2022年05月13日

螺鈿三段箱の修理㉒ 手直しの手直し・・・

螺鈿三段箱の修理㉒ 手直しの手直し・・・

修理の手直しをしていましたら、、、
手直しの手直しが発生致しました(^^;


塗りが薄くなっていて、先日に調合漆を塗り重ねた部分。
慎重に研ぎを施し、螺鈿部分も研ぎ出しを。。。


どうやらここの螺鈿はイチョウの葉のようですが、、、
一旦平滑に砥いでから、螺鈿の上にまだ載っている漆を
カッターでこそぎ落として行きます。
これは漆芸専門的な用語で言うところの「剥き」の作業であります。


研ぎ終わってから、、、ムム!!
イチョウの葉ふたつに欠けが~(泣)

ま~しかし、いつもの気持ち切り替えです。
小さ目で単純な形状の欠けでありますし、
だいぶ膠の扱いも慣れてきましたので、
ここは手短に対処~修理致しましょう。


補完螺鈿を作りまして~~


シンプルに膠でブニュっとくっつけます。


今回は1日置いてしっかり乾かし、
研ぎを施してOK状態に!

わずかな隙間に錆を擦り込んで、、、
さて、また摺り漆&磨きの工程に戻ります。

つづく。。。


  


Posted by 瑞緒(ミズオ) at 12:37Comments(0)制作日記螺鈿(らでん)・貝細工漆塗り