2022年05月01日

ちょっとDIY・・・

ちょっとDIY・・・

今日は作業環境を整えるため
たまたまですが、日曜日にDIY(日曜大工)をば。。。(^^;


詳細はさておき、まずはうちにある長尺の板をカット。


やっぽぁ~刃はOLFA社やね!(^.^)
小さくともショイショイ正確に切れます。

休日のマンション内に大きな音が響かないようにするには
このミニミニのこ刃がよろしいでしょう。


カットしたらヤスって、、、


板揃いました~。


ガムテープで組み立てて、
作業机の片隅の、壁との隙間にセット。

実は、作業机の隅に載っているプラスチック製引き出し棚の底が安定せず
机からずり落ちそうになって歪みも生じて来ましたので、、、
ここはDIYで対処なのであります!


縦板(MDF合板)による支えと
底板(ベニヤ板のフタ)がこれで完成です。


左側(机の手前と壁)の隙間も安定していないので、
ここは厚めのステンレス板を置いておきましょう。
(※棚をより安定させる為に、ステンレス板は
後で横向きに置き直しました。)


棚の最下段を置いてみますと、、、
安定感OK!!


うむ、上々でっす(^^)/


これで棚の歪みも起きず、
引き出しもよりスムーズに動くことでしょう。
よかよかっ!!
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:07Comments(0)制作日記木工

2022年04月30日

螺鈿三段箱の修理⑯ 螺鈿テスト・・・

螺鈿三段箱の修理⑯ 螺鈿テスト・・・

修理の要=螺鈿貼付のテストを開始。


まずは本格的テストのための簡易テストを実施です。


本番では膠を使う予定ですが、
取り扱いの簡単なタイトボンドでお試し。
砥の粉に混ぜて接着してみました。


どうやら厚塗りより、薄塗りで接着した方が
既存螺鈿の様子に似てくるようです。


単純に剥がれたところには、水で濡らして螺鈿を仮置き。
膠での接着でも同様の雰囲気・色味になると思いますが、、、
うん!OKのようです。


今回は、既存螺鈿の元々の貼付方法が分からないのと
現状の傷んだ様子と符合させる必要もありますので、
テストするのはだいたい6パターンくらいを想定しています。

①剥離箇所の傷んでいない下地にそのまま螺鈿を貼る
②剥離箇所の傷んだ下地を作り直して螺鈿を貼る
③剥げかかって浮いている螺鈿を補強・接着する

以上のように現状の傷んだ様子は3パターンありますので、
それぞれどのような接着方法にするか選ぶ必要があります。
テストの結果次第では、その方法に修正を加える必要もあるでしょう。


下地を作り直している箇所は、
このようにニードルで錆に最終成形を加え、、、
いよいよ②のパターンでの本番待ちです(^^;

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:36Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2022年04月29日

螺鈿三段箱の修理⑮ 底面上塗り・・・

螺鈿三段箱の修理⑮ 底面上塗り・・・

螺鈿三段箱の修理シリーズも15回目に到達。
これだけ工程をこまめにアップすることは珍しいですが、
引き続き宜しくお願い致します(^^)

今日は底面の上塗りをば。。。
上塗り後は、研いで磨いて~の仕上げ工程に入りますので、
それ故にかなり緊張感を持って塗るのが毎度のこと。


まずは幾つかの種類の漆を調合して、、、


濾し紙で調合漆を濾して、、、


小さめの漆刷毛で塗ります~。

今日も雨がよく降って湿度が高いです。
表面の漆が湿気を吸って早く乾燥し過ぎ、
これがちぢみを起こす原因にもなりますので
遅乾タイプの漆を黒漆に混ぜて、
乾燥を遅らせて気味にしました。

塗りにくいところはヘラ付けしましたが、
出来るだけ薄く均すよう努めました。
いつものことですが、、、厚塗りもちぢみの原因になりますので
本当に気を付けねばなりません~(^^;

問題なく上手く乾いてちょうだい!(祈)と手を合わせるのも
やはりいつものことであります(^_^;)

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:56Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年04月28日

