2025年05月08日
半月の交換準備・・・
半月の交換準備・・・
先月中ごろに琵琶本体が届き、
半月の交換準備なども進めています。
元々の状態を確かめながらの作業、、、
いつもながら、古い品は大変な点があるのが常ですね(^^;

こちらが届いた状態ですが、、、

既存の半月は、どうも自然物ではない様子。。。

あの手、この手を使って取り外しにかかります。
がしかし!中々外れませ~~~ん(^^;

木地を傷めてはならないので、
力加減も考え、慎重に行った結果、、、
1時間半以上かけてやっとこさ左側が外れました。

右側も、、、これも外れん!!
粘りに粘って、何とか無事外れました(^^;
これはやはり膠などではなく、
何らかの合成ボンド系で貼っちゃってましたね~。
水で木地を柔らかくして、少し温めもしながら、
剥離しやすい状況にして、何とか~です(-_-;)

この剥がした半月たち、、
裏面もよく確認した結果、
やはり合成樹脂製のものと判明。
よく出来てはいますが、う~む、、という感じですね(^^;

半月周囲の木地は傷みませんでしたが、
むりむりに剥がしただけあって、
接着底面の木地はボロボロ気味です。
今回の剥がしだけでここまで傷むのか~と思いきや、
そもそも、過去に何度かの貼り替えが行われてきたらしく、
漆で接着されていた形跡もアリ!!
それでこんなに荒れているのではないかと思いました。
このままでは新しい半月を安定して貼るのが難しいと考え、
木地接着面の補修を急遽敢行です。。。

まずは漆+糊+綿+木粉+etcのコクソを練って、、、

ペタペタと2度付けです。。。

コクソ付け終わりました。
こちらをよく乾燥させてから削るなどしてしっかり整え、
白蝶貝の材を底辺に合わせながら
仕上げ加工していく予定です。
つづく。。。
先月中ごろに琵琶本体が届き、
半月の交換準備なども進めています。
元々の状態を確かめながらの作業、、、
いつもながら、古い品は大変な点があるのが常ですね(^^;
こちらが届いた状態ですが、、、
既存の半月は、どうも自然物ではない様子。。。
あの手、この手を使って取り外しにかかります。
がしかし!中々外れませ~~~ん(^^;
木地を傷めてはならないので、
力加減も考え、慎重に行った結果、、、
1時間半以上かけてやっとこさ左側が外れました。
右側も、、、これも外れん!!
粘りに粘って、何とか無事外れました(^^;
これはやはり膠などではなく、
何らかの合成ボンド系で貼っちゃってましたね~。
水で木地を柔らかくして、少し温めもしながら、
剥離しやすい状況にして、何とか~です(-_-;)
この剥がした半月たち、、
裏面もよく確認した結果、
やはり合成樹脂製のものと判明。
よく出来てはいますが、う~む、、という感じですね(^^;
半月周囲の木地は傷みませんでしたが、
むりむりに剥がしただけあって、
接着底面の木地はボロボロ気味です。
今回の剥がしだけでここまで傷むのか~と思いきや、
そもそも、過去に何度かの貼り替えが行われてきたらしく、
漆で接着されていた形跡もアリ!!
それでこんなに荒れているのではないかと思いました。
このままでは新しい半月を安定して貼るのが難しいと考え、
木地接着面の補修を急遽敢行です。。。
まずは漆+糊+綿+木粉+etcのコクソを練って、、、
ペタペタと2度付けです。。。
コクソ付け終わりました。
こちらをよく乾燥させてから削るなどしてしっかり整え、
白蝶貝の材を底辺に合わせながら
仕上げ加工していく予定です。
つづく。。。
2025年05月05日
琵琶糸巻き棒 製作開始・・・
琵琶糸巻き棒 製作開始・・・
昨日は糸島の工房へ。
おそらく一年のうちで一番気持ちの良い工房日和だったかと(^.^)
野良仕事や工房片付けとともに、
琵琶糸巻き棒の製作も進めました。

切り株くんは芽吹きが進んでますね~(^.^)

第2切り株くんも芽吹き開始~

琵琶糸巻き棒の図面。
どこまで正確に作れるか~ですが、、、

さて、段取りをしましょう。

既存の糸巻き棒を使って、溝彫り用の準備を。。。

これで糸巻き棒の固定用土台が完成です~。

次は木工房の方々に助けてもらう作業へ。。。
轆轤(ロクロ)で糸巻き棒を挽いてもらいます!!

さすがプロです!(^^)v

様々な技を繰り出して頂き、、、

まずは1本目の大枠削り完了~
引き続き宜しくお願いします!(^^)v
昨日は糸島の工房へ。
おそらく一年のうちで一番気持ちの良い工房日和だったかと(^.^)
野良仕事や工房片付けとともに、
琵琶糸巻き棒の製作も進めました。

切り株くんは芽吹きが進んでますね~(^.^)

第2切り株くんも芽吹き開始~

琵琶糸巻き棒の図面。
どこまで正確に作れるか~ですが、、、
さて、段取りをしましょう。
既存の糸巻き棒を使って、溝彫り用の準備を。。。
これで糸巻き棒の固定用土台が完成です~。
次は木工房の方々に助けてもらう作業へ。。。
轆轤(ロクロ)で糸巻き棒を挽いてもらいます!!

