2021年04月28日

弁当箱修理 その3・・・

弁当箱修理 その3・・・

漆塗り弁当箱修理のつづきです。
補修箇所に今度は錆(漆粘土)を塗りました。


 ヘラ付けが難しいので、、、
 綿棒でペタペタと錆を塗ります。。。


 周辺にはみ出た錆を、、、
 これまた綿棒で拭き取り。
 無水エタノールで更に綺麗に拭き取ります。


 作業完了です。粘土を塗った感がありますね(^.^)
 錆というのは、水で練った砥の粉に漆を加えたものですから・・・。


これまでの工程をまとめますと、、、

 木地削り→刻苧(こ くそ)漆で埋める→研磨
 →固め(生漆を浸透させる)→研磨→錆
 (この後に・・・→研ぎ→固め→研ぎ を更に行います)
 ※乾燥工程は省いています。

以上が下地作業となり、これだけで6工程+3工程=9工程。
漆塗りは、各種塗装の中でも工程数が多いことで知られていますが、
下地~中塗り~上塗りと、、、全部合わせると相当な数の工程が!
でも、それだけの手間と時間をかけることで、
数十年保つことが可能な耐久性のある塗り物が出来るわけですね。

漆塗りの修理もまた然り。
手間をかけることで、また長くご愛用頂けることとなるでしょう^^  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 16:18Comments(0)制作日記漆塗り