2023年03月22日
鞘塗り 栗形接着・・・
鞘塗り 栗形接着・・・
WBCは本日決勝で盛り上がっておりますが、、、
こちら日本刀鞘塗りは、
いよいよ上塗りがだいぶ進んだこのタイミングで栗形接着。
やり直しもあって苦労しております(^^;
☆WBC日米双方頑張って下さい~。
そして胃に穴が開きそうな?栗山監督にもエール(^-^;

一昨日の様子。一回コクソ(漆パテ)でくっつけましたが、、、
何と、栗形がちょっとだけ傾いていることが判明!
なんてことでしょう!(;'∀')
約5度くらいでしょうか~接着やり直しです(^^;

一旦作ったコクソは練り直して、、、

凹みを成形し直すため、凹み左上側面などに塗り付けます。。。

昨日の接着やり直しの様子。
まずはコクソ乾いた所で削って成形。
これがまた時間がかかります(;'∀')

またコクソを練って、、、

再接着へ~。
ペタペタとコクソ適量付けて、、、

栗形を嵌めてグッと押し付けます~。

反対側からもしっかり押さえて、、、
これで決まってちょうだい!(^-^;
こちらの接着は何とか決まりそうですが、、、
さて、WBCの決着は如何に!?
WBCは本日決勝で盛り上がっておりますが、、、
こちら日本刀鞘塗りは、
いよいよ上塗りがだいぶ進んだこのタイミングで栗形接着。
やり直しもあって苦労しております(^^;
☆WBC日米双方頑張って下さい~。
そして胃に穴が開きそうな?栗山監督にもエール(^-^;
一昨日の様子。一回コクソ(漆パテ)でくっつけましたが、、、
何と、栗形がちょっとだけ傾いていることが判明!
なんてことでしょう!(;'∀')
約5度くらいでしょうか~接着やり直しです(^^;
一旦作ったコクソは練り直して、、、
凹みを成形し直すため、凹み左上側面などに塗り付けます。。。
昨日の接着やり直しの様子。
まずはコクソ乾いた所で削って成形。
これがまた時間がかかります(;'∀')
またコクソを練って、、、
再接着へ~。
ペタペタとコクソ適量付けて、、、
栗形を嵌めてグッと押し付けます~。
反対側からもしっかり押さえて、、、
これで決まってちょうだい!(^-^;
こちらの接着は何とか決まりそうですが、、、
さて、WBCの決着は如何に!?
2023年03月19日
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
鞘塗り 蒔絵本作業開始・・・
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。

一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;

皆さん、お疲れ様でした~。

実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
昨日は鞘塗り蒔絵本作業の一回目。
いよいよ蒔絵のスタートです。
まずは、純金梨地粉を使って日に照らされた「城山三峰」を表現しました。
一気に蒔いてしまう複雑な段取りで、
背面の螺鈿粒と同様にグラデーション表現が難しく調整に難航しましたが、
夜遅くまでかかって何とか蒔き切りました(^^;
皆さん、お疲れ様でした~。
実物鞘全体の様子を見て判断し、
CGシミュレーションと比べ裾野を広くしてます。
ここからの仕上げがまた難しいのですが、
しっかりやらねば~ですね。
つづく。。。
2023年03月15日
鞘塗り 蒔絵の段取り・・・
鞘塗り 蒔絵の段取り・・・

