2021年09月16日

実家で漆器のお宝見つかる・・・

実家で漆器のお宝見つかる・・・

先月、両親から依頼を受けておりましたので、
昨日は実家にある漆器や和箪笥の検分に行って来ました。


こちらは和箪笥。
だいぶ痛みが来ていますが、意匠的に素晴らしく、
私も若いころから記憶に残っている品です。


植物紋様の蒔絵が素晴らしか~です(^^)
松竹梅がテーマで、おめでたい感じですね。


わざと下地の弁柄漆を残すか擦り取るかして、
描き分けているのが面白い~。


唐草模様も随所に施されています。


金具がとれている所を見ると、、、
どうやらベースは銀砂子が散りばめられ、
上から透き漆をかけて、
銀がちょっと金色に見えるよう仕立てられているようです。


しかし、経年変化による何らかの理由で漆が劣化した結果、
銀が焼けて黒ずんでしまっているようですね。

これらを補修するのは大変なので、どうしたものやら、、、
よく考えないと行けないですね~(^^;



さて、もう一つ、、、これはっ!!!
なんか凄い細工が施されてますね~(;'∀')

こちらの品も、母の筑後の本家からもらい受けて来たものだそうですが、、、
炊いたご飯を入れる「おひつ」のようです。


内側を見ると、多少使った形跡はありますが、、、
100年くらいは経っているはずなのに、状態が恐ろしく良いです!!
なんで~!? 使われている漆が上等なのか、それとも?

この様子から下地がしっかりしていることは確かなようですが、
それにしても~ですね!真新しい感じというのが凄い(^_^;) 


台座も素晴らしかっ!!
ちょっとレリーフ調に文字があしらわれています。

おひつが載る天板と裏面はちょっと曇っているので、
おひつ内側の底とともに、摺り漆と磨きを施せば、、、
ま~全体としてピッカピカになるでしょう。

う~ん、私の少ない知識を持ってして考えると、
このおひつは琉球漆器の骨董品ということになりますね。
レリーフ調に施された堆錦(ついきん)や台座の造り・意匠からして
一般的にはそう判断されると思います。


しかも、この幾重にも施された豪華な堆錦は手が込んでいる。
出来栄え、年代物、状態良し、、ということで、どうやらお宝のようです~
が、、、素人の私はどのくらいの価値があるか知る由もなし(^_^;)

その筋の玄人の方が鑑定されたら、また詳しく分かるでしょう。
ともかく大切に保管しておくよう、まずは両親に伝えておきました~(^^)


☆琉球漆器の追記です~。
「おひつ」と思っておりましたが、父が調べたところ
茶道具の一つでお菓子などを入れる「食籠(じきろう)」ではないか?とのことです。
なるほど、そういう茶道具があるとは。。。
いずれにしても、普段使いでない、客人をもてなす品ではあるようですね。(^^)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:50Comments(2)漆塗り

2021年09月06日

炭粉づくり・・・

炭粉づくり・・・

今日は作業前に、漆塗りで使う炭粉づくり。

元々作っている炭粉があるのですが、
これがちょっと粒が大きめだったので、すり潰してサイズ調整しました。


まずは必要なものを準備。。。
久々の作業なので、やり方を一部忘れているのが逆に良かった!(^^;


空きの大びんに元の炭粉(チョイ大きめ)を入れまして、、、
すり棒でゴリゴリとやります!
この方法は初めてでしたが、炭粉がほとんど散らないで良し!

次回もこのやり方で行こう!(^^)/ 
と言いつつまた忘れたりして。。。(笑)

この後、ゴリゴリっとやったものをフィルターで濾して、
小粒の炭粉を無事作ることが出来ました~。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:01Comments(0)漆塗り

2021年09月04日

南公園周辺を健康散歩・・・

南公園周辺を健康散歩・・・


今日は天気が持ち直してきたので、
南公園周辺へ、ちょっと長めの健康散歩に行って来ました。
風も緑も心地良く、気分がスッキリ!


孫文(孫中山先生)の生誕100周年を記念して、昭和40年に建立された記念碑。
だいぶ木に囲まれていますが、周囲は丁寧に剪定されているようです^^
孫文は亡命中に福岡にも一時身を寄せていたということで、所縁があるんですね~。


「飢人地蔵菩薩」の案内板。
なんか以前より立派になってますかね?(^^;


江戸時代の「享保の大飢饉」で亡くなった多くの人々を供養するために建立されたとか、、、
昔の大変な悲劇を物語っています。


緑地から動物園の方へ下って来ると、、、
これはっ!いつもの砂利道がけっこうえぐられてますね!


