2021年07月17日

真珠層の違い・・・

真珠層の違い・・・

最近は特に貝殻の作業が多くなっておりますが、、、
貝殻によって質が違うので、取り扱い方や加工の仕方も微妙に変わって来ます。

真珠層の違い・・・
 手前に置いているのはアワビ貝。結構硬くて割れにくいのが特徴です。
 炭酸カルシウムが主成分ですが、タンパク質が比較的多く入っているらしく、
 削った時に粘り強さがある感じ。

 奥に置いているのが白蝶貝(南洋真珠貝)。
 厚く積層している貝殻ですが、結構削りやすく柔らかい感じでして、
 各層の境界が分離しやすく剥がれやすいのも特徴です。

いずれも真珠層を形成していますが、以上の特徴から、
どちらかと言いますと白蝶貝の方が脆いので気を使います。
機械研磨やヤスリがけの時に、よく注意してないと
ボロっと崩れることもありますので(^^;

真珠層の違い・・・
 さて、現在作業中のイナヅマツノヤシ。
 こちらは初めて取り扱いますが、、、
 貝殻ベースの質感はホタテ貝殻と似ていて、白い石灰質のイメージです。

ちょっと調べたところ、
ホタテ貝殻は炭酸カルシウムが99%と有機質1%とのこと。
イナヅマくんは、表面に黄色やオレンジの模様など入っていますが、
削ったり研磨してみると中身は白色です。
従って、ホタテ貝殻に近い成分構成で、ほぼ全て炭酸カルシウムで出来ているようですね。

私は研究者ではないので、以上の成分見解に怪しい所もございますが、、、(^^;
要は加工してどのように活用できるかを考えた時、
それぞれの貝殻の特質はよく把握しておくべきだと思います。

扱ったことのない貝殻はまだまだ沢山ありますので、
その都度あ~だこ~だと色々やってみて、
特徴をしっかり捉えて行きたいですね。



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