2023年08月31日
2023年 夏の終わり・・・
2023年 夏の終わり・・・
今年の夏も今日で終わりですね。何かと仕事に追われていましたが、思い出もチラホラと。。。
作る仕事は産み出すこと。それもコツコツとした地道さを持って生れ出る様子を、この夏もじっくり味わった感じがします。秋も様々にやって行きましょう。

植物園での夕暮れ。
夕涼みは素晴らしかった。。。

緑も生き生きと。。。

7月の大雨の傷跡。
大量の砂が溜まっています。。。

切り株くん、、、あまり会えませんでしたが、
この秋はたっぷりと付き合うことになりそうです(^.^)

鞘塗りラスト作業は銀シトドメ接着。
まるまるとした可愛い栗形に最後ピタッとハマった時は、
完成した~と思わずつぶやきが(><)

新たなる品物を夏の終わりにお預かりしました。。。
欠けが治って、、、新たに生まれ変わって下さい。

9月は、中断していた幾つもの修理案件をこなすことから始まります。
新たなご依頼も加わり、再生の秋となりそうですね。

しっかりとお付き合いして行きましょう。

この夏も生命が溢れていました。。。
ありがとう。
♪童神 夏川りみ
童神 わらびがみ 歌詞と解説
今年の夏も今日で終わりですね。何かと仕事に追われていましたが、思い出もチラホラと。。。
作る仕事は産み出すこと。それもコツコツとした地道さを持って生れ出る様子を、この夏もじっくり味わった感じがします。秋も様々にやって行きましょう。
植物園での夕暮れ。
夕涼みは素晴らしかった。。。
緑も生き生きと。。。
7月の大雨の傷跡。
大量の砂が溜まっています。。。
切り株くん、、、あまり会えませんでしたが、
この秋はたっぷりと付き合うことになりそうです(^.^)
鞘塗りラスト作業は銀シトドメ接着。
まるまるとした可愛い栗形に最後ピタッとハマった時は、
完成した~と思わずつぶやきが(><)
新たなる品物を夏の終わりにお預かりしました。。。
欠けが治って、、、新たに生まれ変わって下さい。
9月は、中断していた幾つもの修理案件をこなすことから始まります。
新たなご依頼も加わり、再生の秋となりそうですね。
しっかりとお付き合いして行きましょう。
この夏も生命が溢れていました。。。
ありがとう。
♪童神 夏川りみ
童神 わらびがみ 歌詞と解説

2023年08月27日
鞘塗り完成・・・
鞘塗り完成・・・
鞘塗りが完成しました。
今回はデザイン作業から完成まで本当に長い期間を要しましたが、
御依頼主様の心温かいご理解を頂きながら進めることが出来ました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

鞘前面は、梅鉢羽紋、城山三峰、塩飽波に梅、そして二大松と盛りだくさん。
以前にもお話をアップしましたが、
ご依頼主は塩飽水軍から20代以上続く武家の当主。
御一族の逸話などを元に加飾したものとなっています。
出来上がってから気づきましたが、、、
ちょっとした絵巻物のようになっている感じですね。

鞘背面は、金鵄梅鉢紋、夜の城山三峰、塩飽波に梅を配していますが、
前面に比べて静寂な雰囲気になるよう仕立てました。
前面の紋が「太陽」とすれば、
背面の紋は「月」ということになるでしょうか。。。

最後の作業は、栗形への銀シトドメ接着。
形状や嵌り具合の調整で、なかなかこの栗形には苦労しました(^^;

今は無き二大松。
御一族の本家に空高くそびえていた二つの大松は、
第二次大戦で空襲の的となることが恐れられ、切られてしまったとのことです。
戦争は、、、大切なものを奪っていきます。
しかし、記憶と精神は残されていますね。

天界での安寧を祈ります。

瀬戸内に浮かぶ島に見立てた梅たち。

夜の城山三峰は、青貝粉蒔きで。
ようやく磨き上げることができ、輝き出しましたね~(^.^)