最近の大雨で、小さな土石流が発生していたようです(;'∀')


植物園は今も新型コロナウィルスの緊急事態宣言下で休園中ですが、
園外の緑地道脇には、わずかに咲き残っているサツキが素晴らしかったです(^.^)


この一見平穏に見える秋空の元、
時や自然の「流れ」や「危うさ」というものを見つめることが出来ましたが、
人の営みや平和の尊さを改めて実感した次第です。。。(-_-)

やっぱり、常に留まることなく変化するのがこの世界ということで。
その中で何とか頑張って行きまっしょ~(^_^)


仕事に戻りました~製作を再開です。
プラスチックヘラを研いで準備をば。。。


土と水と漆をこねます。。。*錆(漆パテ)づくりです。


気温が28~30℃で湿度は60~70%。
こうなると錆もこねた先から固まって行きますね~早っ!(^^;
故に、ガラス定盤の上でこねたら直ぐにラップをかけてやります。
あんたたちも、常に留まることを知らんね~(笑)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:18Comments(0)よもやま話漆塗り

2021年08月27日

9月へ向けて準備開始・・・

9月へ向けて準備開始・・・

大物案件の製作~納品が終わり、
次なる9月のご依頼品づくりに向けて準備を開始です。


こちらは特殊な準備。
以前もご紹介した乾漆粉づくりです~(^.^)
なかなか根気が必要~(^^;


そんでもって、こちらは螺鈿材料の仕立て。
また研磨して厚み調整です。


今回は先々のことも考え、けっこう多く研磨しときます!汗


昨日は、久々お打合せしたお客様から、
東京ご出張の有難いお土産を頂きました~♪
ナンと!曜変天目茶碗のバッジであります!
本当にありがとうございます(^^)/

三菱の至宝(静嘉堂所蔵品)が収録された展示会のカタログも
しっかり拝見させて頂きました。一度観たいんですよね~静嘉堂の品々。
おっと!ちょっと調べたら、、、
2022年に静嘉堂文庫美術館、丸の内に移転するんですかっ!(;'∀')

イイなぁ~東京出張&展示会(^-^;


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:54Comments(0)螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2021年08月24日

金継ぎ完成・・・

金継ぎ完成・・・

金継ぎ作業は最終段階を迎え、やっと完成しました~。
障害を負った君たちが、またお客様の元へ帰って行きます。
しっかりやり直せるからね~♪(^.^)


深川製磁お茶碗は、粉固めがしっかり乾き、最後の磨き工程。。。


まずは磨き粉で磨き上げ~です。


脱脂綿に茶黒いのが付きます(^.^)


こちらは金彩がとれないよう、隙間を縫うように!(^^;


そして、、、鯛牙で丁寧に丸粉の頭を潰します~。
キラキラして来ました。


丸粉1号を蒔いていたコーヒーカップも、、、


布や手磨き、そして洗浄も施して、やっと完成です!
君たちもよく付き合ってくれましたね~(^^)/


ちょっと個性的にしたかった深川製磁お茶碗は、、、
こんな感じで仕上がりました。


金属の質感が出てる感じですかね~。
少し鈍目の光り方。。。(^.^)


あなたも、結構渋めに上がりましたね~。
そこはお口が当たるとこなんで、、、
だいぶたっぷりと金粉盛っときましたよ。


あなたも、、、そこ、お口当たるっしょ~(^^;


ま~またそこんトコロよろしく!

そんなこんなで、皆さん旅立って行きます。
もう私に会わなくて済むようにね。
でも、、、またいつでも帰ってきていいよ♪ (笑)

傷ついても、障害を負おうとも、、、
きっとやり直せるんだからね。




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:49Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年08月22日

金継ぎ 粉固め・・・

金継ぎ 粉固め・・・

さて、金継ぎも大詰めを迎えております。
昨日蒔き付けた金粉を、今日は生漆で固めます。。。


こちらは金消し粉を蒔き付けたコーヒーカップ。
テレピン油で溶いた生漆を、蒔絵筆で優しく丁寧に塗ります。


そして、これもまたやさし~く、、、
ティッシュペーパーで押さえて余分な生漆を吸い取ります。
ティッシュに跡がつかなくなるまで何度も押さえます(^.^)