鞘塗り蒔絵の段取り。
この城山三峰を金粉で描く手順は、
背面の螺鈿粒で表現した城山と基本的に同じなんですが、、、
上塗りが仕上がって来ているだけに、失敗できない緊張感があります(^^;
こちらは山ですが、もう一方の未公開鞘塗りでは雲。
大きなモチーフに臨む時は、
視野を広くして心を落ち着けないといけませんね。
これからがまた勝負どころであります。
鞘塗り蒔絵の段取り。
この城山三峰を金粉で描く手順は、
背面の螺鈿粒で表現した城山と基本的に同じなんですが、、、
上塗りが仕上がって来ているだけに、失敗できない緊張感があります(^^;
こちらは山ですが、もう一方の未公開鞘塗りでは雲。
大きなモチーフに臨む時は、
視野を広くして心を落ち着けないといけませんね。
これからがまた勝負どころであります。
2023年03月11日
鞘塗り 螺鈿研ぎ出し・・・
鞘塗り 螺鈿研ぎ出し・・・
3月に入ってもう10日経ちました。
だいぶ暖かくなって来ましたが、今日は3.11ですね。
黙禱もしつつ、作業に励みます。
現在のメイン作業となっている鞘塗りは、
螺鈿の上塗りと研ぎ出しが完了し、最初の磨き作業にも入って来ました。
もう一本やっていますので蒔絵になかなか入れずにおります。
そろそろ開始したいところですね(^^;

螺鈿の厚みは0.1mm。
この厚み分となる黒漆の上塗り回数は最低3回です。

上塗り後の研ぎ出し完了。
最後は細かい番手で研いでます。
この後に胴擦りを挟みながら摺漆を3回して、、、

鐺も塗っとかんと~ですね(^^;
つづく。。。
3月に入ってもう10日経ちました。
だいぶ暖かくなって来ましたが、今日は3.11ですね。
黙禱もしつつ、作業に励みます。
現在のメイン作業となっている鞘塗りは、
螺鈿の上塗りと研ぎ出しが完了し、最初の磨き作業にも入って来ました。
もう一本やっていますので蒔絵になかなか入れずにおります。
そろそろ開始したいところですね(^^;
螺鈿の厚みは0.1mm。
この厚み分となる黒漆の上塗り回数は最低3回です。
上塗り後の研ぎ出し完了。
最後は細かい番手で研いでます。
この後に胴擦りを挟みながら摺漆を3回して、、、
鐺も塗っとかんと~ですね(^^;
つづく。。。
2023年02月28日
鞘塗り螺鈿の貼付完了・・・
鞘塗り螺鈿の貼付完了・・・
もう2月も終わり、明日から春になりますね~。
今年も早いものです。
鞘塗り螺鈿の貼付が全て完了しました。
以下の写真は鞘背面に配する城山三峰。
螺鈿の粒で夜の城山を表しております。。。

夜遅くに貼り終えました。
ちくちくと星の粒を貼って行くような感じでしたね~。

専用のダンボール室で乾燥させて、、、

螺鈿粒を希釈した漆で一旦固めました。
春に入れば今度は鞘前面の昼の城山三峰を蒔絵で表します。
3月は、、、もう五つ踏ん張りほどはしないといけませんね(^^;
つづく。。。
もう2月も終わり、明日から春になりますね~。
今年も早いものです。
鞘塗り螺鈿の貼付が全て完了しました。
以下の写真は鞘背面に配する城山三峰。
螺鈿の粒で夜の城山を表しております。。。
夜遅くに貼り終えました。
ちくちくと星の粒を貼って行くような感じでしたね~。

専用のダンボール室で乾燥させて、、、
螺鈿粒を希釈した漆で一旦固めました。
春に入れば今度は鞘前面の昼の城山三峰を蒔絵で表します。
3月は、、、もう五つ踏ん張りほどはしないといけませんね(^^;
つづく。。。
2023年02月23日
鞘塗り 螺鈿加飾・・・
鞘塗り 螺鈿加飾・・・
現在製作中の日本刀鞘塗りは、
ようやく螺鈿の加飾に入っています。