螺鈿三段箱修理⑭ 小口上塗り・・・

螺鈿三段箱修理⑭ 小口上塗り・・・

螺鈿三段箱の修理は、傷埋め(補修塗り)が完了し、
研ぎ上がった小口から上塗りを開始しました。


一昨日に塗っていた上蓋の小口は、
もうしっかり乾いていますね。


箱本体の小口上塗り作業の様子。
透き漆をだいぶ多め(2倍程)に混ぜた特別調合の黒呂色漆で
本当に薄っすらと塗って行きます。

小口の厚みが増しますと、
箱どうしの重なり具合に支障が出るかもしれませんので
出来るだけ薄~く塗るよう、いつもと違う塗り方にしております!

実は漆刷毛や平筆でなく、
調合漆を薄くヘラづけしてから、指で均(なら)していくという方法。

手油が指に付いていると漆に混ざって乾かなくなりますので、
無水エタノールでしっかり指先の脱脂を行ってからの作業です。

かなり薄く塗れましたので、これで一先ずOK!
次は箱の底面上塗りに移ります。

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:08Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年04月24日

螺鈿三段箱修理⑬ 研ぎ・・・

螺鈿三段箱修理⑬ 研ぎ・・・

螺鈿三段箱の修理は、諸々あって、
約1ヶ月ぶりに再開であります(^^;

既存漆面の凹みや傷の補修塗りがほぼ完了し、
昨日からは、塗った部分をひたすら研いでおります。


上蓋の補修箇所は目立ちますので、
特に神経を使いながら研ぎを施します。


螺鈿に掛かった部分の研ぎも行い、、、


後から螺鈿を貼り付ける凹みのところは、
小刀でちょっと輪郭成形も施します。


凹みの錆を削り過ぎてましたので、、、
もう一回仕上げの錆を擦り付けました。

ここは乾燥しましたら、最終的な凹み成形を行いまして、
いよいよ螺鈿貼りですね!


上蓋の内側は、外せなかった布部分を何とかマスクでき、
布と接している面を塗ることが出来ました。
ここも小口をしっかり研いで、必要あらばもう一回薄~く塗ります。


他に、研いでない補修塗り箇所がまだまだ沢山あります。

この三段箱の螺鈿補修は、まずは実験が必要な内容なので、
本作業まで暫くかかりそうですね~。

引き続き頑張りましょう。
つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:56Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年04月24日

化粧錆・・・

化粧錆・・・

生漆と水練り砥の粉(きめの細かい土)を混ぜて作る錆=さび。
漆塗りの時の下地としてヘラ付けされます。

私は「漆パテ」という言い方も独自にしておりますが、
この錆の調合は難しいもので、温度や湿度でも変わって来ます。

基本的に、水練り砥の粉1.0に対し、生漆0.7という比率なんですが、
夏場は生漆を少し少なめ、冬場はちょっと多めでも良し、、、といったところ。

夏場は錆がとても早く乾燥(硬化)しちゃいますので、
生漆の分量を多めにしてしまうと、錆の表面がサッと乾いた時
中が膿んだり、シワが出来る(ちぢんだりする)トラブルが発生しがちです。

反対に冬場になると、錆はゆっくり目に乾燥しますので、
生漆が多少多めでもそういうトラブルは発生しにくいんですね。
とは言え、多めにしすぎたり厚付けは禁物です。

ともかく、錆が上手く調合出来た時は、
ヘラ付けした時の仕上がりや乾燥の具合、
そして乾燥後に研いだ時の肌合いが素晴らしくなります。



前日の作業で作った錆はかなり上々。
大きな板の上に乗った小さな木っ端の片面に
作業で余った錆をヘラ付けしていたのですが、
中々良い感じで砥ぎ上がりました。(^.^)

このような肌合いになってこそ、
専門的にも以下のように呼ばれるんですが、、、
黒漆などで中塗りする前の美しい下地として
「化粧錆」という称号が与えられますね!(^^)/


余った錆は、このような大きな板にもヘラ付けし、
厚くなった段階で平滑に砥ぎ、
中塗りも施して試作用の手板にします。


さて、今回もまたまた余った漆が出来ましたのでヘラ付けします。
今度の錆は、上手く調合出来ていたかな?(^^;



  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:34Comments(0)制作日記漆塗り

2022年04月22日

春うららかなる工房・・・

春うららかなる工房・・・

1ヶ月ちょっとぶりと、ひさびさに糸島の工房へ行きましたが、、、
やはり切り株くんはモリモリになっていました(^^)/


今日は暖かくて気持ち良かったですね~切り株くん!