木製刀身が取り付けられた柄を鞘に差して。。。
これで一旦は当方での作業が終了しまして
最後の仕立ては鞘師さんや研師などの方々にして頂くこととなります。
鞘は、塗りを施すとベースの木地が僅かに動くこともあるらしく、
刀身のはまり具合を最良の状態にするため、
刀身と鞘内双方の微調整(研磨等)が必要となるというお話でした。
繊細な仕立て作業が最後に待っているわけです。
ブログでの更新は以上となりますが、
以上の通り、まだ最終的な納品には至っておりませんので、
お客様のお手元に届くまで、引き続き気を抜かずに対応して行く所存です。

これで見納め。。。
どうか最後まで無事に・・・と願いつつ送り出しましょう。
いってらっしゃい。
鞘塗りが完成しました。
今回はデザイン作業から完成まで本当に長い期間を要しましたが、
御依頼主様の心温かいご理解を頂きながら進めることが出来ました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

鞘前面は、梅鉢羽紋、城山三峰、塩飽波に梅、そして二大松と盛りだくさん。
以前にもお話をアップしましたが、
ご依頼主は塩飽水軍から20代以上続く武家の当主。
御一族の逸話などを元に加飾したものとなっています。
出来上がってから気づきましたが、、、
ちょっとした絵巻物のようになっている感じですね。

鞘背面は、金鵄梅鉢紋、夜の城山三峰、塩飽波に梅を配していますが、
前面に比べて静寂な雰囲気になるよう仕立てました。
前面の紋が「太陽」とすれば、
背面の紋は「月」ということになるでしょうか。。。
最後の作業は、栗形への銀シトドメ接着。
形状や嵌り具合の調整で、なかなかこの栗形には苦労しました(^^;
今は無き二大松。
御一族の本家に空高くそびえていた二つの大松は、
第二次大戦で空襲の的となることが恐れられ、切られてしまったとのことです。
戦争は、、、大切なものを奪っていきます。
しかし、記憶と精神は残されていますね。
天界での安寧を祈ります。
瀬戸内に浮かぶ島に見立てた梅たち。
夜の城山三峰は、青貝粉蒔きで。
ようやく磨き上げることができ、輝き出しましたね~(^.^)
木製刀身が取り付けられた柄を鞘に差して。。。
これで一旦は当方での作業が終了しまして
最後の仕立ては鞘師さんや研師などの方々にして頂くこととなります。
鞘は、塗りを施すとベースの木地が僅かに動くこともあるらしく、
刀身のはまり具合を最良の状態にするため、
刀身と鞘内双方の微調整(研磨等)が必要となるというお話でした。
繊細な仕立て作業が最後に待っているわけです。
ブログでの更新は以上となりますが、
以上の通り、まだ最終的な納品には至っておりませんので、
お客様のお手元に届くまで、引き続き気を抜かずに対応して行く所存です。
これで見納め。。。
どうか最後まで無事に・・・と願いつつ送り出しましょう。
いってらっしゃい。
2023年08月18日
鞘塗り蒔絵⑦ 最後の粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵⑦ 最後の粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵は、ようやく最終コーナーを回りつつあり、、、
粉蒔きは大松を残すのみとなりました。
大松は絵柄のボリュームがありますので、
松葉の梨地塗りが終わった後の丸粉蒔きは
4回に分けて行っております。

最初は松葉の輪郭から。。。

次に松葉の細い線=毛打ちを。。。
デザイン原画を見ながら、線の数もほぼ揃えて描きましたが、
漆の粘度、乾燥速度を考慮し。室温・湿度にも気を配るなど、
いろんな意味で本当に難しい線でした(^^;

3回目は松葉下の小枝柄と幹の凹み部分を。。。
凹み部分は陰となるところなので、
黒ベースの上に透き漆を塗って、
細かい粉でグラデーションが付くように蒔いてみました。

そして本日午後、4回目=最後の粉蒔きです!
まずは幹に弁柄漆を塗りまして、、、

大き目の丸粉=7号、5号で蒔きました。
こちらは幹の立体感が出るように、
少しだけ密度を変えて蒔いてみました。
これで粉蒔きは全て終了。
粉固めや摺漆を重ねながら、磨き仕上げに移行して行きます。
最終コーナー、、、最後までよくよく気を付けながら
何とか無事フィニッシュと行きたいところですね。