梅と波・泡を貼り付けましたが、曲面への貼付なので
特に絵柄大き目の梅さんに反りが出ないよう気を配りました。

絵柄は全て貼り終えましたので、、、
本日は青貝粉(アワビ薄貝粒)を加飾です。

塗って蒔いて竹串等で調整、、、という具合です。
星の海に旅立った松本零士さんを偲びながら、
つぶつぶやって行きます。。。

ようやく鞘背面が蒔き終わりました。
グラデーション蒔きですので、結構時間がかかります。
前面も何とか本日中に蒔き終わりたいですね(^^;
つづく。。。
現在製作中の日本刀鞘塗りは、
ようやく螺鈿の加飾に入っています。
梅と波・泡を貼り付けましたが、曲面への貼付なので
特に絵柄大き目の梅さんに反りが出ないよう気を配りました。
絵柄は全て貼り終えましたので、、、
本日は青貝粉(アワビ薄貝粒)を加飾です。
塗って蒔いて竹串等で調整、、、という具合です。
星の海に旅立った松本零士さんを偲びながら、
つぶつぶやって行きます。。。
ようやく鞘背面が蒔き終わりました。
グラデーション蒔きですので、結構時間がかかります。
前面も何とか本日中に蒔き終わりたいですね(^^;
つづく。。。
2023年02月10日
螺鈿細工完成・・・
螺鈿細工完成・・・
ひたすら鞘用の螺鈿細工を作る日々でしたが、やっとこさ完成~。

泡波梅螺鈿もこれで全て完成!

君たち、、、けっこう細かったね~(^^;
先行分=もう一本の鞘の螺鈿(未公開分)は更に細かかった!(;'∀')
そして彼らは既に次なる作業へ入っております。

いやはや、道具さんたちもお疲れさんでした。
カットしては輪郭を整え、清掃して~の繰り返し。
よく踏ん張ってくれました(^.^)
裏彩色を施して、貼付へ早く入らんと~です(^^;
つづく。。。
ひたすら鞘用の螺鈿細工を作る日々でしたが、やっとこさ完成~。
泡波梅螺鈿もこれで全て完成!
君たち、、、けっこう細かったね~(^^;
先行分=もう一本の鞘の螺鈿(未公開分)は更に細かかった!(;'∀')
そして彼らは既に次なる作業へ入っております。
いやはや、道具さんたちもお疲れさんでした。
カットしては輪郭を整え、清掃して~の繰り返し。
よく踏ん張ってくれました(^.^)
裏彩色を施して、貼付へ早く入らんと~です(^^;
つづく。。。
2023年01月31日
2月に向けての準備・・・
2月に向けての準備・・・

2023年の1月がやっと終わり、、、
2月に向けての準備がパソコンで進行中。
毎度の製作でかなりデジタルの力も借りておりますが、、、
画面にジッと向かい合っているとやはり身体には悪いですね~。
時々立ち上がって運動です~(^^;

時々プリントアウトも必要です。。。

こちらは鞘塗りの原寸レイアウトプリント。
実物は曲面ですので絵柄配置は微調整が必要になります。
2月もしっかりと制作しないと~ですね。

2023年の1月がやっと終わり、、、
2月に向けての準備がパソコンで進行中。
毎度の製作でかなりデジタルの力も借りておりますが、、、
画面にジッと向かい合っているとやはり身体には悪いですね~。
時々立ち上がって運動です~(^^;
時々プリントアウトも必要です。。。
こちらは鞘塗りの原寸レイアウトプリント。
実物は曲面ですので絵柄配置は微調整が必要になります。
2月もしっかりと制作しないと~ですね。
2023年01月29日
黒呂色塗り 完成&発送・・・
黒呂色塗り 完成&発送・・・

鞘塗り完成して発送しました。。。
艶上げの最後の最後まで気が抜けなかったですね~汗。
月末納品という目標は何とか達成、、、と思いますが、
最近は雪とかありますので、順調に無事届くことを願うばかりです(^^;

こちら別件送付品。
久々のPPバンド締め上げです(^.^)

こちらの品も何とか今月中に無事届きますように!(祈)
鞘塗り完成して発送しました。。。
艶上げの最後の最後まで気が抜けなかったですね~汗。
月末納品という目標は何とか達成、、、と思いますが、
最近は雪とかありますので、順調に無事届くことを願うばかりです(^^;
こちら別件送付品。
久々のPPバンド締め上げです(^.^)
こちらの品も何とか今月中に無事届きますように!(祈)
2023年01月25日
黒呂色塗り 最終磨きへ・・・
黒呂色塗り 最終磨きへ・・・
鞘塗りのもう一件「黒呂色塗り」は、最終磨き段階へ。。。
寒いので漆の乾きが、、、(^^;

2回目の摺り漆と呂色磨きが完了~
だいぶ艶上がって来ました。。。

3回目行きましょう!