さすがプロです!(^^)v
様々な技を繰り出して頂き、、、
まずは1本目の大枠削り完了~
引き続き宜しくお願いします!(^^)v
2025年04月30日
琵琶糸巻きの作り直し・・・
琵琶糸巻きの作り直し・・・
4月がもう終わろうとしておりますが、、、
現在は、幾つかのご依頼品を並行して
様々な作業を行っております。
そんな中、暫く前にご依頼頂いた
琵琶糸巻きの作り直しもスタート。
今回は木材の旋盤加工も必要な案件で、
これは私の専門外でもあることから
糸島工房長屋の木工房諸氏にもご協力頂きます。
これで何とか作れそうですが、、、
まずは採寸から開始。。。

各糸巻きにナンバーを振って、
糸巻き棒の先っちょと海老尾の差し込み穴を採寸です。

各糸巻きで個性がありますね~(^^;
全部で5本の糸巻き。
糸通し穴から見える木材の色味からしまして
どうやら1番、4番、5番は桐のような白木、
2番と3番は桑のような硬い材です。
糸巻きは摩耗や劣化で作り直されることも多いらしく、
この琵琶の場合も、時代を経て行く中で
何度か取り換えが行われてきたようですね。
ご依頼主様のお話では、
現在の持ち手が細くて使いにくい・・・ということで、
5本全て作り直しということになっております。
ご要望の持ち手サイズは暫く前にご連絡頂き、
その図面は既に作成していますので、
後は今回採寸した糸巻き棒先っちょの寸法を
持ち手の図面に落とし込む作業を行います。
旋盤加工~溝彫り~漆塗りまで、、、
ちょっと時間がかかりそうですね。
つづく。。。
4月がもう終わろうとしておりますが、、、
現在は、幾つかのご依頼品を並行して
様々な作業を行っております。
そんな中、暫く前にご依頼頂いた
琵琶糸巻きの作り直しもスタート。
今回は木材の旋盤加工も必要な案件で、
これは私の専門外でもあることから
糸島工房長屋の木工房諸氏にもご協力頂きます。
これで何とか作れそうですが、、、
まずは採寸から開始。。。
各糸巻きにナンバーを振って、
糸巻き棒の先っちょと海老尾の差し込み穴を採寸です。
各糸巻きで個性がありますね~(^^;
全部で5本の糸巻き。
糸通し穴から見える木材の色味からしまして
どうやら1番、4番、5番は桐のような白木、
2番と3番は桑のような硬い材です。
糸巻きは摩耗や劣化で作り直されることも多いらしく、
この琵琶の場合も、時代を経て行く中で
何度か取り換えが行われてきたようですね。
ご依頼主様のお話では、
現在の持ち手が細くて使いにくい・・・ということで、
5本全て作り直しということになっております。
ご要望の持ち手サイズは暫く前にご連絡頂き、
その図面は既に作成していますので、
後は今回採寸した糸巻き棒先っちょの寸法を
持ち手の図面に落とし込む作業を行います。
旋盤加工~溝彫り~漆塗りまで、、、
ちょっと時間がかかりそうですね。
つづく。。。
2025年04月26日
バカラのペアグラス修理開始・・・
バカラのペアグラス修理開始・・・
暫く前にご依頼のあった
バカラのペアグラス修理(金継)を始めております。。。

いよいよ修理開始。。。

破片一つが残っており、断面を少し研磨します。

本体の割れ口にも研ぎを入れ、合わせを確認。

ガラス用漆を割れ口に薄く塗布して、、、

一旦接着です。。。

もう一つのグラスはひび割れていますが、
こちらにも漆を塗ります。。。
先は長そうですが、じっくりと進めましょう。
つづく。。。
暫く前にご依頼のあった
バカラのペアグラス修理(金継)を始めております。。。
いよいよ修理開始。。。
破片一つが残っており、断面を少し研磨します。
本体の割れ口にも研ぎを入れ、合わせを確認。
ガラス用漆を割れ口に薄く塗布して、、、
一旦接着です。。。
もう一つのグラスはひび割れていますが、
こちらにも漆を塗ります。。。
先は長そうですが、じっくりと進めましょう。
つづく。。。
2025年04月10日
糸島工房で木作業・・・
糸島工房で木作業・・・
昨日は糸島の工房で野良仕事や木材の作業を。
ようやく暖かい季節となりました。

切り株くん、久しぶり。
ん?芽吹きは、、、

あ~ちょっと出てきてますね。
今年は3月寒かったので、出足が遅いのかも(^^)

工房に一時置きしていた家具たちを解体です。
分解しつつもネジなどの金属部分を粘り強く外しました。
木材チップなどを作るリサイクル企業に持って行きます~。

次に座卓(ローテーブル)の解体へ。
かなり古く、材質が良いものと思われます。
彫刻部分も素晴らしく、再利用できないかな~。

いや~重たい、ホントに重たいですが、、、

体にムチ打ちながら分解していきます(^^;

良い材木ですので、
こちらはチップなどのリサイクルにはせず、
何かに有効活用したいですね(^.^)
昨日は糸島の工房で野良仕事や木材の作業を。
ようやく暖かい季節となりました。

切り株くん、久しぶり。
ん?芽吹きは、、、

あ~ちょっと出てきてますね。
今年は3月寒かったので、出足が遅いのかも(^^)