金消し粉を使った金継ぎは、このあとは磨き作業で完了予定。
金丸粉を使った金継ぎは、、、まだ何度か手が掛かります。

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:36Comments(0)漆塗り

2021年08月21日

金継ぎ 金粉蒔き・・・

金継ぎ 金粉蒔き・・・

本日は、先日ちょっとしくじって仕切り直しとなった作業、、、
金継ぎ器たちの金粉蒔きです。


蒔絵用のヤワめ弁柄漆を蒔絵筆で塗り、、、
ちょっと室に入れて湿気を吸わせ、、、


弁柄漆が半乾きになったところで金粉の蒔き付けです。
本当にいつもこのタイミングが難しくって、
いまだに失敗することがあります(^^;


蒔き付け完了~。
右と下のコーヒーカップは金消し粉、左のコーヒーカップは金丸粉1号、
そして、上の深川製磁お茶碗は金丸粉3号で。
ちょっと器の様子などを見て、金粉の種類を変えて見ました。

今回は、マットな表面の器には優しい雰囲気が出る消し粉、
艶のある器には個性的味わいが出る丸粉を使っております。

質感の対比効果を狙ってのことですが、、、
仕上がり具合は果たして如何に!?

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:20Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年08月17日

金継ぎ中塗り作業・・・

金継ぎ中塗り作業・・・

本日は、昨日に錆固めしたところを黒漆で中塗りします。

コーヒーカップたちは欠け部分ですから、
その形状から言って研ぎも塗りも難しくないのですが、、、
問題は深川製磁のお茶碗です。
ほそ~い線ですからね、毎度作業には神経を使います。


まずは研ぎ作業から。。。
形を自在に加工できる炭を使います。


先端に行くほど薄い形状になるよう加工された炭。
過去のご依頼品の作業の際に作っていたものですが、
これだと細いラインもトギトギしやすいんですね~(^^)/


研ぎ終わってから、黒漆で慎重に中塗りです。
これを一晩乾かして、次なる一連の最終工程=金粉蒔き付けへ。

つづく。。。



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:03Comments(0)漆塗り

2021年08月16日

金継ぎ下地固め・・・

金継ぎ下地固め・・・

さて、前日までに重ね付けした錆(漆パテ)。
これを時折水を付けながらヤスリで研いで器の元の形状に成形します。


後の作業や仕上がりに支障が出ますので、ここは丁寧に。


だいたいこんな感じでしょうか。。。
また中塗りをしますので、出っ張らないようなレベルまで研ぎ削ります。


次に生漆を錆にたっぷりと吸わせます。
今回のコーヒーカップたちは欠けばかり。
おまけに3つと少ない、、、ですので、筆は使わず竹串で。
蒔絵筆を使うと、使用前の油抜きと使用後の洗洗いに時間がかかりますので、
ここは作業時短の為にも竹串を使いました。(^.^)


最後に余分に溜まった生漆をティッシュで吸い取ります。
1回目は、やさし~く、ズレないようにサッと押さえます。


ティッシュに生漆の跡が付きましたね~


今度はティッシュの違う面を出して、2回、3回~と強めに押さえて吸い取り、
生漆の跡がティッシュにほぼ付かなくなるまでしっかり吸い取ります。
生漆が吸い込んだ錆は、このように黒くなります。


錆固めが完了したら、、、
君たちしばらくカプセルに入っといて下さいね~(^.^)


今回の一連の金継ぎ記事は、
作業の様子をより細かくアップしております。

金継ぎのやり方は、たぶん人それぞれで様々だと思いますが、
金継ぎも含めた「漆芸」というものは、
そもそも非常に多くの技法が編み出されてきた分野ですので、
これが完成!これがベスト!ということもなく、
常に進化するものであると考えています。
恐らく、漆芸に携われていらっしゃる方々も
そのように考えてらっしゃることと推測しております。

今回の金継ぎでも、実はちょっと思案して新しい試みを。。。
これまでの技法を振り返り、もうちょっとこうしたらいいんじゃない~?と
違ったやり方を少し取り入れてやっております。

もしかしたら、ちょっとこれマズい!という結果が後から出てくるかもしれません。
でもそれでいいのです。そんときゃ~軌道修正すれば良し。
思いついたら、、、まずはやってみるのが先決。(^.^)