作業部屋はあまりにも寒くて、、、
リビングの暖気さん、よろしくお願いします(^^;
鞘塗りのもう一件「黒呂色塗り」は、最終磨き段階へ。。。
寒いので漆の乾きが、、、(^^;
2回目の摺り漆と呂色磨きが完了~
だいぶ艶上がって来ました。。。
3回目行きましょう!

作業部屋はあまりにも寒くて、、、
リビングの暖気さん、よろしくお願いします(^^;
2023年01月24日
鞘塗りのための螺鈿材料準備・・・
鞘塗りのための螺鈿材料準備・・・
鞘塗りのための螺鈿材料を準備中です。
鞘2本分なので今回はちょっと多めに。。。

こちらは鞘1本分のアワビ薄貝。
色味や輝きを吟味してトリミングしますので、当然予備も含みます。。。

鞘2本分で計17枚を準備。
鞘曲面に馴染むよう水研ぎで薄くして、
さらに熱矯正しました。。。

加工業者さんによる仕立ての結果~真っ平や逆反りしてた薄貝。
熱矯正によって、その状態からそもそもの貝殻曲面と同様
真珠層縦方向にも丸みが出ました。
日本刀の鞘は断面が楕円状の丸棒ですが、
加工する薄貝がしっくりと丸みに馴染んでくれることを期待しています。
螺鈿も貼付する躯体に合わせて下準備が大切なんですね。。。
鞘塗りのための螺鈿材料を準備中です。
鞘2本分なので今回はちょっと多めに。。。
こちらは鞘1本分のアワビ薄貝。
色味や輝きを吟味してトリミングしますので、当然予備も含みます。。。

鞘2本分で計17枚を準備。
鞘曲面に馴染むよう水研ぎで薄くして、
さらに熱矯正しました。。。
加工業者さんによる仕立ての結果~真っ平や逆反りしてた薄貝。
熱矯正によって、その状態からそもそもの貝殻曲面と同様
真珠層縦方向にも丸みが出ました。
日本刀の鞘は断面が楕円状の丸棒ですが、
加工する薄貝がしっくりと丸みに馴染んでくれることを期待しています。
螺鈿も貼付する躯体に合わせて下準備が大切なんですね。。。
2023年01月23日
長く感じる1月・・・
長く感じる1月・・・
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;

ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;

新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。

だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;

納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')

そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年が始まって3週間ちょっと、、、長く感じる1月です。
今月残りの工房作業は、鞘塗りと修理1点がメインです。
しかし、新たなご依頼品にも手を付け出して、、、
早めに動いて来月へ繋げましょう。
今年は兎も角「すぐGo!」です(^^;
ご覧頂けない修理案件。
金梨地粉を使って修理ですが、中々苦労しております(^^;
新しいご依頼品。
粒貝サンプルを幾つか作って、2月の本番へ。。。
だいぶ前に友人から依頼のあった案件も、、、
もう始めんとですね(^^;
納期が無いとついつい、、、ではダンメ!!(;'∀')
そして、、、先日は、前からイクイク詐欺をして中々行かなかった「らぁめん蔵持」へ。

ここのチャーシューはメガ盛り!
スープをすする最後の最後までチャーシューが残っていたのは生まれて初めて。
食べても食べてもチャーシューが一向に減らんとです(^^;
☆上質な麺とスープ、そしてお肉を目いっぱい召し上がりたい方はココへ(笑)
2023年01月07日
年明けて毎日コツコツと作業・・・
年明けて毎日コツコツと作業・・・
年明け2日の仕事始め以降、毎日コツコツと作業をしております。
複数案件を同時進行で進めておりますが、
ともかく今年は早め、早めに、、、行くこと。(^^;

