2025年04月01日

4月初日・・・

4月初日・・・


早くも4月に入りました。
空は巻層雲?が出て4月っぽくないですが、
清々しい様相です。

何事も早めにやっておけば後々スムーズに行くと思い、
3月末にかけて新年度の準備をコツコツと。
体の動きもどうかスムーズに行きますように(^^;  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:30 Comments(0) よもやま話

2025年03月28日

春の東京へ・・・

春の東京へ・・・

先週末は所要のため東京へ。。。
桜(ソメイヨシノ)の開花はまだでしたが、
お天気にはすごく恵まれて良かったです。


初日から良く晴れて、飛行機からは
頭に雪をかぶった富士山がとても奇麗に見えました。


春が待ち遠しかった!と言わんばかりに
街の至る所に花のデコレーションが。。。

今回も用事の合間に
幾つかの施設、美術館などを巡りました。


まずは港区立郷土歴史館へ。


講堂も素晴らしく、、、


東京大学建築学科教授の内田祥三の設計で
昭和13(1938)年に竣工した旧公衆衛生院です。
とても趣のある様式の建物でした。


皇居お堀端の松も素晴らしく、、、


やはりYOUたちがいっぱいです!(^^)

お目当ての展覧会「百花ひらく-花々をめぐる美-」を鑑賞するため
皇居東御苑内にある三の丸尚蔵館へ。。。


迫力の梅花図です。


構図と言い、華やかさと言い、、、
ほんと惚れ惚れしますね~。


明治時代に製作された春草蒔絵棚。


細かい文様がびっしりと背景に、、、
よくぞここまで描き切れたものかと!


蒔絵技法の限りを尽くした逸品です。


現在放映中のNHK大河ドラマ「べらぼう」を毎週見ていることもあって、
有栖川宮公園内にある東京都立中央図書館にて開催中の企画展
「情報、江戸を駆ける!蔦屋重三郎が生きた時代の出版文化」にも足を運びました。


様々な出版物や興味深い錦絵があり、、、


ナマズさんたちが出てくる浮世絵や、、、


猫さんたちが何やらやっている様子の浮世絵もあり、
面白い発想の出版物が盛りだくさん(^.^)
当時の江戸文化を堪能させて頂きました。


それにしてもお天気が良く、
もう開花している種類の桜の木が、
高層ビルを借景にして咲き誇っているさまが何とも秀逸でした。

現代の東京は、世界の他の大都市と同様
昔から引き継いできたものと最先端のものとが融合して
常に新しい様相を呈していますね。
毎度訪れる度、その様に感じ入っている次第です。

次はどんな新しいことを見せてくれるのか、、、
今後も楽しみです。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 14:09 Comments(0) よもやま話

2025年03月18日

色んな花を楽しみましょう・・・

色んな花を楽しみましょう・・・

3月なのに今日は本当に寒い!!
しかし、最近の健康ジョグでは
色んな花を楽しめるようになってきました。。。


浄水通りの電柱には美しい花飾りが。

どうやら1年後に開催される
Fukuoka Flower Show(フクオカフラワーショー)のプレイベント用として、
植物園に続く道端に飾られているようですね。


そして、散る花もあれば、、、


咲き始める花もあり(^.^)


マリアさまの周りには、いつも花が咲いてますね♪

花を見ると、創作の意欲が湧く時があります。
目を楽しませ、和ませる花々に感謝です(^.^)  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:16 Comments(0) よもやま話

2025年03月09日

組み貝細工で半月を・・・

組み貝細工で半月を・・・

ご依頼頂いております琵琶の半月。

半月とは、琵琶の両サイドに空いた二つの共鳴孔のこと。
共鳴孔の縁には動物の角や貝殻などで出来た飾りが付いています。

今回のご依頼では白蝶貝での製作になります。
しかし、厚くて大きい貝殻でないと、
なかなか一体型での琵琶半月は作れません。

これまでは何とか作れていましたが、、、
いよいよ一体型が作れるような材料は尽きてしまいました。

ということで、頭をひねって一計を案じ、
半月を四つのブロックに分割して作ることにしました。
貝殻の厚い部位や端材を組み合わせて作ることになりますが、
言わばこれは「組み貝細工」ということになりますね。


まずは材料の選別と、
自宅で作業可能なものは裏面の研磨、平面加工をして、、、


半月の形状を裏側もしくは表側に一旦トレースしました。


そしては本日は、糸島の工房で本格的な加工作業を実施。


裏面の平面化を進めつつ、形状加工や厚み調整もします。


材料の状態も見極めながら慎重に作業を進め、
大枠の加工が完了しました。


まずは少し大きめの状態まで出来上がりましたが、
琵琶が届きましたら、これから更に形状を整えて行きます。

つづく。。。




  