工房に一時置きしていた家具たちを解体です。
分解しつつもネジなどの金属部分を粘り強く外しました。
木材チップなどを作るリサイクル企業に持って行きます~。

次に座卓(ローテーブル)の解体へ。
かなり古く、材質が良いものと思われます。
彫刻部分も素晴らしく、再利用できないかな~。

いや~重たい、ホントに重たいですが、、、

体にムチ打ちながら分解していきます(^^;

良い材木ですので、
こちらはチップなどのリサイクルにはせず、
何かに有効活用したいですね(^.^)
2025年03月09日
組み貝細工で半月を・・・
組み貝細工で半月を・・・
ご依頼頂いております琵琶の半月。
半月とは、琵琶の両サイドに空いた二つの共鳴孔のこと。
共鳴孔の縁には動物の角や貝殻などで出来た飾りが付いています。
今回のご依頼では白蝶貝での製作になります。
しかし、厚くて大きい貝殻でないと、
なかなか一体型での琵琶半月は作れません。
これまでは何とか作れていましたが、、、
いよいよ一体型が作れるような材料は尽きてしまいました。
ということで、頭をひねって一計を案じ、
半月を四つのブロックに分割して作ることにしました。
貝殻の厚い部位や端材を組み合わせて作ることになりますが、
言わばこれは「組み貝細工」ということになりますね。

まずは材料の選別と、
自宅で作業可能なものは裏面の研磨、平面加工をして、、、

半月の形状を裏側もしくは表側に一旦トレースしました。

そしては本日は、糸島の工房で本格的な加工作業を実施。

裏面の平面化を進めつつ、形状加工や厚み調整もします。

材料の状態も見極めながら慎重に作業を進め、
大枠の加工が完了しました。

まずは少し大きめの状態まで出来上がりましたが、
琵琶が届きましたら、これから更に形状を整えて行きます。
つづく。。。
ご依頼頂いております琵琶の半月。
半月とは、琵琶の両サイドに空いた二つの共鳴孔のこと。
共鳴孔の縁には動物の角や貝殻などで出来た飾りが付いています。
今回のご依頼では白蝶貝での製作になります。
しかし、厚くて大きい貝殻でないと、
なかなか一体型での琵琶半月は作れません。
これまでは何とか作れていましたが、、、
いよいよ一体型が作れるような材料は尽きてしまいました。
ということで、頭をひねって一計を案じ、
半月を四つのブロックに分割して作ることにしました。
貝殻の厚い部位や端材を組み合わせて作ることになりますが、
言わばこれは「組み貝細工」ということになりますね。
まずは材料の選別と、
自宅で作業可能なものは裏面の研磨、平面加工をして、、、
半月の形状を裏側もしくは表側に一旦トレースしました。
そしては本日は、糸島の工房で本格的な加工作業を実施。
裏面の平面化を進めつつ、形状加工や厚み調整もします。
材料の状態も見極めながら慎重に作業を進め、
大枠の加工が完了しました。
まずは少し大きめの状態まで出来上がりましたが、
琵琶が届きましたら、これから更に形状を整えて行きます。
つづく。。。
2025年03月02日
春よ来い~・・・
春よ来い~・・・
寒々とした日が多かった2月。
後半になって時折暖かい日もありました。

2月17日は久々に糸島の工房へ。
けっこう暖かく良いお天気でした。

切り株くんは冬の冬眠中ですが、
それでも枝先をよく見ると
春に向けての準備は着々と進んでいるようです。

工房周りは整備が必要で、
元気いっぱいの草木たちとのやり取り=野良仕事も
しっかりと行ってきました。。。

仕事の合間で時々行っている健康散歩では
変わりゆく天神へ。。。

北天神の須崎公園には、
新しい施設(右)が県立美術館(左)の横に建っていました。
おそらくもう暫くしたら開館となるのでしょう。

県立美術館に隣接している福岡市民会館では
沢田研二=ジュリーのコンサートが開かれていました(^.^)
市民会館はこの春で閉館となり、
新しい施設へ機能やサービスが引き継がれます。
長い間お疲れさまでした!
2月が瞬く間に過ぎ、早くも3月に入りましたが、、、
寒の戻りもあるようで、
暖かい日々が戻って来るのはまだ暫く先のようです。
あ~早く春よ来い~(^^;
寒々とした日が多かった2月。
後半になって時折暖かい日もありました。
2月17日は久々に糸島の工房へ。
けっこう暖かく良いお天気でした。
切り株くんは冬の冬眠中ですが、
それでも枝先をよく見ると
春に向けての準備は着々と進んでいるようです。
工房周りは整備が必要で、
元気いっぱいの草木たちとのやり取り=野良仕事も
しっかりと行ってきました。。。
仕事の合間で時々行っている健康散歩では
変わりゆく天神へ。。。
北天神の須崎公園には、
新しい施設(右)が県立美術館(左)の横に建っていました。
おそらくもう暫くしたら開館となるのでしょう。
県立美術館に隣接している福岡市民会館では
沢田研二=ジュリーのコンサートが開かれていました(^.^)
市民会館はこの春で閉館となり、
新しい施設へ機能やサービスが引き継がれます。
長い間お疲れさまでした!
2月が瞬く間に過ぎ、早くも3月に入りましたが、、、
寒の戻りもあるようで、
暖かい日々が戻って来るのはまだ暫く先のようです。
あ~早く春よ来い~(^^;
2025年02月14日
櫛笄の修理が完了~納品へ・・・
櫛笄の修理が完了~納品へ・・・
櫛笄の修理が全て完了。
ご依頼主にもご確認ご了承頂きようやく納品です。。。