先日ご紹介していた日本刀鞘塗りの鐺。
装着確認まで済ませておりましたが、、、

中塗り1発目を終わらせ、、、

その後に鐺を接着させて、、、
接合部分の隙間に漆パテ埋めをしました。

隙間が深いので漆パテは3~4回かけて重ね付け。
研ぎにも結構苦労しましたが何とかなりました(^^;
昨日はこの漆パテに生漆を含浸させて固め、
今日は黒漆を上塗りしております。
この黒呂色の鞘塗りは、工程がハッキリしていますので、
年明けてから毎日の作業に入れておりました。
他ご依頼案件も詰まっており、
3月納品とお客様にはお伝えしていましたが、、、
もうこうなったら1月納品を目指すことにします~急げ!!(;'∀')
年明け2日の仕事始め以降、毎日コツコツと作業をしております。
複数案件を同時進行で進めておりますが、
ともかく今年は早め、早めに、、、行くこと。(^^;
先日ご紹介していた日本刀鞘塗りの鐺。
装着確認まで済ませておりましたが、、、

中塗り1発目を終わらせ、、、
その後に鐺を接着させて、、、
接合部分の隙間に漆パテ埋めをしました。
隙間が深いので漆パテは3~4回かけて重ね付け。
研ぎにも結構苦労しましたが何とかなりました(^^;
昨日はこの漆パテに生漆を含浸させて固め、
今日は黒漆を上塗りしております。
この黒呂色の鞘塗りは、工程がハッキリしていますので、
年明けてから毎日の作業に入れておりました。
他ご依頼案件も詰まっており、
3月納品とお客様にはお伝えしていましたが、、、
もうこうなったら1月納品を目指すことにします~急げ!!(;'∀')
2023年01月02日
2023年 仕事始め・・・
2023年 仕事始め・・・
今日はちょっと早めに2023年仕事始めです。
今年は、初っ端に鞘塗りの黒漆中塗りを致しました。

日本刀はそもそも武具ではありますが、
現在は人の英知が造り出した「美術品」として、
研ぎ澄まされた精神性のある存在、
心を鍛える存在としての価値があるものであると考えます。
決して人を傷つける存在であってはいけません。
『刀は鞘に納めよ』これが私の鞘塗り制作に向き合う姿勢です(^.^)

昨年末に鐺がハマる部分の造作をしておりましたが、、、

錆固めが終わってからの最終確認。

ピタッとハマるようですね~良かった(^^)

さて、研ぎを入れまして、、、

黒漆で塗りましょう。。。

スキっと塗れました~。暫く箱ムロの中に納まっといて下さいね。。。(^.^)
またコツコツと今年もやって行きましょ~。
そして何事も行動は早めにね(^^;
今日はちょっと早めに2023年仕事始めです。
今年は、初っ端に鞘塗りの黒漆中塗りを致しました。
日本刀はそもそも武具ではありますが、
現在は人の英知が造り出した「美術品」として、
研ぎ澄まされた精神性のある存在、
心を鍛える存在としての価値があるものであると考えます。
決して人を傷つける存在であってはいけません。
『刀は鞘に納めよ』これが私の鞘塗り制作に向き合う姿勢です(^.^)
昨年末に鐺がハマる部分の造作をしておりましたが、、、
錆固めが終わってからの最終確認。
ピタッとハマるようですね~良かった(^^)
さて、研ぎを入れまして、、、
黒漆で塗りましょう。。。
スキっと塗れました~。暫く箱ムロの中に納まっといて下さいね。。。(^.^)
またコツコツと今年もやって行きましょ~。
そして何事も行動は早めにね(^^;
2022年12月25日
鞘塗り試作⑤ 螺鈿試作完了・・・
鞘塗り試作⑤ 螺鈿試作完了・・・
新作鞘塗りの試作は、螺鈿のテストがほぼ完了。
試作ですので製作レベルは下げておりますが、
諸々よく確認出来まして、だいぶ安心して本番が迎えられそうです。

