2010年03月20日

西方沖地震から5年・・・

西方沖地震から5年・・・

今日で、福岡県西方沖地震から5年経った。FM各局が協同で、お昼の12時から1時まで約1時間、「あなたを守る防災ラジオ」という番組を放送。地震から5年経って、あの時の教訓を活かし、防災の意識を高めるのが目的。

私はこの番組を工房で作業しながら聴いていたが、「あ~もう5年経ったか・・・」と思った。あの日は新天町のギャラリーで行っていた初個展の最終日。ぐらぐらっと来て、展示作品がひっくり返ったりして、とんでもない状況だった。急いで作品をとりまとめ、近くに停めていた自転車に飛び乗って自宅に戻ったが、途中、警固公園や岩田屋付近で呆然としている人たちを見た。尋常ならざる状況に、いつもと世界が違って見えたことをよく覚えている。

被害が大きかった玄界島の人々は、私の自宅のすぐ近く(九電記念体育館)で避難生活を余儀なくされ、うちの娘が通っていた平尾小には玄界島の子供たちが転入してきた。地震の被害を直で受けている当事者として、皆さん長い間辛かったと思う。

今日のラジオ番組では、当時玄界小の校長先生をされていた方が出ておられたが、地震直後、3月の終了式の時、児童を目の前にして涙が止まらなかったという。

あの時の教訓として、ひとつ・・・。自分だけは大丈夫、と過信してはならないこと。いつでも危機に直面する可能性はある。自分のすぐそばには、常に危険が存在するという意識を持つことがやはり大切だろう。地震についても、あれで終わったわけではなく、我々が住む福岡平野のど真ん中を走る警固断層本体はまだ動いていない。今後30年間にM7.2クラスの地震を引き起こす可能性は最大6%らしい。確率的にはかなり高い数字だ。前回の地震がM7.0だが、レベルが0.2上がるだけで地震の規模は2倍になるという。まさに、阪神淡路大震災と同程度の災害が福岡で起きることになるだろう。

もう一度、私達は気を引き締めて防災に努めなければならないと思う。


今日は、くしくも地下鉄サリン事件から15年目の日でもある。オウム真理教の一連の事件も大変なことだった。
そして、まだ録画を見ていないが、今晩は「ブラッディマンデイ」の最終回が放送されたはず。狂信的な教団や組織というものをあらためて考えることになるかな・・・。



螺鈿・蒔絵 装飾工房『瑞緒』HPはこちらicon100
  
タグ :地震


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 23:43Comments(0)制作日記