2025年03月06日

お江戸の話はおもしろか~・・・

お江戸の話はおもしろか~・・・

今年はめずらしくNHKの大河ドラマ『べらぼう』を見てます。
話の作りや時代背景などかなり面白くて、毎週の楽しみとなりました。


昨年末は用事などあって東京へ行きましたが、、、
☆さて、この橋は何橋でしょうか?(^.^)


街歩き中にたまたま立ち寄った
『本の森ちゅうおう』(中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館)。
資料館の床全面には1950(昭和25年)頃の地図が大きく貼ってあり、
最新の機器が案内してくれるという仕組み。
あっちこっちポッチしたくなるよう設計されてます。

建物の外観もさることながら、素晴らしい文化施設でした。
資料館では職員の方が江戸の橋や運河、東京の変遷について、
ブラタモリのエピソードなども交えながら
大変丁寧なご説明をして頂いて楽しかったです。

大河ドラマ『べらぼう』はお江戸の話ということで、
ちょいと覗いてみようか、、、という感じで見てたら
しっかりハマったという次第(^.^)

今はこんなんだが、、、
その昔にゃ~いろんなことがあったんだねぇ~
このべらぼうめ!(^.^)

☆『本の森ちゅうおう』
GOOD DESIGN AWARD サイトより引用icon100
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:47 Comments(0) よもやま話社会つれづれ

2025年03月02日

春よ来い~・・・

春よ来い~・・・

寒々とした日が多かった2月。
後半になって時折暖かい日もありました。


2月17日は久々に糸島の工房へ。
けっこう暖かく良いお天気でした。


切り株くんは冬の冬眠中ですが、
それでも枝先をよく見ると
春に向けての準備は着々と進んでいるようです。


工房周りは整備が必要で、
元気いっぱいの草木たちとのやり取り=野良仕事も
しっかりと行ってきました。。。


仕事の合間で時々行っている健康散歩では
変わりゆく天神へ。。。


北天神の須崎公園には、
新しい施設(右)が県立美術館(左)の横に建っていました。
おそらくもう暫くしたら開館となるのでしょう。


県立美術館に隣接している福岡市民会館では
沢田研二=ジュリーのコンサートが開かれていました(^.^)

市民会館はこの春で閉館となり、
新しい施設へ機能やサービスが引き継がれます。
長い間お疲れさまでした!

2月が瞬く間に過ぎ、早くも3月に入りましたが、、、
寒の戻りもあるようで、
暖かい日々が戻って来るのはまだ暫く先のようです。

あ~早く春よ来い~(^^;

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:22 Comments(0) 制作日記よもやま話

2025年02月14日

櫛笄の修理が完了~納品へ・・・

櫛笄の修理が完了~納品へ・・・

櫛笄の修理が全て完了。
ご依頼主にもご確認ご了承頂きようやく納品です。。。


塗りや螺鈿の修理と櫛歯再接着。
今回はだいぶ手間と時間がかかりましたが、
やり切った感があります。。。


こうして御品をそろえて写真を撮りますと、
あらためて、美しい品々をお持ちだな~と思います。


最後に行った櫛歯修理の様子。
最初に一番小さい歯だけ、漆での接着を試み、
これが成功したため、残り2本の歯もGO!となりました。


櫛歯側の断面、そして櫛本体側の断面にも
接着用に調合した漆を塗布し、、、


湿度を上げた室(ムロ)カプセル内で漆を半硬化させ、、、


精確に元の位置に接着し再固定させました。


時折継ぎ目に漆を追加で含侵させながら、
数日漆を乾燥(硬化)させ、、、
その後に継ぎ目を研磨&磨き仕立てを実施。


これでまた櫛歯そろいましたね~(^.^)


だいぶお客様にはお待たせ致しました。
ようやくといったところです~
行ってらっしゃいませ(^^)/

  


2025年02月10日

輝く月を仕立てる・・・

輝く月を仕立てる・・・

諸々こなしていく日々が続きます。
そろそろ始めるものもあれば、終わりに近づいている品物もあり。


琵琶半月のご依頼品は…そろそろですね。
白蝶貝を輝く月に仕立てなければなりません。

いつもの仕立て方にはなりませんが、チャレンジです。
仲良く左右二つの月が輝きますように。。。


こちらの輝くお月さんのようにも見える御櫛もいよいよです。
何とか治まりますように。。。


なかなか難しい感じですが、、、


何とか上手く行きますように。。。

♪Superfly『輝く月のように』icon100
https://www.youtube.com/watch?v=m4--Vi_yB2Y  


2025年02月05日

蝶柄櫛修理 金属パーツの着色・・・

蝶柄櫛修理 金属パーツの着色・・・

蝶柄櫛の翅金属パーツを何とか着色。
試練の連続となりました(^^;