塗りや螺鈿の修理と櫛歯再接着。
今回はだいぶ手間と時間がかかりましたが、
やり切った感があります。。。

こうして御品をそろえて写真を撮りますと、
あらためて、美しい品々をお持ちだな~と思います。

最後に行った櫛歯修理の様子。
最初に一番小さい歯だけ、漆での接着を試み、
これが成功したため、残り2本の歯もGO!となりました。

櫛歯側の断面、そして櫛本体側の断面にも
接着用に調合した漆を塗布し、、、

湿度を上げた室(ムロ)カプセル内で漆を半硬化させ、、、

精確に元の位置に接着し再固定させました。

時折継ぎ目に漆を追加で含侵させながら、
数日漆を乾燥(硬化)させ、、、
その後に継ぎ目を研磨&磨き仕立てを実施。

これでまた櫛歯そろいましたね~(^.^)

だいぶお客様にはお待たせ致しました。
ようやくといったところです~
行ってらっしゃいませ(^^)/
櫛笄の修理が全て完了。
ご依頼主にもご確認ご了承頂きようやく納品です。。。
塗りや螺鈿の修理と櫛歯再接着。
今回はだいぶ手間と時間がかかりましたが、
やり切った感があります。。。
こうして御品をそろえて写真を撮りますと、
あらためて、美しい品々をお持ちだな~と思います。
最後に行った櫛歯修理の様子。
最初に一番小さい歯だけ、漆での接着を試み、
これが成功したため、残り2本の歯もGO!となりました。
櫛歯側の断面、そして櫛本体側の断面にも
接着用に調合した漆を塗布し、、、
湿度を上げた室(ムロ)カプセル内で漆を半硬化させ、、、

精確に元の位置に接着し再固定させました。
時折継ぎ目に漆を追加で含侵させながら、
数日漆を乾燥(硬化)させ、、、
その後に継ぎ目を研磨&磨き仕立てを実施。
これでまた櫛歯そろいましたね~(^.^)
だいぶお客様にはお待たせ致しました。
ようやくといったところです~
行ってらっしゃいませ(^^)/
2025年02月10日
輝く月を仕立てる・・・
輝く月を仕立てる・・・
諸々こなしていく日々が続きます。
そろそろ始めるものもあれば、終わりに近づいている品物もあり。

琵琶半月のご依頼品は…そろそろですね。
白蝶貝を輝く月に仕立てなければなりません。
いつもの仕立て方にはなりませんが、チャレンジです。
仲良く左右二つの月が輝きますように。。。

こちらの輝くお月さんのようにも見える御櫛もいよいよです。
何とか治まりますように。。。

なかなか難しい感じですが、、、

何とか上手く行きますように。。。
♪Superfly『輝く月のように』
https://www.youtube.com/watch?v=m4--Vi_yB2Y
諸々こなしていく日々が続きます。
そろそろ始めるものもあれば、終わりに近づいている品物もあり。

琵琶半月のご依頼品は…そろそろですね。
白蝶貝を輝く月に仕立てなければなりません。
いつもの仕立て方にはなりませんが、チャレンジです。
仲良く左右二つの月が輝きますように。。。
こちらの輝くお月さんのようにも見える御櫛もいよいよです。
何とか治まりますように。。。
なかなか難しい感じですが、、、
何とか上手く行きますように。。。
♪Superfly『輝く月のように』

https://www.youtube.com/watch?v=m4--Vi_yB2Y
2025年02月05日
蝶柄櫛修理 金属パーツの着色・・・
蝶柄櫛修理 金属パーツの着色・・・
蝶柄櫛の翅金属パーツを何とか着色。
試練の連続となりました(^^;

左翅の加工も完了し、、、

接着部には補強用の漆を含浸させておいてから、、、

いよいよ銀黒くんで着色を、、、イイ感じです。

しかし、、、ここで罠が待ち受けていました。
いぶしの色加減は良いのですが、
折角の着色が簡単に剥げてしまうという
原因がよく分からないアクシデント連発!
なぜだ!?(^^;

ネットでアレコレと調査のし直し、、、
そして新たな硫化いぶし液の購入もして
テストを繰り返しましたが、それでも上手く行かず、、、
新たなタイプの液剤を購入しなければならないと思っていた矢先、
ようやく上手く着色が安定する方法を見出しました。
銀黒くん濃すぎたんですね!
水で薄めて短時間いぶし、
そのあと硫化いぶし液に浸け込むと、、、
ようやく着色が安定しました~(^^;

あ~これで何とかなります。。。

色味合わせもOKということで、、、

表面に透き漆をかけて乾燥させましょ~。
つづく。。。
蝶柄櫛の翅金属パーツを何とか着色。
試練の連続となりました(^^;
左翅の加工も完了し、、、
接着部には補強用の漆を含浸させておいてから、、、
いよいよ銀黒くんで着色を、、、イイ感じです。
しかし、、、ここで罠が待ち受けていました。
いぶしの色加減は良いのですが、
折角の着色が簡単に剥げてしまうという
原因がよく分からないアクシデント連発!
なぜだ!?(^^;
ネットでアレコレと調査のし直し、、、
そして新たな硫化いぶし液の購入もして
テストを繰り返しましたが、それでも上手く行かず、、、
新たなタイプの液剤を購入しなければならないと思っていた矢先、
ようやく上手く着色が安定する方法を見出しました。
銀黒くん濃すぎたんですね!
水で薄めて短時間いぶし、
そのあと硫化いぶし液に浸け込むと、、、
ようやく着色が安定しました~(^^;
あ~これで何とかなります。。。
色味合わせもOKということで、、、
表面に透き漆をかけて乾燥させましょ~。
つづく。。。
2025年01月31日
夜光貝貝殻のバフがけ・・・
夜光貝貝殻のバフがけ・・・
1月も最終日となりましたが、、、
中断していた夜光貝の磨き作業を再開し、
バフ掛けまで進みましてほぼほぼ仕上がった状態となりました。