本日の朝ジョグの時、浄水緑地階段の脇で見つけた
わたしの推しのつる草くん♪
見守っていて下さいね~(^.^)
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、ようやく最終コーナーを回りつつあり、、、
粉蒔きは大松を残すのみとなりました。
大松は絵柄のボリュームがありますので、
松葉の梨地塗りが終わった後の丸粉蒔きは
4回に分けて行っております。
最初は松葉の輪郭から。。。
次に松葉の細い線=毛打ちを。。。
デザイン原画を見ながら、線の数もほぼ揃えて描きましたが、
漆の粘度、乾燥速度を考慮し。室温・湿度にも気を配るなど、
いろんな意味で本当に難しい線でした(^^;
3回目は松葉下の小枝柄と幹の凹み部分を。。。
凹み部分は陰となるところなので、
黒ベースの上に透き漆を塗って、
細かい粉でグラデーションが付くように蒔いてみました。
そして本日午後、4回目=最後の粉蒔きです!
まずは幹に弁柄漆を塗りまして、、、
大き目の丸粉=7号、5号で蒔きました。
こちらは幹の立体感が出るように、
少しだけ密度を変えて蒔いてみました。
これで粉蒔きは全て終了。
粉固めや摺漆を重ねながら、磨き仕上げに移行して行きます。
最終コーナー、、、最後までよくよく気を付けながら
何とか無事フィニッシュと行きたいところですね。
本日の朝ジョグの時、浄水緑地階段の脇で見つけた
わたしの推しのつる草くん♪
見守っていて下さいね~(^.^)
つづく。。。
2023年08月15日
鞘塗り蒔絵⑥ 丸に金鵄梅鉢・・・
鞘塗り蒔絵⑥ 丸に金鵄梅鉢・・・
日本刀鞘塗りは、ようやく丸粉蒔絵に入って来ました。
蒔き終わったものから順にこれから更に磨きをかけて行きます。

この『丸に金鵄梅鉢』は、
第二次世界大戦において若くして戦死された
ご親族を弔う意味を込めるというオーダーにて制作したオリジナルデザインの紋でして、
夜の世界を表現している鞘背面に描いています。
本日は終戦記念日、、、
あの大戦争で犠牲になられた世界中の方々に対し
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

鞘背面の粉蒔きは全て完了。
前面もある程度進んでいますが、大松の蒔絵がまた勝負どころであります。
引き続きコツコツと進めて参りましょう。
日本刀鞘塗りは、ようやく丸粉蒔絵に入って来ました。
蒔き終わったものから順にこれから更に磨きをかけて行きます。
この『丸に金鵄梅鉢』は、
第二次世界大戦において若くして戦死された
ご親族を弔う意味を込めるというオーダーにて制作したオリジナルデザインの紋でして、
夜の世界を表現している鞘背面に描いています。
本日は終戦記念日、、、
あの大戦争で犠牲になられた世界中の方々に対し
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
鞘背面の粉蒔きは全て完了。
前面もある程度進んでいますが、大松の蒔絵がまた勝負どころであります。
引き続きコツコツと進めて参りましょう。
2023年08月13日
鞘塗り蒔絵⑤ 丸粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵⑤ 丸粉蒔き・・・
こつこつと進めている鞘塗り蒔絵。。。
梨地粉蒔きが完了しましたので、
いよいよ蒔絵の最終仕上げに向かうため
丸粉蒔きに入っております。