左翅の加工も完了し、、、


接着部には補強用の漆を含浸させておいてから、、、


いよいよ銀黒くんで着色を、、、イイ感じです。


しかし、、、ここで罠が待ち受けていました。
いぶしの色加減は良いのですが、
折角の着色が簡単に剥げてしまうという
原因がよく分からないアクシデント連発!
なぜだ!?(^^;


ネットでアレコレと調査のし直し、、、
そして新たな硫化いぶし液の購入もして
テストを繰り返しましたが、それでも上手く行かず、、、
新たなタイプの液剤を購入しなければならないと思っていた矢先、
ようやく上手く着色が安定する方法を見出しました。

銀黒くん濃すぎたんですね!
水で薄めて短時間いぶし、
そのあと硫化いぶし液に浸け込むと、、、
ようやく着色が安定しました~(^^;


あ~これで何とかなります。。。


色味合わせもOKということで、、、


表面に透き漆をかけて乾燥させましょ~。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:54 Comments(0) 制作日記漆塗り修理

2025年01月31日

夜光貝貝殻のバフがけ・・・

夜光貝貝殻のバフがけ・・・

1月も最終日となりましたが、、、
中断していた夜光貝の磨き作業を再開し、
バフ掛けまで進みましてほぼほぼ仕上がった状態となりました。







まだ完成ではなく、
突起部分に少しオイルをなじませたり、
一部の穴の補修をする必要があります。

それらの作業を終わらせ、来週納品となります。
  


2025年01月22日

荻外荘 応接室家具の螺鈿装飾と漆塗り・・・

荻外荘 応接室家具の螺鈿装飾と漆塗り・・・

当工房では、(株)三越伊勢丹プロパティ・デザイン様よりご依頼を受け、
東京都杉並区の国指定史跡「荻外荘(てきがいそう/近衞文麿旧宅)」応接室に設置される
家具の螺鈿装飾と漆塗りの製作を行っておりました。
*螺鈿の材料には夜光貝を使用しております。

貝殻から直接切り出した材料を曲面に加工するなど、
製作には幾つもの高いハードルがありましたが、
1年以上の期間を経てようやく完成に至った次第です。

ご協力頂いた方々に対し心より感謝申し上げます。


設置された正方形テーブルと椅子四脚の様子です。
螺鈿が随所に象嵌されています。


壁際に設置されたコンソールテーブルです。
こちらは漆塗り工程のみ対応しました。


椅子単独で撮影された写真です。
脚前方にも多くの螺鈿が散りばめられています。


荻外荘応接室の全体写真です。
部屋全体が中国風の美しいしつらえとなっております。


荻外荘は、大正天皇の侍医頭などを歴任した入澤達吉の依頼により
築地本願寺や明治神宮等を手掛けた著名な建築家である伊東忠太によって建てられ、
その後、戦前に3度内閣総理大臣を務めた政治家・近衞文麿に譲渡され、
昭和前期の政治の転換点となる重要な会議が数多く行われた場所です。

数年をかけて復原事業(再移築等)が行われておりましたが、
2024年12月9日からは一般公開となっております。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧頂けますと幸いです。


▼杉並区ホームページ 『荻外荘 復原・整備プロジェクト』icon100
https://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/bunkazai/tekigaiso/fukugen/index.html

▼『荻外荘公園』icon100
https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/

※掲載写真提供:株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン  


2025年01月17日

蝶柄櫛修理 金属パーツの加工・・・

蝶柄櫛修理 金属パーツの加工・・・

蝶柄櫛修理のメイン=翅金属パーツの加工に入りました。
なかなかの難敵であります(^^;


真鍮薄板材料として最適なミニ蝶番を使います。
厚み目標値0.3mmに対し、
この蝶番は0.4mm厚ですから本当に適しています。


トレースして、、、


カット目入りました。


次に毛彫りの練習です。


金属の毛彫りは初めて、、、ですが、
成功させねばなりません。


毛彫り線の太さのニュアンス付けを、、、
難しかったですが、何とかなりました(^^;


左良し、、、


右良し、、、


こんなところでしょう。。。


カットはダイヤモンドブレードで。


ダイヤモンドやすりで形状調整を何度も行い、、、


櫛の曲面に合わせて板を薄く削りつつ曲げ加工、、、
やっとのこさ何とか左翅は合いました~。

今日はここまで!
明日は右翅を~つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:08 Comments(0) 制作日記修理

2025年01月16日

真鍮いぶしテスト・・・

真鍮いぶしテスト・・・

蝶柄櫛の金属欠損パーツ用に、
真鍮のいぶしテストを行いました。

既存パーツに上手く色味を似せることができるか、、、
それが問題ですね(^^;


このテストのために、いぶし着色用液剤「銀黒」くんを購入。
果たして上手く行くでしょうか!?