まだ完成ではなく、
突起部分に少しオイルをなじませたり、
一部の穴の補修をする必要があります。
それらの作業を終わらせ、来週納品となります。
1月も最終日となりましたが、、、
中断していた夜光貝の磨き作業を再開し、
バフ掛けまで進みましてほぼほぼ仕上がった状態となりました。
まだ完成ではなく、
突起部分に少しオイルをなじませたり、
一部の穴の補修をする必要があります。
それらの作業を終わらせ、来週納品となります。
2025年01月22日
荻外荘 応接室家具の螺鈿装飾と漆塗り・・・
荻外荘 応接室家具の螺鈿装飾と漆塗り・・・
当工房では、(株)三越伊勢丹プロパティ・デザイン様よりご依頼を受け、
東京都杉並区の国指定史跡「荻外荘(てきがいそう/近衞文麿旧宅)」応接室に設置される
家具の螺鈿装飾と漆塗りの製作を行っておりました。
*螺鈿の材料には夜光貝を使用しております。
貝殻から直接切り出した材料を曲面に加工するなど、
製作には幾つもの高いハードルがありましたが、
1年以上の期間を経てようやく完成に至った次第です。
ご協力頂いた方々に対し心より感謝申し上げます。

設置された正方形テーブルと椅子四脚の様子です。
螺鈿が随所に象嵌されています。

壁際に設置されたコンソールテーブルです。
こちらは漆塗り工程のみ対応しました。

椅子単独で撮影された写真です。
脚前方にも多くの螺鈿が散りばめられています。

荻外荘応接室の全体写真です。
部屋全体が中国風の美しいしつらえとなっております。
荻外荘は、大正天皇の侍医頭などを歴任した入澤達吉の依頼により
築地本願寺や明治神宮等を手掛けた著名な建築家である伊東忠太によって建てられ、
その後、戦前に3度内閣総理大臣を務めた政治家・近衞文麿に譲渡され、
昭和前期の政治の転換点となる重要な会議が数多く行われた場所です。
数年をかけて復原事業(再移築等)が行われておりましたが、
2024年12月9日からは一般公開となっております。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧頂けますと幸いです。
▼杉並区ホームページ 『荻外荘 復原・整備プロジェクト』
https://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/bunkazai/tekigaiso/fukugen/index.html
▼『荻外荘公園』
https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/
※掲載写真提供:株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン
当工房では、(株)三越伊勢丹プロパティ・デザイン様よりご依頼を受け、
東京都杉並区の国指定史跡「荻外荘(てきがいそう/近衞文麿旧宅)」応接室に設置される
家具の螺鈿装飾と漆塗りの製作を行っておりました。
*螺鈿の材料には夜光貝を使用しております。
貝殻から直接切り出した材料を曲面に加工するなど、
製作には幾つもの高いハードルがありましたが、
1年以上の期間を経てようやく完成に至った次第です。
ご協力頂いた方々に対し心より感謝申し上げます。

設置された正方形テーブルと椅子四脚の様子です。
螺鈿が随所に象嵌されています。

壁際に設置されたコンソールテーブルです。
こちらは漆塗り工程のみ対応しました。

椅子単独で撮影された写真です。
脚前方にも多くの螺鈿が散りばめられています。

荻外荘応接室の全体写真です。
部屋全体が中国風の美しいしつらえとなっております。
荻外荘は、大正天皇の侍医頭などを歴任した入澤達吉の依頼により
築地本願寺や明治神宮等を手掛けた著名な建築家である伊東忠太によって建てられ、
その後、戦前に3度内閣総理大臣を務めた政治家・近衞文麿に譲渡され、
昭和前期の政治の転換点となる重要な会議が数多く行われた場所です。
数年をかけて復原事業(再移築等)が行われておりましたが、
2024年12月9日からは一般公開となっております。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧頂けますと幸いです。
▼杉並区ホームページ 『荻外荘 復原・整備プロジェクト』

https://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/bunkazai/tekigaiso/fukugen/index.html
▼『荻外荘公園』

https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/
※掲載写真提供:株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン
2025年01月17日
蝶柄櫛修理 金属パーツの加工・・・
蝶柄櫛修理 金属パーツの加工・・・
蝶柄櫛修理のメイン=翅金属パーツの加工に入りました。
なかなかの難敵であります(^^;

真鍮薄板材料として最適なミニ蝶番を使います。
厚み目標値0.3mmに対し、
この蝶番は0.4mm厚ですから本当に適しています。

トレースして、、、

カット目入りました。

次に毛彫りの練習です。

金属の毛彫りは初めて、、、ですが、
成功させねばなりません。

毛彫り線の太さのニュアンス付けを、、、
難しかったですが、何とかなりました(^^;

