2019年06月28日
曲禄の塗り作業を開始・・・
曲禄の塗り作業を開始・・・
諸々あって中断していた曲禄塗り直し作業。
この一週間は、やっと再開できまして、
既存の漆塗りを剥いだ素地を調整研磨し、
まずは昨日、木固めから入りました。

素地調整の様子です。
粗目のペーパーを平たい木片に回して、素地をしっかり研磨。

曲面も丁寧に研磨です。

昨日は、残っていた前脚を研磨。
これがまた結構複雑で、、、解体できずにおりましので、
継ぎ目の所が特に研磨しにくく、難儀でした(^^;

それでもやっと素地研磨完了。
工房主=切り株くん、この先を見守ってて下さい!
☆切り株くんもイモムシくんの惨禍からよく復活しましたね。
90%がた葉っぱを食べられてたのに。。。

部材の確認。まずはシンプルな材から塗りをやりましょ~。

過去に1~2度、塗り直しや修理をしたと思われるこの曲禄。
下手をすると江戸時代に作られたのかもしれません。
過去の墨書き跡の下に「令和元年」と記しました。
江戸~明治~大正~昭和~平成~そして令和と、六時代を経ることになるとしたら、、、
今後も引き継がれることを思うと、しっかり下地から塗り直さないとですね。

それにしても蒸します。二つの熱帯低気圧の北上に伴い、夏の空気も一気に日本へ。
昨日は福岡が全国一の暑さだったとか。。。
漆の乾きが異常に速い!生漆がすぐ茶色になります(^^;
木固めのための最初の一箆は、令和を記したこの部材へ!!
次に誰かが塗り直すことがあれば、もしかするとこの表記を目にするかもしれません(^^)
諸々あって中断していた曲禄塗り直し作業。
この一週間は、やっと再開できまして、
既存の漆塗りを剥いだ素地を調整研磨し、
まずは昨日、木固めから入りました。

素地調整の様子です。
粗目のペーパーを平たい木片に回して、素地をしっかり研磨。

曲面も丁寧に研磨です。

昨日は、残っていた前脚を研磨。
これがまた結構複雑で、、、解体できずにおりましので、
継ぎ目の所が特に研磨しにくく、難儀でした(^^;

それでもやっと素地研磨完了。
工房主=切り株くん、この先を見守ってて下さい!
☆切り株くんもイモムシくんの惨禍からよく復活しましたね。
90%がた葉っぱを食べられてたのに。。。

部材の確認。まずはシンプルな材から塗りをやりましょ~。

過去に1~2度、塗り直しや修理をしたと思われるこの曲禄。
下手をすると江戸時代に作られたのかもしれません。
過去の墨書き跡の下に「令和元年」と記しました。
江戸~明治~大正~昭和~平成~そして令和と、六時代を経ることになるとしたら、、、
今後も引き継がれることを思うと、しっかり下地から塗り直さないとですね。

それにしても蒸します。二つの熱帯低気圧の北上に伴い、夏の空気も一気に日本へ。
昨日は福岡が全国一の暑さだったとか。。。
漆の乾きが異常に速い!生漆がすぐ茶色になります(^^;
木固めのための最初の一箆は、令和を記したこの部材へ!!
次に誰かが塗り直すことがあれば、もしかするとこの表記を目にするかもしれません(^^)
2019年06月25日
駐福岡大韓民国総領事館へ・・・
駐福岡大韓民国総領事館へ・・・
先日、駐福岡大韓民国総領事館の実務官の方から
韓国伝統家具の螺鈿手入れについてご依頼がありまして、
実物を拝見することとなり、急遽伺うことになりました。

ということで、初めて館内に。そこには素晴らしい調度品が!

伝統的な品の良い絵柄の螺鈿細工がびっしり!
背後の衝立や手前のクッションも素晴らしく、思わず見入ってしまいました。
手前の座椅子は王様がお座りになるものだそうです。

まずは螺鈿細工の調度品をしっかり拝見させて頂きました。
螺鈿というのは、塗料との密着性がそれほど強くはないので、
水をたっぷり含んだ布で拭いたりするのは避け、
普段は柔らかい毛の刷毛などで埃を掃う程度にして、
数ヵ月から年に一回程度の間隔で、
水気を少し含ませ固く絞った布で汚れをゆっくり慎重に
拭き取ることをされると良いでしょう、、、とお伝えしました。
試しに調度品を慎重に水拭きしてみると、
特に上面は布に少し黒く汚れがついてきていたので、
やはり水拭きは必要という共通認識となりました。

そうこうするうちに、、、実務官の方が、韓国伝統家具の一部に漆塗りが剥げているところを発見!
塗りが剥げているのはここだけでしたが、何かの拍子に取れてしまったのでしょう。
これは目立つということで、当方が補修をすることとなりました。
ちょっと緊張しますが、現場での補修をしっかりさせて頂きます。
続きはまた後日に。

帰り際に、実務官の方から「記念にどうですか?」とおっしゃって頂きまして、
緊張しながらも(その割に図々しく見えます)、なんと王座に座っての記念撮影!
私のような者が、お恥ずかしい限りです(^^;
今回は、大変興味深く貴重な機会・ご依頼を頂きまして、
大韓民国総領事館の方々に感謝申し上げます。
国家の枠を超えて、螺鈿細工、漆芸といった文化的交流が出来ることを喜びとし、
今後の励みにして行きたいと考えた次第です。
先日、駐福岡大韓民国総領事館の実務官の方から
韓国伝統家具の螺鈿手入れについてご依頼がありまして、
実物を拝見することとなり、急遽伺うことになりました。

ということで、初めて館内に。そこには素晴らしい調度品が!