正解は無い、、、だから自分の頭で能動的に考え
より良くなると思う方法を考案し、実践していく。。。

今後も常にこの姿勢で取り組んで行こうと思います~(^^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:04Comments(0)漆塗り

2021年08月15日

お盆中も金継ぎ作業・・・

お盆中も金継ぎ作業・・・

考えてみたら、お盆休みに入っておりましたね~。
もう関係なく仕事しているような、、、(^^;

ということで、金継ぎ作業もコツコツと進行中。。。


昨晩に漆を焼き付けた深川製磁お茶碗は、、、
くっつき具合も含めて確認を。
ひび割れの近くに指を構えて~~~


ピーン!と端っこを弾いてみました。
この弾いた時の音色で、くっつき具合を確認するわけですね。
キーン!だったらOK!! パーン!だったらNG!!
つまり高音であったら合格、低音であったら不合格なのであります~(^.^)

うん、よかキーン音がします!合格~。
麦漆で隙間を埋めて一次接着し、更に漆を焼き付けて(上塗り溶着させて)、
しっかりひび割れが接合したようです。


さて、コーヒーカップたちはと言いますと、、、
このように漆を焼き付けた欠損部に錆(漆パテ)を塗り付け、
これから更に元の形状になるまで重ね付けして行きます~。

つづく。。。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:33Comments(0)漆塗り

2021年08月14日

お茶碗金継ぎは次の工程へ・・・

お茶碗金継ぎは次の工程へ・・・

今日は本当に凄い大雨で、
福岡市にもとうとう大雨特別警報が出てしまいました!
何とか市内では川の氾濫が起きなかったようですが、
他の地域では甚大な被害が!
どうにか早く治まって欲しいものです。。。(-_-;)

しかし、このような状況でも、
仕事の方はコツコツと進めておかねばなりません~。
気を取り直して今日も作業です。

さて、深川製磁お茶碗の金継ぎは次の工程へ。。。


1日しっかり乾かした麦漆は、
ひび割れからはみ出した余分な部分を削ります。


外側も同様に削り削り、、、


ちょっとお口のところに細工を、、、^^


だいたいこんな感じで下処理終了。。。
そして暫くまた室に入れ、
ひび割れ隙間に入った麦漆に湿気を更に吸わせて乾燥させます。


次に、生漆に黒漆を混ぜたものを作って、、、


同じところに塗ります。。。


内側も蒔絵筆で同様に、、、


だいたいこんな感じでしょう。


そして、、、温度調整を考えながら
この器も焼き入れてやります!!^^ 

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:17Comments(0)漆塗り

2021年08月13日

やっと金継ぎ作業へ入る・・・

やっと金継ぎ作業へ入る・・・

諸々先約案件を終わらせて、やっと金継ぎ作業に入れました。
いろいろ下処理をして次の工程へ。。。


深川製磁のお茶碗は、、、
ひび割れに浸み込んだお汁のシミをふやけさせるため、
暫く水に浸け込んでおりました~。


漆の付着が良くなるように、
ちょっとダイヤモンドヤスリで削って、、、


慎重に削りラインを入れました。。。


内側も同様に削ってやります~。


次に練り小麦をホントにチマッと作って、、、^^


それに漆を混ぜて麦漆を作ります。。。


純テレピン油で希釈した麦漆を、
ひび割れに蒔絵筆で塗って浸透させます~。


外側はこのように。。。



さてさて、こちらのコーヒーカップたち。
やはりダイヤモンドヤスリで調整削り、、、


割れた輪郭の調整も~。


コーヒーカップたちは、漆塗ってから焼き入れてやります!(^^)


基本的には250Wで。。。
1000Wを時折瞬間的に入れてやりながら温度調整。


焼き入りました(^^)/
つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:46Comments(0)漆塗り

2021年08月02日

平お膳 納品へ・・・

平お膳 納品へ・・・

もう一年半程前の2020年2月にお預かりしていた平お膳。
数々の中断を経て、この程やっと補修が完了しました。


 お直しが出来上がった状態の平お膳。


 お預かりした当初の塗りの様子。
 下地まで達した深い亀裂も含め、相当な数の傷が入っていましたので、
 これは大部分を塗り直す必要があると判断。


 お膳の側面は、既存の塗り色に近しい「うるみ色」を調合して塗り直し。


 側面は内側もあるので、この塗り直しはなかなかに作業ボリュームありました(^_^;)


