2022年10月24日
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗り試作② 螺鈿の試作・・・
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;

梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。

もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。
鞘塗りの試作を引き続き進めております。

試作をするのはこの2本。
製作にあたって図面を起こしみました。
色味、形、仕様をどうするか、
試作する中で諸々検討を重ねてから本番、、、ということになりますが、
今回もまた難しいところもあるので、練習も兼ねております(^^;
梅と波の螺鈿細工が出来ました。
梅の細工につきましては、幾つか検討事項があります。
その一つは裏に何色を塗るか…という点でありまして、
そのため、細工は写真のように複数作っております。
梅螺鈿の色味はデザイン段階からどうしたものか思案しておりましたが、
赤系にしますと、鞘全体の色調バランスが崩れる恐れがありますので、
まずは紫系~青系にシフトする方向で考えます。
また、銀色メタル粉や錫粉を混ぜたものなど、
端材でも実験的に幾つか試しをしてから試作に転用する予定です。
もう一点は、現在の細密加工では試しの段階ですが、
写真左上のように、花芯の透かしまでも加工するか?という点。
手間はかかりますが、このようにしておきますと、
金粉蒔絵で描いた花芯が、漆とともに透かしに埋まり気味となって剥がれにくくなり
(蒔絵は螺鈿上だとやや剥がれやすい傾向がありまして…)
もし時代を経て剥がれて来たとしても、修復者が直しやすいことでしょう。
先ほど作った試作では花芯が潰れておりますので、
諸々調整しまして、中心部がより細い線の透かしになるようにしてみます。
さて、梅に限らず他の絵柄も工程や細部の検討を重ねておく必要アリです。
お客様にもご確認頂きながら進めないと~ですね。
つづく。。。