まずは梅鉢羽紋のフレームに、
丸粉を蒔くための羽柄を描きます。
一旦置き目(転写)をして、、、

梨地塗りの上に弁柄漆は判然としないので
より明るく目立つ朱漆で羽柄を描きました。。。

そしてこちらが、丸粉を蒔いて乾燥させた後、
溶剤で希釈した生漆で粉固めをした様子です。

金鵄紋の方は、弁柄漆を丁寧に薄く塗り、、、

丸粉を蒔きました。。。
レリーフ状になるよう回数塗り重ねてますので、
凹凸感が出ている感じですね。

こちらも希釈した生漆で固めて。。。

そして、梅の花の螺鈿にも、、、
丸粉3号を蒔き付けましょう。
丸粉蒔き付け工程で一番難しいのは
細かい毛打ち(金線)がある松葉であります。
引き続き頑張って参りましょう。
つづく。。。
こつこつと進めている鞘塗り蒔絵。。。
梨地粉蒔きが完了しましたので、
いよいよ蒔絵の最終仕上げに向かうため
丸粉蒔きに入っております。
まずは梅鉢羽紋のフレームに、
丸粉を蒔くための羽柄を描きます。
一旦置き目(転写)をして、、、
梨地塗りの上に弁柄漆は判然としないので
より明るく目立つ朱漆で羽柄を描きました。。。
そしてこちらが、丸粉を蒔いて乾燥させた後、
溶剤で希釈した生漆で粉固めをした様子です。
金鵄紋の方は、弁柄漆を丁寧に薄く塗り、、、
丸粉を蒔きました。。。
レリーフ状になるよう回数塗り重ねてますので、
凹凸感が出ている感じですね。
こちらも希釈した生漆で固めて。。。

そして、梅の花の螺鈿にも、、、
丸粉3号を蒔き付けましょう。
丸粉蒔き付け工程で一番難しいのは
細かい毛打ち(金線)がある松葉であります。
引き続き頑張って参りましょう。
つづく。。。
2023年08月08日
卓上プレート完成・・・
卓上プレート完成・・・
ご依頼品の卓上プレート(摺漆仕上げ)が完成しました。
今週~来週にかけて納品となります。

最終的には結構ツヤが上がりましたね。

彫刻部:黒漆の表情もイメージ通りです。

背面の様子です。

こちらは最終作業の様子。
ネジ留めは慎重に。

最後は支え角棒を嵌めて。。。
ここでピタッと収まるのが気持ち良し(^.^)
最後は、お疲れ様・・・という心持ちになりました~完。
ご依頼品の卓上プレート(摺漆仕上げ)が完成しました。
今週~来週にかけて納品となります。
最終的には結構ツヤが上がりましたね。
彫刻部:黒漆の表情もイメージ通りです。
背面の様子です。
こちらは最終作業の様子。
ネジ留めは慎重に。
最後は支え角棒を嵌めて。。。
ここでピタッと収まるのが気持ち良し(^.^)
最後は、お疲れ様・・・という心持ちになりました~完。
2023年08月03日
卓上プレート 摺漆を進める・・・
卓上プレート 摺漆を進める・・・
ご依頼の卓上プレートは、制作の最終段階に入って来ました。
もうあと数回摺漆(拭き漆)して完成となりそうです。

数日前の2回目木固めが終わった段階です。

漆を含むと木がほんのちょっとふくらみますので、、、
接合部の調整研磨と確認です。

目止めが終わって摺漆を数回進めた状態です。
だいぶ色が定着して来ました。

この段階で、、、塗り立て黒漆(艶アリ)を彫刻部分に塗り込みです。
厚塗りの状態だと書がぽってりと光り過ぎて
風合いが無くなる感じがしましたので、
一旦塗ってから少し拭き取り加減にする処置を施しました。

そして本日また摺漆を。。。
コツコツと完成へ向けて進めましょう。
もうちょっとですね。
ご依頼の卓上プレートは、制作の最終段階に入って来ました。
もうあと数回摺漆(拭き漆)して完成となりそうです。
数日前の2回目木固めが終わった段階です。
漆を含むと木がほんのちょっとふくらみますので、、、
接合部の調整研磨と確認です。
目止めが終わって摺漆を数回進めた状態です。
だいぶ色が定着して来ました。
この段階で、、、塗り立て黒漆(艶アリ)を彫刻部分に塗り込みです。
厚塗りの状態だと書がぽってりと光り過ぎて
風合いが無くなる感じがしましたので、
一旦塗ってから少し拭き取り加減にする処置を施しました。
そして本日また摺漆を。。。
コツコツと完成へ向けて進めましょう。
もうちょっとですね。
2023年08月01日
鞘塗り蒔絵④ 梨地粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵④ 梨地粉蒔き・・・
鞘塗り蒔絵は、本番作業の第3工程「梨地塗り」へ。。。
今回は梨地粉蒔きであります。
絵柄の背景になる部分を、
少し濃い飴色でありながらキラキラと光る「梨地塗り」にします。
具体的には、梅鉢羽紋のフレームと松葉が該当する部分ですが、
まずは粉を蒔く工程から開始です。