 底面の黒漆も全て塗り直し!(^^;



 補修前の蒔絵の様子。
 蒔絵が薄くなり、やはり周辺にもたくさんの傷が入った状態でした。
 この蒔絵が入った面は朱漆が痩せて相当薄くなってます。これをどうするか!?
 蒔絵を残しつつ塗りの補修をする困難さはハンパありません!(^^;


 補修が完了した様子。
 深い傷が入ったところに、まず生漆や錆を注入して防水措置を施してから塗り補修。
 次に、上塗り(朱漆)の一部が研ぎ出されて中塗り(黒漆)が見えて来るのも覚悟して、
 ともか慎重に研磨と磨きを重ね、上塗りに入った傷を消して行きました。
 全部の傷は消し切れませんでしたが、摺り漆も数回行い、
 仕上げ磨きを丁寧に行って、ある程度目立たない状態にまでしました。


 消えた蒔絵にも何とか金粉を蒔いて。。。
 当初の蒔絵師の技には全く及びませんが!(-_-;)

ご予算の関係もあり、完璧なレベルには程遠いですが、
塗りも蒔絵も、応急処置的に塗り直しや補修を施す所までは行いました。
それでも、最初の状態からしたら、やれるだけやった、、、という感はあります(^^;
 

この平お膳は、ご依頼主のご実家(本家?)に古くからあったという品物。
お歳を召したご親族にお渡しされる予定だったのですが、
新型コロナウィルス蔓延の影響があって、なかなかお集まりになるのが困難な状況となり、
こちらも補修が難しいこともあって製作延長に拍車がかかり、納品がノビノビに!
本当にお待たせ致しましたっ!!(^^;

しかしながら、かなり劣化の進んだ漆器の直しだけに、
蒔絵補修や磨きのテクニックで得るものも大きく、相当な勉強となった品物でした。
ご依頼主には、陳謝と共に心より感謝を申し上げます!m(__)m  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:04Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年07月29日

呂色磨き・・・

呂色磨き・・・

昨日に引き続き、漆塗りの磨き作業。
今日は、いよいよ最終工程の呂色磨きです。


 一番細かい磨き粉=呂色磨き粉を
 薄っすらと菜種油を塗布した漆面へ指付けします。

 小さな子どもの「なぐり描き」のように擦り付けましたが、、、
 なんか龍のような姿になりましたね~(^_^)


 そして、擦り付けた磨き粉を、指や手のひらなどを使って
 漆面に延ばしていくように広げて磨いて行きます。。。

呂色磨きは最近行っておらず、ホントひさびさでしたね~。
この漆塗りがピカ~っと輝いて行く様子を見るのは、気持ちが良いものです。
これまでの苦労が報われた感じがしますので。

しかし!もし粗が目立ってしまった時は、、、ゲンナリとするものです。(^^;


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:49Comments(0)漆塗り

2021年07月28日

漆塗り胴擦り・・・

漆塗り胴擦り・・・

本日は漆塗り面の胴擦り作業を。
最終磨き前の一段階粗い磨き粉で塗面を磨く作業です。


 当てゴムに布を巻いて、磨き粉(胴擦り粉)と菜種油で磨きます。
 このように円を描くように磨く場合もあれば、、、


 真っ直ぐにコシコシすることも。。。


 胴擦りを進めていくと、布に漆の研磨汁が付きます。
 この布の色の具合を見て、
 どの程度塗面が研磨されたかを判断することも。。。

胴擦りは、摺り漆を施した漆面の平滑さを出す目的があり、
根気強くコシコシし続けるため、結構労力がいる作業です。

ひたすらに、ただひたすらに、、、我慢強く~(-_-;)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:03Comments(0)漆塗り

2021年07月03日

探し物見つかる・・・

探し物見つかる・・・



 探し物=「鯛牙」が見つかりました!
 漆塗りのお師匠様から頂いた大切な材料なんですが、
 別の箱に入っていたとは、、、
 整理整頓の必要性を改めて実感~(^^;


 新たな金継ぎご依頼あり!
 味わいのあるコーヒーカップですね~。


 ところが、、、金継ぎで蒔いた金粉を磨くための道具=鯛牙に危機迫る!
 ひび割れが入っており、いつパカっと行くか?(^^;
 ということで、いつでも交換できるよう
 見つかった牙たちにはスタンバっててもらいましょう。よろしく!