少量をテスト薄板に塗ってみました。
うん、けっこう黒くなってくれます。。。


さて、テストの本番を。
まずコンパウンドで磨き直して、、、


再度着色です。。。


うん、だいぶ良い色味と濃さ、、、ですが、
既存パーツと比べて少し明るめで青みが強いような?


既存パーツの表面には摺漆が施されていると考え、
ここで透き漆をかけてやることにしました。

ちょっと茶色味に振られて、
色味や濃さがさらに似てくることを祈ります!

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:15 Comments(0) 制作日記漆塗り修理

2025年01月15日

2025年糸島工房初作業・・・

2025年糸島工房初作業・・・

昨日は今年初の糸島工房作業。
天気予報で比較的気温が高い日を選んで行きまして、
屋外で夜光貝研磨のつづきをやっておりました。


昨年末に散髪した切り株くん、、、
今年もよろしくね(^.^)


さて、こちらの貝殻は突起を削って研磨です。。。


つるんとなってきました(^.^)


正面もつるんと。。。
粗研磨ですので、この先もまだまだ続きます~。


野良仕事もやって日が暮れて。。。
今年も糸島でがんばりましょう。  


2025年01月11日

室内でもくもくと作業・・・

室内でもくもくと作業・・・

連日寒々とした天候ですが、、、
外出は控えて室内で諸々もくもくと作業しております。。。


篠笛は乾燥と水研ぎを繰り返して、
ようやくベースが整いました。

漆塗りというのは、研ぎ作業がとても大切です。
塗面の平滑さ、滑らかさを出すために
いつも苦心し、気を使う作業となっています。

つい先日、テレビのニュースで
輪島で被災された女性研師(研物師)の方のお話があっておりまして
たいへん悲しい思いをしましたが、
専門職があるくらい、この研ぎが
後々の仕上がりを左右するほど大事なのです。


さて、こちらの蝶柄櫛は、
欠損した翅の金属パーツ修理作業をいよいよ始めます。
まずは透明フィルムで型取りであります。


フィルムにカット目を入れるトレース作業を。
翅の脈?も既存部分に合わせてラインを入れます。。。


割れた部分の補修の続きも。
もう4度は塗ったでしょうか?
ここで一旦研ぎを入れて、、、


おそらく最後であろう筆差し塗りを。
まだまだつづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:28 Comments(0) 制作日記漆塗り楽器装飾修理

2025年01月08日

栗形螺鈿完成・・・

栗形螺鈿完成・・・

昨年11月にご依頼を頂き、
12月から製作していた栗形螺鈿が完成しました。
今年初の納品となります。


日本刀朱塗りの鞘に取り付けてある黒呂色塗りの栗形に
青貝粒(アワビ薄貝の粒)を貼り付けております。

アワビ薄貝には赤、紫、黄などの色味もありますが、
その中から青味の粒だけを選り分け、
正面から見て輝くよう向きを揃えて貼っております。


この御鞘は全て漆塗りということもあり、
当然ながら螺鈿も漆で貼り付け、
最後は摺漆を施して磨いております。

工程順にご説明しますと、、、(以下)


到着時の写真。
栗形は黒漆塗りの状態で綺麗に磨かれておりました。


お客様へ製作前にお送りした青貝粒貼付シミュレーション。
事前にイメージをお伝えするために作成しました。


粒の大きさを当方で言うところの3号に揃え、
青味のものを選んで漆で貼り付けます。
写真は貼り終えた状態を撮ったものとなります。


次に、螺鈿粒を固定するため
接着用の呂瀬漆を純テレピン油で希釈して含浸させ、
よく乾燥させます。


そして、何回か黒漆を上塗りします。


あとはペーパーの番手を上げながら
螺鈿をしっかり研ぎ出します。
最後に摺漆と磨きを数度繰り返し、
写真のように磨き上げて完成となりました。


鞘全体の清掃チェックを終え梱包完了しました。
明日発送致します。

明後日にかけて日本列島全体が冬型の気圧配置が強まり、
暴風雪もありそうですが何とか無事に届きますように!
配送スタッフの皆様、よろしくお願い致します~。

ご依頼主様、この度はご注文頂きまして
まことにありがとうございました。  


2025年01月04日

2025年 仕事始め・・・

2025年 仕事始め・・・

本日は2025年の仕事始め。
篠笛の作業を再開です。。。


昨年末に行った錆付けがしっかり乾きました。


全体を空研ぎして、、、


マスキングを一旦剥がし、
銀巻きの際にせり上がった漆や錆落としを開始、、、


カッターで斜めそぎ落としも行い、、、


またペーパーをかけて、、、


錆の際研ぎも完了です!


