2009年06月10日

新型インフル 行政の対応

新型インフル 行政の対応

新聞やテレビなどで見たが、福岡市や福岡県の新型インフルエンザ対応について不満が出ているようだ。

今回、福岡県内に滞在した米国人男性から感染が広がった可能性が高まっているが、男性が利用した施設や接触した人たちを、もう少し注意深く調査・観察していれば、感染を最小限度に抑えられたのではないかという批判が出ている。感染者の行動範囲をどこまで公開し、市民に対してどの程度の注意を喚起するかは、プライバシーの問題もあって、すごく難しいことだと思うが、来るべき強毒性新型インフルエンザの予行練習の意味でも、行政に携わる方々には更なる対応策を考えて欲しいし、もっと気を引き締めて対応してもらいたい。

新型ウイルスが弱毒性であることや、予算の関係もあって、今回のようなレベルでは全ての検体を調査するのは難しいのかもしれない。しかし、季節性のインフルエンザが、湿気の多いこの時期(梅雨)に流行することはあまりないわけだから、出来るだけ検査を行って、新型インフルエンザがどういう感染経路をたどるのかよく確認しておく必要があるし、情報の伝達方法や、現行のインフル対策の不備を、今のうちに洗い出しておく必要もあるだろう。

現在オーストラリア連邦で感染者が1,000人を超えているが、本当に怖いのは、今回の新型ウイルスが強毒性になって今年の冬に北半球へ舞い戻ってくるか、致死率60%と言われる鳥インフルエンザが人間への感染力を獲得して「今世紀第2の新型インフルエンザ」になり市民を襲うことだ。このような脅威に対する危機管理は、常に行政の役割であり、また一般市民も協力しなければならない事案だろう。災いが起きた時は、自分の身のみの安寧を図ってはならないと思う。


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Posted by 瑞緒(ミズオ) at 22:18Comments(0)社会つれづれ