今回の螺鈿試作は、青貝粉蒔きの密度や、
絵柄の螺鈿裏側に塗った裏彩色の立ち具合が主たる目的。

斜めから見て、、、うん、ホドホドに絵柄が目立って大丈夫そうですね。
青貝粉と共に、梨子地粉蒔きで城山三峰の試作も行いましたが、
こちらも本番に向けて大体の知見を得ました。

正面から絵柄螺鈿を見ますと、
裏彩色の印象は薄れて真珠層が目立って来ます。
次は蒔絵のテスト(兼練習)となりますが、、、
先行して行った城山三峰とは技法が異なる「高蒔絵」の試作となります。
引き続き本番へ向けて確認、カクニンです(^^;
つづく。。。

さて、こちらは年末に入荷した別件の鞘です。

切粉地付けが完了し、生漆で固める作業を。
少し早めに進めている次第でして、
年末にかけてだいぶ進めておきたいところです。
新作鞘塗りの試作は、螺鈿のテストがほぼ完了。
試作ですので製作レベルは下げておりますが、
諸々よく確認出来まして、だいぶ安心して本番が迎えられそうです。
今回の螺鈿試作は、青貝粉蒔きの密度や、
絵柄の螺鈿裏側に塗った裏彩色の立ち具合が主たる目的。
斜めから見て、、、うん、ホドホドに絵柄が目立って大丈夫そうですね。
青貝粉と共に、梨子地粉蒔きで城山三峰の試作も行いましたが、
こちらも本番に向けて大体の知見を得ました。
正面から絵柄螺鈿を見ますと、
裏彩色の印象は薄れて真珠層が目立って来ます。
次は蒔絵のテスト(兼練習)となりますが、、、
先行して行った城山三峰とは技法が異なる「高蒔絵」の試作となります。
引き続き本番へ向けて確認、カクニンです(^^;
つづく。。。
さて、こちらは年末に入荷した別件の鞘です。
切粉地付けが完了し、生漆で固める作業を。
少し早めに進めている次第でして、
年末にかけてだいぶ進めておきたいところです。
2022年12月15日
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
鞘塗り試作④ 試作の螺鈿貼り・・・
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。

梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。

青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
本番製作と同時進行で試作も進めている日本刀鞘塗り。
他ご依頼品の合間を縫って進めているところですが、
螺鈿の裏色もほぼ決まって来ました。

梅は濃い紫、波・泡は濃い青。
それぞれ調整した色味ですが、
決まるまでにだいぶ時間を要しました。
青貝粉の試し蒔き。
海の煌めきと城山三峰の表現。
螺鈿の光る方向がランダムなので、
ちょっと多めに蒔いておりますが、果たして!?
曲面である鞘に螺鈿細工を貼る場合は、
けっこう想定外の問題が起きることもありまして、
このように試作をすることが多いです。
本番用の準備も進めており、
試作で時間がかかっている分を取り戻さないといけません。
つづく。。。
2022年10月26日
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
鞘塗り試作③ 螺鈿試作の調整・・・
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。

何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;

昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
昨日作った梅螺鈿の花芯部分が潰れておりましたので、
新たに調整したものを作ってみました。

何とか花芯の線が細くなりました。
まずまずの出来ですかね~(^^;

昨日作ったものと比較してみましょう。
右側が調整したものですが、、、うん、これで良さそうですね~。
GOサイン出しましょう!
つづく。。。
2022年10月24日
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;

梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。

もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;
梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。
もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
2022年10月06日
鞘塗り試作① テスト鞘塗り棒・・・
鞘塗り試作① テスト鞘塗り棒・・・
諸々の案件あって遅れていた鞘塗りテスト。。。
ようやく試作用の棒が整って、これから製作開始です。

