年06月15日

お弁当箱 修理完了編・・・

お弁当箱 修理完了編・・・

暫く前に漆塗りの修理をしていたお弁当箱。
ご予算の関係もあり「応急処置を施す」という今回のミッション。

実は既に完成し、5月半ば過ぎに依頼主へお返ししておりました(^^)


 内側朱塗りの一部隅が割れて、隙間が空いておりましたが、
 しっかり埋めてから、このように隅だけグルっと朱塗りを施しました。


 お弁当箱の外側、内側のあちこちに、
 亀裂や穴、剥がれが出来ておりましたので、
 そういう箇所もついでに応急処置を施し、
 フタ上面と箱底面だけは全体に摺り漆をして完成~。


 細かい擦り傷などは残っていますが、
 これで暫くは使用に耐えられることでしょう^^

現在は、貝殻加工、螺鈿細工、塗り直し、新作品の制作や準備など
日々諸々行ってはおりますが、、、
時代の潮流に合わせて、ホームページ、SNSでの情報発信なども見直し、
いま世の中で求められるものは何か?という目線で、
自身の変化を促していかねば~と思う昨今です。

コロナ後って、、、どうなりますかね~(^^;







  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:46Comments(0)漆塗り

2021年06月14日

生漆の詰め替え・・・

生漆の詰め替え・・・

今日は朝から生漆の詰め替え作業です。
古い漆を1kg桶からチューブに詰め替えます。。。


 諸々道具など準備してセッティング!
 漏斗をチューブのお尻に差し込んで~


 ヘラですくった生漆を漏斗に垂らして行きます。。。

桶底や被せフィルムなどにくっついた漆は、
乾燥した漆の塊やゴミが含まれておりますので、
ヘラでこそぎ取ってから、濾し紙で濾してチューブへ。

周囲が汚れないよう気を使う作業なので、、、
なかなか作業中の写真は撮れませんでしたが、
作業後にちょっとパチリ☆しました(以下)。


 空になった左の漆桶さん。
 右の新人さんと記念撮影(^.^)


 詰め替えチューブの三人衆。
 確か白チューブが50g用、銀色チューブが100g用だったかと。。。
 思いのほか多く桶に残ってましたね~。

古い生漆は黒くなっていますが、
ウルシオール成分(酵素)が減少して乾燥が遅くなっていますので、
調整用の漆としても使用しています。

新人さんとチューブさんは、、、ウルシオール減退を防ぐため
この後に仲良く冷蔵庫へ入ってもらいました~(^^)

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:23Comments(0)漆塗り

2021年06月02日

蒔絵筆の竹筒・・・

蒔絵筆の竹筒・・・

蒔絵筆の竹筒、、、
先日、SNSで繋がりのある達人塗師の方が上げてらっしゃいましたが、
確かに割れやすいもので、時々「あちゃ~(汗)」となる時があります(^^;


 だいぶ前に割れて修理した、うちの蒔絵筆の竹筒(真ん中)です。
 確か真っ二つに割れた筒を、脱脂後に一旦エポキシ樹脂で接着して、
 それから口の方を細い糸で巻いてから更に樹脂で固めました。
 少しだけ緩くはなりますが、今でも使えております(^^;

だいぶ高価なもので、大切に使ってはおりますが、
ここが割れると本当に残念な気持ちになります。

そういう時は、私の「修理魂」が燃えるわけですね~
何とかして使ってやる!と。(^^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:48Comments(2)漆塗り

2021年05月24日

栗形の美しさ・・・

栗形の美しさ・・・



 日本刀の鞘に取り付ける「栗形(くりがた)」。
 漆塗りを施して、艶やかな感じに仕上げます。


 こちらは、「鵐目(シトドメ)」という金具。
 栗形の紐通しの穴に嵌め込む金具です。

栗形は、鯉口(こいくち)や鐺(こじり)と同様に鞘にとって重要なパーツで、
下緒(さげお)という組紐を鞘に巻くための留め具です。

いずれのパーツも、水牛の角や金属で出来ていますが、この栗形は水牛の角製。
鞘にあらかじめ彫られている穴に対し、嵌め込むよう接着して取り付けます。
但し、栗形は鞘に対して出っ張ったパーツなので、
ベースの鞘を塗っている時は、ちょっとお邪魔様なもの。
鯉口や鐺はかなり早い段階でくっつけてしまうのですが、、、
栗形をいつ鞘に取り付けるかは、いつも思案のしどころです。