ちょっと来ない間に変化が、、、盛り土!?


お向かいの工房の方が砂利を引くとかで、土の表層を削ったのだとか。。。
こっちもモリモリ!!(^^;


今日のミッション=アワビ特大貝殻磨き。
作業完了!明日発送しましょう。


およよ!?工房入り口付近で、サビ散らかした百円玉発見!!
こちらさんも今度磨いちゃりましょか~(^.^)

ともかく、今日の工房は気持ち良かった!
春の暖かさが心地良く、うららかなる日和でありました(^^)/  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:09Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2022年04月21日

春の落ち葉シーズン・・・

春の落ち葉シーズン・・・

仕事の合間の健康ジョグシリーズ。
今回は春の落ち葉のお話です。


最近は日差しが暖かく、過ごしやすくて
本当に気持ちの良い季節になりました。


そして今は新緑が美しい時期ですが、、、


健康ジョグルートの根性階段では、たくさんの落ち葉が!!

たぶん新しい葉に衣替えする時は、
木々はこのように古い葉を散らすんですね~(^.^)


味わい深いもんです。。。


おっと!緑地の上の広場でも、たくさんの葉が落ちてますね。


ん!?こちらさんは間違って落ちてきたようです。。。(^^;


最近はお見せ出来ない仕事が多くて、
作業の写真があまりアップできないのが残念です。

また、製作以外の業務や短納期ご依頼品を先行していたため、
先月よくアップしていた螺鈿三段箱は修理を中断しておりました。

今週後半から作業を再開致しますので、引き続きご覧頂けたら幸いです。
よろしくお願い致します(^^)/

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 09:46Comments(2)制作日記

2022年04月19日

ニュージーランドアワビ貝の加工・・・

ニュージーランドアワビ貝の加工・・・

☆よかよかブログは、表示が正常になりました。
☆今日からまた記事アップを再開致します~。

先週後半にかけては、ご依頼案件に従って
ニュージーランドアワビ薄貝の加工を行っており、
用途に応じた分別や、端材の整理までしておりました。


薄貝の色味を確認しながらトリミングして
3種の色味に分別を行った様子です。

具体的なご依頼内容はここでは記載できませんが、
ニュージーランドアワビ貝やメキシコアワビ貝は、
たいへん色味が鮮やかで魅力的ですので、
使い方も様々であろうと思います。

但し、このような変化に富んだ色味の様子から、
制作イメージに落とし込むのは難しい点も多々あります。



ニュージーランドアワビ貝の同じ材を、
表裏の両方から撮影して比較した様子です。

このように、色味の様相が
表と裏でかなり違っている部位もあります。

これまでの経験からしまして、
ニュージーランドアワビ貝やメキシコアワビ貝は、
様々な方向から確認して用途に適した部位を見つけ
しっかり活用することが肝要ですね。

作品や商品への魅力を凄く高めてくれるので
ありがたい素材ではあります!(^.^)

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:56Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2022年04月11日

ペンギン卵・・・

ペンギン卵・・・



1週間ほど前に動物園で発見したペンギン卵!

調べますと、、、孵化するのは、35日~45日だとか。。。
ということは、、、5月上旬~中旬には赤ちゃんが続々と!(^.^)


他のお家でも、巣づくりに余念なく!

漆芸では、白彩色表現として「卵殻」という技がございますが、
あの比較的大きそうなペンギン卵の殻でやったらどうなのるか!?

