2019年08月08日
琵琶糸巻修理・・・
琵琶糸巻修理・・・
先月後半から、筑前琵琶糸巻部分の修理をしており、昨日完成しました。
どうするか、知人の琵琶修理職人さんにアドバイスを頂いたところ、、、
「ここは力のかかる所だから、専門の工房で作り直した方が良いでしょう。」というお返事あり!汗
しかし、ご依頼主のお話によりますと、新しく作るには余りにも高額の費用がかかるということで、、、
よくよくご相談の上、当方でチャレンジすることとなりました。
楽器の修理は専門外。音にも関係する微妙な領域です。
しかし、可能かどうか試したい気持ちもありました。
うちのテクニックを総動員して、、、果たして修理は成功するのか!?(^^;

修理前の状態。バキッといっております。。。
まずは、噛み合わせがしっくりいくように裂け口を慎重&微妙に研磨。

合成樹脂を裂け口に対して丁寧に塗布して、
硬化のタイミングを見ながら万力でガッチリ固定。
この工程が今回の修理のポイント=肝とみて、相当慎重に行いました。

接着完了。しかし、これで終わらないのが今回の修理。
「力のかかるところ、、、」という一言が、この後の工程、仕様を考えるきっかけになりました。

研磨して、、、

マスクして、、、

摺漆して、、、

摺漆の乾燥後に、一旦糸巻棒を入れて確認。
嵌り具合を見ながら、穴の微妙な調整をして、、、

布着せます、、、

折り目を付けて、いい具合に巻けました、、、

糊漆塗って、、、

布を貼って(着せて)、、、

カットして、、、1回目の布着せが完了。
乾燥後に2回目の布着せへ、、、

形状に合わせて布に折り目を付けて、、、

糊漆を塗って、、、

貼ってから、余分にはみ出した布は断ち落として、、、
また上から糊漆をしっかり塗ります。
乾燥後に、孔の部分を切り取って調整したり、
漆を上塗りする作業も行いまして、完成と相成りました。

2回目の布を貼り、漆で固めて完成した状態です。

糸巻棒の嵌め具合はしっかりしている感じ。。。
後は、使って頂いた感じがどうか、、、というところですね(^^;

もうちょっとやそっとじゃ割れてこないと思いますが、、、

孔の所は特に弱そうなので、布をもう一枚巻いて、二重巻きの仕様にしています。
今回もまた難題のご依頼ではありましたが、何とかここまで仕立ててみました。
ともかく、お客様が上手く弾かれて、尚且つその後も状態が保たれてこその成功となります。
その結果を得るまでは安堵できないということになるでしょう。
納品後の結果が気になるところです!果たして、、、汗
先月後半から、筑前琵琶糸巻部分の修理をしており、昨日完成しました。
どうするか、知人の琵琶修理職人さんにアドバイスを頂いたところ、、、
「ここは力のかかる所だから、専門の工房で作り直した方が良いでしょう。」というお返事あり!汗
しかし、ご依頼主のお話によりますと、新しく作るには余りにも高額の費用がかかるということで、、、
よくよくご相談の上、当方でチャレンジすることとなりました。
楽器の修理は専門外。音にも関係する微妙な領域です。
しかし、可能かどうか試したい気持ちもありました。
うちのテクニックを総動員して、、、果たして修理は成功するのか!?(^^;

修理前の状態。バキッといっております。。。
まずは、噛み合わせがしっくりいくように裂け口を慎重&微妙に研磨。

合成樹脂を裂け口に対して丁寧に塗布して、
硬化のタイミングを見ながら万力でガッチリ固定。
この工程が今回の修理のポイント=肝とみて、相当慎重に行いました。

接着完了。しかし、これで終わらないのが今回の修理。
「力のかかるところ、、、」という一言が、この後の工程、仕様を考えるきっかけになりました。

研磨して、、、

マスクして、、、

摺漆して、、、

摺漆の乾燥後に、一旦糸巻棒を入れて確認。
嵌り具合を見ながら、穴の微妙な調整をして、、、

布着せます、、、

折り目を付けて、いい具合に巻けました、、、

糊漆塗って、、、

布を貼って(着せて)、、、

カットして、、、1回目の布着せが完了。
乾燥後に2回目の布着せへ、、、

形状に合わせて布に折り目を付けて、、、

糊漆を塗って、、、

貼ってから、余分にはみ出した布は断ち落として、、、
また上から糊漆をしっかり塗ります。
乾燥後に、孔の部分を切り取って調整したり、
漆を上塗りする作業も行いまして、完成と相成りました。

2回目の布を貼り、漆で固めて完成した状態です。

糸巻棒の嵌め具合はしっかりしている感じ。。。
後は、使って頂いた感じがどうか、、、というところですね(^^;

もうちょっとやそっとじゃ割れてこないと思いますが、、、

孔の所は特に弱そうなので、布をもう一枚巻いて、二重巻きの仕様にしています。
今回もまた難題のご依頼ではありましたが、何とかここまで仕立ててみました。
ともかく、お客様が上手く弾かれて、尚且つその後も状態が保たれてこその成功となります。
その結果を得るまでは安堵できないということになるでしょう。
納品後の結果が気になるところです!果たして、、、汗