伝統的な品の良い絵柄の螺鈿細工がびっしり!
背後の衝立や手前のクッションも素晴らしく、思わず見入ってしまいました。
手前の座椅子は王様がお座りになるものだそうです。

まずは螺鈿細工の調度品をしっかり拝見させて頂きました。
螺鈿というのは、塗料との密着性がそれほど強くはないので、
水をたっぷり含んだ布で拭いたりするのは避け、
普段は柔らかい毛の刷毛などで埃を掃う程度にして、
数ヵ月から年に一回程度の間隔で、
水気を少し含ませ固く絞った布で汚れをゆっくり慎重に
拭き取ることをされると良いでしょう、、、とお伝えしました。
試しに調度品を慎重に水拭きしてみると、
特に上面は布に少し黒く汚れがついてきていたので、
やはり水拭きは必要という共通認識となりました。

そうこうするうちに、、、実務官の方が、韓国伝統家具の一部に漆塗りが剥げているところを発見!
塗りが剥げているのはここだけでしたが、何かの拍子に取れてしまったのでしょう。
これは目立つということで、当方が補修をすることとなりました。
ちょっと緊張しますが、現場での補修をしっかりさせて頂きます。
続きはまた後日に。

帰り際に、実務官の方から「記念にどうですか?」とおっしゃって頂きまして、
緊張しながらも(その割に図々しく見えます)、なんと王座に座っての記念撮影!
私のような者が、お恥ずかしい限りです(^^;
今回は、大変興味深く貴重な機会・ご依頼を頂きまして、
大韓民国総領事館の方々に感謝申し上げます。
国家の枠を超えて、螺鈿細工、漆芸といった文化的交流が出来ることを喜びとし、
今後の励みにして行きたいと考えた次第です。
2019年06月16日
アワビ貝殻磨きの多い日々・・・
アワビ貝殻磨きの多い日々・・・
最近は、他のご依頼も頂いておりますが、
アワビ貝殻を磨くことが多くなっています。
時期的にお急ぎのご依頼(パーツ製作)であるため、
少し優先順位を上げて対応させて頂いております。
大きくて厚い貝殻でないと作れないパーツですので、
貝殻選びの段階から、緊張感を持ってやる必要があります。

ということで、、、うちの在庫の中でも
特に大きい超特大をピックアップ!(左列の貝殻です)
その他の貝殻も、厚みのあるものを選びました。
虫食い穴が少ない貝殻であることも条件となります。

まずは、使用する部分をディスクサンダーで研磨~。

特にこの超特大貝殻は模様が綺麗です♪
しかしながら、、、少し厚みが足りない。(涙!)
でも次のステージ加工に回します。。。

水式バンドソーでのカット加工に適した状態にするため、
必要な領域のみになるようディスクサンダーで大枠カットしました。
これから先の作業は、秘匿事項になりますので公開できませんが、
パーツ形状カット、穴開けをして、サンドペーパー研磨#180~2000まで行い、
ツルツルに磨き上げられた状態になるまで加工します。
かなり難しい穴開けや、磨きの精度が求められているため、忍耐力のいる作業となります。
出来上がった時の達成感はもちろんですが、このご依頼においても、
お客様の喜びの声を頂くことが何よりの励みとなっています。
この夏も大雨や猛暑が来そうですが、、、引き続き頑張りましょう!

☆ムシくんたちの活動にも苦しめられそうですが!(^^;
(工房主=切り株くんはイモムシくん、私の場合はハチ姉さん!)

イモムシくんたちに、ほとんど全ての葉っぱを食べられ、
はげっちょろげになった切り株くん!
何とか耐え抜いて頑張ろう!(^^)
最近は、他のご依頼も頂いておりますが、
アワビ貝殻を磨くことが多くなっています。
時期的にお急ぎのご依頼(パーツ製作)であるため、
少し優先順位を上げて対応させて頂いております。
大きくて厚い貝殻でないと作れないパーツですので、
貝殻選びの段階から、緊張感を持ってやる必要があります。

ということで、、、うちの在庫の中でも
特に大きい超特大をピックアップ!(左列の貝殻です)
その他の貝殻も、厚みのあるものを選びました。
虫食い穴が少ない貝殻であることも条件となります。

まずは、使用する部分をディスクサンダーで研磨~。

特にこの超特大貝殻は模様が綺麗です♪
しかしながら、、、少し厚みが足りない。(涙!)
でも次のステージ加工に回します。。。

水式バンドソーでのカット加工に適した状態にするため、
必要な領域のみになるようディスクサンダーで大枠カットしました。
これから先の作業は、秘匿事項になりますので公開できませんが、
パーツ形状カット、穴開けをして、サンドペーパー研磨#180~2000まで行い、
ツルツルに磨き上げられた状態になるまで加工します。
かなり難しい穴開けや、磨きの精度が求められているため、忍耐力のいる作業となります。
出来上がった時の達成感はもちろんですが、このご依頼においても、
お客様の喜びの声を頂くことが何よりの励みとなっています。
この夏も大雨や猛暑が来そうですが、、、引き続き頑張りましょう!

☆ムシくんたちの活動にも苦しめられそうですが!(^^;
(工房主=切り株くんはイモムシくん、私の場合はハチ姉さん!)

イモムシくんたちに、ほとんど全ての葉っぱを食べられ、
はげっちょろげになった切り株くん!
何とか耐え抜いて頑張ろう!(^^)