ご依頼の鞘塗りは2本。
別々のお客様ですが、そのどちらも試作が必要で、
大体これくらいの本数のテスト棒があれば足りることでしょう。

蒔絵などの試作用にも追加で2本用意ました。
お客様のご要望に沿ってデザイン画は作ったものの、
まず第一に技術的な確認が必要です。
そして、仕様の選択と同時に、仕上がり具合をご確認頂くには、
このように試作品を作り、実物でご覧頂くのが一番。
これは、東京での職人時代に学んだ事柄であります。
特に色味や表情(素材感など)は、シミュレーション画や写真では
どうしてもわからないところですので。
試作には手間と時間がかかりますが、
確実な製作を行うには必要な工程です。
諸々の案件あって遅れていた鞘塗りテスト。。。
ようやく試作用の棒が整って、これから製作開始です。
ご依頼の鞘塗りは2本。
別々のお客様ですが、そのどちらも試作が必要で、
大体これくらいの本数のテスト棒があれば足りることでしょう。
蒔絵などの試作用にも追加で2本用意ました。
お客様のご要望に沿ってデザイン画は作ったものの、
まず第一に技術的な確認が必要です。
そして、仕様の選択と同時に、仕上がり具合をご確認頂くには、
このように試作品を作り、実物でご覧頂くのが一番。
これは、東京での職人時代に学んだ事柄であります。
特に色味や表情(素材感など)は、シミュレーション画や写真では
どうしてもわからないところですので。
試作には手間と時間がかかりますが、
確実な製作を行うには必要な工程です。
2022年08月28日
新作鞘塗り⑳ 最終中塗り・・・
新作鞘塗り⑳ 最終中塗り・・・
新作鞘塗りは、3回目の中塗りを実施。
これで中塗りは最後となります。
今回はちょっとした凹みの解消や曲面の滑らかさを出すために
通常1~2回のところを、しつこく3回塗ってみました(^.^)

ペケペケ(××)風に黒漆を配った様子です(^^)
鯉口・鐺の表面の高さと塗りの高さを合わせるのは、
本堅地ともなりますと下地が相当厚くなるだけにたいへん難しく、
各下地の段階から調整を重ねて参りましたが、
中塗りの段階では高さだけでなく滑らかさの調整も必要になります。
奇麗な淀みのない曲面を出すのは、また至難の技であります(^^;

神経を集中して、力加減に注意し、刷毛を何度も通しながら、、、
最後の中塗りが完了~ダンボール室(ムロ)内でじっくり乾燥です。

修理中の螺鈿硯箱と仲良く並んで、しばらくおねんねしといて下さい(^.^)
さて、ここまで来ましたら、暫く本作業は中断。
次は加飾へと移行するのですが、
加飾の中には確認・検討が必要なものが幾つかありますので、
9月~10月半ば?にかけては主にこの試作を行うこととなります。
まだまだ時間はかかりますが、確実にやって行かねば~です。
つづく。。。
新作鞘塗りは、3回目の中塗りを実施。
これで中塗りは最後となります。
今回はちょっとした凹みの解消や曲面の滑らかさを出すために
通常1~2回のところを、しつこく3回塗ってみました(^.^)
ペケペケ(××)風に黒漆を配った様子です(^^)
鯉口・鐺の表面の高さと塗りの高さを合わせるのは、
本堅地ともなりますと下地が相当厚くなるだけにたいへん難しく、
各下地の段階から調整を重ねて参りましたが、
中塗りの段階では高さだけでなく滑らかさの調整も必要になります。
奇麗な淀みのない曲面を出すのは、また至難の技であります(^^;
神経を集中して、力加減に注意し、刷毛を何度も通しながら、、、
最後の中塗りが完了~ダンボール室(ムロ)内でじっくり乾燥です。
修理中の螺鈿硯箱と仲良く並んで、しばらくおねんねしといて下さい(^.^)
さて、ここまで来ましたら、暫く本作業は中断。
次は加飾へと移行するのですが、
加飾の中には確認・検討が必要なものが幾つかありますので、
9月~10月半ば?にかけては主にこの試作を行うこととなります。
まだまだ時間はかかりますが、確実にやって行かねば~です。
つづく。。。