そんな余計なことまで考えてしまいます~欲しい!(笑)
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:57Comments(0)制作日記漆塗り

2022年04月04日

ニュージーランドアワビ貝研磨・・・

ニュージーランドアワビ貝研磨・・・



ニュージーランドアワビ貝の薄貝研磨(摺り貝)作業の様子。


いま、大量に使うご依頼案件がありまして、
加工するのに程良い薄さにしようとしております。

上の写真で少し現れておりますが、、、
アワビ薄貝の時とちょっとだけ違うことが一つ。。。
研ぎ汁が茶色いのです(^^; それはなぜか!?

ご覧の通り、ニュージーランドアワビ貝の真珠層には
黒い層が幾重にもサンドされており、
鮮やかな真珠層の白い研ぎ汁と混ざって、薄い茶色になるんですね。

ということは、、、この黒く見える層は!?
そう、相当濃い目のこげ茶~ということになるようですね!(^.^)

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:56Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工

2022年03月26日

螺鈿三段箱の修理⑫ 上塗り・・・

螺鈿三段箱の修理⑫ 上塗り・・・

修理中の螺鈿三段箱は、
傷を埋めた底面や小口を先ほど黒漆で上塗りしました。

通常は側面をマスキングするんですが、、、
弱っている側面の既存塗面や螺鈿を剥がしてしまうおそれもあり、
マスクせずに気を使いながら刷毛塗りです。


刷毛が届かない所もありますんで、
底面はやっぱり難しかった!(^^;

動画撮影する余裕はなく、
ヘラで黒漆を丁寧に置いて均等に伸ばしてから~の刷毛ならしにしました。



底面に比べれば、小口はチョチョイのチョイ!(笑)
しか~し、その内側は布が迫っているので難しく、、、
塗らず仕舞いです(^^;

この上蓋の内布がしっかりと塗面へ噛んでいるだけに
ここだけマスキングテープが境目に入って行かないんですね~どうしよう!?
何とか手立てを考えるとして、次回へ後回しにします(^^;

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 18:44Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月21日

螺鈿三段箱の修理⑪ 青貝粉補修・・・

螺鈿三段箱の修理⑪ 青貝粉補修・・・

修理中の螺鈿三段箱は、
塗りの傷、凹みの補修が終わりつつありますので、
いよいよ螺鈿の補修にも取り掛かろうかと。。。

まずは手始めとして、絵柄の山にあしらわれた
青貝粉欠損部分の補修を開始です。


補修作業の様子。
大枠で貼付けが終わった状態です。

この既存青貝粉の周囲は茶褐色。
どうやら色漆の弁柄漆で貼り付けてあるようです。

従って、まずは弁柄を補修箇所に塗り、
竹串を使って螺鈿を拾って置いて(貼り付けて)行きました。




使った螺鈿粒は、当方での通称=1号、2号粉。
細かい粒となります。

補修時の心得は、修理品の状態をよく観察して似せること。
今回も、既存の蒔かれている青貝粉をよく見て、
粒の大きさや粗密の様子を確認し、再現するよう努めています。
調整力や集中力が必要になることが結構多いですね。

作業で実際にやってみて、
「なんか似てないな~」と思ったら、
即座に軌道修正や調整を図らないといけません。

いい加減な判断や妥協をしてしまいますと、
後で大変なしっぺ返しが待っておりますので、、、(^^;

つづく。。。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:31Comments(2)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月20日

螺鈿三段箱の修理⑩ 研ぎ・・・

螺鈿三段箱の修理⑩ 研ぎ・・・

地道に進めている螺鈿三段箱の修理。。。

ここ数日は、ひたすら細かい塗りの凹みや傷、
そして埋め残し部分を見つけては~
下塗り・重ね塗り&乾燥させての「研ぎ」作業。

先日も記事に書きましたが、
研ぎについては、既存の塗りを傷めないよう
細かめの#3000クリスタル砥石を活用しておりまして
乾いた漆下塗りを#1000のペーパー・砥石で研いでから
#3000で仕上げ研ぎする、、、といった具合です。

螺鈿修理の前に始めたこの凹み、傷補修は、
もうやり出したら止まらなくなってしまいまして、、、
これも自分の性分なんですかね~(笑)


ということで、もう9割がた終わって来ました。
あともう少し、我慢です!!

