2010年08月09日

漆負けで・・・いと かいかい!!

漆負けで・・・いと かいかい!!

非常事態である! 数日前から発症した漆負けがひどいことに!

手だけではなく、足や首筋にも発症を確認。赤い腫れた斑点がしだい次第にくっつき合い、全体が赤く腫れる事態に発展。

本日は納品のため、品物を取りに糸島の工房に行き、何とか写真撮影と梱包を済ませ、きびすを返して薬院にある自宅近くのヤマト運輸へ。ともかく体中がかゆいため、作業や運転への集中力が散漫になってしまいがちだったが、ちょっとしたヘマはしても、大失敗はせずに済んだ。

夕方からは、大学の同期が鹿児島から来訪し、いっしょに積もる話をしていたが、その間もアイスノンで体のあちらこちらを冷やす始末。

最近の私の行動からして、草負けや虫刺され、そして汗疹の疑いも十分にあるのだが、昨晩ネットで見た漆負け、漆かぶれのおぞましい写真を見ると、私の症状もその中のいくつかと酷似していたので、やはりこの症状は漆負けが大半を占めていると判断した。

ちょっと仕事ができる状況ではないので、明日は実家近くの腕の立つ皮膚科に見てもらおうと思う。やっぱり漆はナメたらいかん。ヤバイ・・・。  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:08Comments(0)漆塗り

2010年08月09日

空港へのお迎え・・・

空港へのお迎え・・・

昨日(8月7日)の話だが、昨晩ANAの最終便で、うちの上さんと娘が東京から帰ってくるので、車で迎えに行ってきた。

 空港へ到着。

 夜の空港もまたライティングがキレイで良いね。

 いざ、到着ロビーへ。

 おっと、まだ到着してない感じ。誰も出てきてませ~ん!

 うむ!空港案内用のパソパソがっ!

 ちょっと暇つぶし・・・

 さて、到着口にやっと人が・・・

 まだ出て来んかーっ!!

 手、負けてますよ・・・(漆で)

どうやら前の便の航空機に鳥が当たったらしく、最終便が10分ほどの遅れ。しかし、無事到着。上さんの話だと、着陸態勢に入ったのに、急上昇して旋回したとのこと。それって私も経験したことあるけど、肝が冷えるよね~。ま~無事帰ってきて良かったっす。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 00:02Comments(0)よもやま話

2010年08月07日

立秋も、アツアツの入道雲・・・

アツアツの入道雲・・・

本当に暑い日々が続くが、本日8月7日が立秋かと思う。明日以降は「残暑見舞い」ということになろうか・・・。

 あ~すごい入道雲が西方に(糸島アタリか)

 ※うちの近所でパチリ。

 本日、学校にて検定試験監督。
 自転車で学校に向かう途中、薬院駅にてパチリ。

 写真では伝わらないかもしれないが、あつ~い!


作業の方だが、衝立の納品が間近。もう納品準備はできているが、数日前に撮影した組み立て作業の様子を・・・。

 木枠の中に装飾パネルをセッティング。表↓

 そして、裏↓


出来上がった衝立の写真は、明後日撮影予定。お客様の関係で、来週半ばの納品以降にブログにアップするつもり。

工房HP(移転しました!)
こちらから→icon100
http://colorplanet.sakura.ne.jp/mizuo.html
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 20:23Comments(2)屏風・衝立よもやま話

2010年08月05日

漆 地固め・・・

漆 地固め・・・

連日の猛暑で、ちょっとバテ気味。ブログ更新も滞りがちだ。

さて、作業の写真などは撮っているので、まずは一昨日のものから。。。

 「布着せ」が一段落したので、
 #120のペーパーで研ぎを入れた後に今度は「地固め」

 水と灯油でトロトロにした生漆をヘラで塗って吸い込ませる。

研ぎを入れたベースは、麻や絹の布地が出てきているのでドンドン吸い込む。漆は基本的に水と反応して乾燥していくので、水分をたっぷり生漆に混ぜ込んでおくこと。水でお腹いっぱいになった生漆に、今度は灯油を混ぜて更にトロトロにする。