左良し、、、

右良し、、、

こんなところでしょう。。。

カットはダイヤモンドブレードで。

ダイヤモンドやすりで形状調整を何度も行い、、、

櫛の曲面に合わせて板を薄く削りつつ曲げ加工、、、
やっとのこさ何とか左翅は合いました~。
今日はここまで!
明日は右翅を~つづく。。。
蝶柄櫛修理のメイン=翅金属パーツの加工に入りました。
なかなかの難敵であります(^^;
真鍮薄板材料として最適なミニ蝶番を使います。
厚み目標値0.3mmに対し、
この蝶番は0.4mm厚ですから本当に適しています。
トレースして、、、
カット目入りました。
次に毛彫りの練習です。
金属の毛彫りは初めて、、、ですが、
成功させねばなりません。
毛彫り線の太さのニュアンス付けを、、、
難しかったですが、何とかなりました(^^;
左良し、、、
右良し、、、
こんなところでしょう。。。
カットはダイヤモンドブレードで。
ダイヤモンドやすりで形状調整を何度も行い、、、
櫛の曲面に合わせて板を薄く削りつつ曲げ加工、、、
やっとのこさ何とか左翅は合いました~。
今日はここまで!
明日は右翅を~つづく。。。
2025年01月16日
真鍮いぶしテスト・・・
真鍮いぶしテスト・・・
蝶柄櫛の金属欠損パーツ用に、
真鍮のいぶしテストを行いました。
既存パーツに上手く色味を似せることができるか、、、
それが問題ですね(^^;

このテストのために、いぶし着色用液剤「銀黒」くんを購入。
果たして上手く行くでしょうか!?

少量をテスト薄板に塗ってみました。
うん、けっこう黒くなってくれます。。。

さて、テストの本番を。
まずコンパウンドで磨き直して、、、

再度着色です。。。

うん、だいぶ良い色味と濃さ、、、ですが、
既存パーツと比べて少し明るめで青みが強いような?

既存パーツの表面には摺漆が施されていると考え、
ここで透き漆をかけてやることにしました。
ちょっと茶色味に振られて、
色味や濃さがさらに似てくることを祈ります!
つづく。。。
蝶柄櫛の金属欠損パーツ用に、
真鍮のいぶしテストを行いました。
既存パーツに上手く色味を似せることができるか、、、
それが問題ですね(^^;
このテストのために、いぶし着色用液剤「銀黒」くんを購入。
果たして上手く行くでしょうか!?
少量をテスト薄板に塗ってみました。
うん、けっこう黒くなってくれます。。。
さて、テストの本番を。
まずコンパウンドで磨き直して、、、
再度着色です。。。
うん、だいぶ良い色味と濃さ、、、ですが、
既存パーツと比べて少し明るめで青みが強いような?
既存パーツの表面には摺漆が施されていると考え、
ここで透き漆をかけてやることにしました。
ちょっと茶色味に振られて、
色味や濃さがさらに似てくることを祈ります!
つづく。。。
2025年01月15日
2025年糸島工房初作業・・・
2025年糸島工房初作業・・・
昨日は今年初の糸島工房作業。
天気予報で比較的気温が高い日を選んで行きまして、
屋外で夜光貝研磨のつづきをやっておりました。

昨年末に散髪した切り株くん、、、
今年もよろしくね(^.^)

さて、こちらの貝殻は突起を削って研磨です。。。

つるんとなってきました(^.^)

正面もつるんと。。。
粗研磨ですので、この先もまだまだ続きます~。

野良仕事もやって日が暮れて。。。
今年も糸島でがんばりましょう。
昨日は今年初の糸島工房作業。
天気予報で比較的気温が高い日を選んで行きまして、
屋外で夜光貝研磨のつづきをやっておりました。
昨年末に散髪した切り株くん、、、
今年もよろしくね(^.^)
さて、こちらの貝殻は突起を削って研磨です。。。
つるんとなってきました(^.^)
正面もつるんと。。。
粗研磨ですので、この先もまだまだ続きます~。
野良仕事もやって日が暮れて。。。
今年も糸島でがんばりましょう。
2025年01月11日
室内でもくもくと作業・・・
室内でもくもくと作業・・・
連日寒々とした天候ですが、、、
外出は控えて室内で諸々もくもくと作業しております。。。

篠笛は乾燥と水研ぎを繰り返して、
ようやくベースが整いました。
漆塗りというのは、研ぎ作業がとても大切です。
塗面の平滑さ、滑らかさを出すために
いつも苦心し、気を使う作業となっています。
つい先日、テレビのニュースで
輪島で被災された女性研師(研物師)の方のお話があっておりまして
たいへん悲しい思いをしましたが、
専門職があるくらい、この研ぎが
後々の仕上がりを左右するほど大事なのです。