いずれやることになってた塗り補修、、、
先にトコトンやってしまってから~螺鈿補修しましょうかね(^^;

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:01Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月18日

螺鈿三段箱の修理⑨ 下塗り・・・

螺鈿三段箱の修理⑨ 下塗り・・・

修理中の螺鈿三段箱は
修理箇所の下塗りを開始しました。


竹串でちょこちょこっと塗ります。

通常は蒔絵筆を使いますが、
本当に小さい部分の下塗りでは
このように竹串を使うこともアリです。

補修箇所周辺の色味を見て、
黒漆、生漆、透き漆などを使い分けて塗り、
その深さによって、塗る回数も変わって来ます。


底面や小口は、広範囲を上塗りしますが、
剥がせないまま残っている内側の布が
やっぱり作業の支障になるな~と思い、
さらにアレコレ確認してみたところ、、、


内底の布などがパカッと外せることが分かりました!
これが外せると、今後だいぶやりやすくなります(^^)/


金底パーツも一つだけ外せて良かったです!
箱の構造が更に分かって来ました~(^.^)


外せない布にはマスキングをして、、、
これから塗りを進めて行きましょう。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 19:43Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月17日

新たな修理ご依頼品届く・・・

新たな修理ご依頼品届く・・・

一ヶ月ほど前に修理のご予約を頂いたお客様から品物が届きました。


とても立派なレリーフ調に仕上げられた漆塗りの硯箱です。
摺り漆の木地ベースにあしらわれた植物紋様が本当に美しいです。

螺鈿の剥離がかなり進んでおり、その修理がメインとなります。


届いた時の状態です。
箱を包んでいるこの布がまた味わい深く、色味が素晴らしいですね。
結び目も勉強になります。


螺鈿は白色の裏彩色が施されていますが、
木地がだいぶ動いた(収縮した)影響か、
それとも塗った漆?の接着力が弱かったのか、
ほとんどの螺鈿が剥げかけたり欠損して傷んでおります。

新しく螺鈿を補完しつつ、
この風合いを再現することが必要となりそうですが、、、
時間をかけ、しっかり手当して参りましょう。

  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 21:36Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月16日

ギターヘッドのライン入れ・・・

ギターヘッドのライン入れ・・・

ギターヘッドインレイの製作ご依頼のあったお客様から、
再びご依頼あり!今回はライン入れのご注文です。


今度はヘッド側面へライン挿入。
ということでまずはマスキングから。。。


1.5mmのマスキングラインを剥いで、
#400ペーパーで研磨。


これで準備OK。


硬化剤入りのシルバーウレタンインキを塗って、、、
乾燥させました。


このまま透明クリヤーを上塗りしますと、
ラインのエッジが立ちすぎますので、
マスキングを一旦剥ぎます。。。


剥ぎ終わり~これで終了!!
と言いたいところですが、、、(^^;


ラインエッジから僅か0.05mmほど外側にマスキングし直し、


ウレタンクリヤー塗ります!(^^;

こうすることで、ラインエッジの山が
少しだけ立たなくなることでしょう。


乾燥後にマスクを剥いで完成です。
上の写真となんら変わり映えしませんが~(^^;
ともかくこれで完成です!