鞘の中塗りが終わって、仕上げの上塗り前に接着することが多いですが、
場合によっては、下地が完了した後や
塗りをほぼ仕上げてから取り付ける場合もあります。

要は、鞘塗りの種類によって取り付けるタイミングを見計らうのが肝心。
全体の工程を考え、作業がしやすい時を選ぶことになるわけですね。


それにしても、栗形はいつ見ても美しい。
文字通り、クリクリっとした丸みのある可愛らしさも(^.^)
今回も、ちゃんと仕上げますからね~♪

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 10:55Comments(0)漆塗り鞘塗り

2021年05月02日

連休中もコツコツ作業・・・

連休中もコツコツ作業・・・

連休に入ってからもコツコツと作業を進めております。。。
仕事合間の植物観察も(^.^)


 連休明けの本番作業に向けて、、、
 ともかく、地道にコツコツですね~(^^;


 厚貝加工も何件か、、、
 なかなか時間がかかります。


 側面に対し、ヤスリは立てて当てるのが基本で、、、
 輪郭整ったら、そこからアレコレとヤスリの向きを変えながら進める感じです。 


 チョイと一息。。。
 またまたジョグ中に、今度は階段坂で
 この前とおんなじ赤ちゃん見つけました(^.^)


 うわっつ、、、大群です(^^;


 番外編。。。
 ピタッと貼り付いて? 巣ごもりですか(^^;


室内作業でカチーーーン‼となって、身体が固まってきたら、
やっぱり外の空気を吸ってくるのが一番です^^
  


2021年04月28日

弁当箱修理 その3・・・

弁当箱修理 その3・・・

漆塗り弁当箱修理のつづきです。
補修箇所に今度は錆(漆粘土)を塗りました。


 ヘラ付けが難しいので、、、
 綿棒でペタペタと錆を塗ります。。。


 周辺にはみ出た錆を、、、
 これまた綿棒で拭き取り。
 無水エタノールで更に綺麗に拭き取ります。


 作業完了です。粘土を塗った感がありますね(^.^)
 錆というのは、水で練った砥の粉に漆を加えたものですから・・・。


これまでの工程をまとめますと、、、

 木地削り→刻苧(こ くそ)漆で埋める→研磨
 →固め(生漆を浸透させる)→研磨→錆
 (この後に・・・→研ぎ→固め→研ぎ を更に行います)
 ※乾燥工程は省いています。

以上が下地作業となり、これだけで6工程+3工程=9工程。
漆塗りは、各種塗装の中でも工程数が多いことで知られていますが、
下地~中塗り~上塗りと、、、全部合わせると相当な数の工程が!
でも、それだけの手間と時間をかけることで、
数十年保つことが可能な耐久性のある塗り物が出来るわけですね。

漆塗りの修理もまた然り。
手間をかけることで、また長くご愛用頂けることとなるでしょう^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:18Comments(0)漆塗り

2021年04月23日

弁当箱修理その2・・・

弁当箱修理その2・・・

先日作業を始めた弁当箱修理。。。
割れを埋めた刻苧(こくそ/漆充填物)がだいぶ乾いて来ましたので、まずは荒砥です~。


 ダイヤモンドヤスリで補修部分を外側からゴリゴリ、、、


 内側から研ぐのが難しくて、
 どうしようかな?っと思ってたらちょっと思い付きました!
 ダイヤモンド平ヤスリでゴリゴリ(^.^)


 ご依頼部分以外にも穴などがあり、、、
 追加でサービス修理しております(^^)


刻苧は、表面が乾いていて一見大丈夫そうでも、
だいぶ深い割れを埋めていますので、中の方はまだ不完全乾燥。
もう数日乾かしておくことにしましょう。

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:49Comments(0)漆塗り

2021年04月18日

漆塗り弁当箱の修理開始・・・

漆塗り弁当箱の修理開始・・・

修理ご依頼のお弁当箱が入荷しました。
これから漆で修理して行きます。。。


 曲げ割っぱの弁当箱。
 溜塗り(外側)、朱塗り(内側)、黒漆(底面)が施してあります。


 内側隅の朱塗りが剥げ、割れも生じて、、、向こう側が見えています。
 まずはこの割れを埋めるところから~ですね(^^)