 あ~吸い込みました~

 余分な表面のトロトロ漆は拭き取ることが肝要。

 はい、地固め終了。


「地固め」は、水研ぎの後などにも行う、下地作業における重要な工程。研ぎで弱くなった下地を、希釈した漆で強固に固める役割がある。

そして昨日は・・・

 地固めしたベースに、またサンドペーパー#240で研ぎ入れまっす。





次の工程「地下(じか)付け」へ・・・

 上新のり、生漆に、地の粉と呼ばれる少し荒めの土粉を混ぜる。

 ヘラでペタペタ・・・

 筆や刷毛も使って曲面もぬりぬり・・・


 できました。。。ちょっと厚めに塗りすぎたか・・・
 (少しでも厚く塗り過ぎると、塗膜の中が乾燥しない)

しかしね・・・連日の漆研ぎで、とうとう漆負けがひどくなってきた。

 赤い斑点がプチプチと出来てくる。

 親指付け根に近い手首のところに出来たやつがソレ。
 (他にもっとすごいやつがあるが、気持ち悪いので・・・)

 左手首には、赤い大きな腫れが!

 これは・・・漆負けじゃないかも。虫刺されか?
 かいいっ~す!!

今日はなんと夕方から工房へ。
気象庁のレーダーを見ると、たぶん夕立が2度くらい来るだろうから、その合間を縫って。今晩は、二丈町の親戚宅に泊まりっす。工房から近いんで、今後は利用させてもらう予定。

一雨降って、地固まるってとこかな・・・。
漆作業には湿気が良い良い。


螺鈿・蒔絵 装飾工房『瑞緒』HPはこちらicon100


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:14Comments(0)漆塗り

2010年08月02日

布着せ本番・・・

布着せ本番・・・

昨日の作業の様子を・・・いよいよ「布着せ」の本番作業。

 まずは、布着せ用の漆を調合+こねこね。
 上新のりと生漆を混ぜる。

 まずは香炉台天板の裏側からペタペタと・・・

 う~む、上新のりの水分が足りず固めだったか、上手くいかない。

 もうちょっとフラットに、綺麗に塗らないといけないのだが。
 後で調合し直しだ。

 はい、麻布を貼って・・・

 麻布の上からも漆を撫で付けて・・・

 ひとまず塗り終わり。


 すごく暑く、3時間ほどで漆がある程度固まったので、
 布の端っこをカッターで切り取る。(冬はこうはいかない)

 全体をカットした状態↓


 今度は表側を・・・

 表側も余分な布をカット。

 ちょっと側面に研ぎを入れ・・・

 ひとまず完了。

 この後、側面(小口)にも布を貼る。
 以上で約7時間コース・・・か。

天板作業の合間(乾燥時)に、香炉台脚の「絹着せ」。同じ布着せでも、麻ではなく絹。今回作っている脚は曲面体。麻ではゴワゴワして形に馴染まないと判断。うちの上さんの要らなくなった絹製ショールを使用。やっぱり絹はとても薄くて自由がきく。なかなか上手くいった。

といっても、そうとう難しい曲面体。もう刷毛やヘラは通用しなくて、最後は指でベタベタと。さすがに漆負けしない私でも、腕やお手てに「かぶれ」がチョイと出た。

 脚の内側と外側、それぞれの形に合わせて絹を裁断。

 小さい脚ふたつの内側に絹を貼った状態。

 数時間後、外側も貼って乾燥させているところ。

 気温が高いと作業効率が良いね~。

それでも、作業が終わったのは夜11時半過ぎ。
午後3時半から作業を始めたので、トータル8時間。

 昨日は午前中早い時間に福岡空港へ。

 うちの上さんと娘は、しばらく東京っす。
 いってらっしゃ~い。


螺鈿・蒔絵 装飾工房『瑞緒』HPはこちらicon100  
タグ :布着せ


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:49Comments(0)漆塗り