  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 14:58Comments(0)制作日記塗装楽器装飾

2022年03月15日

螺鈿三段箱の修理⑧ 錆削り・・・

螺鈿三段箱の修理⑧ 錆削り・・・

ようやく穴埋め、傷直しのための錆付けが完了。

その固め作業までが終わりまして
本来であれば、錆をちょっと研いでから中塗りへ~なのですが、、、
既存の塗りに負荷をかけないよう、もう一手間かけます~。


こちらは穴埋めが完了した箱正面の三段目。



補修箇所の錆が、均一に塗り厚分凹んでいるよう
ニードルで丁寧に錆を削ることにしました。


このようにしておけば、中塗り後の研磨が楽になり
周囲の既存塗りを傷めるリスクも減ることでしょう。

補修箇所の塗りの厚みは、、、
そうですね~補強の意味も込めて厚目にしたいので
0.2~0.25mmの深さに錆を削っておきましょうか。。。

螺鈿を貼るところもありますし、
特殊な貼り方になる可能性もあるので、少し深めに~。


箱正面の一段目。
ここは良く目立つところなので気を使います。。。


削りが粗方完了し、穴の周囲にまだ残っている錆などを
既存塗りが傷まないよう丁寧に#3000のクリスタル砥石で研磨除去。


上塗りすることにしている箱の底面や小口は、、、
ペーパーで丁寧に空研ぎです。

螺鈿補修は、まだ先になりそうで、
傷直しが大枠完了してからにしておりますが、、、


こちら上蓋で取り外した松葉?の螺鈿は、、、
ちょっとバラバラになり過ぎで。補修がかなり目立ちそうです(^^;
もう取り換えということにしましょう。


さて、ここまでが修理の前半戦で、これから後半戦へ。

今まではひたすら地道な下地作業で、我慢強さが必要でしたが、
これからは修理の結果が目に見えて分かって来ますので
きっと楽しくなって来ることでしょう!(^.^)

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 17:55Comments(2)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月13日

螺鈿三段箱の修理⑦ 錆固め・・・

螺鈿三段箱の修理⑦ 錆固め・・・

螺鈿三段箱の傷などは全て錆(漆パテ)で埋まり、
生漆で固める作業をいよいよ始めます。

箱が複雑な構造ですので、
何回かに分けて乾燥しながら固め作業を行って行きます。

まずは底面や小口の固めから。。。
螺鈿で加飾された面とは違い、
この部分は黒漆+生漆などで上塗りしますので、
今回の工程でしっかりと生漆を吸わせます。

底面の固め作業の様子


小口の固め作業の様子


固め作業の仕方は色々とありますが、
今回は大きな面もあるので、ヘラを使用しました。

錆付けの時と同様、今回も角度、押さえつける強さなど
ヘラ使いのポイントは幾つもありますが、
私も未だに発展途上のテクニックで、
ともかく修行が必要です!(^^;

つづく。。。
  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 13:45Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り

2022年03月12日

螺鈿三段箱の修理⑥ 錆研ぎ・・・

螺鈿三段箱の修理⑥ 錆研ぎ・・・

傷直しに全力を傾注している螺鈿三段箱。。。

錆付けによる傷補修が、いよいよ終盤に入って参りました。
生漆(摺り漆)による塗面強化に入りたいところですが、
早まる心を抑えて、地道に忍耐強く傷埋めを進めています。

しかし、一部の螺鈿は浮きが目立つため、
膠等による特殊な螺鈿貼付けがなされている本箱は
全面的には摺り漆による塗面強化には入れず、
螺鈿の補修、再接着を先に終わらせなければならない箇所があることも
頭に入れておく必要があります。。。


一昨日に2度目の錆付けをした底面。

昨日の午後は、3回目の錆付け(補修の最後)に向け
この底面研ぎをしておりました。


丁寧にペーパーで水研ぎです。。。


一番下の底面は、こんなところでしょう。
もう面自体の傷は全て埋まりましたので、
最後は角っこの再補修かな~。

問題は二段目、一段目の箱の底。
箱が解体出来ていれば何かとやりやすいのですが、、、
段違いの箱の下に隠れている面の研ぎは、
果たしてどうしようか!?っと(^^;


そこで思いつきました~!
いつぞや別件でやったことがある裏ワザの応用編~
ペーパーの一方に両面テープ、、、の「ヘラ研ぎ」です!!


両面テープの上にヘラの先っちょ乗せて、、、


研ぎ研ぎ、、、けっこう奥の方まで研ぎOK!(^^)/


そして、フキフキも、、、(^.^)


こちら刻苧(こくそ)で埋めた穴の部分も
一旦表面を削って少し深くしておきましょう。


こんな感じでにしといて、
次なる最終錆付けへと進みます。


つづく。。。








  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 15:46Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り