 最初に割れたところを刃物で削っておきます。
 内側は彫刻刀を使って、、、少し広めに削っておきましょう。


 こんな感じでしょうか~。


 外側はカッターで割れ口を削ります。


 大体できました~V字型の谷間が出来るようにカットしておくのがコツですね。


 次に、割れを埋める刻苧(こ くそ)漆を作ります。
 生漆、のり、綿、木粉を混ぜて作りますが、
 いつも少量なので、相変わらず混合の具合が難しいですね。
 柔らかすぎず、固すぎず、、、(^^;


 竹串、綿棒などを使って、まずは内側を埋め、、、


 外側も埋めました。
 周囲にはみ出した刻苧は、綿棒などで拭き取ります。


初期段階の工程はこれで終了。
ともかく最初にこの作業だけはしておかないと、乾燥に時間がかかりますので。
1週間くらいはこのまま放っておきましょ~(^^)

 



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:43Comments(0)漆塗り

2021年04月15日

注射器状の器具・・・

注射器状の器具・・・


 漆芸における繊細な特殊作業のために、
 注射器状の器具を使って水を漆へ注入しています。

正確な割合を推し量りながら僅かな水滴を垂らすには最適なアイテムですが、、、
これを使っていると、ワクチン接種が頭をよぎりますね(^^;


それにしても、新型コロナウィルスの感染状況が全国的に厳しくなって来ました。
ワクチンによる副反応の課題も少し現れて来ており、
今後どうなるのかなかなか見えない感じにもなって来ましたが、
様々な対応策が功を奏して、何とか状況が改善することを願っています。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:14Comments(0)漆塗り

2021年03月26日

漆器補修も完了~納品へ・・・

漆器補修も完了~納品へ・・・

漆器の塗り補修も完了。
金継ぎ器と共に、後ほど納品して来ます~。


 最後の手磨き仕上げ~


 きゅっきゅっと。。。


 クリクリっと。。。
 色んな方向から油と磨き粉を付けて磨き上げ。


 蒔絵やその周辺は、金粉が取れてしまうのでホドホド磨き。
 難しいもんです。


 補修前の状態は、傷だらけで大変な感じでしたが、、、


 全体を綿密に研ぎ、表面の傷・凹みやハゲたところを補修して、
 磨き上げるとこんな感じで仕上がりました。
 塗りが剥げ落ちた部分は、今回部分補修となるので
 完全に元に戻すのは難しいのですが、
 何とかこれで剥離の進行は治まるでしょう。


 こちらの重箱補修も完了。角の塗りが剥げておりました。


 こちらは中央の角が欠けていたところ。
 磨き仕上げで完了です。


 今日は一旦外出していたところ、
 桜が見事に咲き誇っておりました。
 春ですね~^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:58Comments(0)漆塗り

2021年03月25日

金継ぎが完成~料亭へ・・・

金継ぎが完成~料亭へ・・・

お預かりして2ヶ月弱。
取り掛かりが遅くなったのと中断もはさんで、やっと金継ぎが完成しました!
近日中に料亭へお届けします。


 丸粉を蒔いた所を鯛牙で磨いて、、、


 さらに磨き上げて完成です。
 また丸っと優しく、ほっこりお客さんに接して下さいね(^.^)


 皆さん、揃い踏みでまたしっかり働いて下さい(^.^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:24Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年03月18日

金継ぎなど急ピッチで・・・

金継ぎなど急ピッチで・・・


 金継ぎしている器の中で欠けが大きい所は、
 乾燥させながら数回に分けて錆付けしました。


 研いでは錆付けを繰り返し~


 錆付け完了~。
 他案件もありますが、明日中塗りして~急ピッチで進めます。
 お盆も側面の塗りまで完了。
 いよいよ底面の塗り、蒔絵の補修に取り掛かります。急げ~(^^;