さて、こちらの蝶柄櫛は、
欠損した翅の金属パーツ修理作業をいよいよ始めます。
まずは透明フィルムで型取りであります。

フィルムにカット目を入れるトレース作業を。
翅の脈?も既存部分に合わせてラインを入れます。。。

割れた部分の補修の続きも。
もう4度は塗ったでしょうか?
ここで一旦研ぎを入れて、、、

おそらく最後であろう筆差し塗りを。
まだまだつづく。。。
連日寒々とした天候ですが、、、
外出は控えて室内で諸々もくもくと作業しております。。。
篠笛は乾燥と水研ぎを繰り返して、
ようやくベースが整いました。
漆塗りというのは、研ぎ作業がとても大切です。
塗面の平滑さ、滑らかさを出すために
いつも苦心し、気を使う作業となっています。
つい先日、テレビのニュースで
輪島で被災された女性研師(研物師)の方のお話があっておりまして
たいへん悲しい思いをしましたが、
専門職があるくらい、この研ぎが
後々の仕上がりを左右するほど大事なのです。
さて、こちらの蝶柄櫛は、
欠損した翅の金属パーツ修理作業をいよいよ始めます。
まずは透明フィルムで型取りであります。
フィルムにカット目を入れるトレース作業を。
翅の脈?も既存部分に合わせてラインを入れます。。。

割れた部分の補修の続きも。
もう4度は塗ったでしょうか?
ここで一旦研ぎを入れて、、、
おそらく最後であろう筆差し塗りを。
まだまだつづく。。。
2025年01月08日
栗形螺鈿完成・・・
栗形螺鈿完成・・・
昨年11月にご依頼を頂き、
12月から製作していた栗形螺鈿が完成しました。
今年初の納品となります。

日本刀朱塗りの鞘に取り付けてある黒呂色塗りの栗形に
青貝粒(アワビ薄貝の粒)を貼り付けております。
アワビ薄貝には赤、紫、黄などの色味もありますが、
その中から青味の粒だけを選り分け、
正面から見て輝くよう向きを揃えて貼っております。

この御鞘は全て漆塗りということもあり、
当然ながら螺鈿も漆で貼り付け、
最後は摺漆を施して磨いております。
工程順にご説明しますと、、、(以下)

到着時の写真。
栗形は黒漆塗りの状態で綺麗に磨かれておりました。

お客様へ製作前にお送りした青貝粒貼付シミュレーション。
事前にイメージをお伝えするために作成しました。

粒の大きさを当方で言うところの3号に揃え、
青味のものを選んで漆で貼り付けます。
写真は貼り終えた状態を撮ったものとなります。

次に、螺鈿粒を固定するため
接着用の呂瀬漆を純テレピン油で希釈して含浸させ、
よく乾燥させます。

そして、何回か黒漆を上塗りします。

あとはペーパーの番手を上げながら
螺鈿をしっかり研ぎ出します。
最後に摺漆と磨きを数度繰り返し、
写真のように磨き上げて完成となりました。

鞘全体の清掃チェックを終え梱包完了しました。
明日発送致します。
明後日にかけて日本列島全体が冬型の気圧配置が強まり、
暴風雪もありそうですが何とか無事に届きますように!
配送スタッフの皆様、よろしくお願い致します~。
ご依頼主様、この度はご注文頂きまして
まことにありがとうございました。
昨年11月にご依頼を頂き、
12月から製作していた栗形螺鈿が完成しました。
今年初の納品となります。
日本刀朱塗りの鞘に取り付けてある黒呂色塗りの栗形に
青貝粒(アワビ薄貝の粒)を貼り付けております。
アワビ薄貝には赤、紫、黄などの色味もありますが、
その中から青味の粒だけを選り分け、
正面から見て輝くよう向きを揃えて貼っております。
この御鞘は全て漆塗りということもあり、
当然ながら螺鈿も漆で貼り付け、
最後は摺漆を施して磨いております。
工程順にご説明しますと、、、(以下)
到着時の写真。
栗形は黒漆塗りの状態で綺麗に磨かれておりました。

お客様へ製作前にお送りした青貝粒貼付シミュレーション。
事前にイメージをお伝えするために作成しました。
粒の大きさを当方で言うところの3号に揃え、
青味のものを選んで漆で貼り付けます。
写真は貼り終えた状態を撮ったものとなります。
次に、螺鈿粒を固定するため
接着用の呂瀬漆を純テレピン油で希釈して含浸させ、
よく乾燥させます。
そして、何回か黒漆を上塗りします。
あとはペーパーの番手を上げながら
螺鈿をしっかり研ぎ出します。
最後に摺漆と磨きを数度繰り返し、
写真のように磨き上げて完成となりました。

鞘全体の清掃チェックを終え梱包完了しました。
明日発送致します。
明後日にかけて日本列島全体が冬型の気圧配置が強まり、
暴風雪もありそうですが何とか無事に届きますように!
配送スタッフの皆様、よろしくお願い致します~。
ご依頼主様、この度はご注文頂きまして
まことにありがとうございました。
2025年01月04日
2025年 仕事始め・・・
2025年 仕事始め・・・
本日は2025年の仕事始め。
篠笛の作業を再開です。。。

昨年末に行った錆付けがしっかり乾きました。

全体を空研ぎして、、、

マスキングを一旦剥がし、
銀巻きの際にせり上がった漆や錆落としを開始、、、

カッターで斜めそぎ落としも行い、、、

またペーパーをかけて、、、

錆の際研ぎも完了です!

