2009年12月18日

欧州での信用不安・・・

欧州での信用不安・・・

経済における最新トレンドとして、欧州での信用不安が挙げられる。

だいぶ前からアイルランドが経済危機に陥っているが、ここにきてギリシャ危機が勃発。ラテン諸国(スペイン、ポルトガル、イタリア)、中欧、東欧、北欧諸国の一部にまで対外債務の膨らみが目立ち始めており、投資家の厳しい目が向いてしまっている。当然この流れを受けて、ここ数日ユーロが売られドルが買われる情勢となっている。

このまま債務を背負った国々が「公的債務不履行」という事態に陥るかどうかは分からないが、いずれにしても欧州=ユーロの信頼が揺らいでいるのは確かだ。ドバイショックの影響であぶりだされた欧州諸国の債務。次なる経済危機を誘発するか否か、予断を許さない状況。

欧州連合(EU)は現在加盟27カ国。新基本条約「リスボン条約」に基づき、先日選出された「欧州大統領」ファン・ロンパウ氏がどういった対応を見せるのか、これから注目だ。

2009年も終わりがけになって、かなり経済の雲行きが怪しい感じがする。最近の為替変動、株式相場の動き、また石油・金・穀物などの商品市場を見ると、相当出入りの激しい状況だ。まさに乱高下状態。ある著名な経済学者は、「資本主義というシステムは、必ず断末魔の叫び声を上げて崩壊する」というような予言をしているらしいが、お金や株式というものを基本とした現代の金融システムは、21世紀に入って10年も経たないうちに右往左往し出し、今まさに難局を迎えている・・・。人間は、他に何か新しく有益性のある社会・経済システムを構築しなければならない時代に入っているのかもしれない。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:40Comments(0)経済つれづれ