  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:24Comments(0)漆塗り

2021年03月14日

奇麗な器・・・

奇麗な器・・・

金継ぎのために、器の欠けた部分を生漆で焼き付けました。


 作業中のお皿たちをパチリ☆

こうして集めて眺めると、模様が華やかで美しいですね。
料亭の大将に今度聞きますが、これらは古伊万里などでしょうか?  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:50Comments(1)漆塗り

2021年02月26日

金継ぎをしないと・・・

金継ぎをしないと・・・


 料亭からお預かりして早1ヶ月。
 やっと金継ぎに手が付けられそうです。
 「欠け」の器ばかりですので、3月中に何とか(^^;  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:25Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年02月01日

漆器補修品入荷・・・

漆器補修品入荷・・・

先日、漆器補修のご依頼品が入荷しました。
早速作業開始。剥げた所をまずは生漆で固めます。


 この丸器は、裂傷や打ち傷が多い感じです。
 よく確認すると全部で10カ所ほどありました。
 黒漆が浮いている所も刃物を使って剥ぎ、生漆で固めます。


 打ち傷の補修箇所。
 ここは表面に残っていた黒漆を剥いで固め作業。


 こちらはお重箱の打って剥げた補修箇所。
 一部打ち傷になって黒漆が残っていましたが、
 ここは錆下地のダメージが少ないので敢えて剥がさず、
 欠けたところから漆を含浸させて補強することにしました。


以前もご依頼頂いた方からの補修品です。
暫く治療ということでお預かり致します。^^

他にもだいぶ前からお預かりしている補修品あり!
こちらも作業を進めておりますが、、、数も多く、
漆器を元の状態に近い状態にするのは、いつも大変な作業ですね(^^;
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:57Comments(0)漆塗り

2020年12月23日

茶合塗りが完成&納品・・・

茶合塗りが完成&納品・・・

茶合塗りが完成し、本日お客様へ直接納品しました。


 モチーフは「藤袴」。
 大きい茶合には煤紅、小さい茶合にはピース紺の色漆を塗り、
 裏彩色を施した螺鈿で藤袴を表現しました。

だいぶお待たせしてしまいましたが、、、
年内にお渡しできて本当に良かったです(^^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:01Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2020年12月21日

今年最後の山場・・・

今年最後の山場・・・



 工房作業は今年最後の山場を迎え、勝負の10日間でした!
 なんとかお待たせご依頼品を幾つか納品できそうです。

片付けなどにそろそろ手を付けたいのですが~
もう暫くはバタバタとしそうですね(^^;

心安らかに年越しができますよう(願)。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:37Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2020年12月07日

漆ブロック・・・

漆ブロック・・・


 また一つ漆ブロックが出来てきました(^^)


 余った漆はいつも木片へ、、、
 漆は血の一滴とも呼ばれるほど貴重で大事に使っていますが、
 どうしても漆刷毛洗いなどで作業ごとに余りが出ます。
 これを無駄にしたくはなく、木片にペタペタするのです。

漆ブロックは使い道があって、重石や支え、試し塗りに活用しています。
何かと重宝している次第^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:39Comments(0)漆塗り

2020年12月01日

2020年~師走の作業開始・・・

2020年~師走の作業開始・・・

12月=師走に入りました。
今年中に納品を!と考えているご依頼品は急ピッチで製作を進めないと~です。

よく考えたら、毎年のことながらこの時期はそう言ってますね(^^;


 それでもこの茶合塗りは・・・「急がば回れ」でやってしまうと、
 螺鈿裏の漆が固まり切らずに後で剥がれそうでしたので、
 11月中は上塗りせずに固着&乾燥を促進させ、
 塗り進めるのをためらっていました。

さぁ~これからまた!ですね。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:44Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2020年11月20日

茶合への螺鈿貼付・・・

茶合への螺鈿貼付・・・


 茶合塗りの螺鈿貼付が完了しました。

なかなかこのような曲がり具合に螺鈿を貼り付けるのは難しいので、
貼り付けた直後に螺鈿の際へ接着補強のための漆塗り(固め)を丁寧に施し、
圧着固定措置を再度施しました。
しっかりと室(ムロ)で乾かせば茶合躯体への螺鈿固着が安定するでしょう。

今回は細身の絵柄ということもあって、何とか大丈夫のようです(^^;  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:46Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り