銀巻きを再マスキングして黒漆の下塗りを、、、


年末までに出来なかった下塗り完了です。

さて、これから暫くの期間は装飾デザイン作業をしますので、
篠笛本体はこのままじっくりムロの中に置いて乾かしておきましょう。

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:43 Comments(0) 制作日記漆塗り楽器装飾

2025年01月01日

2025年 新年のご挨拶・・・

2025年 新年のご挨拶・・・

2025年となりました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年の元日は能登半島の地震で大変だったことが
強烈な印象として残っています。
昨年9月の豪雨災害が追い打ちをかけ、
今もなお多くの方々が大変な状況にあると存じますが、
復興への道を一つ一つ歩んで頂きたいと願うばかりです。


自身の毎年恒例となっている元日朝ジョグ。
今年も福岡市南公園展望台へ行って参りました。


昨年の元日とは打って変わって、
今年は清々しい青空が広がる好天に恵まれました。

お日様の恵みが福岡の地に降り注いでおります。
本当にありがたく思います。


展望台北側の景観も素晴らしく、
市街地や遠方の島々がクッキリと見えます。。。


さて、工房運営において恒例となっている今年の目標漢字一字ですが、
今年は「鏡」ということに致しました。

昨年は「結」(結ぶ、結う)という字を目標とし、
これまで培ってきた事物を結実させるよう努めました。
重大なご依頼もあり、結果が求められる年でしたが、
自身の足りない部分と出来ることが鮮明に浮かび上がり、
ハッとさせられる場面が多くあったように思います。

諸々反省することも多かったわけですが、
今年は自身や工房の現状を
今一度しっかりと見つめ直す必要があると考えました。

いわば「鏡」に映った自分の姿をより客観的に捉え、
何をすべきか問い直した上で次なる方向性を見出す、
そんな作業が必要であると考えている次第です。



今年の目標漢字一字のことを考えつつ、
南公園緑地内の散策を。。。
今年も一歩一歩進んで参りましょう(^.^)


孫中山先生(孫文)の記念碑。
先生、どうか東アジアが平和であり続けますよう
しっかりと見守っていて下さい。


動植物園の北側出口には、
新しい花園が作られていました。。。

今年は丸っと穏やかな一年となるよう
この花園を見ながら心から祈願した次第です。

2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:56 Comments(0) よもやま話

2024年12月31日

穏やかな年の瀬・・・

穏やかな年の瀬・・・

年越しまであとわずかとなりました。
今年も諸々ございましたが、
何とか穏やかな年の瀬を迎えることが出来ました。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!


☆2024年12月31日 福岡城お堀端にて  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:52 Comments(0) よもやま話

2024年12月29日

篠笛の漆下地作り・・・

篠笛の漆下地作り・・・

篠笛の漆下地作りが幾分進みました。
今回は躯体が竹ですので、
弓の漆塗りにも使われる炭粉下地を行っておりますが、
年内に黒漆の下塗りまでやっておきたいところです。。。


最初の木固めが終わり、
乾燥させた表面をペーパーで荒らして生漆を塗って、、、


粗めの炭粉を蒔きます~。


1回目の粗め炭粉が乾いたところで
また生漆を塗り、、、


念押しで2回目の炭粉蒔き。
細かめ炭粉を蒔きます~。


蒔き終わりました~。


乾燥後、蒔いた炭粉に生漆を浸透させて固めます。。。


余分な生漆はワイプオール(不織布)で押さえて吸い取ります。


こちらをしっかり乾燥させて、、、
強靭な炭粉下地の完成です。


乾燥した炭粉下地を粗めのペーパーで砥ぎます。


銀巻きに接した際や、竹の節の部分も丁寧に砥いで、、、


錆(水練り砥粉+生漆)を指で擦り付けます。。。


こんなものでしょうか、、、


1回目の錆付け完了。
乾燥したらもう1回錆付けしましょうかね~。

つづく。。。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:48 Comments(0) 制作日記漆塗り楽器装飾