   


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 11:00Comments(0)金箔・金粉漆塗り

2021年06月19日

金継ぎご依頼品が入荷・・・

金継ぎご依頼品が入荷・・・

金継ぎご依頼品が昨日入荷しました!
深川製磁ですね~綺麗な器です(^^)


 お茶漬け用の茶碗ということですが、、、
 品のよか器です(^.^)


 うっすらと見えるひび割れ、、、
 ちょっとお汁などが浸み込んでるようで、
 金継ぎ前に要対応ですね。


 表から見ると、ひび割れが斜めに入っている様子がよく分かります。
 さぁ~どんな金のラインで仕上げるか、、、
 じっくりと思案して参りましょう(^_^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:55Comments(0)漆塗り

2021年06月15日

お弁当箱 修理完了編・・・

お弁当箱 修理完了編・・・

暫く前に漆塗りの修理をしていたお弁当箱。
ご予算の関係もあり「応急処置を施す」という今回のミッション。

実は既に完成し、5月半ば過ぎに依頼主へお返ししておりました(^^)


 内側朱塗りの一部隅が割れて、隙間が空いておりましたが、
 しっかり埋めてから、このように隅だけグルっと朱塗りを施しました。


 お弁当箱の外側、内側のあちこちに、
 亀裂や穴、剥がれが出来ておりましたので、
 そういう箇所もついでに応急処置を施し、
 フタ上面と箱底面だけは全体に摺り漆をして完成~。


 細かい擦り傷などは残っていますが、
 これで暫くは使用に耐えられることでしょう^^

現在は、貝殻加工、螺鈿細工、塗り直し、新作品の制作や準備など
日々諸々行ってはおりますが、、、
時代の潮流に合わせて、ホームページ、SNSでの情報発信なども見直し、
いま世の中で求められるものは何か?という目線で、
自身の変化を促していかねば~と思う昨今です。

コロナ後って、、、どうなりますかね~(^^;







  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:46Comments(0)漆塗り

2021年06月14日

生漆の詰め替え・・・

生漆の詰め替え・・・

今日は朝から生漆の詰め替え作業です。
古い漆を1kg桶からチューブに詰め替えます。。。


 諸々道具など準備してセッティング!
 漏斗をチューブのお尻に差し込んで~


 ヘラですくった生漆を漏斗に垂らして行きます。。。

桶底や被せフィルムなどにくっついた漆は、
乾燥した漆の塊やゴミが含まれておりますので、
ヘラでこそぎ取ってから、濾し紙で濾してチューブへ。

周囲が汚れないよう気を使う作業なので、、、
なかなか作業中の写真は撮れませんでしたが、
作業後にちょっとパチリ☆しました(以下)。


 空になった左の漆桶さん。
 右の新人さんと記念撮影(^.^)


 詰め替えチューブの三人衆。
 確か白チューブが50g用、銀色チューブが100g用だったかと。。。
 思いのほか多く桶に残ってましたね~。

古い生漆は黒くなっていますが、
ウルシオール成分(酵素)が減少して乾燥が遅くなっていますので、
調整用の漆としても使用しています。

新人さんとチューブさんは、、、ウルシオール減退を防ぐため
この後に仲良く冷蔵庫へ入ってもらいました~(^^)

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:23Comments(0)漆塗り

2021年06月02日

蒔絵筆の竹筒・・・

蒔絵筆の竹筒・・・

蒔絵筆の竹筒、、、
先日、SNSで繋がりのある達人塗師の方が上げてらっしゃいましたが、
確かに割れやすいもので、時々「あちゃ~(汗)」となる時があります(^^;


 だいぶ前に割れて修理した、うちの蒔絵筆の竹筒(真ん中)です。
 確か真っ二つに割れた筒を、脱脂後に一旦エポキシ樹脂で接着して、
 それから口の方を細い糸で巻いてから更に樹脂で固めました。
 少しだけ緩くはなりますが、今でも使えております(^^;

だいぶ高価なもので、大切に使ってはおりますが、
ここが割れると本当に残念な気持ちになります。

そういう時は、私の「修理魂」が燃えるわけですね~
何とかして使ってやる!と。(^^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:48Comments(2)漆塗り