さて、最初は梅鉢羽紋から。。。
上から羽の絵柄が入る丸フレームのベースに
研ぎ出し梨地漆を塗ります。

梨地粉を蒔き終わった状態です。
ビッチリと贅沢に蒔いております。
ほとんど見えなくなる背景にしては、かなりリッチな感じです(^^;
この丸フレームについてはテストで色々と試しましたが、
一番細かめの1号粉で密に蒔くのが良いという結果に。
上から絵付けする羽の絵柄がこれまたビッチリと描かれるため、
その隙間から見える金粉は細かく密な状態が良いと考えた次第です。

次に松葉にも梨地粉蒔きを。。。

こちらが蒔き終わった状態です。
梅鉢羽紋のフレームと比して、少し密度を下げました。

そしてこれが大事な作業!粉押さえの作業です。
タイミング良く慎重にやらないと失敗する作業なのですが、、、
金粉を蒔いた後、漆の乾燥が更に進み程良く粘度が高まった段階で
押さえ紙で金粉を丁寧に押さえてあげます。
この作業によって、鋭角に立ち上がった梨地粉が
平板に押さえ付けられて定着します。
もしこの作業をしないとどうなるか、、、
乾燥後の粉掃いや、上塗り後の研ぎ出し時に梨地粉が取れてしまい
剝げた所があちこちに出来てしまうのです(~_~;)

乾燥して粉掃いが終わった梅鉢羽紋フレームです。
きっちり蒔き付けられましたね。
まずは一安心ですが、、、今後も油断は禁物です。

松葉もしっかり乾燥して粉掃い。
こちらもひとまずOKです。
イメージ通りの程良い粉密度となりました。
さて、次はこの蒔いた梨地粉の固め作業です。
つづく。。。
鞘塗り蒔絵は、本番作業の第3工程「梨地塗り」へ。。。
今回は梨地粉蒔きであります。
絵柄の背景になる部分を、
少し濃い飴色でありながらキラキラと光る「梨地塗り」にします。
具体的には、梅鉢羽紋のフレームと松葉が該当する部分ですが、
まずは粉を蒔く工程から開始です。
さて、最初は梅鉢羽紋から。。。
上から羽の絵柄が入る丸フレームのベースに
研ぎ出し梨地漆を塗ります。
梨地粉を蒔き終わった状態です。
ビッチリと贅沢に蒔いております。
ほとんど見えなくなる背景にしては、かなりリッチな感じです(^^;
この丸フレームについてはテストで色々と試しましたが、
一番細かめの1号粉で密に蒔くのが良いという結果に。
上から絵付けする羽の絵柄がこれまたビッチリと描かれるため、
その隙間から見える金粉は細かく密な状態が良いと考えた次第です。
次に松葉にも梨地粉蒔きを。。。
こちらが蒔き終わった状態です。
梅鉢羽紋のフレームと比して、少し密度を下げました。
そしてこれが大事な作業!粉押さえの作業です。
タイミング良く慎重にやらないと失敗する作業なのですが、、、
金粉を蒔いた後、漆の乾燥が更に進み程良く粘度が高まった段階で
押さえ紙で金粉を丁寧に押さえてあげます。
この作業によって、鋭角に立ち上がった梨地粉が
平板に押さえ付けられて定着します。
もしこの作業をしないとどうなるか、、、
乾燥後の粉掃いや、上塗り後の研ぎ出し時に梨地粉が取れてしまい
剝げた所があちこちに出来てしまうのです(~_~;)
乾燥して粉掃いが終わった梅鉢羽紋フレームです。
きっちり蒔き付けられましたね。
まずは一安心ですが、、、今後も油断は禁物です。
松葉もしっかり乾燥して粉掃い。
こちらもひとまずOKです。
イメージ通りの程良い粉密度となりました。
さて、次はこの蒔いた梨地粉の固め作業です。
つづく。。。