銀巻きを再マスキングして黒漆の下塗りを、、、

年末までに出来なかった下塗り完了です。
さて、これから暫くの期間は装飾デザイン作業をしますので、
篠笛本体はこのままじっくりムロの中に置いて乾かしておきましょう。
つづく。。。
本日は2025年の仕事始め。
篠笛の作業を再開です。。。
昨年末に行った錆付けがしっかり乾きました。
全体を空研ぎして、、、
マスキングを一旦剥がし、
銀巻きの際にせり上がった漆や錆落としを開始、、、
カッターで斜めそぎ落としも行い、、、
またペーパーをかけて、、、
錆の際研ぎも完了です!
銀巻きを再マスキングして黒漆の下塗りを、、、
年末までに出来なかった下塗り完了です。
さて、これから暫くの期間は装飾デザイン作業をしますので、
篠笛本体はこのままじっくりムロの中に置いて乾かしておきましょう。
つづく。。。
2024年12月29日
篠笛の漆下地作り・・・
篠笛の漆下地作り・・・
篠笛の漆下地作りが幾分進みました。
今回は躯体が竹ですので、
弓の漆塗りにも使われる炭粉下地を行っておりますが、
年内に黒漆の下塗りまでやっておきたいところです。。。

最初の木固めが終わり、
乾燥させた表面をペーパーで荒らして生漆を塗って、、、

粗めの炭粉を蒔きます~。

1回目の粗め炭粉が乾いたところで
また生漆を塗り、、、

念押しで2回目の炭粉蒔き。
細かめ炭粉を蒔きます~。

蒔き終わりました~。

乾燥後、蒔いた炭粉に生漆を浸透させて固めます。。。

余分な生漆はワイプオール(不織布)で押さえて吸い取ります。

こちらをしっかり乾燥させて、、、
強靭な炭粉下地の完成です。

乾燥した炭粉下地を粗めのペーパーで砥ぎます。

銀巻きに接した際や、竹の節の部分も丁寧に砥いで、、、

錆(水練り砥粉+生漆)を指で擦り付けます。。。

こんなものでしょうか、、、

1回目の錆付け完了。
乾燥したらもう1回錆付けしましょうかね~。
つづく。。。
篠笛の漆下地作りが幾分進みました。
今回は躯体が竹ですので、
弓の漆塗りにも使われる炭粉下地を行っておりますが、
年内に黒漆の下塗りまでやっておきたいところです。。。
最初の木固めが終わり、
乾燥させた表面をペーパーで荒らして生漆を塗って、、、
粗めの炭粉を蒔きます~。
1回目の粗め炭粉が乾いたところで
また生漆を塗り、、、
念押しで2回目の炭粉蒔き。
細かめ炭粉を蒔きます~。
蒔き終わりました~。
乾燥後、蒔いた炭粉に生漆を浸透させて固めます。。。
余分な生漆はワイプオール(不織布)で押さえて吸い取ります。
こちらをしっかり乾燥させて、、、
強靭な炭粉下地の完成です。
乾燥した炭粉下地を粗めのペーパーで砥ぎます。
銀巻きに接した際や、竹の節の部分も丁寧に砥いで、、、
錆(水練り砥粉+生漆)を指で擦り付けます。。。
こんなものでしょうか、、、
1回目の錆付け完了。
乾燥したらもう1回錆付けしましょうかね~。
つづく。。。
2024年12月28日
蝶柄櫛の修理・・・
蝶柄櫛の修理・・・
今月の頭から修理を開始している蝶柄櫛。
華やかで美しい櫛ですが、
こちらもご依頼主様が落とされてぱっくり割れたとか。。。
だいぶお上手にボンドで接着なさっておりますが、
ヒビが入った部分の補修や諸々の補強が必要です。
また、落下の際に部品が取れて無くなったとのこと、、、
その再現が大変な品でもあります(^^;

現在の様子です。
ヒビの補修がある程度進んでおります。

修理の最初の様子。
はみ出たボンドを丁寧に取り除き、、、

接着用の漆を含浸させます。。。

裏側も。。。

4回ほどヒビのところに漆を重ね塗りしました。
螺鈿に被った漆をカッターでこすり落としている様子です。
本来でしたら、櫛の既存状態通りに、
螺鈿の際には錆(水練り砥粉と生漆を混ぜたパテ)を盛り付けるのですが、
割れた箇所でもありますので、
ここは強度を考えまして、手間はかかりますが
漆を重ね塗りして補修することにしました。

さて、問題はこの紛失した翅のパーツ2箇所。。。
恐らく古美風に着色(腐食:酸化被膜)された真鍮材です。
果たして再現できるのか!?(^^;
つづく。。。
今月の頭から修理を開始している蝶柄櫛。
華やかで美しい櫛ですが、
こちらもご依頼主様が落とされてぱっくり割れたとか。。。
だいぶお上手にボンドで接着なさっておりますが、
ヒビが入った部分の補修や諸々の補強が必要です。
また、落下の際に部品が取れて無くなったとのこと、、、
その再現が大変な品でもあります(^^;
現在の様子です。
ヒビの補修がある程度進んでおります。
修理の最初の様子。
はみ出たボンドを丁寧に取り除き、、、
接着用の漆を含浸させます。。。
裏側も。。。
4回ほどヒビのところに漆を重ね塗りしました。
螺鈿に被った漆をカッターでこすり落としている様子です。
本来でしたら、櫛の既存状態通りに、
螺鈿の際には錆(水練り砥粉と生漆を混ぜたパテ)を盛り付けるのですが、
割れた箇所でもありますので、
ここは強度を考えまして、手間はかかりますが
漆を重ね塗りして補修することにしました。
さて、問題はこの紛失した翅のパーツ2箇所。。。
恐らく古美風に着色(腐食:酸化被膜)された真鍮材です。
果たして再現できるのか!?(^^;
つづく。。。